今回は100年以上前の品種と21世紀に入ってからデビューした品種に注目してみました。
《 100年以上前の品種 》
クレマチスの本格的な育種が始まった100年以上前のヨーロッパで
誕生した園芸品種で、今なお愛され続けている花々です
メブラウ・ル・クルトルメブラウ・ル・クルトル’
Clematis 'Mevrouw Le Coultre'('Madame Le Coultre') ラヌギノーサ系
クレマチス ‘ビル・ド・リヨン’
Clematis 'Ville de Lyon ジャックマニー系
クレマチス ‘ダッチェス・オブ・エジンバラ’
Clematis 'Duchess of Edinburgh パテンス系/ラヌギノーサ系
クレマチス ‘マリー・ボワセロ’
Clematis 'Marie Boisselot' ラヌギノーサ系
《 21世紀になってリリースされた品種 》
クレマチス ‘ダンシング・スマイル’
Clematis 'Dancing Smile'(='Zodasmi')
クレマチス ‘かぐや’
Clematis 'Kaguya'('Orange Gold' x unknown)
クレマチス ‘フォンド・メモリーズ’
Clematis 'Fond Memories' テッセンとその他の交配種
クレマチス ‘はやて’
Clematis 'Hayate テッセンとその他の交配種
以下は各系統の花です。咲き終わったり、まだ開花していないものもありました。野生種は最終盤で、写真になるのは1種類だけでした。
クレマチス・テクセンシス ‘スカーレット’
Clematis texensis 'Scarlet' テクセンシス系
テクセンシスの和名は紅花半鐘蔓。テキサス州~メキシコ原産
遅咲き(5月中旬~6月)。寒さに弱い。花径は4cmほど
クレマチス ‘ヘンダーソニー’
Clematis 'Hendersonii' インテグリフォリア系
原種は東欧から西アジアに分布。遅咲き(5月中旬~6月)の強健種
クレマチス ‘インスピレーション’
Clematis 'Inspiration' インテグリフォリア系
クレマチス ‘キャロライン’
Clematis 'Carikine' ジャックマニー系
英国のジャックマン氏が、ラヌギノーサとウィティケラ系を交配して
作出した‘ジャックマニー’を基にした系統、遅咲き(5月中旬~6月)
クレマチス・パテンス (カザグルマの野生種)
Clematis patens 福島県産 準絶滅危惧種(NT)
クレマチス・パテンス (カザグルマの野生種)
Clematis patens 埼玉県秩父郡産 準絶滅危惧種(NT)
クレマチス ‘ポリッシュ・スピリッツ’
Clematis 'Polish Spirit' ウィティケラ系
地中海沿岸から中近東の分布するウィティケラ(ビチセラ)から
作出された系統。ジャックマニーの母種。小輪、遅咲き(5月中旬)
クサボタン(草牡丹)
これもクレマチスの仲間で、日本固有種です。花期は8~9月
花茎は1mにも達します。葉がボタンに似ているのが名の由来です
次回から、園内で見た花などを紹介します。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
色合いも面白いですね。
寿々木
信徳
クレマチス、テッセンはこれまで多く育成して来ましたが今は一品種しかありません。(紫で開花中、不要だったのが根が残って咲き出した)
クサボタン、以前育成した事が有ります。今はシロバナハンショウヅルを育成中。
river
早咲タイプ、中間タイプ、遅咲きタイプなどほぼ1年中花が見られます。花のタイプも4枚から多弁の一重咲き、万重咲き、釣り鐘型など様々です。日本で改良されたクレマチスもたくさんあります。日本では鉢植えの行灯仕立てが多いですが海外ではほとんど戸外の地植えです。
クサボタンは赤城山にも自生があります。ハンショウヅルなども山で見られます。
はるる
八重はバラのように見えます。
色の微妙な感じもいいものですね。
クサボタンというのもあるんですか。
これから咲くのですね。
なおさん
クレマチスもプロトアネモニンを含みますので、茎や葉の汁が皮膚につくと水ぶくれが出来ることもあるので、ご用心ですねえ。
武蔵丘陵森林公園のボーダー花壇には、クレマチス・サムシングブルーという品種が植えられています。
クサボタンは、実生して育てたことがありますが、今はありません。
長さん
