クリスマスを彩る植物展 at 夢の島熱帯植物館(その2)

 夢の島熱帯植物館で開催中の「熱帯のクリスマス展~クリスマスを彩る植物展~」を見に行ってきました。今回は前記事の続きです。

エリカ・クリスマスパレード(ツツジ科)
 花が筒のように長いのが特徴です。色はピンク、オレンジ、赤、白など様々です。原産地は南アフリカ。エリカは寒さに強いイメージですが、この品種は寒さに弱く、軒下か室内で冬越しさせると長く楽しめます。(説明は展示パネルから。以下同様)
IMG_4638.JPG

スノーフレークプラント(ウコギ科)
 雪の結晶に似た葉を持つ植物。葉は皮のような固さと光沢があり、樹皮には棘があります。原産地は中国南西部。かつて人気の観葉植物で、現在はレア植物。印象的は花とても魅力的です。
IMG_8050.JPG

ショウガ(ショウガ科)
 「ジンジャークッキー」はクリスマス菓子。シナモン、ナツメグミ、アニス、クローブなど、体が温まる香辛料入りのお菓子です。生姜は優れた薬用植物であると共に、魔除けの願いも込められています。スパイスの利いた菓子はヨーロッパに多く、この時期に食べる習慣があります。
写真はグロッバ・ウィニティ(別名:シャムの舞姫)
IMG_4643.JPG

クリスマスベゴニア(シュウカイドウ科)
 クリスマス~正月までの短期間で店頭に出回る冬咲きのベゴニア。フランスで作られた園芸品種です(アラビア海ソコトラ島産のソコトラーナと南アフリカ産ドレーゲイを交配)。ソコトラ島は独自の進化を遂げた固有の同植物が生育する島で、2008年世界自然遺産に登録されました。
IMG_4648.JPG

ビカクシダ(ウラボシ科)
 ビカクシダ(麋角羊歯)の麋角とはヘラジカの角のことです。葉が似ていることから名づけられました。2種類の特徴的は葉を持ちます。株元に張り付く貯水葉と鹿の角のような胞子葉です。
 (ヘラジカはトナカイの代わりにサンタクロースのそりを引いたとか)
IMG_4652.JPG

シルバーリーフ
 銀葉植物は、降り積もる雪を思わせ、クリスマス演出に大活躍。冬花壇に明るさと、優しさを加えます。宿根植物が多いのも魅力です。
 植え込まれていたのは、ハツユキカズラ、セントーレア、シロタエギク、ミニシクラメン(白銀の女王、シルバープリンス)、フランネルソウ、エレモフィラ・ニベラ、ユーフォルビア(白雪姫)、アジュガ(プリンセルナディア)
IMG_4663.JPG

クリスマスを彩る植物は以上です。以下は、1階に展示された植物です

ムニンヒサカキ(無人姫榊)
モッコク科ヒサカキ属の常緑低木。小笠原諸島固有種。絶滅危惧種IB類(EN)
本州に自生するヒサカキより細かく分枝する。花や実は差がないようだ
IMG_4238.JPG
IMG_4239.JPG

ムニンセンニンソウ(無人仙人草)
キンポウゲ科センニンソウ属の多年草。小笠原諸島固有種。絶滅危惧種II類(VU)
センニンソウと比べると、花数が少ないとのこと
IMG_4242.JPG

カトレア(鉢植え)
IMG_4244.JPG

ファレノプシス・パプリカ
Phal. Paprika オレンジ色のミディ胡蝶蘭は珍しい
午前中だけ、仄かに甘い香りがすると言うが・・・
IMG_4795.JPG

ゴクラクチョウカ(切り花)
IMG_4243.JPG

ハイビスカス・カイロアプリコット(開花途中)
IMG_4787.JPG

マカダミア・インテグリフォリア
ヤマモガシ科マカダミア属の常緑小高木。オーストラリア東部原産
実はマカダミアナッツとして有名です。 花は初めて見ました
IMG_4790.JPG
IMG_4789.JPG

