井頭公園の高山植物館にて_21年7月(7) ヒマラヤトラノオ、センノウ、ソリダゴ・ウィルガウレア、マルバフジバカマ、タチギボウシ、ミソガワソウ、エゾミソハギ、エキナセア・グリーンツイスター、ゲラニウム・ジョンソンズブルー、コリダリス・ルテア、コリダリス・フレキシオーサ、クレイジーデージー、コウライウスユキソウ

 7月26日に訪れた、栃木県真岡市にある井頭公園の花ちょう遊館・高山植物館で見た花を紹介しています。今回はその7回目です。
 今回から、外国産の園芸種なども登場します。


ポリゴヌム・アフィネ(ポリゴナム・アフィネ)
タデ科イヌタデ属の多年草。花期は7~10月。花穂は長さが10cmほどになる
原産は中国~ヒマラヤ(標高3000~4500m)。和名はヒマラヤトラノオ
花弁のように見えるのは萼片
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センノウ(仙翁)
ナデシコ科センノウ属の多年草。花期は7~9月。花径は5~6cm
中国(東部~中部、南西部)原産。鎌倉時代末から室町時代初めごろ渡来
別名:センノウゲ、センノウケ、センヌケなど
(葉は写っていない。葉と花穂はポリゴヌム・アフィネ)
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ソリダゴ・ウィルガウレア
キク科アキノキリンソウ属(ソリダゴ属)の多年草。花期は7~10月
ユーラシアや北アフリカの草地や礫地に生える
分類状は日本のアキノキリンソウの母種とされている
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ユーパトリウム・ルゴサム
キク科アゲらティナ属(←ヒヨドリバナ属)の多年草。花期は7~10月
北アメリカの東・中部の岩石の多い森や茂みなどの生える
ひとつの頭花に筒状花が14個以上もあるのが特徴
和名はマルバフジバカマ(丸葉藤袴)
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タチギボウシ(立擬宝珠)
キジカクシ科ギボウシ属の多年草。花期は7~8月。花径は3~4cm
北海道、中部地方以北の本州の亜高山帯下部の湿原、湿地に生える
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ミソガワソウ(味噌川草)
シソ科イヌハッカ属の多年草。花期は7~8月。花冠の長さは2.5~3cm
日本固有種で、北海道、本州の中部地方以北・奈良県、四国の石鎚山に分布
亜高山帯の草地や深山の渓流沿いなどに生育する。別名:エゾミソガワソウ
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エゾミソハギ(蝦夷禊萩)
ミソハギ科ミソハギ属の多年草。蝦夷とつくが、九州以北の各地に分布
ミソハギとの相違点は、分枝する、萼の付属体が直立する、葉や
花序に短毛、葉の基部は茎を抱く、葉が波打ちやすい、など
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エキナセア・プルプレア ‘グリーン・ツイスター’
キク科ムラサキバレンギク属の多年草。花期は7~10月。花径は4~5cm
北米原産の園芸種。別名:エキナセア(エキナケア)・パープレア
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ゲラニウム ‘ジョンソンズブルー’
フウロソウ科フウロソウ属の多年草。花期は6~7月。花径は4.5~5cm
ゲラニウム・ヒマライエンセとノハラフウロの交雑によって作出された
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コリダリス・ルテア
ケシ科キケマン属の多年草。花期は5~10月、花筒長3~5 cm
スイスのアルプス南部、イタリア原産
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コリダリス・フレキシオーサ
ケシ科キケマン属の多年草。花期は5~6月、花筒長3~5 cm
原産は中国四川省。別名:ヒマラヤエンゴサク
写真は栽培種の‘チャイナブルー’と思われる
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シャスターデージー ‘スノードリフト’
キク科レウカンテマム属の常緑多年草。花期は5~7月。花径は5~10cm
フランスギクにハマギクを交配した園芸種
別名:レウカンセマム・スパーバムなど。株により八重、半八重、糸状花弁の
花が次々に咲き乱れるので、「クレイジーデージー」とも呼ばれる
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コウライウスユキソウ(高麗薄雪草)
キク科ウスユキソウ属の多年草。花期は5~6月。花径は3.5~4.5mm
朝鮮半島の雪岳山(北朝鮮と中国の国境)に分布
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 7月26日撮影。
(つづく)

