温室で見た花とラン展で見た花を平行して紹介しています。温室で見た花は、熱帯雨林温室の2階東側回廊で見た植物です。
ヒポクシス・デクンベンス
キンバイザサ科コキンバイザサ属の多年草
原産はメキシコ、西インド諸島、ブラジルなど
イテア・パルビフロラ
Itea parviflora ズイナ科ズイナ属の常緑低木。原産は台湾
まだ正式な名札が付けられておらず、研究中のようです
台湾に分布する「ヒイラギズイナ」の近縁種ではないかと思います
チョウセンクルマユリ(朝鮮車百合)
ユリ科ユリ属の多年草。原産は中国東北部から朝鮮半島にかけて
クルマユリよりやや大きい
葉の様子です
上の写真の右側で、垂れ下がった花序が写っていますが、先月27日に
ご紹介した「イテア・イリキフォリア」です(記事はこちら)
エスキナンサス・ロンギフロルス
イワタバコ科エスキナンサス属の常緑低木。ジャワ島原産
エスキナンサス属はアジアの熱帯や亜熱帯地域に広く分布し、およそ140種
あると言 われている。 筒花の先から2本の雄しべが突き出している
トカラアジサイ(吐噶喇紫陽花)
アジサイ科アジサイ属の常緑低木。絶滅危惧IB類(EN)
吐噶喇列島、奄美諸島(徳之島・沖永良部島)、中国、フィリピンに分布
ガクウツギ、コガクウツギ等も近縁といわれる
別名:カラコンテリギ、トカラコンテリギ、トカラウツギなど
今年3月にも紹介しましたが、まだ咲いていました
(つづく)
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つくば 夏の洋蘭展にて(8)
6月20日~27日に開催された「つくば 夏の洋蘭展」で見た花を紹介しています。出展者は「つくば洋蘭会」の皆さんです。
今回は、パフィオペディルムの原種などです。パフィオペディルムは主に東南アジアに分布する地生または半着生種です。
パフィオペディルム・デレナティー
Paph. deleematii 染谷隆一さん
パフィオペディルム・ニビウム
Paph. niveum 荒木悦子さん
パフィオペディルム・ニビウム
Paph. niveum x sibling(原種とその兄弟との交配種) 稲葉茂子さん
パフィオペディルム・リューコキラム
Paph. leucochilum 斉藤正博さん
フラグミペディウム・ベッセアエ・フラブム
Phragmipedium besseae f. flavum エクアドル・ペルーに分布
ベッセアエは朱赤色だが、これは黄色の変種で、交配親として期待されている
加藤かほるさん
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
イテア・パルビフロラも勢いがあるな~。
river
トカラアジサイは持っていたのですが群馬の屋外では越冬できませんでした。ただ園芸種の「トカラの空」という品種は今でも枯れません。
パフィオペディルムは袋状の唇弁が特徴的なランです。バルブが無いのも他のランとは違いますね。世界らん展日本大賞でお馴染みです。
寿々木
nobara
イテア・パルビフロラはズイナというよりタデ科に見えますね。
エスキナンサス・ロンギフロルス、飛び出た蕊が
取っ手みたいで面白いです。形は違いますが
トレニアコンカラーの蕊がこんな風に握手してるようにくっつきます。
パフィオペディルム、いかにも、ザ、蘭って感じですね。
無門
夏色の情熱の花ですね
暑い時は濃い色もまたいいものだ
信徳
イワタバコ科とは驚きました。
長さん
チョウセンクルマユリは花弁が反り返らないので、日本のクルマユリとは全く違うイメージですね。
イテア・パルビフロラは花序が細いので、日本のズイナと比べるとか弱そうなイメージですが、しっかり咲いていました。
月奏曲
エスキナンサス・ロンギフロルスだけ真っ赤なナメクジみたいでちょっと…だけど(;´Д`)
蘭のほうもパフィオペディルムはおとなしめですね
長さん
チョウセンクルマユリは花弁が反り返らないので、クルマユリの仲間とは想像しにくいですが、葉は確かに輪生しています。
トカラアジサイ、やはり寒さには負けてしまいましたか。
「トカラの空」はヤマアジサイとトカラアジサイを交雑させた園芸種だそうで、青い花すね。
パフィオペディルムはリップが袋状なので、食虫植物だと勘違いされる方もおられるようです。
長さん
つくば植物園は珍しい植物が多いです。
