つくば植物園にて_21年6月(4) カライトソウ、ヤナギラン、クサノオウ、キキョウソウ、オオダイコンソウ、コムラサキ、ウワミズザクラ、ウツボグサ、ナナカマド、カンボク

 6月22日に訪れたつくば植物園の屋外で見た花などですが、今回はその4回目です。
 好きな花のカライトソウやヤナギランに出会うことが出来ました。


カライトソウ(唐糸草)
バラ科ワレモコウ属の耐寒性多年草。本州中部地方の日本海側(飛騨
山脈北部、白山から滋賀県の三国山などにかけて分布
IMG_2908.JPG
花穂の長さは4~10 cm
IMG_2910.JPG
つぼみです。同属のナガボノシロワレモコウにそっくり
IMG_2911.JPG

ヤナギラン(柳蘭)
アカバナ科ヤナギラン属の多年草。本州中部地方以北と北海道に分布
和名の由来は、葉が柳に似ていて、花をランにたとえたことによる
IMG_2915.JPG
IMG_2916.JPG

クサノオウ(瘡の王)
ケシ科クサノオウ属の越年草。北海道〜九州の道ばたや草地などに生える
まだ咲いていました。花期は4〜7月と、意外に長い
IMG_2894.JPG
こちらは実です
IMG_2896.JPG

キキョウソウ(桔梗草)
キキョウ科キキョウソウ属の多年草。北アメリカ原産の帰化植物
花径は2cm程度。別名:ダンダンギキョウ
IMG_2905.JPG
IMG_2906.JPG

オオダイコンソウ(大大根草)
バラ科ダイコンソウ属 の多年草。日本では、北海道、本州中部地方以北に分布
花期は7~9月。花径は15~20mm
IMG_2914.JPG
IMG_2913.JPG

コムラサキ(小紫)
シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木。本州〜沖縄に分布
別名:コシキブ。ムラサキシキブとは別種
IMG_2917.JPG
IMG_2918.JPG
ムラサキシキブの花は終わっていた

ウワミズザクラ(上溝桜)の実
バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木。北海道石狩平野以南〜九州に分布
日本固有種。実の色は、黄色から緑、赤、更に黒く熟す
IMG_2927.JPG
IMG_2928.JPG

ウツボグサ(空穂草、靫草)
シソ科ウツボグサ属の多年草。北海道〜九州の山野の草地に自生
IMG_2931.JPG
IMG_2934.JPG
ウツボグサとネジバナ
IMG_2935.JPG

ナナカマド(七竈)の実
バラ科ナナカマド属の落葉高木。別名:ヤマナンテン(山南天)
紅葉に先駆けて、実は赤く熟す。花はピラカンサに似ている(こちら
IMG_2938.JPG

カンボク(肝木)の実
レンプクソウ科ガマズミ属の落葉小高木。実は赤く熟す
額咲きアジサイに似た白い花が咲く
IMG_2940.JPG
 6月22日撮影。
(つづく)

この記事へのコメント

  • イッシー

    いいですね~!植物園は!
    いろいろ咲いているからネタには困らないですね~!!
    カライトソウというのですか、私も最近撮りました。
    これで名前覚えられるかな。
    2021年07月01日 12:05
  • 信徳

    早くにヤナギランが見られて良いですね。今月末には池の平、高峰高原のヤナギランを楽しみにしています。
    クサノオウがまだ咲いていましたか?こちらの散歩道ではすっかり見られません。
    ウワミズザクラの実はアンニンゴ酒と言ってホワイトリカーにウワミズザクラの実を漬けて飲む習慣が魚沼には残っています。
    2021年07月01日 12:48
  • 寿々木

    ヤナギラン、想い出の花です。草丈は人間の背丈を超えますね。カナディアン ロッキーを歩いたとき出会いました。カナダ名:Fireweedです。
    .
    2021年07月01日 14:01
  • コスモス

    カライトソウは見たことありませんが、ヤナギランは私も好きです。
    でもなかなか近場では出会えませんね。
    2年前に八ヶ岳で群生しているのを見て、久し振りだったので感激しました。
    クサノオウは道端に生えていますか。
    見たことがあるような感じですが、
    花の大きさはどのくらいなんでしょうか。
    2021年07月01日 14:23
  • river

