抱湖園とは
南房総市和田町は、全国的にも有名な花の産地です。その昔、間宮七郎平(1893年~1958年)という薬剤師が旧和田町に住んでおり、安房で初めて花づくりに成功しました。七郎平は、次に山を切り開き、花木を植えることを思い立ち、自ら鍬を持って花園の裏山を開墾しました。溜池を抱くように石を積み上げたことから「抱湖園」と名付けて花木を植えました。
元朝桜とは
旧暦の元旦の朝に咲くことから「元朝桜」と呼ばれるカンザクラ(カンヒザクラとオオシマザクラの交雑種)です。1月から2月に約60本が抱湖園に咲きそろいます。
毎年、2月初旬に桜まつりが開催されますが、今年はコロナの関係で中止になりました。
山道を下ってくる人がいます。頂上(上の写真の山)から左へ降りるハイキングコースがあるようです。
白梅が咲いていました

振り返ると太平洋が見えます(写真では分からない)

まもなく山頂です

歩き始めて20分ほどで展望台。視界が開け、斜面にも元朝桜が咲いています

こちらは南々西の方角で、太平洋が光って見えます(右奥は千倉港あたり)

展望台には東屋があり、持参のサンドイッチとサラダで昼食です。サンドイッチは館山市内で評判の「なかぱん」で買ったもの。妻がネットで見つけたパン屋さんですが、美味しい上に安い。
待っていても、太陽を隠した雲は動かないので、下山しました。
七郎平が花づくりに成功し、出荷し始めたのは大正9年からと言われます(大正8年に館山駅開業、大正11年に和田浦駅開業)。七郎平は、半農半漁の人たちにも花づくりを推奨しました。現在では、カーネーション、金魚草、スターチス、ストック、ポピー、金盞花、菜の花などが栽培されており、12月中旬~5月初旬まで、国道128号沿いには南房総屈指の花畑が広がります。
下の空中写真は©GoogleMapを画面コピーしたものです。車を止めたところから点線で歩いた道を示しています。
次回は、上の写真の中央付近、丸で囲んだあたりの写真を投稿します。
2月3日撮影。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
咲くタイミングは熱海桜といい勝負ですね。
海の景色がいいな~。
長さん
元朝桜、カンザクラですから特別な品種ではありませんが、咲く時期から名づけたのですね。熱海桜も同じカンザクラですが、これは地名から名づけたのですね。
寿々木
river
昨年は伊豆半島をドライブしたのですが房総半島は3年前に出かけたのが最後です。
信徳
元朝桜、初めて聞いた名前ですが早咲きの綺麗な花ですね。群馬の寒い所でもカンザクラが咲き出してきました。
mori-sanpo
元朝桜が咲いていましたか。桜の花を見ると寒桜でも春が実感できるようで良いものですね。
nobara
カンザクラなんでしょうが、別名もあるんでしょうか?
上野公園でもダイカンザクラは咲いてるらしいです。
太平洋が望める位置にあるんですね。
ご当地の美味しいパン屋さん。
今はネットがありますから、的を絞って購入できますね。
美味しいうえにお安いとは@@主婦は大好物です(^o^)丿
この頃、歩いて行ける所の
各種お店が、閉店になったりして寂しい限りです。
コロナ禍だからこそ有難かったのに
コロナ禍ゆえに店仕舞は、ほんとに悲しすぎます。
秋月夕香
心
カンヒザクラとオオシマザクラの交配だそうですね。
この時期、南房総はお花がいっぱいですね。
海が見えて景色が最高ですね。
潮の香りが良かったのでは・・。
車道わきには二ホンズイセンでしょうか、綺麗です。
はるる
小さな湖と元朝桜、いいですね。
太平洋がきれいです。
そして斜面に桜、すてきなところです。
おいしいパン屋さん、よかったですね。
青空ですと、もっとよかったかもしれませんね。
でも羨ましいドライブです。
長さん