この記事へのコメント

  • nobara

    ヒマラヤトラノオですか?
    花弁が重弁に見えますね。八重?
    かなり重厚ですね(*^-゚)⌒☆
    マルバフジバカマはよく目にしますね。
    特に丸葉でもないんですね(鋸歯がないだけ?)
    ミソガワソウ、インパクトありますね。
    花だけみたら、ラショウモンカズラみたいですね。
    クレイジーデージー?ですか。
    いろんな咲き方するとそんな呼ばれ方するんですね((((^Q^)/
    2021年08月22日 12:37
  • 信徳

    センノウやエキナセアも高山植物に入っているのですね。
    ヒマラヤトラノオの高山で見られる植物から色々見られる
    植物園です。
    2021年08月22日 12:59
  • なおさん

    マルバフジバカマは、神代植物公園でよく見るのですが、よそではあまり見かけないのです。まだあまりそうそう広まってはいないのでしょうね。

     国営昭和記念公園の花みどり文化センターの屋上庭園の池には、普通のミソハギとは雰囲気がやや異なるミソハギがあり、たぶんエゾミソハギだろうなあ、と思うのです。
    2021年08月22日 13:12
  • 寿々木

    珍しい花が沢山並んで楽しませて頂きました。ヒマラヤエンゴサク花色が涼しげで良いですね。
    2021年08月22日 13:13
  • イッシー

    いたいどれだけのお花を咲かせているんでしょうね~!
    行かれた時期がよかったのかいつもなのか、呆れかえるほどですね。ほんとここはコスパ高いわ。笑
    2021年08月22日 14:01
  • river

    珍しい花が並びましたね。舌を噛みそうで覚えられません。
    ポリゴヌム・アフィネはイブキトラノオに似ています。
    エゾミソハギはよくみかけます。
    2021年08月22日 17:19
  • eko

    珍しい外国産の園芸種も珍しい花がありますね。
    ヒマラヤトラノオはイブキトラノオとよく似ています。こちらの方が少しボリュームがあるように見えます。マルバフジバカマは見たことがあります。白花は清楚で涼しげです。
    エキナセア・グリーンツイスターは緑色で素敵です。緑色の花も色々出てきましたね。
    クレージデージーの乱れた花びらが面白いですね。
    2021年08月22日 17:55
  • はるる

    コリダリス・フレキシオーサ、きれいな色、ブルーですね。
    シャスターデージー、クレイジーですか。そんなふうにも見えますね。でも珍しい形、姿ですね。
    植物園ならではのたくさんの種類、楽しいですね。
    2021年08月22日 19:05
  • 月奏曲

    センノウがスイカに見えるwスイカ食べたい

    ミソガワソウ、可愛いのに味噌っぽい名前と思ったら味噌だったw

    クレイジーデイジー、名前はちょっと…ですがこれ綺麗ですねぇ
    2021年08月22日 20:44
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ヒマラヤトラノオ、一重の5弁花ですが、花が多く、咲いてから日にちが経っているせいか、重弁に見えてしまいました。
    マルバフジバカマは歯が丸くはないですね。大きな鋸歯があるし、フジバカマなどの比べれば少し幅広ということですよね。
    ミソガワソウは確かにラショウモンカズラの花に似ていますね。
    クレイジーデージー、日が経つと、細い花弁が乱れるようです。
    2021年08月22日 21:26
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    センノウやエキナセアがもとは高山植物だったようです。園芸種が流通しているので、これが高山植物?と言うものが意外に多いのですね。
    2021年08月22日 21:39
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    マルバフジバカマは仙石原で見たことがあります。強羅公園から逸失したもが箱根のあちこちに広がったそうです。
    ミソハギとエゾミソハギ、葉の付き方と分枝するかどうかが見分けのポイントだそうです。
    2021年08月22日 21:42
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ヒマラヤエンゴサクは花色が薄い園芸種らしいです。花は在来種のエンゴサクに良く似ていますね。
    2021年08月22日 21:45
  • うふふ

