つくば蘭展にて(10) 蘭愛好団体の出展作品から(その4)

 11月25日に見に行ったつくば蘭展に出展されていたランを紹介しています。
 ラン愛好団体の出展作品の続きです。今回も色々な種類のランを紹介します。

ファレノプシス・プルケリマ
Phalaenopsis pulcherrima (= Doritis pulcherrima )
ミャンマー~スマトラに自生 濃いピンクの花弁が目を惹きます
小泉邦夫さん(らん友会龍ケ崎)
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ガレアンドラ・バウエリ
Galeandra baueri メキシコ、パナマ、コロンビアなどに分布 花径3cm
住江 胖さん(らん友会龍ケ崎) 普通のランとは天地逆に咲きます
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ブラトニア・オルメック ‘サチ’
Brat. Olmac 'Sachi' ブラシア属とミルトニア属の属間交配種
岩瀬美千代さん(つくば洋蘭会) 虎斑の花径は10cm以上
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ブラトニア・チャールス エム フィッチ
Brat. Charles M. Fitch 上のブラトニアより若干大人しい斑の入り方ですね
岩瀬美千代さん(つくば洋蘭会)
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ブラッシア・オレンジ デライト ‘スターベックオレンジ’
Brs. Orenge Delight 'Starbek Orenge' 別名:スパイダーオーキッド
藤沼貴司さん(つくば洋蘭会)
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ステノグロティス・ロンギフォリア
Stenoglottis longifolia 南アフリカ原産の岩生・地生ラン
稲葉茂子さん(つくば洋蘭会) プレクトランツス・モナラベンダーに似ている
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ステノグロッテス・ビーナス ‘ジャンボリー’
Stenoglottis Venus 'Jamboree' こちらはステノグロッテスの交配種です
斉藤正博さん(つくば洋蘭会)
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ジゴペタルム・インターメディウム
Zygopetalum intermedium ブラジルを中心とした南アメリカの熱帯域に分布
倉持見永子さん(つくば洋蘭会)
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エリオデス・バルバタ
Eriodes barbata 中国 雲南省)とインドシナに分布 花径は3.5cmほど
伊東忠夫さん(つくば洋蘭会)
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セコパス・セクンダ
Thecopus secunda ボルネオに分布 花径は3cmほど
伊東忠夫さん(つくば洋蘭会)
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クレイソセントロン・メリリアヌム
Cleisocentron merrillianum 「ボルネオの青いラン」として知られる原種
斉藤正博さん(つくば洋蘭会) クリオネをライトブルーにしたみたい
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スパソグロティス・ロビー
Spathoglottis lobbii ミャンマー原産の球根植物です
南村昌義さん(つくば洋蘭会)
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ブラサボラ・ペリニー
Brassavola perrinii ブラジル、ボリビア、アルゼンチンなどに分布
茎が立ち上がる品種で、栽培が容易なため、日本でも普及している
鈴木敏克さん(つくば洋蘭会)
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ブラサボラ・ククラータ
Brassavola cucullata 中南米に分布 花茎が垂れ下がるタイプ
花弁や萼片の先端が長く伸びて垂れ下がる 夜になると香るという
鈴木敏克さん(つくば洋蘭会)
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リパリス・コンディロブルボン
Liparis condylobulbon 台湾、インドシナ半島、南西太平洋諸島に分布
吉田浩爾さん(つくば洋蘭会) 花が小さすぎて、アップは失敗
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 11月25日撮影。
(つづく)

この記事へのコメント

  • イッシー

    う~ん!実にいろいろですね~!
    小さな花が連なって咲く(6-7枚目)のも見事ですね!
    2020年12月11日 12:19
  • 寿々木

    珍しい花を楽しませて頂きました。クレイソセントロン・メリリアヌムは原種ですか、花だけ見てると蘭とは思えませんね。
    2020年12月11日 14:23
  • コスモス

    最初のは鮮やかですけど、その後はちょっと地味な色が多いですね。
    ステノグロティス・ロンギフォリアは一見フジのようにも見えます。
    クレイソセントロン・メリリアヌムは「ボルネオの青いラン」と言われるものですか。
    花の付き方が独特ですね。
    2020年12月11日 14:54
  • river

    ランの花は基本的には萼片が3枚、花弁が3枚ですが花弁の1枚が唇弁になっていますね。
    ただアツモリソウ亜科では側萼片が合着して1枚になっています。
    唇弁の基部に細長い管状の距があります。
    おしべとめしべも変わっていて合着して1本の蕊柱になっています。
    このように花を詳しく見ていくとランであることが分かるのですが一見しただけではランとは分からないような花がありますね。
    2020年12月11日 16:47
  • eko

    又珍しいランが並んでいますね。ガレアンドラ・バウエリの天地が逆に咲く花、クレイソセントロン・メリリアヌムの青い花とどの花もユニークですね。
    2020年12月11日 18:15
  • nobara

    ガレアンドラ・バウエリ、変わってますが
    可愛いですね
    クレイソセントロン・メリリアヌムも斉藤正博さんなんですね。
    このような?青い蘭は珍しくないですか?
    蘭の世界も奥深いですね。
    見るだけσ(^-^) ですが、楽しいです。
    2020年12月11日 19:25
  • なおさん

