(続)川口グリーンセンターにて(1) 8種類のツバキ & (続)日本人のお名前(2) 行近、皷

 我が家から車で40~50分の川口市立グリーンセンターはコロナに感染する可能性が殆どないことが分かったので、残りのラン展示を撮影するため、1月27日の午前中に再訪しました。
 今回は駐車場から入口まで、誰にもすれ違わず、受付で検温を済ませて温室に向かいました。午前中でもあり、見かけた入園者は6名で、いずれも近くには寄りませんでした。
 鑑賞温室(ラン温室)に行く前に熱帯温室や水生温室を覗きましたが、新たに咲いている花はありません。
 続いて入ったサボテン温室では、ツバキの鉢植えが入れ替えられていました。


ツバキ ジョイ・ケンドリック
アメリカ・ルイジアナ州で作出され、1979年に初めて開花した品種
白または淡いピンク地に濃いピンクの縦斑が入る千重咲。11~2月
最大の花径は15cmにもなるそうだ。枝違いで赤い花が咲いていた
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ツバキ 平林寺筒咲
ヤブツバキから作られた園芸品種。その他の詳細は不明。平林寺はさい
たま市岩槻区にある金鳳山平林寺(永和元年=1375創建)のことらしい
追記:
rockyさんから、平林寺は野火止に移転しているとお知らせがありました
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ツバキ オーララ
濃いピンクに白ないし淡いピンクの覆輪。花弁が波打つ。花径7cmくらい
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ツバキ 昭和紅雀
1982年に卜伴の実生で作出された園芸品種。卜伴は唐子咲きだが、
これは濃紅の一重、筒咲き、筒しべ、中輪(8cm)、12~4月
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ツバキ 光照寺
白色、一重、筒咲き、筒しべ、小輪。富山県福光町の光照寺に原木がある
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ツバキ リトル・スラム
アメリカで育種されたツバキ園芸品種
濃桃色、牡丹咲~大唐子咲き、平開、小中輪、3月
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ツバキ ドリーム・ボーイ
海外品種。詳細不明
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ツバキ マソティアーナ・シュプリーヌ
これは前回も咲いていた海外品種。詳細不明
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 1月27日撮影。
(つづく)


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(続)日本人のお名前(2)


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行近さん
 読み:ゆきちか
 「名字由来net」では、全国順位 72,609位の超レア苗字で、全国人数はおよそ10人だそうです。「同名字は、広島県にみられる」とだけ書かれており、名字の由来等は不明です。
 「日本姓氏語源辞典」ではランク外で、約20人となっています。こちらには「広島県山県郡北広島町・広島県世羅郡世羅町。広島県山県郡北広島町惣森の小字の行近から発祥」と記載され、地名由来の苗字のようです。

皷さん(鼓ではなく、つくりが皮)
 読み:つつみ
 「名字由来net」では、全国順位 25,674位、全国人数 およそ150人のレア苗字で、「現福岡県北部である筑前、現三重県である伊勢に皷村がみられる。近年、岡山県井原市大江町ほか千葉県に多数みられる」とあり、皷の由来には触れられていません。
 「日本姓氏語源辞典」では、31,715位、約100人となっています。「岡山県、千葉県、長崎県。堤姓あり。岡山県井原市大江町に分布あり。堤(ツツミ)参照」となっており、堤さんから派生した苗字のようです。「堤」は地形から出来た苗字ですね。

 記事を作成するにあたり、下記のHPを参考にしています。
「名字由来net」(こちら
  日本人の苗字99%を掲載する(上記番組に出演中の森岡さんのサイト)
「日本姓氏語源辞典」(こちら
  日本最大級の姓氏辞典サイト。110,027個の姓氏を解説
(つづく)

この記事へのコメント

  • イッシー

    珍しいお名前にも驚きますが!
    ツバキ ジョイ・ケンドリック・・・これも驚きました(笑)
    2021年02月01日 12:59
  • river

    我が家のツバキは40年近く前に家を建てたら植えようと思い20種ほどのツバキの苗を購入したものが初めです。ヤブツバキ系、ユキツバキ系、洋種ツバキ系、トウツバキ系などです。ほとんど名前が分からなくなってしまいましたが「レディ・ ケイ」というアメリカ産のツバキがあります。
    どこへ出かけるにも気を使わなくてはならないので辛いです。
    2021年02月01日 14:08
  • 寿々木

    早春咲きの椿が咲き出したのでしょうか、とても綺麗です。どの名前も記憶に無いものばかりです。それほど知っているわけではありませんが・・
    2021年02月01日 14:17
  • コスモス

