つくば 夏の洋蘭展にて(1) 優秀作品=各カテゴリー部門1位(前半)

 6月22日につくば植物園を訪れたのは、受付がある教育棟で、6月20日から始まった「つくば 夏の洋蘭展」(6月27日で終了)を見るためでもありました。出展者は、ランの育成では日本トップクラスの実力を誇る「つくば洋蘭会」(斉藤正博会長)の皆さんです。
 昨年末から2月頃までのラン展は、コロナの関係で中止になったものが多く、7か月ぶりのラン展見学でした。


・・・ ウェルカムフラワー ・・・
ツニア・ブリメリアナ
Thunia brymeriana 台湾、ミャンマー~タイに分布する地生ラン
春に新芽を伸ばし、夏に開花。秋に落葉
小林貴代さん
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バルボフィラム・ファレノプシス
Bulb. palaenpsis 'Tsukuba'
ニューギニアの標高500mあたりに分布する着生ラン
花弁に毛が生えて、見た目はグロテスクですが、たくあんの臭いがします
世界最長の葉を持つランとして知られている  伊藤忠夫さん
1枚目の写真で、右側に写っています
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早速、会場左奥に展示された優秀作品のコーナーに移動します
今回紹介するのは、その左半分の作品で、左側から紹介します
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ミルメコフィラ・チビシヌス
Myrmecophila tibicinis
メキシコ~コスタリカの標高300~600mに自生する着生種
旧ションバーキア属。カトレアの近縁らしい。ブルーリボン。南村昌義さん
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カトレア・パープラタ・フラメア
Cattleya purpurata fma. flamea ブラジルに分布する着生ラン
荒木悦子さん。レッドリポン
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ソベンニコフィア・ロブスタ
Sbk. robusta マダガスカルの北西部、標高1500m前後に自生する着生ラン
斉藤正博さん。ブルーリボン。   珍しいランです
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アングロア・シノウ
Anguloa Shinou アングロア属はリカステ属の近縁種
花は上向きに咲き、壷型なので、チューリップオーキッドと呼ばれる
原種はアンデス山脈の標高1500~2500mに分布する地生または着生種
小林貴代さん。ブルーリポン
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パフィオペディルム・ベラチュラム
Pahp. bellatulum ミャンマー、タイ、中国の石灰岩地帯に分布
花径は8~10cm位と、大きい。 斉藤正博さん。ブルーリボン
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デンドロビウム・イグジミウム
Dendrobium eximium ニューギニア島の標高400~650mの森林に着生する
花径は5~10cm。 加藤かほるさん。ブルーリボン
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トリコセントラム・チグリナム ‘ラウンド・リップ’
Trichocentrum tigrinum 'Round Lip' 
中央アメリカ~ペルーの乾燥した森林地帯に分布
オンシジュームの仲間。長津 功さん。ブルーリボン
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 6月22日撮影。
 次回は、優秀作品の後半を投稿します。
(つづく)

この記事へのコメント

  • イッシー

    なるほど!これがあったんですね~!
    これは是が非でも見たいですよね。
    2枚目の雑巾みたいな花。笑。。
    面白いですね~。
    2021年07月05日 13:00
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    大好きなラン展があったので、越境して見学に行きました。
    バルボフィラムは臭いので有名なランですが、ラン展ではよく見かけます。
    2021年07月05日 15:05
  • river

    ランは最も進化した植物ですね。花の形はポリネーターに対応して様々の形に変化させました。奇妙な花もあります。
    アングロア・シノウのような上向きに咲くものもあるのですね。
    2021年07月05日 18:09
  • 秋月夕香

    こんばんは。さすが~すごいですね。品評会に出品するためにこうして日夜努力してそだてられるのですね。

    アングロア・シノウ~遠目ではチューリップのようにみえますね。でも形は全然ちがいます。
    パフィオペディルム・ベラチュラム~少しグロテスクですね。
    2021年07月05日 18:16
  • eko

    夏の洋蘭展、素晴らしい花が並んでいますね。見応えがあります。ウエルカムフラワーのツニア・ブリメリアナは可愛いですね。もう1点のバルボフィラム・ファレノプシスはなんといっていいのか不思議な花姿ですね。ランも奥が深いですね。
    優秀作品は流石に素敵な花ばかりですね。ミルメコフィラ・チビシヌスが花付きが凄くて可愛いですね。この中で一番のお気に入りです。パフィオペディルム・ベラチュラムのどっしり感が凄すぎます。
    2021年07月05日 18:19
  • 信徳