まだ巣ごもり状態ですか?近くで良いので、マスクをして散歩しましょう。今日もウォーキングで1万歩、歩きました。
長さん
ヒポクシス・デクンベンスはキンバイザサより若干大きな花が咲きます。
イテア・パルビフロラは細い花穂が立ち上がるので、在来種のズイナとはイメージが違います。それでタデ科を連想されたのでしょう。
スキナンサス・ロンギフロルスの雄しべ、トレニアのように、付いたり離れたりすると面白いのですが・・・。
パフィオペディルムは愛好家が多いようです。1度育てたことがありますが、見事に失敗しました。
長さん
夏色の情熱の花というと、沖縄で見たカエンカズラを思い浮かべます。
長さん
エスキナンサス・ロンギフロルス、横顔は、色は違いますが、メドーセージのような顔つきですよね。エスキナンサス属は東南アジアに約100種類ほど存在しますが、その殆どはこのような2唇型の花です。
(コメントは訂正しておきました)
長さん
>この回廊のお花はおとなしめな佇まいですね
回廊は狭く、鉢植えか手すりに鉢を吊り下げる方式です。派手目な小さな花は展示可能ですが、大きな花は展示しにくいのです。
パフィオペディルムは原種を集めたので、ちょっと地味でしたね。
うふふ
研究中のお花があるとは、さすが国立科学博物館の付属らしいですね。
正式な名前が出るのが待ち遠しいです。
チョウセンクルマユリがフェンスにぶら下がって咲いているとは意外でした(笑)
長さん
イテア・パルビフロラは日本語のサイトは皆無で、海外のサイトも情報が乏しかったです。いずれ、正式な名札が付くことでしょう。
2階回廊の展示はスペースがないので、このように手すりに針金で鉢が固定されています。花が咲き終わると、圃場へと運び出されます。
eko
エスキナンサス・ロンギフロルスは筒花の先から出た2本の雄しべが握手しているみたいで面白いです。
パフィオペディルムも様々ありますね。どの花も素敵です。
長さん
この温室の2階回廊は植物園の収集品種の中で、その時期に花が咲いているものが交代で並びます。
チョウセンクルマユリはクルマユリとは思えない花形ですね。
エスキナンサス・ロンギフロルスの雄しべ、2本の間には、ほんの僅かな隙間があります。
パフィオペディルムはラン展では必ずといって良いほど出展されます。愛好家が多いのですね。
なおさん
コバノズイナならうちにもあるのですが、まだ名前も決まっていない、というのもあるのですね。
高原で見るクルマユリは、拍子抜けするくらいちいさいものですが、チョウセンクルマユリというのは、ずいぶんと雰囲気が違いますね。
すーちん
エスキナンサス
大口をあいている様な花ですね^^
似た花があったような^^
ロシアンブルー
面白くて拡大してしばらく見ちゃいました。
パフィオペディルムの袋の部分が同色であったり、違う
色であったり面白いですね。
長さん
コキンバイザサがキバナアッツザクラ(ヒポクシス・オーレア)でしたね。箱根湿性花園で見たことがあります。
イテア・パルビフロラはネットでも情報不足で詳細が不明です。
チョウセンクルマユリ、花弁が反り返っていませんが、ネットで画像検索すると多少反り返っているものも見つかりました。
長さん
エスキナンサス・ロンギフロルス、横から見るとサルビアのように大口を開けているように見えますね。花筒の長さは3cm位の小さな花です。
長さん
エスキナンサス・ロンギフロルスのしべは面白いですね。拡大してご覧になりましたか。
パフィオペディルムは愛好家が多いです。次回はその交配種を紹介します。
コスモス
さすがに植物の宝庫ですね。
チョウセンクルマユリは花弁の反り返りがないんですね。
トカラアジサイは温室なので長く咲いているんですね。
以前金沢八景のお寺で見たような気がしますが、「トカラの空」かもしれません。
長さん
イテア・パルビフロラは、研究用の(手書きで学名が記載された)ラベルは挿してありました。
チョウセンクルマユリ、ネットで画像検索すると花弁が多少反り返っているものも見つかりました。
トカラアジサイ、関東で冬越しは難しいかも知れません。トカラの空はトカラアジサイとヤマアジサイの交配種だったような。
秋月夕香
洋ラン展もよくこれだけの品種がある、と感心します。
長さん
ヒポクシス・デクンベンスは花径が2cmちょっとくらいです。
チョウセンクルマユリ、花弁はもう少し反り返るようです。これは咲き始めかも。
ランの種類はこんなものではありません。交配種を入れたら25,000種くらいあるのですから。