まず、関東で唯一という高山植物館に入りました。ここは年間を通じて一定の温度を保つ「定温室」で「一年を通して可憐な高山植物が楽しめます。広さは30坪にも満たないのではないかと思います。
内部の様子です(iPhoneを超広角側にして撮影)

イワチドリ(岩千鳥)
ラン科ヒナラン属の多年草。本州中部地方以西と四国に分布
花径10~15mm。別名:八千代

クルマバソウ(車葉草)
アカネ科アカネ亜科ヤエムグラ属の多年草
日本では南千島、北海道、本州の林中の木陰に生育する
隠し画像あり(画像クリックで、花のアップが表示されます)

イカリソウ(碇草)
メギ科イカリソウ属の落葉性多年草。北海道~九州の山地に自生
隠し画像あり(画像クリックで、花のアップが表示されます)

トキワイカリソウ (常盤碇草)
メギ科イカリソウ属の多年草。本州(山陰~北陸、近畿、
中国地方)の日本海側の山野の林内に生える。日本固有種
隠し画像あり(画像クリックで、花のアップが表示されます)

ミヤマハタザオ(深山旗竿)
アブラナ科ハタザオ属の多年草
北海道、本州(中部以北、大峰山、大山)、四国(剣山)に分布

イワハタザオ(岩旗竿)
アブラナ科ハタザオ属の多年草。北海道、本州(近畿以北)、佐渡に分布
隠し画像あり(画像クリックで、花のアップが表示されます)

ヤマブキソウ(山吹草)
ケシ科ヤマブキソウ属の多年草。本州、四国、九州に分布

シコクカッコソウ(四国郭公草、四国鞨鼓草など)
サクラソウ科サクラソウ属の多年草。カッコソウの変種
四国の愛媛県などに分布。絶滅危惧2類(VU)

ニホンスズラン(日本鈴蘭)
キジカクシ科スズラン属の多年草。有毒植物
本州中部以北から北海道に分布。ドイツスズランより低い位置で咲く

スズムシソウ(鈴虫草)
ラン科クモキリソウ属の多年草。北海道~九州、四国に分布
名の由来は、花の唇弁がスズムシの雄の羽に似ていることから
隠し画像あり(画像クリックで、花のアップが表示されます)

ヒトリシズカ(一人静)
センリョウ科チャラン属の多年草。北海道、本州、四国、九州に分布
花弁はなく、白いものは花糸。葉にしわが目立つ

キビヒトリシズカ(吉備一人静) 初めて見ました
岡山県、九州北部などの林床に自生。ヒトリシズカに比べ、葉に光沢がない
隠し画像あり(画像クリックで、花のアップが表示されます)

オサバグサ(筬葉草)
ケシ科オサバグサ属の多年草。1属1種。日本特産。本州の北部~中部に分布
名の由来は、葉の形がシダ類に似て、機織の筬(おさ)に似ていることから
隠し画像あり(画像クリックで、花のアップが表示されます)

センジュガンピ(千手岩菲)
ナデシコ科センノウ属の多年草。中部地方以北に分布する日本固有種
名の由来は、標本が中禅寺湖千手ヶ浜で採集されたことによる
隠し画像あり(画像クリックで、花のアップが表示されます)

↑ 左奥はオサバグサ
ラショウモンカズラ(羅生門葛)
シソ科ラショウモンカズラ属の多年草。日本では本州、四国、九州に分布
平安時代、渡辺綱が切り落とした鬼女の腕に例えて名付けた
隠し画像あり(画像クリックで、花のアップが表示されます)

