温室で見た花とラン展で見た花を平行して紹介しています。温室で見た花は、熱帯雨林温室の続きです。
熱帯雨林温室の1階から2階の廻廊に戻る階段の途中で、ホヤの花が咲いているのに気付きました。階段を上がりきったところにヒスイカズラがあるのですが、残念ながら、花は終わっていました。
熱帯雨林温室の2階東側の回廊には、つくば植物園の原種ランコレクションから、開花中のランがいくつか展示されています。
フウラン(風蘭)
ラン科フウラン属の多年草。絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
関東以西の日本と中国、朝鮮に分布する着生ラン
デンドロビューム・カリニフェルム
Dendrobium cariniferum 中国、ミャンマー、タイ他広く分布する着生種
種名不明(ゴメサ属の一種らしい)
スパトグロッティス・ポルツスフィンシイ
Spathoglottis portus-finschii
コウトウシランの仲間で、ニューギニア島に分布する地生ラン
鮮やかなピンクの花です。花茎に蜜が溜まるそうです
スパトグロッティス・パシフィカ
Spathoglottis pacifica ソロモン諸島~サモアに分布する地生ラン
グラマトフィラム・スクリプタム・シツリナム 'ヒヒマヌ'
Grammatophyllum scriptum var. citrinum 'Hihimanu'
東南アジア原産の地生種。シンビジウムに近縁
デンドロビウム・リネアリフォリウム
Dendrobium linearifolium ジャワ、スマトラ、バリ島に分布する着生種
(つづく)
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つくば 夏の洋蘭展にて(7)
6月20日~27日に開催された「つくば 夏の洋蘭展」で見た花を紹介しています。出展者は「つくば洋蘭会」の皆さんです。
バンダ・シリポム・ピンク
Vanda Siripom Pink ‘SM-214‘ 広澤良子さん
バンダ・チュリー・ブルーメン・インセルズ
Vanda Chulee 'Blumen Insel's' 出展者名記録漏れ
バンダ・クルワディー・フラグランス
Vanda Kulwadee Fragrance
倉持見永子さん。未開花株を持参したら、会場で咲いたそうです
バンダ・ガライー
Vanda garayi (旧 Ascocentrum miniatum)
インドシナ半島~インドネシアの広域に分布する小型の着生種
加藤かほるさん
バンダ・プチ・ブーケ
Vanda Petite Bouquet フウラン系交配種です 加藤かほるさん
レナンセラ・シンガポーリアンズ
Renanthera Singaporeans 加藤かほるさん
ファレノプシス・ルデマニアナ
Phal. lueddemanniana フィリピン原産の星形胡蝶蘭
花弁にドットないしは縞状の赤が入る。花茎を伸ばしながら何年も咲く
岩瀬美千代さん
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
つくば植物園の原種ランコレクションも見事です。
信徳
ホヤ・ムルティフロラ、ホヤ・カーリー花姿が違いますね。
https://roko-sasaga1417.at.webry.info/201307/article_9.html
長さん
熱帯雨林温室の2階回廊の一部はつくば植物園の原種ランコレクションのうち開花しているものが展示されます。ガラス窓の部屋にも展示されるのですが、ガラスに白い水滴の痕などが付いていて、写真になりません。
バンダは綺麗なものが多いです。
長さん
サクラランというと、普通、ろこさんのブログに投稿されていた、星形のピンクの花が咲くホヤ・カルノサという品種が一般的です。でも、こんな花が咲くホヤ(ムルティフロラ)もあるのです。ホヤ・カーリーはハート形の葉が面白いです。
mina
フウラン(風蘭)絶滅危惧種だけあって
素敵ですね
スパトグロッティス・ポルツスフィンシイ
綺麗な色ですね
ランも色々あってどれも素晴らしいですね
river
バンダはミズゴケも全くなく空中にぶら下がって咲いている姿を見かけます。この花も人気のあるランですね。
nobara
日本にも昔からある着生ランというのがヨカ~ですね。
種名不明のも小花の感じがかわいいですね。
バンダ種もいろいろ変わったのが多いのですね。
バンダ・ガライー、バンダ・プチ・ブーケ、
これもバンダの属するのですネ
ファレノプシス・ルデマニアナ
横縞のは珍しくないですか?
