埼玉県花と緑の振興センターにて(2月、その3) ツバキの色々① 原種ツバキ・白鳩椿、太郎冠者、紅侘助、加茂本阿弥など

 2月17日に行った埼玉県花と緑の振興センターで咲いていたツバキを中心に記録しています。
 ツバキの多くは「東園」に植えられているのですが、「西園」にある梅園の奥でも何本か咲いている椿がありました。


白鳩椿(しろばとつばき)
学名カメリア・フラテルナという、中国産の原種。白、一重、極小輪
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ピンクサーポース(‘Pink Sha Pows’)
海外作出の品種らしい。濃桃色、花径10.5cm
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マリーシャーロット
これも海外作出品種。とても美しい
薄桃、唐子咲き、小輪または中輪、花径約10cm、多花性
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ヒメリュウキンカ(姫立金花) 
キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。ヨーロッパ原産
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 以上が「西園」で撮ったものです。
 続いて、一般道を渡って「東園」に入りました。東園でも、所々にヒメリュウキンカが咲いていました。


太郎冠者(たろうかじゃ)
紫をおびた桃色、一重、筒~ラッパ咲き、中輪
別名:関西では、有楽(うらく)。江戸中期からの古典種
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ヒメリュウキンカと落下した太郎冠者
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白太神楽(しろだいかぐら)
白、牡丹〜神楽咲き、散りしべ、中〜大輪。「舞吹雪」の枝変わり白花
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紅侘助(べにわびすけ)
桃紅~紅色、一重、筒咲き、侘芯、小輪
花弁が細長く、筒状の形を長く保つので、茶花として好まれている
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加茂本阿弥(かもほんあみ)
白、一重、抱え~椀咲き、太い筒しべ、中~大輪
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錦重(にしきがさね)
濃紅色地に白斑入り、八重、筒しべ、大輪
白斑は変化が多く、雲状斑や横杢斑の多いものほど美しく、人気がある
「蝦夷錦」の紅花に白斑の入ったもの
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フランス白
白(ごく淡いクリーム色?)、千重咲き、中・大輪。
昭和の初期に埼玉県で発表された品種で、花付きはあまり良くないそうだ
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紅獅子(こうじし)
濃紅色、唐子咲き、中~大輪。外弁は波曲し、唐子弁は不規則に密生
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横川絞(よこかわしぼり)
紅地に白斑入り、牡丹咲き、中輪~大輪(花径約9cm)、埼玉産
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綾川絞(あやかわしぼり)
濃い紅地に白斑、八重、牡丹咲き~獅子咲き、中輪(9cm)
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 2月17日撮影。
(つづく)

この記事へのコメント

  • 寿々木

    沢山椿がでてきましたね、素晴らしいです。ヒメリュウキンカと太郎冠者、良いですね。
    2021年02月26日 14:09
  • river

    今日は雨は全く降りませんが曇りで涼しいと言うより寒い日です。家のツバキもぼつぼつ咲いていますがまだ本格的ではありません。今回のツバキの中では太郎冠者と加茂本阿弥がありますがまだ咲いていません。紅侘助はありませんが紺侘助や白侘助はあります。早くツバキが咲き乱れる春が来て欲しいです。
    リュウキンカは尾瀬にたくさん自生しています。前橋の嶺公園ではすでに開花が始まりました。湿原植物です。花はヒメリュウキンカに似ていますが花弁に見える咢は5~7枚と少ないです。
    2021年02月26日 16:15
  • eko

    たくさんのツバキがありますね。外国産の花も良いですが、日本名の付いた花がどちらかといえば好きです。
    太郎冠者、紅侘助が良いですね。ヒメリュウキンカも光り輝いて綺麗です。これだけ咲いていると見事ですね。
    2021年02月26日 16:44
  • nobara

    中国産の原種の白鳩椿(しろばとつばき)
    お花、かなり小さいのですか?
    まるでお茶のお花のようですね(*^-゚)⌒☆
    マリーシャーロットっていろんなところから蕊が出ていますね。
    椿というよりバラのようですね@@
    ヒメリュウキンカと落ち太郎冠者のコラボ、美しいですね。
    私も街中の植え込みでヒメリュウキンカをみました
    リバーシブルが美しいですね。意識して撮りました。
    椿もいろいろ咲いて~
    斑入りの等, 美しいですよね(*^-゚)⌒☆
    2021年02月26日 18:14
  • 無門

