昨年、くらしの植物苑でオグルマとサクラオグルマを初めて見ましたが、今回は、その仲間のミズギクを初めて見ました。
ミズギク(水菊)
キク科オグルマ属の多年草。花期は6~10月。花径3~4cm
本州(近畿地方以東)、九州(宮崎県)に分布し、山地の湿原生える
尾瀬と東北地方にはオゼミズギクも分布する


アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
キク科アキノキリンソウ属の多年草。花期は8~11月。花径は1.3cm程度
北海道、本州、四国、九州の山地の日当たりに生える

ハンゴンソウ(反魂草)
キク科キオン属の多年草。花期は7~9月。花径2cmほど
日本では、北海道、本州の中部以北の深山に生える
→ なおさんから「キオン」ではとのご意見を頂きました。
根元の名札はハンゴンソウでしたが、確かに、葉の様子が異なりますね
しかし、葉には鋸歯がないので、とりあえず、保留とします

ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)
キク科ヒヨドリバナ属の多年草。花期は8~9月
北海道・本州の近畿地方以北、四国に分布


クサレダマ(草連玉)
サクラソウ科オカトラノオ属の多年草。花期は7~8月。花径12-15mm
日本では、北海道、本州、九州に分布し、山中の湿地に生育する
この日、午前中に見たばかりだが、屋内だとかなり雰囲気が異なる


キンバイソウ(金梅草)
キンポウゲ科キンバイソウ属。花期は7~8月。花径3~4cm
中部地方と近畿地方の山地から亜高山帯のやや湿った草地や林縁に生える
名の由来:黄金色をした梅に似た花をつけることから
花弁のように見えるのは萼片で、花弁は花の中央に直立している

ツガルミセバヤ(津軽見せばや)
ベンケイソウ科キリンソウ属の多年草。花期は7~8月。花径1cm
白神山地のある津軽地方に分布。絶滅危惧II類(VU)

ミヤマアズマギク(深山東菊)
キク科ムカシヨモギ属の多年草。花期は7~8月。花径3cm
東アジアと日本の北海道〜中部地方以北の高山帯に分布
アズマギクの高山型の亜種

タカネマツムシソウ(高嶺松虫草)
マツムシソウ科マツムシソウ属の越年草。花期は8月。花径は3~5cm
本州の中部地方以北と四国の亜高山帯 の草地や礫地に生える
マツムシソウの高山型変種。別名:ミヤママツムシソウ


シロウマアサツキ(白馬浅葱)
ヒガンバナ科ネギ属の多年草。花期は6〜7月。花序の直径3.5~4cm
日本では、北海道・本州(白馬岳・飯豊山・朝日連峰)に分布


タカネナデシコ(高嶺撫子)
ナデシコ科ナデシコ属の多年草。花期は7~9月。花径4~5cm
カワラナデシコの高山型。本州中部以北と北海道、ユーラシア大陸北部に分布

ハクサンフウロ(白山風露)
フウロソウ科フウロソウ属の多年草。花期は7~8月。花径は2.5~3cm
本州(中部地方以北)の高山の雪渓周辺の草地に生える

ホウオウシャジン(鳳凰沙参)
キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。花期は8~9月。花冠の長さ1.8cm
南アルプスの鳳凰三山のみに分布。イワシャジン の変種。絶滅危惧IB類(EN)