カンザクラがここでは元朝桜と呼ばれていることを、今回、私も初めて知りました。
ハゼノキはこの葉だけが残っていました。
長さん
ここではカンザクラを元朝桜と呼んでいるそうです。熱海桜もカンザクラの地域名称ですね。
房総半島は南北に長いので、我が家もあまり行きません。
長さん
薬剤師さんが地域振興の立役者だったというのは珍しいですね。
元朝桜はカンザクラの地域名称ですね。南房の西側では河津桜のことを頼朝桜と呼んでいます。
長さん
ここでは日が陰っていましたが、松戸から比べると、南房はやはり暖かかったです。
元朝桜の名の由来となった旧暦の正月は2月12日ですが、それより早く咲くのも暖かいからでしょう。
長さん
カンザクラの地域名称が元朝桜なんですよ。
館山はぎりぎり内房でしたが、ここは外房です。
このパン屋さん、行きがけに寄ったのですが、館山市内に何軒もありましたよ。美味しくて安いからよく売れるようで、駐車場も広かったです。
長さん
この日は風がなかったので、太陽を隠した雲が全く動かないんですよ。海の峰はこんなにキラキラ輝いているのにね。
久しぶりの山登りで、お腹が空いていたせいもあるでしょうが、ここのサンドイッチ、美味しかったです。
長さん
元朝桜はいわゆるカンザクラの地域呼称でした。河津桜よりちょっと小振りなんです。
実は、妻が花摘みをしたがっていたので、この近辺で済ませておけば良かったのですが・・・。
1枚目の写真に写っているのはニホンスイセンです。
長さん
湖と言うにはあまりに小さいのですが、石を積み上げて苦労した間宮七郎平には湖に見えたのでしょうね。
元朝桜が60本くらいあるらしいのですが、日頃の行いが悪いのか、雲がかかったままだったんですよ。
なおさん
南房総も良いのですが、埼玉県人が千葉解放戦線のひとに捕まると、体じゅうの穴という穴にピーナッツをつっこまれたまま、九十九里浜で来る日もくる日も地引き網を引かされ続ける、ということですので、うかつに千葉にも近付けません。
それはともかく、三度一致??も安易にコンビニで妥協せずに、ネットで評判のパン屋さんのを買う、というのはスバラシイですねえ。
月奏曲
展望台からの景色も良いしちょっとした散策にはよさそう
フェリーの関係で京急に乗ると割とよく「花の南房」みたいな広告出てるのですがその始まりがここなのかなぁ?
長さん
緊急事態宣言で出歩くなと言うのは、コロナに感染しそうな所には行かないようにという意味ですよね。車で越境して、カーナンバーが他県だといたずらされたり、意地悪されるなんて言うこともあるから、うかつにはドライブも出来ませんね。
糖尿病のお陰で、旅行先の上手いものが食べられませんが、サンドイッチならOKなんですよ。
長さん
「湖」名づけた割には小さいですよ。作ったご本人は苦労したから湖に見えたのかも知れませんが・・・。
ちょっとした山登りですが、最近は登っていなかったので、サンドイッチが美味しかったです。
今は内房でも花作りが盛んですが、発祥の地はここらしいです。
うふふ
昔の人は本当に驚くことをしますね。
桜と梅が同時に見られましたか。
光る海を眺めながら召し上がったサンドイッチはどんなにか美味しかったでしょう。
Googlemapで地形が良くわかりました。
eko
展望台からの眺めは曇っていても気持ち良いですね。斜面の元朝桜に太平洋も光って素敵です。
長さん
ここに行くことになって、南房で花作りが盛んになった理由が分ったような気がします。
元朝桜は2月初旬の開花ですから、ウメと開花期が重なりますね。
雲が切れればもっとサンドイッチも美味しかったのに(笑)。
長さん
元朝桜、ローカル名ですから、知らなくて当然ですよ。
やはり、高いところに登ると気持ちが良いものです。日が差していれば、元朝桜も、もう少し綺麗に写ったのですが、残念でした。