    こんにちは

    山茶花同様
    冬を彩ってくれますね
    これら全部
    実がなるのでしょうか
    2021年02月26日 18:42
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    園芸種のツバキはともかく、原種椿を見ることが出来たのは収穫です。
    ツバキはまだきれいなうちに雁首から落ちますから、ヒメリュウキンカと並んでも全く見劣りしませんね。
    2021年02月26日 20:24
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    こちらも曇りで、最高気温は10℃ぐらいだったようです。
    藤岡ではツバキばまだ咲いていない品種がありますか。白侘助はなかったですが、紺侘助は後日紹介します。
    ヒメリュウキンカは外来種ですが、尾瀬のリュウキンカは若い頃に見た忘れられない花です。
    2021年02月26日 20:29
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ツバキのイメージからすると、カタカナ書きの品種名はしっくり来ませんね。でも、マリーシャーロットなんかとても綺麗でした。
    ヒメリュウキンカは増え広がるようで、東園のツバキの林床のあちこちで咲いていました。
    2021年02月26日 20:37
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    白鳩椿の花径は3~4cmくらいですから、茶の木の花より一回り大きい感じです。それでも、普通のツバキと比べるとかなり小さく感じます。
    マリーシャーロット、仰る通りで、シベが見えなかったらバラと間違えそうですよ。
    太郎冠者はきれいなうちに雁首から落ちていましたから、ヒメリュウキンカが引き立て役でした。
    ヒメリュウキンカをご覧になりましたか。最近流行りのようですね。
    2021年02月26日 20:45
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    ツバキは多分結実すると思いますが、観賞用のツバキは実をつけさせないのではないかと思います。
    2021年02月26日 20:51
  • 月奏曲

    おお、椿が揃い始めましたねぇ…
    ヒメリュウキンカと太郎冠者のコラボがいい感じ…ツバキ落っこちてるけど(;´Д`)

    ツバキは状態良く綺麗に咲いてるお花見つけるの難しいですよね
    2021年02月26日 22:21
  • うふふ

    珍しい椿がたくさん咲いていますね。
    白鳩椿やマリーシャーロットの花弁の形が面白いです。
    ヒメリュウキンカに太郎冠者はわざと飾ったようにきれいですね。
    横川絞が埼玉産とは、恐れ入りました!
    2021年02月26日 22:30
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    ここのツバキは、まだ咲き始めない気もあり、品揃えが豊富です。
    ツバキの花は痛みやすいですね。落下した花のほうが無傷っていうことがあるので、ヒメリュウキンカとのコラボが成立したわけです。
    2021年02月26日 23:00
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    原種のツバキが咲いていたのは嬉しかったです。めったに見られませんからね。マリーシャーロットはバラかとも思えますね。
    ツバキは必ず上を向いて落下するので、やらせではありません(笑)。
    ここ川口市には安行という植木づくりが盛んな地域があるので、横川絞はそこで作られた品種かもしれませんよ。
    2021年02月26日 23:05
  • なおさん

    木偏に春という字をツバキと充てるのは国字で、中国ではチャンチンだそうですが、椿という字からはいかにも春らしい雰囲気です。
     ごく小ぶりの清楚な白い椿も咲いていましたか。可愛らしいものです。太郎冠者が散り敷いたなかに咲く、ぴかぴかのヒメリュウキンカもいい取り合わせです。なかなか願っても見られない場面ですよねえ。
    2021年02月27日 07:09
  • すーちん

    おはようございます
    椿色々名前付いてるんですねー
    ヒメリュウキンカ繁殖力旺盛ですねー
    2021年02月27日 08:55
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    つばきの名の由来は「津葉木」「厚葉木」など諸説あるようですね。椿の字が偶然漢字にもあったのですが、違う意味ですよね。
    原種ツバキのひとつだそうですが、珍しいものを見る事が出来ました。
    ヒメリュウキンカが太郎冠者などの根元に咲いていて、綺麗なままのツバキの花が散っていました。
    2021年02月27日 09:55
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ツバキは350種以上あるそうなので、重複しない名前を付けるのも大変だったでしょうね。
    ヒメリュウキンカ、繁殖力が旺盛なようで、今年はよく見かけます。
    2021年02月27日 09:56
  • mori-sanpo

    ツバキにはいろいろな園芸種があるようですね。
     こちらでは、ヤブツバキが一斉に咲き始めましたが、思いのほ風情を感じることができました。
     そのほかの園芸種は花を撮って、図鑑とチェックしてみてもなかなか分かりません。
    2021年02月27日 10:48
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    ツバキの園芸種は6000種もあるそうですから、これでもほんのわずかな品種と言うことが出来ます。名札があるから分るものの、花だけで品種を特定するのは困難です。
    2021年02月27日 12:42
  • 信徳

    リュウキンカとヒメリュウキンカは良く似ていますね。
    リュウキンカは尾瀬を代表する湿地に咲く花でヒメは陸地の
    乾燥した処でも咲く花の様ですが区別の仕方を知っていますか?
    2021年02月27日 13:53
  • 秋月夕香

    こんばんは。椿もずいぶんたくさんの種類がありますね。八重のお花はサザンカとまちがえるほどです。はっぱがちがうらしいですね。それに花びらも落ち方がちがいますね。椿はぽろっと花ごとおちるようです。リュウキンカもすごく元気ですね。
    2021年02月27日 20:38
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    リュウキンカとヒメリュウキンカ、違いは色々あるようです。自生地や生える環境が異なるのはお分かりなので、別の点を調べて見ました。
    草丈はリュウキンカの方が高い、リュウキンカは冬地上部が枯れるが、ヒメの方は秋から冬に芽を出す。このため、当然のこととして、リュウキンカよりヒメの方が開花が早いと、いった差だあるそうです。
    2021年02月27日 20:59
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    ツバキの園芸斑は6000種くらいあるそうなので、それから比べればほんの一部ですね。サザンカの花が散っていない場合は、葉の鋸歯が目立つことと、葉に光沢がないことで、ツバキと見分けると良いそうです。
    2021年02月27日 21:23

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