    ヤナギランは八島ヶ原湿原でたくさん見られます。尾瀬でも見られます。赤城山でも昔はたくさん見られたのですが今はわずかになってしまいました。
    榛名山では普通のダイコンソウがありますがオオダイコンソウは見たことがありません。
    2021年07月01日 16:10
  • nobara

    もう?ヤナギランが見られましたか?早いですね。
    パイオニアですから八島湿原でも微妙に移動していってますよね。
    クサノオウの中心部の青虫?みたいなの。見ると怖いんです
    いかにもケシ科そのものですよね。
    ウワミズザクラは実が熟す頃も多彩ですよね。もう少しですね。
    ウツボグサ、私は全てカコソウ(夏枯草)になってて遅かったです((+_+))
    今年は完全にフられました、
    高原にいけば、まだ見られるのかしら?
    カンボクの葉っぱが好きです。美しいですよね。
    2021年07月01日 16:43
  • 目黒のおじいちゃん

    長さん
    カライトソウ、ヤナギラン、ウツボグサなどがもう咲いているのですね。つくばは色々な花が咲いていて楽しみですね。
    2021年07月01日 17:54
  • はるる

    クサノオウの実ですか。これなら見たことがあるかもしれません。ウワミズザクラ、実まで見たことがなく、機会があれば探してみたいです。カライトソウ、ヤナギランがお好みですか。よかったですね。
    2021年07月01日 18:42
  • eko

    植物園は色々な花が見られて良いですね。カライトソウは見たことがありません。花色が綺麗ですね。
    ヤナギランも咲いていますね。こちらではほとんど見る事は出来ません。
    コムラサキの可愛い花が咲いていますね。実も楽しみです。
    ウツボグサも綺麗に咲いていますね。ネジバナとのコラボが良いですね。
    ウワミズザクラ、ナナカマド、カンボクは若い実が出来ていますね。
    2021年07月01日 19:40
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    洋らん展もあったので、名札を含めて850枚も写真を撮りまくりました。記事10回分以上あるかも。
    カライトソウ、ピンクの花で覚えやすいです。
    2021年07月01日 21:14
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    ヤナギランの花は、山だと7月中旬以降ですよね。
    クサノオウの花期は7月までと長いですね。
    ウワミズザクラのことをアンニンゴと言うのですか。鼠桜という地方もあるそうです。結実率はあまり良くなさそうですね。
    2021年07月01日 21:22
  • うふふ

    ナナカマドの実がもう出来ているのですね。
    ずいぶん前に、山陰の大山で真っ赤な実を見ました。
    とてもきれいだったのを今でも思い出します。
    2021年07月01日 21:28
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    私の友人が毎年のようにアラスカにシャケ釣りに行くのですが、ブログの記事にファイアウィードが時々登場していましたよ。北米では針葉樹林帯の山火事跡に大群落となることがあり「Fire weed」と呼ばれているそうですね。
    2021年07月01日 21:35
  • 長さん

    コスモスさん、コメントありがとうございます。
    ヤナギランは山で見る花で、住宅地では無理でしょうね。カライトソウも同様ですが、1回だけウォーキング中に見たことがあります。
    クサノオウのほうはウォーキング範囲内に1ヵ所だけ群生しているところがあります。花径は2cmくらいでしょう。
    2021年07月01日 21:40
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ヤナギランやカライトソウは山や高原で見るのが良いですよね。
    ダイコンソウやオオダイコンソウは中部地方の山か北海道、植物園でしか出会えない花です。
    2021年07月01日 21:50
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ヤナギラン、山では7月中旬以降ですよね。
    クサノオウの花柱、これはほぼ真っ直ぐですが、うねっているのがありますよね。
    ウワミズザクラの味を見る機会は少ないのですが、つくば植物園では7月下旬に黄色くなります。
    カンボクの葉がお好みですか。ウォーキング範囲にはないので、花は見たことがないです。あっても、セイヨウテマリカンボクです。
    2021年07月01日 21:57
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    今年は花が早いですが、つくば植物園も例外ではなく、早めの開花でした。
    2021年07月01日 21:58
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    クサノオウの実は花柱をそのまま大きくしたみたい仲勝ですね。
    ウワミズザクラは植えられているところが少ないですからねー。
    カライトソウやヤナギランは山で見ると良いものですよ。
    2021年07月01日 22:01
  • 月奏曲

