ツバキの多くは「東園」に植えられているのですが、「西園」にある梅園の奥でも何本か咲いている椿がありました。
白鳩椿(しろばとつばき)
学名カメリア・フラテルナという、中国産の原種。白、一重、極小輪



ピンクサーポース(‘Pink Sha Pows’)
海外作出の品種らしい。濃桃色、花径10.5cm

マリーシャーロット
これも海外作出品種。とても美しい
薄桃、唐子咲き、小輪または中輪、花径約10cm、多花性

ヒメリュウキンカ(姫立金花)
キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。ヨーロッパ原産


以上が「西園」で撮ったものです。
続いて、一般道を渡って「東園」に入りました。東園でも、所々にヒメリュウキンカが咲いていました。
太郎冠者(たろうかじゃ)
紫をおびた桃色、一重、筒~ラッパ咲き、中輪
別名:関西では、有楽(うらく)。江戸中期からの古典種

ヒメリュウキンカと落下した太郎冠者

白太神楽(しろだいかぐら)
白、牡丹〜神楽咲き、散りしべ、中〜大輪。「舞吹雪」の枝変わり白花

紅侘助(べにわびすけ)
桃紅~紅色、一重、筒咲き、侘芯、小輪
花弁が細長く、筒状の形を長く保つので、茶花として好まれている

加茂本阿弥(かもほんあみ)
白、一重、抱え~椀咲き、太い筒しべ、中~大輪

錦重(にしきがさね)
濃紅色地に白斑入り、八重、筒しべ、大輪
白斑は変化が多く、雲状斑や横杢斑の多いものほど美しく、人気がある
「蝦夷錦」の紅花に白斑の入ったもの

フランス白
白(ごく淡いクリーム色?)、千重咲き、中・大輪。
昭和の初期に埼玉県で発表された品種で、花付きはあまり良くないそうだ

紅獅子(こうじし)
濃紅色、唐子咲き、中~大輪。外弁は波曲し、唐子弁は不規則に密生

横川絞(よこかわしぼり)
紅地に白斑入り、牡丹咲き、中輪~大輪(花径約9cm)、埼玉産

綾川絞(あやかわしぼり)
濃い紅地に白斑、八重、牡丹咲き~獅子咲き、中輪(9cm)