    毎年今頃になると、白い小さな花がびっしりついているのを見ていました。
    何の花だろうとずっと思っていましたが、マルバフジバカマでした。
    思いがけず名前がわかって、すっきり! 
    感謝しています~♪
    昨日、その場所を通りかかりましたら、植木屋さんが入っていてきれいに刈り取っていましたよ。
    なんと言うタイミング。
    今、がっかりしています。
    2021年08月22日 21:49
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    公園では100種類と言っています。実際にはそんなにないですが、今回は、4月に行ったときと同じくらいの品種がありましたから、多いというのは確かです。
    今回は熱帯生態館を含めると、記事9回分になりました。
    2021年08月22日 21:49
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    海外原産で、和名が付いているのは良いですが、ラテン語の学名で覚えるのは無理ですね。
    ヒマラヤトラノオは花(萼)の色が白いので、イブキトラノオを連想出せますね。
    エゾミソハギ、分布域が意外に広いですね。
    2021年08月22日 21:54
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ヒマラヤトラノオはイブキトラノオに似ていますが、イブキトラノオの方がスマートというか、小振りな感じですね。
    マルバフジバカマは植物園でしか見たことがないです。
    エキナセアは色々な園芸種が流通していますよね。
    クレイジーデージーは日にちが経つと、花弁がもっと乱れるようですよ。
    2021年08月22日 21:57
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    コリダリス・フレキシオーサの原種はもう少し青みが強いようです。
    シャスターデージー ‘スノードリフト’は2枚目よりもっと花弁が乱れるそうですよ。
    2021年08月22日 22:00
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    センノウがスイカに見えますか。スイカは甘いので、もう4年も食べていませんよ。
    ミソガワソウは食用の味噌ではなく、木曽川の源流部である長野県の味噌川に由来するのだそうです。川の名の由来は「未だ曽ならず」(まだ木曽川になっていない)の未曽からきているそうですよ。
    クレイジーデージーは大きな花でした。
    2021年08月22日 22:06
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    マルバフジバカマがたくさん咲く場所がありましたか。しかし、増えすぎたのでしょうか。植木屋さんに刈り取られたとは残念ですね。根が残っていれば来年復活するかもね。
    2021年08月22日 22:09
  • すーちん

    おはようございます
    コリダリスですか
    何とも言えない
    ブルーの色ですねー
    2021年08月23日 09:09
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    コリダリス・フレキシオーサは爽やかなライトブルーですね。原種はもう少し色が濃いようです。
    2021年08月23日 10:01
  • ロシアンブルー

    お盆用の花束の中にソリダコがよく入っていますね。
    コリダりス・フレキシオーサは珍しい花ですね~、チャイナ
    ブルーですか、淡いブルー素敵です。
    クレイジーデージー、咲き乱れるなんて素敵ですね。
    2021年08月23日 10:06
  • ジュン

    マルバフジバカマはよく目にします
    クレイジーデージー
    花が次々に咲くのにクレイジーはちょっと。
    2021年08月23日 11:22
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    盆花の中にソリタゴが入っていますか。我が家の近くの花屋さんやスーパーでは見かけません。
    コリダリス・フレキシオーサは珍しい花です。花の形はキケマンやエンゴサクなどに似ています。
    クレイジーデージー、細い花弁が柔らかく、風に吹かれると「乱れ髪」状になってしまうようです。
    2021年08月23日 12:17
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    マルバフジバカマ、よくご覧になりますか。丸葉とは言えませんが、フジバカマなどより葉が幅広ですね。
    クレイジーデージー、2枚目がちょっと乱れ髪状になったものです。
    2021年08月23日 12:20

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