夢の島熱帯植物館にて(ラスト) きのこの不思議展 & 入口付近の花など

 クリスマスを彩る植物展を見に行った夢の島熱帯植物館の企画展示室では、訪問当日まで「きのこの不思議展」が開催されていました。

企画展示室入口に掲出された「きのこの不思議展」ポスターです
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カラー写真パネル「きのこの色々」
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霊芝
マンネンタケ科。湿気のある山林などに自生。別名:万年茸
梅や楢、椚などの古木10万本中2~3本ほどの確立でしか採取されない希少種
胞子を包んでいる殻がとても硬く、発芽しにくいためと考えられている
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サルノコシカケ(猿の腰掛け)
サルノコシカケ科。木の幹から傘が半分ほど生える
左下くらいの大きさなら猿が腰掛けられそう
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きのこのオイル漬け
生きのこはカビてしまうので、凍結乾燥後、シリコンオイルに漬けてある
言わば、きのこのハーバリウムですね(国立科学博物館蔵)
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A)サンゴタケ  B)ヒナアンズタケ  
C)アミガサタケ D)ササクレヒトヨタケ
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樹脂包埋
凍結乾燥後のきのこを樹脂に埋め込んだもの(国立科学博物館蔵)
A)キタマゴタケ B)ツルタケ C)タマゴタケ D)ホンシメジ
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押しきのこ
奈良県在住のきのこ愛好家・中谷佳詩子さんの芸術作品
和紙を使って長時間乾燥させて押しきのこ標本を作っている
ハラタケ科のきのこ各種
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兎と亀(カラカサタケ、ウキモリノカサ、キクバナイグチなど多数)
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水彩画「里山のきのこ」
守谷市在住の本田尚子さんの作品(植物画コンクールで文部大臣賞など)
赤色きのこ
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(左)食べられる里山きのこ (右)色が変わるきのこ
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帰る前に、入口付近に飾られた鉢植えの花や実などを撮りました

セイヨウヒイラギ(西洋柊)の実
モチノキ科モチノキ属の常緑小高木。別名:クリスマスホーリー
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シコンノボタン(紫紺野牡丹)
ノボタン科シコンノボタン属の常緑低木。中南米原産
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ゴシキトウガラシ(五色唐辛子)の実
ナス科トウガラシ属の一年草。観賞用トウガラシ ‘パープルフラッシュ’
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シンジュノキ(真珠の木)
ツツジ科シラタマノキ属の常緑低木。アルゼンチン~チリが原産
別名:ハッピーベリー、ベルネッティアなど
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以下は、敷地の生垣や草むらで咲いていたものです。やはりここは暖かい

カロライナジャスミン
ゲルセミウム科ゲルセミウム属の常緑つる性低木。原産は北米~中米
別名:イエロージャスミン、ニセジャスミンなど。花期は4~6月
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ツルソバ(蔓蕎麦)
タデ科イヌタデ属の一年草。花期は5~11月
nobaraさん、ありがとうございます。
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 12月13日撮影。
(夢の島熱帯植物館シリーズ終了)

この記事へのコメント

  • river

    キノコの展示というのは珍しいのではないでしょうか。
    キノコのことは良く分からないのですがサルノコシカケやホコリタケなどは庭の木や地面に生えてきます。竹を切った後にはキヌガサタケが生えてきたことがあります。なぜかナメコが生えてきたことがありました。
    2020年12月25日 12:20
  • イッシー

    キノコって本当に不思議ですよね~。
    シリコンに漬けちゃうんですか!!
    それは知らなかった。実物はグロテスクだったりするから、
    絵のほうが綺麗ですね~。(笑)
    2020年12月25日 12:28
  • 信徳

    霊芝、サルノコシカケは癌に効くと言われて昔から愛用者が
    多いようです。台湾の漢方薬にも粉末が色々売られていました。
    日本の薬品メーカも研究されているのでしょう。
    今年も色々見せていただき、また教えて頂いたり有難うございました。来年も宜しくお願い致します。
    良いお年をお迎え下さい。
    2020年12月25日 12:50
  • nobara

    押しきのこですか?すごいですね(*^-゚)⌒☆
    今は立体的なモノも押す技術があるんですね。
    シンジュノキの果実は可愛いですね
    図体のわりに実が大きいですね。
    ウナギツカミはツルソバのような気がしますが。
    葉も花も??? 写真がすり替わりましたか?
    2020年12月25日 13:08
  • 寿々木

    キノコ特集ですか、生だと黴が生えるのですか。展示するのも手間なんですね。クリスマスホーリーはこんな葉ですか、なるほど。今日はクリスマスでちょうど良い具合ですね。
    2020年12月25日 13:57
  • なおさん