    今回も面白いラン、珍しいランがいろいろですねえ。個人的には、ボルネオの青いランの色あいがいいなあ、と思いました。翡翠のような色ですよね。
    2020年12月11日 19:30
  • 信徳

    プルケリマ、輝くようなピンクで凄いですね。
    ランの花、地味か派手かの両方が存在しているようです。
    珍しいのは一般的に地味な色が多いですね。
    2020年12月11日 19:36
  • もこ

    ランと一口に言っても
    様々な花の形がありビックリです
    2020年12月11日 20:44
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    ピンクの花が連なって咲く品種は珍しい方なんですよ。
    2020年12月11日 20:48
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    クレイソセントロン・メリリアヌムの花は青いのが珍しいです。花は小さいですが、萼片や花弁、唇弁、距もきちんとありますよ。
    2020年12月11日 20:55
  • 長さん

    コスモスさん、コメントありがとうございます。
    カトレアやコチョウランなど、美しい花も多いですが、地味な花の方が圧倒的に多いのです。
    ステノグロティス・ロンギフォリアは茎が枝垂れていたらフジのように見えるかもね。
    クレイソセントロンのように1ヵ所から花が沢山咲く品種はあまり多くないようです。
    2020年12月11日 21:01
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    ランの花には仰るような特徴がありますが、その定形に当てはまらない花もたくさんありますね。
    2020年12月11日 21:05
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    ランの中には、ガレアンドラ・バウエリのように、唇弁が逆向きになる種も結構去ります。恐らく、ポリネーターが止まりやすいような形に進化したのでしょう。
    クレイソセントロンのような青い花は、ランでは珍しいです。
    2020年12月11日 21:12
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    中南米にはカトレアの仲間が多いですが、ガレアンドラのように変わった花を咲かせるものもあります。
    クレイソセントロンは珍しいです。斉藤正博さんはこのような珍しいランをいくつも栽培しておられます。
    2020年12月11日 21:15
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    ランは、バンダのような青紫の花は珍しくはないですが、クレイソセントロンのようなライトブルーは珍しいです。
    2020年12月11日 21:17
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    ファレノプシス・プルケリマは露出が不足したので、単調な色合いになっていますが、派手な色ですよね。
    綺麗な色のランは見つかりやすいと言うこともあるでしょうね。
    2020年12月11日 21:20
  • 長さん

    もこさん、コメントありがとうございます。
    ランはとても変化に富んでいますよね。この多様性に嵌まってしまった一人です。
    2020年12月11日 21:21
  • 月奏曲

    エム フィッチが大人しめですが逆に落ち着いていていい感じに思えます。

    うお!青いクリオネ!と止まったらやはり斉藤さんw

    ブラサボラ・ククラータも面白いと思ったのですが鈴木さんも結構名前頻出してるような?やはり大御所?
    2020年12月11日 22:29
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    ブラトニア・チャールス エム フィッチの花はシックな色ですね。
    クレイソセントロン・メリリアヌムはクリオネにイメージが重なりますね。
    鈴木敏克さんは5年ほど前からこのつくば蘭展でお見かけするお名前です。
    2020年12月11日 22:59
  • 秋月夕香

    おはようございます。自然はよくこんなに匠なお花の形や酒類を用意するものですね。すごいです。ステノグロッテス・ビーナス ‘ジャンボリー’がすきです。どちらかといえば水色系が変わっていていいですね。ピンクはもちろんかわいいですけれど。
    2020年12月12日 08:46
  • すーちん

    おはようございます
    次々変わった形登場ですね
    作者が作り出していくんでしょうか^^
    2020年12月12日 08:51
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    自然の造形の不思議は花に限ったことではありませんが、ランは多様な品種があるだけに、美しいものや面白いものが多いです。
    2020年12月12日 09:47
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    これらのランは取扱業者から買い求めたものや愛好者から譲り受けたものが多いと思いますが、希にご自身で交配した作品を出展される方もいらっしゃいますよ。
    2020年12月12日 09:52
  • ロシアンブルー

    おはようございます。
    珍しいランがたくさん展示され見ごたえありますね。
    ボルネオの青いラン、花の付き方がランらしくないですが青色
    というのも初めて見ました。
    ブラさボラ・ククラータ、花茎が垂れているのもユニークな
    らんですね。
    2020年12月12日 11:05
  • 草凪みかん

    前記事、前々記事でも思いましたが、実に多様ですね。
    園芸交配種が多いのでしょうが、これほど趣が異なるとは。それだからこそ愛好される方も多いのでしょうが。
    ブラサボラ・ククラータ、これ、夜暗いところで見るとちょっとドキッとしそうです。(^^;
    2020年12月12日 11:16
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    ボルネオの青いラン、この色はランには少ないので、珍しいです。
    ブラサボラ・ククラータは花弁や萼片の先端が長く垂れ下がります。唇弁が袋状になった、パフィオペディラムの中にも側萼片が長く垂れ下がるものがありますよ。
    2020年12月12日 11:21
  • 長さん

    草凪みかんさん、コメントありがとうございます。
    ランは原種だけで2万種以上もあると言われています。それに交配種が加わりますから2.5万種位ありそうです。ランはこの多様性が特徴で、私もそれに嵌まった一人です。
    ブラサボラ・ククラータ、だらりと垂れた花弁や萼片が幽霊を思わせる(笑)。でも、夜は香りが良いそうです。
    2020年12月12日 11:27

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