キルシウム・エリオフォルムという、初めて見るアザミの仲間が咲いていました。日本で見ることができるのは多分ここだけでしょう。
キルシウム・エリオフォルム
キク科アザミ属の二年草。花期は7~9月
ピレネー山脈、アルプス山脈、アペニン山脈などのヨーロッパに分布


アポイキキョウ(アポイ桔梗)
キキョウ科キキョウ属の耐寒性多年草。北海道アポイ岳特産
草丈5~20cmの矮性キキョウで、アポイキキョウという名は俗称

ゲラニウム・レナルディ
フウロソウ科ゲラニウム属の多年草。花期は5~7月。花径は4cmほど
コーカサス地方の山地に分布

ゲラニウム・シルバティクム
フウロソウ科フウロソウ属の多年草。花期は6~8月。ヨーロッパ原産。

ゲラニウム・マクロリズム ‘ホワイトネス’
フウロソウ科フウロソウ属の多年草。花期は7~8月
ヨーロッパ南部原産(ピンクの花)の園芸種

ビオラ・カルカラタ
スミレ科スミレ属の多年草。花期は5~8月
アルプス中部の草原に分布。パンジーの原種の一つ
手前に花があり、正面からは撮れなかった

ヤナギラン(柳蘭)
アカバナ科アカバナ属の多年草。花期は7~9月。花径3~4cm
高原のややしめった草地に生える。山で群生を見ると見事です
葉がヤナギに似て、花が蘭のように美しいことから名付けられた


メコノプシス・ベトニキフォリア
ケシ科メコノプシス属の多年草。中国雲南省北西部に分布。花期は6月
今回は白花にしか出会えず。「ヒマラヤの青いケシ」はこの種を指すが、
花色が本当に青いのはメコノプシス・グランディスです


キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)
アジサイ科キレンゲショウマ属の多年草。花期は8月。花径は0.7~1.3cm
本州(岐阜、奈良、島根、広島)、四国(徳島、愛媛、高知)、
九州(熊本、大分、宮崎)に自生

トリアシショウマ(鳥足升麻)
ユキノシタ科チダケサシ属の多年草。日本固有種。花期は7~8月
北海道、本州の中部地方以北の主に日本海側に分布


クリンソウ(九輪草)
サクラソウ科サクラソウ属の多年草。花期は4~6月
日本原産(北海道、本州、四国に分布)