    キノコは菌類で植物ではないということですが、印象としては、植物にごく近いモノ、という気がしますね。

     狂言にも「菌(くさびら)」という演目があり、キノコのあやかしを禱り鎮めるのに失敗する山伏のハナシですねえ。

     うちの母も押し花を趣味にしていましたが、キノコはさすがに押していませんでした。
    2020年12月25日 15:35
  • eko

    キノコの展示は珍しいですね。オイル漬けの展示なんですね。それにしても種類が多いです。個人的には食べれるキノコが好きです(笑)
    押し花ならぬ押しキノコなんですね。このような作品にすると素敵ですね。水彩画も実物そのままの描写で綺麗です。
    クリスマスホーリーの赤い実と緑の葉はクリスマスでいいタイミングですね。
    シンジュノキの赤い実が可愛いです。
    2020年12月25日 17:34
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    夢の島熱帯植物館できのこ展を開催したのは初めてでは無いかと思います。
    キヌガサタケが庭に生えたというのは先輩のブログで見たことがありますが、ナメコも生えましたか。どちらも食用になりますね。
    2020年12月25日 19:32
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    ハーバリウムは近くの花屋さんで材料を売っているので知っていましたが、きのこの標本に使うとは意外でした。
    つくば植物園で植物画の展示会が時々ありますが、実にリアルに書かれていますよ。
    2020年12月25日 19:36
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    霊芝やサルノコシカケは漢方薬としても有名ですが、癌にも効きますか。それなら、薬品として売られているでしょうね。
    今日の記事で今年はブログ収めでしたね。こちらこそ、ありがとうございました。よいお年をお迎えください。
    2020年12月25日 19:41
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    押しきのこは長時間乾燥させるとしてありましたが、かなりの圧力が必要でしょうね。
    シンジュノキの実は直径が1.5cm位ありそうです。葉が小さいから余計大きく見えます。
    ツルソバでしたね。常用のネット図鑑で似たようなものを選んでしまいました。思い出しましたが、何年か前にも教えていただきましたね。ありがとうございました。
    2020年12月25日 21:21
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    きのこは生だとカビが生えるし、自然乾燥させると形が変わるから、標本展示には向かないのでしょうね。
    クリスマスホーリーの葉は先端の形に特徴がありますね。
    2020年12月25日 21:24
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    きのこは昔、植物とみられていたようですが、栄養源を全てほかのものに頼っているという点で、今ではむしろ動物に近いと見られているそうですよ。しかし、更に進化を遡れば、きのこも動物も植物も細菌のようなものになるから起源は同じなのでしょうが・・・。
    2020年12月25日 21:31
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    食用きのこならお馴染みですが、これまでにきのこの展示は殆ど見たことがなかったので、珍しかったです。水に浸けたのではきのこが変質してしまうのでしょう。きのこ絵は植物画と同様、実にリアルでした。
    クリスマスホーリーは「クリスマスを彩る植物展」の中に展示すれば良かったのにね。
    2020年12月25日 21:38
  • 月奏曲

    樹脂処理で綺麗に保存はわかりますが押しきのこでここまで綺麗に保存できるとはちょっとびっくりwこれすごいですね。
    額に入れて飾りたいくらい綺麗です。

    本田尚子さんはきのこが大好きなんでしょうねぇ…
    2020年12月25日 21:50
  • うふふ

    押し花じゃなくて、押しきのこというのがあるのですか。
    きれいにできるものですね。
    もうカロライナジャスミンが咲いているのですね。
    さすが温室です。
    2020年12月25日 22:38
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    押しきのこなんて初めて見ましたが、よくできていて感心していまいました。まさに芸術品です。きのこに愛情を持っていないとここまでで来ませんよ。
    2020年12月25日 22:56
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    押しきのこ、初めて見ました。多分、乾燥させる以外にも何かノウハウがあるのでしょうね。
    カロライナジャスミン、屋外で咲いているのですからいくら何でも早すぎます。
    2020年12月25日 22:59
  • ジュン

    押しきのこ
    出来るのですね驚きました
    キノコも可愛いですね
    シンジュノキの果実はリンゴみたい
    カロライナジャスミンもう咲いているのですね
    我が家も蕾がいっぱいです
    2020年12月26日 06:22
  • すーちん

    おはようございます
    枯れてしまった梅木の
    切り口にサルノコシカケ
    らしきキノコが生えてますー^^
    2020年12月26日 08:39
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    きのこは花よりずっと厚みがあるので、押しきのこにはビックリでした。
    シンジュノキの実は直径が1.5cm位ですが、葉が小さいから大きな実に見えますね。
    お宅ではカロライナジャスミンにつぼみがついていますか。我が家のものは全くつぼみが出来ていません。
    2020年12月26日 09:53
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    サルノコシカケが出来ると木を腐らせてしまうそうですが、枯れた梅の木からそのようなきのこが生えましたか。
    2020年12月26日 09:59
  • ロシアンブルー

    キノコの不思議展、珍しい企画ですね~。
    キノコの保存、オイル漬け、一度乾燥させてシリコンオイルに漬けたり、樹脂に漬けること初めて知りました。
    サルノコシカケはよく見かけますが霊芝となると貴重ですね。
    押しキノコにも驚きで、素敵な作品が出来ますね。
    2020年12月26日 11:46
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    きのこの展示は珍しいです。きのこは乾燥すると色や形が変わってしまうので、こんな展示方法が考え出されたのですね。
    霊芝は漢方薬にもなるので、100gで数千円位するようです。
    押しきのこの絵やきのこ絵は芸術作品と言って良いでしょう。
    2020年12月26日 19:28

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