eko
夏の洋蘭展のバンダも色々ありますね。バンダ・チュリー・ブルーメン・インセルズとバンダ・クルワディー・フラグランスの紫の斑点の花が素敵です。
はるる
グラマトフィラム・スクリプタム・シツリナム 'ヒヒマヌ'
難しく長い名前ですね。花ひとつひとつ見ると、やはりランの花ですね。とってもきれいです。
秋月夕香
長い名前ですが、規則正しくお花がさいてかわいいです。
バンダ・ガライー、バンダ・プチ・ブーケこれはもっと可愛いお花の形ですね~♫
長さん
日本ではフウランが絶滅危惧種になっています。香りが良いので、乱獲されたこともありました。
スパトグロッティス・ポルツスフィンシイは鮮やかなピンクです。その下のパシフィカも良い色です。
長さん
父上がフウランやナゴランを栽培しておられましたか。riverさんの花好きは父上譲りなんでしょうね。
パンダは沖縄の植物園に行くと、殆ど吊して展示してあります。空気中の湿気が高ければ全く問題ありませんね。
長さん
フウランは日本にも分布があるランとして有名ですね。香りもよいです。
種名不明のランは研究用の名札が挿してあったのですが、その名前ではネットに載っていませんでした。珍しいランなのかも知れません。
パンダはガライー以外は皆交配種です。
ファレノプシス・ルデマニアナは時々ラン展で目にしますが、コチョウランの中では異質な感じの模様ですね。
長さん
ホヤ・ムルティフロラは、サクラランの中では特異な花形ですね。
日本のフウランは絶滅危惧種ですから貴重です。
グラマトフィラムは多花性のらんです。一つ一つの花はシンビジウムに似ていますね。
バンダはこの斑点がとくちょうですが、単色のものもあるので、両方を載せました。
長さん
レナンセラ・シンガポーリアンズは緋色の花に暗い赤の斑点が入っています。
グラマトフィラム・スクリプタム・シツリナム 'ヒヒマヌ'、確かに長い名前です。最初の2つが原種の名前、次が変種の名前、最期は個体名です。
長さん
今回はランずくめになってしまいました。もともと、品種が多い植えに、その変種や、交配種も多いですから、私も初めて見るランがいつも出てきます。
うふふ
残念無念!
バンダの仲間は花の模様が独特ですね。
会場で咲いたのを見られて良かったです。
咲いていないとちょっと感じが違いますよね。
月奏曲
バンダはなんというか…ウミウシぽい(;´Д`)
あんまり派手なの好きじゃないんだけどレナンセラ・シンガポーリアンズはいいですねw
長さん
ヒスイカズラ、6月初旬なら咲いていたようです。
パンダは斑の入り方が独特ですね。会場で咲いたのは出展者ご自身が大変喜んだと思いますよ。
長さん
シューティングスターやフウランが蛸に見えましたか。それは予想外だった(笑)。
パンダは網目模様の青い花が良いのですが、今回は出展がありませんでした。
レナンセラ・シンガポーリアンズ、写真では実際の色が再現出来ませんが、中々良い色でしたよ。
ロシアンブルー
フウラン、日本でよく見る着生ラン好きなランです。
レナンセラ・シンガポーリアンズの花の色、あまり見たことのない色で驚きました。
なおさん
フウラン系交配種もいろいろなものがあり、それぞれ楽しいものですね。香りもさまざまです。
長さん
ホヤ・ムルティフロラは花弁が斜め後ろにピンと伸びて、ホヤの中では変わった咲き方です。
フウラン、香りもよいですよね。
レナンセラ・シンガポーリアンズ、この花色は目立っていました。
長さん
風蘭を育てていらっしゃいましたか。耐寒性があるようですが、冬はビニールフレームの中の方が良さそうですね。
フウランの交配種は花色も豊富になりましたね。
すーちん
ホヤ・ムルティフラ
流れ星のようですねー
咲きだすとよく分かりますー
長さん
ホヤ・ムルティフラ、花弁が斜め後ろにピンと伸びて、流れ星という形容がピッタリですね。