(つづく)
この記事へのコメント
なおさん
タカネナデシコ、タカネマツムシソウ、シロウマアサツキ、ホウオウシャジンなども見られると言うのはすごいですねえ。
長さん
ここは労せずして、高山植物のいろいろを見る事が出来て、嬉しいです。花ちょう遊館の入館呂葉わずか440円ですし・・・。
ハンゴンソウとしたのは根元の名札によりましたが、確かに、ハンゴンソウとは葉の様子が異なりますね。しかし、葉にはキオンのような鋸歯がないので、とりあえず、保留とします。ご指摘、ありがとうございます。
イッシー
早く心置きなく遠征したいです。
ご近所だけでこの天候は、ちょっと煮詰まり気味ですよ。笑
nobara
アキノキリンソウとハンゴンソウ、キオン、アップするとよく似ていますね。
全体像などで判定するしかないのでしょうね。
ハンゴンソウの葉は3~7に深裂、羽状になりますから
葉だけをみるとキオンのような感じがします。
鋸歯の浅い種もあるのでしょうか?
キンバイソウも八島湿原などでは目立つ花の部類ですね。
ツガルミセバヤ、もうお花が?
やはり管理されてると自然界とは少し違う?
ハクサンフウロに逢いに行きたかったです。
コロナ、どこまで拡大するのか恐ろしいです。
ピークが見えないのも、もどかしいですね。
river
ハンゴンソウは葉が3つに深裂します。クサレダマやキンバイソウは八島湿原で見ました。
ジョウシュウアズマギクと言うのが赤城山で咲いていたのですが最近見られなくなってしまいました。
ハクサンフウロは赤城の地蔵岳の山頂でたくさん見られますが美ヶ原でもごく普通にたくさん見られます。
タカネナデシコは尾瀬の至仏山で63年前に大量に咲いているのを見たのが最初ですが最近は少なくなりました。
各地の山を歩かなければ見られない山野草を1ヵ所で見られるのは贅沢です。
はるる
植物園はたくさんの植物が集められて便利ですね。
どの花も独特なもの、見せていただいて楽しめました。
月奏曲
シロウマアサツキもよくみたらお花がいっぱい房の中に咲いてるのかな?これも変わってますねぇ
長さん
良く降りますね。一ヵ所、取材に行きたいところがあるのですが、延期しています。雨が続くときは、こういう濡れない場所で枚数を稼ぐのは良いですよね。
eko
キンバイソウ、ハクサンフウロは伊吹山でも見られます。
ミヤマアズマギク、タカネマツムシソウは綺麗ですね。
シロウマアサツキはアサツキと同じように食用になりますか?
タカネナデシコは花びらの糸状の細裂がカワラナデシコよりすごいですね。
長さん
ミズギクはカセンソウに似ていますね。花弁が細いので、自然にカールしてしまうようです。
多分キオンでしょうが、鋸歯が浅いと言うより、ないと言った方が正確でしょう。キク科は苦手なので、名札が頼りだったのですが・・・。
キンバイソウは細い花弁が立ち上がっているのが特徴ですね。
ツガルミセバヤは大きな株でしたが、殆どがつぼみで、写真の部分だけが咲き始めたばかりのようでした。
新型コロナ、もう感染爆発と言って良いでしょうね。自宅療養にして命を落とす人が増えそうなのが心配です。パラリンピックは中止にすべきです。
うふふ
キンバイソウの花弁は細い方なのですか。
見れば見るほど不思議です。
ツガルミセバヤ、きれいですね。
絶滅危惧種とは可哀そう。
長さん
オゼミズギクはミズギクの変種ですが、花弁の感じが違いますね。
ハンゴンソウではないのは分りましたが、キオンとも決めきれないので困っています。
ジョウシュウアズマギクはネット画像を見るとピンクが多いようですね。
タカネナデシコの花はエゾカワラナデシコにそっくりですね。
長さん
ミズギクは花弁が細いのが特徴ですね。
花の種類がたくさんあるのですが、妻は10分くらいで見終わってしまいました。
長さん
マツムシソウの仲間は小さな花がまとまって、大きな花を作り、周囲に舌状花があるのが特徴です。
シロウマアサツキは咲き始めで、全て咲くと、いわゆるネギ坊主状になります。
長さん
ミズギク、ご覧になったことがおありですか。細い舌状花がたくさんあるのが特徴ですね。
キンバイソウやハクサンフウロは伊吹山にも自生があるのですね。
シロウマアサツキはアサツキの高山型ですから、食べる気になれば食べられるでしょうね。山に登ってまで食べる人はいないと思いますが・・・。
タカネナデシコ、花弁の切れ込みが深いですね。
長さん
キンバイソウは、長いしべのように見える部分が花弁なんですって。キンポウゲ科の植物は花弁が目立たず、萼片が花弁状になっているものが多いです。
ツガルミセバヤ、環境の変化で増えなくなったり、盗掘が多いような感じです。
信徳
東京の井之頭公園かと思いきや栃木県だったんですね(笑)。
アキノキリンソウ、ヨツバヒヨドリ、キンバイソウ、タカネナデシコなど好きな山野草が咲いています。
すーちん
キンバイソウですか
花弁が直立してるのは
面白いですねー
長さん
お盆でお孫さんたちが帰省されたのでしょうか。
ここは井頭公園、都内のほうは井の頭公園と「の」が入りますね。
我が家からは簡単にあちこちの山に登れるわけではないので、こういう植物園はありがたいです。
長さん
キンバイソウ、長いしべが伸びているように見えますねが、キンポウゲ科と分れば納得です。
ロシアンブルー
珍しいですね。
山野草をまとめて見られるっていいですね!
自然の中で見るのがその習性をより知ることができます
が、植物園はより身近で安全に接することができ、是非
利用したいところですね。
長さん
ミズギクは舌状花が細く、珍しい咲き方ですね。
これだけの高山植物を見るにはあちこちの山に登らなければなりませんが、ここは手軽に楽しめるので嬉しいところです。
車ならICから10分ですが、公共交通期間だと、最寄りのバス停から30分も歩かなければならないのが難点です。
寿々木
長さん
このような高山植物専門の植物園で、しかも通年で花が見られる施設というのは希少ですから、ありがたいです。
カナヘビやトカゲが大量発生ですか。私も長い生き物は嫌いです。
秋月夕香
薄紫色のお花もかわいいです。ミヤマアズマギク~沢山よく似たお花があるので私はあまりよくわかりませんが。でも今の時期はこういう種類はあまりありませんね。
長さん
キンバイソウは萼片が花弁のように見えます。これはキンポウゲ科の花の特徴です。
アズマギクは街中でもたまに目にしますが、花期は4~6月です。ミヤマアズマギクはそれの高山型です。