    カライトソウ、花はふさふさなのに蕾はやたら硬そうw

    ヤナギラン、柳ぽく無いなぁと思ったら葉っぱかw
    2021年07月01日 22:07
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    カライトソウ、白山から三国山に分布があるので、伊吹山にも咲いていそうですが、見たことはないですか。ヤナギランも中部地方までですかね。
    コムラサキは実の頃も良いですよね。
    ウツボグサとネジバナを並べてみると、大きさが分ると思って・・・。
    2021年07月01日 22:08
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    ナナカマドやガマズミなどは実が出来るのが早いですが、やはり見頃は秋に赤くなったころですよね。
    2021年07月01日 22:11
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    カライトソウのつぼみは実際に硬いです。花が咲く前にこれが急速に生長するのだそうです。
    ヤナギランの葉は細長いので、柳の葉に確かに似ています。
    2021年07月01日 22:18
  • なおさん

    ピンクのモールのようなサングイソルバのカライトソウは面白い花ですよねえ。山で自生を見たいものですが、そうそう機会はありませんね。ヤナギランも随分前に志賀高原や美ヶ原、池ノ平で見たきりです。山登りしないでも見られると言うのは良いですね。クサノオウ、キキョウ、ウツボグサは27日に国営武蔵丘陵森林公園で見てきました。
    2021年07月01日 22:28
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    カライトソウの学名はサングイソルバ ・ハクサエンシスですたね。私も自生のカライトソウは見たことがないですが、ヤナギランは入笠山などで自生を見たことがありますよ。
    武蔵丘陵森林公園ならクサノオウやキキョウ、ウツボグサはバッチリでしょうね。
    2021年07月01日 22:51
  • 秋月夕香

    おはようございます。
    カライトソウはバラ科なのですね。以外です。ヤナギランは葉っぱは柳そっくりですね。こじんまり目立たないお花もたくさん~
    植物園も自然にうえられているのですね。京都植物園もそうです。
    2021年07月02日 06:53
  • すーちん

    おはようございます
    土手では入れ替わり
    結構激しいです
    ネジバナもあまり見かけな
    くなりましたー
    2021年07月02日 07:42
  • 草凪みかん

    カライトソウ、初めて見ました。
    パッと見、猫じゃらしになりそうな。(^^;
    バラ科なんですね。
    花期が終わったあとはどんな姿になるのかちょっと興味がありますね。
    2021年07月02日 08:45
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    カライトソウはバラ科です。以外じゃなく、意外ですね。
    植物園ですから、自然に見えるよう植えられているのは当然と思いますが・・・。
    2021年07月02日 09:21
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ネジバナの根は菌根となって、他の菌類と共生しています。この環境を壊されると枯れてしまうことが多いそうです。
    2021年07月02日 09:26
  • 長さん

    草凪みかんさん、コメントありがとうございます。
    カライトソウ、花穂は10cmくらいあります。ネコジャラシより大きく、色もピンクですから、猫はびっくりするかも。どこにもあるような植物ではないので、花後の姿は知りませんが、ネットによると、枯れた花穂は茶色くなり、痩せた狐の尻尾のようになるそうです。
    2021年07月02日 09:37
  • ロシアンブルー

    カライトソウは植物園でしか見たことありません。
    ヤナギランも咲いている、植物園はいろんな植物に出会えて興味深いですね。
    2021年07月02日 10:47
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    私もカライトソウは殆ど植物園で、自生は見たことがありませんが、ウォーキング中、民家の庭で見たことがありますよ。ヤナギランは自生種を見たことがあります。
    この植物園は品種も豊富だし、温室も多いので、良いですよ。
    2021年07月02日 11:09

この記事へのトラックバック