(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
ご紹介ありがとうございます。
隠し画像ありっていう仕組み面白いですね!
ナイス!!
寿々木
nobara
花ちょう遊館、かなり興味あります。
高山植物館はかなり温度管理がされているんですね。
大阪の咲くやこの花館に高山の管理室がありました。
クルマバソウ、可愛いです。
ヨツバムグラは近くでも見かけますが、挑戦したくなるお花です(^o^)丿
キビヒトリシズカ、かなり繊細なお花のようですね。
オサバグサ、センジュガンピは夏に麦草ヒュッテでも見られます。
今夏はいけるかどうか?ヤキモキしています。
信徳
もこ
隠し画像の設定で拡大して見させていただきました
eko
隠し画像の花のアップ画面で見るとよく分かります。
二ホンスズランを一度見てみたいです。ほとんどドイツスズランばかりです。
キビヒトリシズカは初めてです。葉の光沢の違いなんですね。
オサバグサとセンジュガンピの清楚な花が素敵です。
river
オサバグサは彩雲さんや佐久良爽さんのブログでおなじみの花です。
カッコソウは世界で鳴神山だけに自生しています。2度出かけました。
なおさん
クルマバソウはクマリンを含むそうですから、桜餅の葉の香りがするようですね。
オサバグサは初めて見たのが高校生の時で、八ヶ岳の針葉樹林帯の仄暗い中で見た、白い花が印象的でした。
長さん
隠し画像のテクニックは簡単なので誰でも出来ますよ。ご希望があれば、ご伝授します。
長さん
山に行ければ良いのですが、今の状況は無理ですよね。こういう施設があると労せずして多くの植物に出会えるので、嬉しいです。
長さん
ここの展示は狭いスペースに密度高く展示してあるので、1時間ほどで300枚以上撮影できました。滞在中、妻以外は誰も入館者がおらず、撮り直しも出来ました。育成室では温度だけでなく気圧もコントロールされているようです。関西には、咲くやこの花館と京都府立植物園に高山植物室があるそうですね。
キビヒトリシズカはヒトリシズカと葉の様子が違うのに名札がなかったので、ネットで調べましたよ。
東京は3度目の緊急事態宣言ですね。多分、5/11以降も感染者は減らないと思いますよ。
長さん
シコクカッコソウは箱根湿性花園などで見たことがありますが、カッコソウは見たことがないです。自生地はかなり貴重ですね。群馬と遠く離れた四国にカッコソウの変種が自生するというのは不思議ですね。
長さん
ここは展示の密度が高いので、多くの植物を見る事が出来て、ありがたいです。
隠し画像、面白いでしょう?
長さん
ここは年間いつでも高山植物が見られるので、ありがたいです。
隠し画像だと、大抵の人はクリックされるので、大きな画像を見ていただけます。
ニホンスズランは普通は見かけませんよね。我が家もドイツスズランです。
キビヒトリシズカは葉はもちろんのこと、ヒトリシズカより大型でした。
オサバグサやセンジュガンピも中々出会えない花です。
長さん
我が家からだと簡単に行けるような山が近くにないので、こういう施設があるのはありがたいです。
群馬県にしか自生していないカッコソウの変種が四国に存在しているというのは不思議なことですね。
長さん
この展示室には気圧調整はされていないので、育成室できちんと管理して栽培されているようです。展示は殆どが1~2株なので、開花株を植え込んでいるようです。
クルマバソウは桜餅の葉の香りがしますか。
オサバグサは8年前に小布施で開催されていた山野草展で初めて見ました。
うふふ
一年を通していつでも見られるとは嬉しいです。
隠し画像でアップのお花が見ることができて、すっかり楽しみました。
全部日本に自生している植物なのですね。
日本固有種もありますね。
なんだか誇らしくなってきました。
シコクカッコウソウのように絶滅危惧種もあって、ここで大切に育ち、少しでも増えたら良いなと思いますね。
月奏曲
スズムシソウ…というか私鈴虫みたことないので知らないんですよね。
とはいえなんか虫っぽい花なのは確かw
長さん
関東で唯一の高山植物園で、品揃えも豊富、しかも、年間通して何らかの花が咲いているというのですから、嬉しい施設です。
ニホンの高山植物や山野草の他に、外ごくさんのものも展示がありますので、後日ご紹介します。
長さん
イカリソウは4本の距が錨の爪のように見えますね。
私の子供の頃は夏休みにスズムシを飼育するのが流行っていたんですよ。
すーちん
ヤマブキソウ、葉っぱも
ヤマブキと同じですねー
花弁が4枚ですか
長さん
ヤマブキソウは4弁が基本ですが、ヤマブキは5弁が基本ですね。ヤマブキの鋸歯は二重ですが、ヤマブキソウは単純な一重で、葉は緩やかに波うつのが特徴です。
はるる
いいものを見に、好きなものを見に出かけるのは楽しいですね。
また珍しい花、興味深い花、ひきつけられてしまいます。
でもこうして拝見でるのは嬉しいです。
長さん
この公園は我が家か距離がありますが、ネタ稼ぎには打ってつけの植物館があるんですよ。しかも、関東では唯一の高山植物園で、一年中花が絶えないのですからね。