今回はサザンカ群のうち、肥後サザンカと江戸サザンカのグループです。
肥後サザンカ(サザンカ群)
江戸時代末期に園芸化されたサザンカの種を選んで品種改良されたもの。花は大輪で、大きなものは直径15cmに達する。一重咲きが主だが、八重咲きもある。雄しべはウメの花の芯のようになる。色は白、ピンク、赤、赤紫、紅白絞りなどで、花期は11~12月だが、2月末まで残る品種もある。肥後六花として最後に加えられた。
肥後雪山
白色、蕾は帯桃色、一重、抱咲き、中輪

桜月夜(さくらつくよ)
明るい桃色、一重、平開咲き、広弁、大輪、11~12月

大空
白地に淡紅ぼかし、一重、平開咲き、極大輪、11~12月

白楽天
白色で弁端わずかに淡紅、一重、内弁が立つ、大輪、11~12月

肥後桜
淡桃色、一重、平開咲き、中輪、11~12月

銀月
白色で外弁の先端が帯紅、蕾は淡紅色、一重、中輪、11~12月

春雨錦
白地に桃紅色の覆輪ぼかし、一重の極大輪、11~12月

白色、蕾は帯桃色、一重、抱咲き、中輪

桜月夜(さくらつくよ)
明るい桃色、一重、平開咲き、広弁、大輪、11~12月

大空
白地に淡紅ぼかし、一重、平開咲き、極大輪、11~12月

白楽天
白色で弁端わずかに淡紅、一重、内弁が立つ、大輪、11~12月

肥後桜
淡桃色、一重、平開咲き、中輪、11~12月

銀月
白色で外弁の先端が帯紅、蕾は淡紅色、一重、中輪、11~12月

春雨錦
白地に桃紅色の覆輪ぼかし、一重の極大輪、11~12月

江戸サザンカ(サザンカ群)
肥後サザンカと同様、江戸時代から愛好会の中で改良されてきた品種群。
犬張子
白地に縁から淡紅ぼかし弁数の多い一重、広弁大輪、11~12月

翁衣(おきなごろも)
白地に紅ぼかし、一重、中輪、11~12月、葉に灰緑色覆輪

雪月花
白色、曹は淡紅、弁数の多い一重、大輪、11~12月

怪童丸
白地に濃紅ぼかし、蕾は濃紅色、一重、大輪、10~12月

狩衣(かりぎぬ)
白地に紅ぼかし、一重、中輪、11~12月

見驚(けんきょう)
白色、一重、大輪、11~12月

千代鶴
白色で弁端わずかに桃色、弁数多い一重細長弁、大輪、10~12月

紫雲台
紫を帯びた膿桃色、一重、平開咲き、大輪、11~12月

次回はカンツバキ群のサザンカを紹介します。
この記事へのコメント
イッシー
あまり開かない感じでしょうか。
いいですよね。侘助は椿でしたね。
寿々木
信徳
river
江戸サザンカは江戸で愛好されましたが生産地は安行に移っていったようです。
コスモス
梅にも見驚という名前があったと思い調べると、あまりの大きさに見て驚くというのが由来だそうです。
サザンカは大きそうですが、梅はどうだったか覚えていませんが。
eko
江戸サザンカは最後の「紫雲台」が良いですね。
nobara
肥後椿の特集を組んだことがありました。
裕恵咲き?って一重咲きのことですかね。
サザンカは梅芯にはならないのですか?
江戸サザンカ、怪童丸
名前とは似ても似つかぬ愛らしさですね(^o^)丿
見驚は梅にもある名前ですね(*^-゚)⌒☆
長さん
抱え咲きとは、花弁がV字形以上に開かないものを言うそうですが、サザンカでは珍しいと思います。ツバキの侘助も抱え咲きですね。
長さん
サザンカの色々はこういう機会でないと見られないです。専門家がサザンカとしたものですから間違いはないですが、椿に似た花があることも確かです。
長さん
肥後サザンカや江戸サザンカは選抜し抜かれた品種だけに、良い花が多いようです。
長さん
これが肥後ツバキというのを見たことがないので分りませんが、肥後サザンカと共通の特徴がありますか。
江戸サザンカの生産地が安行に移ったのは世の流れでしょうね。
長さん
肥後サザンカは中輪から極大輪まであるようです。梅の見驚は見たことがありませんが、梅の女王とも呼ばれ、淡い桃色の大輪で八重咲きだそうですね。椿にも見驚という品種がありますよ。これは白の八重、蓮華咲きで、やはり大輪だそうです。
長さん
肥後椿は見たことがないのですが、大輪が多いそうですね。お好みの桜月夜や紫雲台も大輪ですね。
長さん
肥後サザンカの存在は昨年知りましたが、肥後椿の実物は見たことがありません。裕恵咲きは誤入力で一重咲きです。申し訳ない。サザンカで梅芯咲きとあるのは肥後サザンカだけみたいですよ。
怪童丸というのは歌舞伎に登場する子供の役名だそうで、坂田公時(金時)の幼名でもあるそうです。
見驚は椿にもありますね。
月奏曲
桜月夜が綺麗な桜色でいいですね。
好みとしては肥後桜と翁衣あたりを推しますがw
長さん
お好みは桜月夜と翁衣ですか。
大きな地植えと違って、鉢植えだと1本の木に咲いている花数が限られるので、状態の良い花が少ないのが難点です。
なおさん
肥後六花として庇護されたもの、ということですが、江戸時代も太平の世になると園芸がブームになったそうですね。
うふふ
肥後六花というのも聞いたことがありますが、この時代でしたか。
これだけ集めて咲かせるのは大変でしょうね。
花の名前を面白がって見る私の変なクセが今日も出ましたよ(笑)
長さん
この植物苑の学芸員ならサザンカの種類を言い当てるかも知れませんが、我々にはどの群に入るかさえ分りませんよ。
江戸時代は大名から町民までこぞって園芸ブームに嵌まったようですね。
長さん
江戸時代末期には園芸ブームが起こったそうですね。娯楽が現代みたいに豊富にあったわけではないので、園芸に嵌まる人も多かったようです。
ここは国の機関ですが、サザンカは集めることが出来ても、ツバキまでは手が回らないようです。
すーちん
割と大きくなる木
ですから
鉢植えも良いですね
長さん
この植物苑のように、品種を保存・育成するためだったら、地植えである必要はなく、鉢植えで十分ですね。
ジュン
明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします
山茶花、椿と似て見間違えますが
段々違いわかるようになりました
品種改良の山茶花も多いのですね
長さん
サザンカはツバキと似たような花があるので、見分けにくい場合がありますね。ツバキとサザンカの相違点はいくつかありますが、葉の縁をみて鋸歯が浅いものがツバキ、鋸歯が深いものがサザンカです。
ろこ
どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
肥後雪山の”抱咲き”?これは咲き方なんでしょうか?
?で目が行ってしまいました。
侘助のような咲き方なんですね。
私は侘助椿が好きなのでついつい注目です。
長さん
抱え咲きはV字までしか開花しないタイプで、ツバキなら侘助と同じ咲き方ですね。葉の鋸歯が深いからサザンカと知れますが、花だけ見たら侘助系のツバキかと間違えそう。