(つづく)
この記事へのコメント
寿々木
river
リュウキンカは尾瀬にたくさん自生しています。前橋の嶺公園ではすでに開花が始まりました。湿原植物です。花はヒメリュウキンカに似ていますが花弁に見える咢は5~7枚と少ないです。
eko
太郎冠者、紅侘助が良いですね。ヒメリュウキンカも光り輝いて綺麗です。これだけ咲いていると見事ですね。
nobara
お花、かなり小さいのですか?
まるでお茶のお花のようですね(*^-゚)⌒☆
マリーシャーロットっていろんなところから蕊が出ていますね。
椿というよりバラのようですね@@
ヒメリュウキンカと落ち太郎冠者のコラボ、美しいですね。
私も街中の植え込みでヒメリュウキンカをみました
リバーシブルが美しいですね。意識して撮りました。
椿もいろいろ咲いて~
斑入りの等, 美しいですよね(*^-゚)⌒☆
無門
山茶花同様
冬を彩ってくれますね
これら全部
実がなるのでしょうか
長さん
園芸種のツバキはともかく、原種椿を見ることが出来たのは収穫です。
ツバキはまだきれいなうちに雁首から落ちますから、ヒメリュウキンカと並んでも全く見劣りしませんね。
長さん
こちらも曇りで、最高気温は10℃ぐらいだったようです。
藤岡ではツバキばまだ咲いていない品種がありますか。白侘助はなかったですが、紺侘助は後日紹介します。
ヒメリュウキンカは外来種ですが、尾瀬のリュウキンカは若い頃に見た忘れられない花です。
長さん
ツバキのイメージからすると、カタカナ書きの品種名はしっくり来ませんね。でも、マリーシャーロットなんかとても綺麗でした。
ヒメリュウキンカは増え広がるようで、東園のツバキの林床のあちこちで咲いていました。
長さん
白鳩椿の花径は3~4cmくらいですから、茶の木の花より一回り大きい感じです。それでも、普通のツバキと比べるとかなり小さく感じます。
マリーシャーロット、仰る通りで、シベが見えなかったらバラと間違えそうですよ。
太郎冠者はきれいなうちに雁首から落ちていましたから、ヒメリュウキンカが引き立て役でした。
ヒメリュウキンカをご覧になりましたか。最近流行りのようですね。
長さん
ツバキは多分結実すると思いますが、観賞用のツバキは実をつけさせないのではないかと思います。
月奏曲
ヒメリュウキンカと太郎冠者のコラボがいい感じ…ツバキ落っこちてるけど(;´Д`)
ツバキは状態良く綺麗に咲いてるお花見つけるの難しいですよね
うふふ
白鳩椿やマリーシャーロットの花弁の形が面白いです。
ヒメリュウキンカに太郎冠者はわざと飾ったようにきれいですね。
横川絞が埼玉産とは、恐れ入りました!
長さん
ここのツバキは、まだ咲き始めない気もあり、品揃えが豊富です。
ツバキの花は痛みやすいですね。落下した花のほうが無傷っていうことがあるので、ヒメリュウキンカとのコラボが成立したわけです。
長さん
原種のツバキが咲いていたのは嬉しかったです。めったに見られませんからね。マリーシャーロットはバラかとも思えますね。
ツバキは必ず上を向いて落下するので、やらせではありません(笑)。
ここ川口市には安行という植木づくりが盛んな地域があるので、横川絞はそこで作られた品種かもしれませんよ。
なおさん
ごく小ぶりの清楚な白い椿も咲いていましたか。可愛らしいものです。太郎冠者が散り敷いたなかに咲く、ぴかぴかのヒメリュウキンカもいい取り合わせです。なかなか願っても見られない場面ですよねえ。
すーちん
椿色々名前付いてるんですねー
ヒメリュウキンカ繁殖力旺盛ですねー
長さん
つばきの名の由来は「津葉木」「厚葉木」など諸説あるようですね。椿の字が偶然漢字にもあったのですが、違う意味ですよね。
原種ツバキのひとつだそうですが、珍しいものを見る事が出来ました。
ヒメリュウキンカが太郎冠者などの根元に咲いていて、綺麗なままのツバキの花が散っていました。
長さん
ツバキは350種以上あるそうなので、重複しない名前を付けるのも大変だったでしょうね。
ヒメリュウキンカ、繁殖力が旺盛なようで、今年はよく見かけます。
mori-sanpo
こちらでは、ヤブツバキが一斉に咲き始めましたが、思いのほ風情を感じることができました。
そのほかの園芸種は花を撮って、図鑑とチェックしてみてもなかなか分かりません。
長さん
ツバキの園芸種は6000種もあるそうですから、これでもほんのわずかな品種と言うことが出来ます。名札があるから分るものの、花だけで品種を特定するのは困難です。
信徳
リュウキンカは尾瀬を代表する湿地に咲く花でヒメは陸地の
乾燥した処でも咲く花の様ですが区別の仕方を知っていますか?
秋月夕香
長さん
リュウキンカとヒメリュウキンカ、違いは色々あるようです。自生地や生える環境が異なるのはお分かりなので、別の点を調べて見ました。
草丈はリュウキンカの方が高い、リュウキンカは冬地上部が枯れるが、ヒメの方は秋から冬に芽を出す。このため、当然のこととして、リュウキンカよりヒメの方が開花が早いと、いった差だあるそうです。
長さん
ツバキの園芸斑は6000種くらいあるそうなので、それから比べればほんの一部ですね。サザンカの花が散っていない場合は、葉の鋸歯が目立つことと、葉に光沢がないことで、ツバキと見分けると良いそうです。