プリムラ・ポイソニー
サクラソウ科サクラソウ属の半常緑多年草。開花期は夏
中国(雲南省、四川省)の高地の牧草地などに分布。日本では珍しい

サワギキョウ(沢桔梗)
キキョウ科ミゾカクシ属の多年草。花期は8~9月、有毒植物
北海道、本州、四国、九州の、山地の湿った草地や湿原などに自生


他にも何種類か咲いていたのですが、ピンぼけ写真なので省略しました。
高山植物館を出て、次は熱帯生態館に向かいます。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
river
信徳
ものが一度に見られるのが良いですね。クリンソウからキレンゲショウマなど春から夏のものが見られますね。
eko
キルシウム・エリオフォルムは初めて見ました。日本のアザミより優しい感じがします。
ゲラニウムも色々な種類がありますね。白花は初めて見ました。
キレンゲショウマは一度も実物を見たことがないので見たいです。
ヒマラヤの青いケシはこの種なんですか。白花なんですね。青花は見られなくて残念でしたね。
なおさん
アポイギキョウは以前種子をいただいて播いて育てた事があります。冬に播いて、次の夏には咲くほどで、ダブル咲きや絞りなど出ることもあり、面白いですね。
ヤナギランは美ヶ原で大群生を見たことがありますし、志賀高原や霧ヶ峰、尾瀬、池ノ平などあちこちで見たのを懐かしくおもいだしますね。
降魔成道
長さん
いやー、それが普通じゃないですか。私だって、名札がないと分らないものがたくさんありますから。
長さん
今回の在来種は山や高原を歩く人にとってはお馴染みですが、外国産のものとなると、植物園でしか見る事が出来ないものが殆どですね。
長さん
この植物館は展示の密度が濃いので、狭いスペースにもかかわらず、植物園並みの品種が揃っています。ブロガーにはありがたい施設ですよ。
長さん
高山植物は普通の植物苑でも品揃えがそう多くはありませんから、ここは貴重です。
キルシウム・エリオフォルム、花は優しい感じですが、やはり萼のトゲは痛かった(笑)。
フウロソウ属(ゲラニウム属)は品種が多いです。
キレンゲショウマ、岐阜県も自生地に含まれているので、どこかで出会えると良いですね。
ヒマラヤの青いケシ、ここは3回目ですが、まだお目にかかれません。
nobara
ゲラニウム・マクロリズム ‘ホワイトネス’も
胡蝶みたいでかわいいですね。白がいいですね。
ビオラ・カルカラタ、原種ですか?
素朴な感じもイイですね(*^-゚)⌒☆
ヤナギランは美しいのにパイオニア植物なんですよね。
花の咲く場所が結構、移動しますよね。
キレンゲショウマ、心当たりに参りましたが、見られず
今年は諦めました。9月に予約してましたが(最終チャンス?)
やはり無理みたいでキャンセルしました。
なんだか~季節が?混乱します(^o^)丿
なんでも有り?なんですね。
長さん
アザミはスコットランドの国花でしたか。キルシウム・エリオフォルムはヨーロッパ割合広い範囲に自生があるようです。
アポイキキョウは色違いなどの遺伝子を持っているようですね。
ヤナギランは群生していると綺麗ですよね。
月奏曲
あ~確かに【ヒマラヤの青いケシ】の色違いですね
ゲラニウム・マクロリズム ‘ホワイトネス’…何気にこういう花も園芸種にするんだ
長さん
この高山植物館は在来種限定と言うことではないらしく、外国産のものも多く展示がありました。
高山植物といえども、雪や氷で閉ざされる期間は咲くことが出来ませんね。
鳥海山のサワギキョウ、9月でも咲いていると思いますよ。
長さん
フウロソウ好きなnobaraさんですから、ゲラニウムの色々にも魅力を感じて頂けましたか。
原種のビオラ、正面から撮りたかったのですが、これ1輪だったもので・・・。
ヤナギラン、群生しているところがありますが、そう言えば、分布に偏りがありますよね。
キレンゲショウマ、出会えなかったとは残念ですね。緊急事態宣言も拡大するようだし、9月12日で解除になるとも思えないし、困ったものです。
ここは年間で花が見られるというのがウリですから、春の花も咲いていました。
長さん
ヒマラヤの青いケシ、本物はこれだというのですが、やはり青い花を見たいですよね。箱根湿性花園では今年5月、2年ぶりに花が展示されたそうですが、来年はどうなることやら。
秋月夕香
すーちん
黄色のレンゲショウマ
群生してるところ
カメラマン凄いでしょうね^^
mina
キルシウム・エリオフォルム、珍しいですね
初めて見ました
ふんわりとしていてこの辺で見るアザミとは
また違って素敵ですね
穏やかな感じがします
ビオラ・カルカラタは綺麗な色ですね
蒸し暑い日を忘れられそうです
コスモス
一昨年に見たヤナギランの群生は見事でした。
メコノプシス・ベトニキフォリアの白花は、ぱっと見シュウメイギクに似ている気がしました。
キレンゲショウマはこれくらいしか開かないんですよね。
クリンソウがまだ咲いているとは!!
よく見るサワギキョウはこの色ですか。
私は馬場花木園で見るピンクのしか見たことないんです。
ロシアンブルー
ですが白すてきですね。
ヒマラヤのケシはやっぱりブルーですね。
トリアシショーマ、花形が鳥足に似ていますが。
サワギキョウが綺麗に咲いてますね。
長さん
青い花の「ヒマラヤの青いケシ」は5月下旬から7月くらいですので、屋外で見られる時期は終わりましたね。
サワギキョウは高原にでも行かないと自生は見られないで方。
長さん
キレンゲショウマ、都内だと高尾山あたりですかね。7月始めに咲き始めるようですが、まだ咲いているでしょうか。
長さん
ヨーロッパにもアザミ属は多いようです。ドイツアザミ何というのを聞いたことがあります。スコットランドの国花にもなっているそうです。
ビオラ・カルカラタ、正面から撮れれば良かったのですが・・・。
寿々木
上高地温泉ホテル前の花壇にも、人の背丈ほどに伸びた柳ランが咲きます。
長さん
一昨年に見たヤナギランの群生は入笠山でしたっけ。私も2015年に御所平峠登山口の付近や入笠すずらん山野草公園で見ましたよ。
メコノプシス、シュウメイギクに似ていますか。シュウメイギクは花弁に見える部分が萼片なので、厚みがありますが、メコノプシスの花弁は薄いです。
キレンゲショウマは平開しませんね。湿度があるとこの程度ですが、乾燥しているとこんなに開かないとか。
クリンソウ、やはり花は痛んでいました。
サワギキョウの自生種の花はこの色です。赤やピンク、白などの花が咲く品種は、正確には宿根ロベリアで、在来種ではありません。
長さん
ゲラニウムは品種が多いですね。
ヒマラヤの青いケシ、昨年は咲いていたのですが、今回は残念でした。
トリアシショウマの名の由来は、花や枝ぶりが鳥の足に似ていると言われていますが、枝が3本に分枝し、葉が3枚ずつつく様子を鳥の足に見立てたというのが正解らしいです。
長さん
カナディアンロッキーのツアーでヤナギランに逢いましたか。この植物はパイオニア植物だそうですね。
上高地温泉ホテル前の花壇にも咲いていましたか。20年くらい前なので、私はもう記憶にないです。
ジュン
キレンゲショウマ
見たいお花です
無門
高山植物はそれだけで
すずしい感覚になりますね
南アルプスでは
ヤナギランの保存活動も
やっていますね
長さん
貴重、かつ、希少な高山植物が見られました。
キレンゲショウマ、自生地が少ないですから、植物園が頼りです。
長さん
温室でも室温が高くないので、高山植物も涼しげに見えますね。
南アルプスではヤナギランが減少気味ですか。