    夏の洋ランは冬のものに比べると明るい色のランが多いように感じました。
    ランは全く知りませんのでこのような感じしか表現できません。
    素適なランにラン愛好者はウットリでしょうね。
    2021年07月05日 19:49
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ランは最も遅く地上に現れたのに、最も多様な進化を遂げた植物ですね。従って、咲き方ひとつ取っても、極めて多様です。しかし、アングロア・シノウのように、まるでチューリップみたいな上向きの花を咲かせるものは少ないようです。
    2021年07月05日 21:06
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    ラン展は初冬から春先に開催されることが多いです。その頃咲くランが多いためですが、初夏から飽きんかけて咲くランもあります。咲き方は千差万別、そんなところがランの面白みです。
    2021年07月05日 21:08
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ツニア・ブリメリアナはカトレヤに似た花ですが、初めて見ました。
    バルボフィラム・ファレノプシスはたまに出展されますが、花がグロテスクで、臭いも良くありません。
    ミルメコフィラ・チビシヌスがお好みですか。花色も、花付きも良いですね。
    パフィオペディルム・ベラチュラム、大きな花で存在感があります。
    2021年07月05日 21:14
  • もこ

    チューリップオーキッドその花の形でつけられた名前だとすぐに想像できますね
    夏の洋らん展珍しいランを色々見せて頂いてありがとうございました
    2021年07月05日 21:15
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    初夏のラン展は開催が少ないので、なんとも言えませんが、花色は冬と同様、多彩だなと感じました。その多様さがランの魅力のひとつだと思っています。
    今後何回かに分けて、ご紹介します。
    2021年07月05日 21:17
  • nobara

    長さんの蘭の力のいれようをビンビン感じます(^o^)丿
    そういうファンの方がいっぱいいらっしゃるんでしょうね
    三段目のは一瞬、棕櫚?かと思いました(笑)
    蘭とはとても思えない姿ですね。面白いです。
    アングロア・シノウは?かと思うほどですね。
    チューリップオーキッドですか。なるほど
    パフィオペディルム・ベラチュラムも秀作ですね。
    2021年07月05日 21:30
  • 月奏曲

    ツニア・ブリメリアナ、うおっ!なんか凄い!

    見た目がグロテスクですがタクワンの臭いがします…
    ダメじゃん(-_-;)

    斉藤さんは相変わらずのご活躍ですね
    2021年07月05日 22:03
  • なおさん

    夏咲きのランもいろいろありますよねえ。ラン好きなひとならやはり見逃す訳にはいきませんね。
     進化の最先端の変異に富んだ花があれこれと見られる機会があるのは、嬉しいことですね。
    2021年07月05日 22:05
  • 長さん

    もこさん、コメントありがとうございます。
    チューリップオーキッド、まさにピッタリな形容ですね。このような咲き方のランは初めて見ました。
    2021年07月05日 22:32
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ランの花の多様性に魅力を感じ、すっかり嵌まってしまいました。
    バルボフィラム・ファレノプシス、そう言えばシュロの花みたいな感じもしますね。出展者は沢庵の臭いと言っていますが、腐敗臭に近いです。
    チューリップオーキッド、今までに見たことがないような咲き方でした。
    パフィオペディルム・ベラチュラム、存在感たっぷりです。
    2021年07月05日 22:38
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    ツニア・プリメリアナ、カトレアに似た花が咲いていました。
    ハエなどが好むに老いですから、沢庵の臭いというか、腐敗臭に近いです。
    斉藤正博さん、世界ラン展日本大賞を何度も獲得しているくらいですから、流石です。
    2021年07月05日 22:42
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    夏のラン展というのは少ないですから、これまでに見たことが内覧が出展されているだろうと、出かけていきましたが、期待通りでした。知らなかった属名が色々でてきましたよ。
    2021年07月05日 22:45
  • うふふ

    こちらでもお馴染みの名前が見えますね。
    とのランも力作で惚れ惚れします。
    たくわんの香りのするランですか。
    創造の神様って時々変わったことをしますね。
    でも、面白いですね。
    2021年07月06日 06:09
  • すーちん

    おはようございます
    ラン愛好家
    次々珍しい種類ほしくな
    るでしょうねー
    2021年07月06日 09:08
  • 寿々木

    つくば夏の洋蘭展ですか、素敵です。ランのことはよく知らないけど綺麗ですね。
    2021年07月06日 09:12
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    ご存じのランがありましたか。
    バルボフィラム・ファレノプシスは沢庵の臭いというか、腐敗臭に近いです。
    2021年07月06日 09:14
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    出展者は大きなラン展でも良くお見かけするお名前が多いです。そういう方は、色々な種類のランを栽培しておられます。ご自宅にラン専用の大きな温室を持っている方もおられます。
    2021年07月06日 09:17
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ランの花は実に多様性に富んでいます。綺麗な花もあれば、バルボフィラムの様にグロテスクなものもありますよ。
    2021年07月06日 09:18
  • ロシアンブルー

    夏バージョンのらん展もあるんですね。
    どのランを見ても始めて見るものばかりで、その多様性に
    驚きます。
    葉がどれもとてもしっかりしていて綺麗ですね。
    チューリップオーキッドはチューリップそっくりですね。
    最後のもヒョウ柄と大きな花弁のコントラストが面白い
    ですね。
    2021年07月06日 10:54
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    ランも初夏から夏に咲く品種も多いですが、その時期のラン展は少ないので、初めて見る品種が多かったです。
    チューリップオーキッド、面白い咲き方ですよね。
    最期のトリコセントラム・チグリナムは白い唇弁が大きく発達した品種です。
    2021年07月06日 11:42

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