    咲き始めでしょうか、ツバキがとっても綺麗ですね。
    ジョイ・ケンドリックという名前から想像もできませんが、バラに似ている気がします。
    最後のツバキは見たことがあるかもしれません。
    どれも素敵ですね。
    日本人の名前は、同じ漢字でも読みが違うことが多いので、難しいですね。
    2021年02月01日 15:58
  • 無門

    こんにちは

    レアな苗字でも
    それぞれ由来があるものですね
    ルーツをたどってみたいものです
    2021年02月01日 17:50
  • 秋月夕香

    こんばんは。私の名前は中学の時自分で考えたペンネームです。皆秋月さん、と呼んでくれます。親戚も年賀状はこの名前できます。
    ツバキはほとんど日本や中国のお花と思っていましたが、アメリカ作出もあるのですね、驚きました。ツバキ ジョイ・ケンドリック、かわいいですね。たまに赤いお花がさくのもいいですね。
    2021年02月01日 18:25
  • なおさん

    いろいろな椿があると楽しいですね。僕は八重や卜伴より、一重の楚々とした咲きぶりのものが好みなのですが、卜伴の実生には一重も出るのですねえ。
     平林寺は紅葉でも有名な古刹なのですが、僕は1度しか中に入ったことがないのです。お寺の境内ですので、いろいろ制約がありますね。
    2021年02月01日 18:43
  • はるる

    ツバキが美しいですね。
    再度、お出かけになられてよかったですね。
    やはりこういうところは、いいものが揃っています。
    変わったツバキもあり、ここで見せていただいて、楽しんでいます。
    名前も珍しいもの、変わったものなど、けっこうあるものですね。
    2021年02月01日 19:49
  • 信徳

    今晩は!
    日本は何処に感染者がいるか分からない。PCR検査も少ないし感染していても分からない元気な若者が飛び回っている。比較して台湾はスマフォで危険個所を知らせ近づかないようにしているしその前に感染者を弾き出して追跡出来るので安心している。日本も和歌山方式がこれに近いとTVで報道していた。いずれにしても全国に広まった状態ではワクチン頼みしか日本は方法が無いと思う。
    綺麗なツバキを見るたびに日本のコロナ禍、人災と思ってしまうのは私だけでしょうか?第三波が仮に上手く収まったら絶対に第四波など出さないようにして欲しい。(本題とずれて済みません)
    2021年02月01日 20:24
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    珍しい名字、まだまだ続きます。
    ジョイ・ケンドリックは赤系のツバキとピンク系のツバキを交配したものでしょう。赤いのは先祖返りだろうと思います。
    2021年02月01日 20:49
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    お宅には洋種系のツバキも植えられているのですね。
    レディー・ケイは埼玉県花と緑の振興センターにもあって、赤に白の斑がはいるものですね。花期は4月下旬となっていました。
    お互い、取材先には苦労しますね。
    2021年02月01日 20:53
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    カタカナ名のツバキは殆どがアメリカで品種改良されたもののようです。日本の園芸種はこれから咲くのかも知れません。
    2021年02月01日 20:55
  • 長さん

    コスモスさん、コメントありがとうございます。
    ジョイ・ケンドリックは千重咲きなので、薔薇のようにも見えますね。バラも枝変りで違う色の花が咲いたりします。
    漢字の苗字には何通りもの読み方があるものもあり、複雑ですね。私のような苗字でも5種類の読み方があるのですから。
    2021年02月01日 21:01
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    明治8年に苗字を付けるようにした際、思いつきでつけたものもあり、あまりのレア苗字だとルーツがたどれないようです。
    2021年02月01日 21:04
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    秋月さんはペンネームでしたか。
    カタカナの名前が付いたツバキは、殆どが日本のツバキをアメリカで品種改良した園芸種だそうです。交配を重ねると、枝によっては先祖の花色になることがあります。
    2021年02月01日 21:06
  • うふふ

    椿は傷みやすいのにどのお花もきれいですね。
    特に、白い椿が清楚で素敵です。
    皷という字、初めて見ました。
    見た感じでは打楽器のつづみかと思いますね。
    つつみさんなのですね。
    名刺にフリガナを付けていそう。
    2021年02月01日 21:07
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    卜半の交配親は分りませんが、交配親の中に赤の一重があったのでしょうね。
    平林寺は古刹ですか。お寺には椿が植えられていることが多いですね。
    2021年02月01日 21:09
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    ここではツバキも地植えになっているのですが、色々な品種を鉢植えでも育てているようです。
    1月に行った埼玉県花と緑の振興センターのツバキも開花した品種が増えたでしょうから、行って見たいものです。
    2021年02月01日 21:11
  • 月奏曲