クレマチスは原種が300種類、園芸種は数千と言われています。色も黒以外は殆どあるでしょう。
長さん
壷型のクレマチスは、赤以外にも、白や青、ピンク、紫などがあります。紫では篭口という品種が有名です。
長さん
100年前と21世紀の品種を比べて見ました。やはりちょっと現代風な感じがしますね。
テッセンは1種類になりましたか。転居前の我が家にもカザグルマ系がありましたが、枯れたと思っても復活したことがあります。
クサボタンの花は見たことがないです。ハンショウヅルもクレマチスの仲間ですね。
長さん
クレマチスは日本にも愛好家が多いですから、日本の種は勿論、海外産出の品種もかなりの数が入ってきているでしょうね。
クレマチスはつるが伸びますから、本来は行灯仕立てではなく、長く伸ばしたいですよね。転居前の我が家でも4間くらいの低い竹垣に這わせていました。
長さん
一重も八重も綺麗ですよね。今回は載せませんでしたが、しべが花弁化したような品種もありましたよ。
クサボタンの花期は夏からです。その頃、クレマチス園は開いていないので、花を見る事が出来ません。
nobara
クレマチス・テクセンシス ‘スカーレット’は
プリンセス・ダイアナにも似ていますね。
クサボタンやセンニンソウもいわゆる原種なんでしょうね。
私は、ぱぁ~っと開いたのより
ハンショウヅル系が好きです。
好みの別れるところですね。
長さん
クレマチスの園芸種は数千あるそうですが、100年前に作られたものでも、優秀なものは後世に残るのですね。
クレマチスを見る分には問題ないですが、樹液は有毒だそうですね。
クサボタンは見たことがないです。
長さん
お宅ではビエネッタが咲いていますか。ビエネッタは八重咲きですが、咲き方はテッセンに良く似ていますね。
プリンセスダイアナも半分までは筒咲きですね。
クレマチス属=センニンソウ属ですから、センニンソウは勿論、クサボタン、ハンショウヅル、ボタンヅルなども仲間の原種ですね。
ロシアンブルー
八重のクレマチス、ダンシング・スマイルはボタンとよく似ていますね。
スカーレット、赤くてネーミングはピッタリの花姿ですね。
月奏曲
とはいえダッチェスオブエジンバラはいいですねぇ…100年以上前だとエリザベス2世のことじゃないんですねこの花
長さん
八重の品種はもっとあるようですが、写真向きの良い花がありませんでした。
スカーレット、壷型のクレマチスで可愛いです。
長さん
新作のクレマチスはどことなく現代風ですかね。
ダッチェスオフエジンバラという品種は126年前に誕生し、「エジンバラ(スコットランド)家の后妃」という意味だそうです。この后妃が誰なのかは??です。
eko
クサボタンは花びらの咲きがカールして可愛い花が咲きますね。伊吹山で見られますが、今年は行けるかしら?マスクをして夏に山道を歩くのはちょっときついです。
うふふ
クレマチスの人気が高いのが良くわかります。
種類の多さにもびっくり。
八重咲きのものはクレマチスとは思えない雰囲気がありますね。
21世紀の新種も次々にできているようで、楽しみです~♪
ろこ
可愛らしいお花、美しいお花、気品のあるもの、
一重に八重に・・・
色もそれぞれですね。
クサボタンですか。
花茎は1mにも達するというその花姿を見てみたいです。
秋月夕香
pinkや深紅色もいいですね。クレマチス ‘インスピレーション’
など、花びらの形でさえとても個性的ですね。クサボタン~これもクレマチスの野生版ですか。お花もよく似ているのでしょうか。8月開花でまだですが。
すーちん
一重のクレマチス
花弁の数種類によって
違うんですねー
長さん
昔のクレマチスと現代の品種を比べると、やはり好みが変化していることが分りますね・
クサボタンは伊吹山に自生していますか。ここは公開期間以外は立ち入ることが出来ないので、まだ花は見たことがありません。
長さん
クレマチスは100年以上も前から改良種が作られていたのですね。歴史を感じます。
八重咲きの花が作られるのはやはり現代的ですね。
長さん
クレマチス栽培の歴史は長いので、数千種類の園芸種が作られているそうです。
クサボタン、私も花を見てみたいです。
長さん
クレマチスには系統があり、それぞれに多くの園芸種が作られているので、実に多彩です。
クレマチス属はセンニンソウ属とも言われるので、クサボタンもセンニンソウも仲間ですが、花はこれらのクレマチスとは似ていません。
長さん
クレマチスの一重は系統にもよりますが、4弁、6弁、8弁があるようです。