    ジョイ・ケンドリック、これ凄い可愛いですね
    ソティアーナ・シュプリーヌ、これのっぺりしてて能面みたいw

    今回の名前は初めて見ました。皷さんは鼓に張ってる皮となんか関係あるんじゃないかなぁ?と思ったり…

    鼓職人なのか打楽器のなめし皮職人なのか…
    2021年02月01日 21:17
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    日本はコロナを甘く見て、政府の初動が遅れましたね。それが今でも尾を引いています。未知のウイルスなんだから、対応策は科学的でないと有効とは言えません。以前にも書きましたが、PCR検査を無償にして、無症状感染者を早期に発見して隔離しないと、第4波が起こる可能性があります。
    2021年02月01日 21:19
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    これらのツバキは温室で咲かせているので、風で擦られることがなく、撮りにも突かれないので、花が綺麗です。
    苗字は「皷」以外にもかな漢字変換できないものがいくつも出てきますよ。以前のシリーズでは、馬塲(ばば)さんの「塲」の字が出てきませんでした。
    私の苗字はありふれていますが、名前の方はかなをふらないと読めません。
    2021年02月01日 21:24
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    ジョイ・ケンドリックは花の大小があったり、色変わりが出たりで、面白い品種です。
    ソティアーナ・シュプリーヌが能面みたいとは面白い表現ですね。
    鼓は皷の異字体なんだそうですよ。昔は皷と書いたのでしょうね。
    2021年02月01日 21:29
  • nobara

    ツバキ ジョイ・ケンドリック
    枝違いの椿、咲き分けにしては
    お花の形状がちがいますよね。
    開く過程なのかしら?
    ツバキ オーララってカーネーション咲き?
    唐子咲きでもこんなのがあるんですね
    名前も色々あって面白いですね。
    夫の上司で小林林さんて面白い名前の人がいました(コバヤシ・リン)
    鹿児島の同級生に粢田(しときでん)泊ヶ山(とまりがやま)居ました。
    2021年02月01日 22:12
  • mori-sanpo

    しばらくご無沙汰していましたが、ブログを再開することにしましたので、よろしくお願いします。
     栽培種を含めて、名前の付けられているツバキは、それぞれ魅力的な花を咲かせていますね。
     こちらの公園では、照葉樹の林に囲まれていますので、現在はヤブツバキが花を咲かせています。
    2021年02月01日 22:15
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ジョイ・ケンドリックは交配に使われた親の中にこんな赤い花の品種があったのでしょうね。先祖が枝変りで出てきたようです。
    ツバキの場合はカーネーション咲きとはいわないようですよ。
    小林林さんは後ろの林は苗字ではなく名前の方ですか。粢田さんはレア苗字で、泊ヶ山さんは更にレア苗字ですね。
    2021年02月01日 22:38
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    綺麗な写真を楽しみにしていますから、どうぞお続けになってください。
    この椿たちは温室内に置かれていますから、痛みもなく綺麗に咲いていました。
    ヤブツバキは強いツバキですよね。
    2021年02月01日 22:40
  • eko

    ツバキ ジョイ・ケンドリックの縦斑が入る千重咲の花、綺麗ですね。ツバキ オーララの波打つ覆輪の花も素敵です。カタカナ名のツバキは華やかですね。
    レア名字も様々ありますね。今回の名前も見たことありません。
    2021年02月01日 22:48
  • ろこ

    アメリカで育種されたツバキ園芸品種ですか。
    海外で作られたものも多いんですね。
    知りませんでした。

    今日の苗字、全く読めませんでした。
    2021年02月02日 00:34
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ジョイ・ケンドリックは鉢植えの割には大きくて、花がたくさんさいていました。オーララのような波うつ花弁はツバキには珍しいです。
    ekoさんのお近くにはレア苗字の方、いらっしゃいませんか?
    2021年02月02日 11:57
  • 長さん

    ろこさん、コメントありがとうございます。
    日本で作出されたツバキの園芸種は膨大ですから、それに比べれば西洋ツバキの園芸種はずっと少ないと思います。この植物園は何故か西洋ツバキが多いです。
    2021年02月02日 12:04
  • rocky

    ツバキ 平林寺で訪問しました。
    平林寺は寛文3年 (1663) 、松平信綱の遺命によって野火止(のびとめ、新座市)に移転され、岩槻には遺跡しか残っていないそうです。
    ご参考までに。
    2021年02月08日 04:56
  • 長さん

    rockyさん、はじめまして。
    平林寺は野火止に移転していましたか。情報、ありがとうございます。gooブログを拝見しましたが、写真が綺麗ですね。
    なお、単に「平林寺」という名の椿は存在しているそうです。花はよく似ていますが、平林寺のほうが平開しています。↓
    https://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/9d2691b287cdc65f5b91e2bfce022787
    2021年02月08日 10:18

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