キホウ(黄鳳)
ツバキ科 1990年、黄色い椿として、石川県の山口湛夫氏が作出
金花茶 x ‘白鳳’。淡黄色・一重筒咲き・小輪、寒さにやや弱い
IMG_4801.JPG
 12月13日撮影。
(つづく)

この記事へのコメント

  • イッシー

    シャムの舞姫さんやヘラジカの角!
    それにゴクラクチョウまで!!
    花なのに動感ありますね。
    2020年12月19日 12:16
  • なおさん

    クリスマスにちなむ植物もこんなにあるのですね。面白いものです。コウモリランとも呼ばれるビカクシダもありますか。これは大株になると見事に枝分かれして茂りますね。うちにも以前あったのですが、もうありません。

     小笠原の島々もお金とヒマがありあまるほどあったら、行ってみたいところですよねえ。面白いものがいっぱいですね。
    2020年12月19日 13:43
  • 寿々木

    シルバーリーフの寄せ植えいいですね。ハツユキカズラは当地植物園に植えられています。以前UPしたときに名を教えて頂きました。
    2020年12月19日 14:09
  • nobara

    エリカ・クリスマスパレード、寒さに弱いですか?
    こちらで外で頑張ってる子を見ます。真っ赤なのです。
    石山寺でコロランスが咲いてるのを見ました。
    Xmasパレードと悩む?感じでした。
    時期的にはグッドタイミングですよね(*^-゚)⌒☆
    ジンジャークッキー、大好きです((((^Q^)/
    もともとジンジャーが好きなんですけど。
    飲み物も甘口のジンジャーエールです。
    クリスマスベゴニア、大好きです
    なかなか探せないんですけど・・
    福岡で楽しんでいました。可愛いですよね。
    2020年12月19日 17:08
  • river

    通常栽培している日本のショウガはめったに花が咲きません。稀に咲くことがあるようですが黄色だったような気がします。
    花を見るためのジンジャーは「ハナシュクシャ(花縮紗)」と呼ばれ良く花が咲きます。グロッバ・ウィニティは初めて見ましたがずいぶん変わった花ですね。
    作出された最初の黄色いツバキは「初黄」で1989年に山口湛夫氏が発表しました。
    2020年12月19日 17:12
  • eko

    熱帯のクリスマス展はこの季節にふさわしいいい企画ですね。種類も色々あって楽しませてもらいました。
    ジンジャークッキーは大好きです。ショウガの花は面白いですね。初めて見ました。クリスマスベゴニアは可愛いですね。シルバーリーフも雪を連想して寄せ植えには欠かせません。
    ファレノプシス・パプリカは可愛くて素敵な花、香りも楽しめて良いですね。マカダミアナッツは好きです。花は初めて見ました。
    2020年12月19日 17:47
  • 信徳

    クリスマスに関係する熱帯植物は色々あるのですね。
    日本では温室育成になるのでしょうが熱帯地方では屋外で
    平気に咲いているのですから初めて見た時にはビックリです。
    台湾・高雄時代にもう少し色々花を見ておけば良かった。
    ゴルフに熱中していました(笑)。
    2020年12月19日 19:05
  • 秋月夕香

    こんばんは。クリスマスのおめでたそうなお花ばかりですね。マカダミアンナッツ、とはこういう実だったのですか。
    2020年12月19日 20:30
  • 月奏曲

    シルバーリーフ以外はクリスマス感乏しい…ジンジャーなんでや?と思ったら確かにジンジャークッキーw
    ホットワインに香辛料やジンジャー加えるのもありますねs

    マカダミアナッツの実って結構丸々としてるのですねw

    物書き用サブノート壊れちゃったので新調して試し書きしてますが辞書がリセット状態なのとキーボードの違和感でツラタン

    慣れるまで我慢ですけどね( ;∀;)
    2020年12月19日 20:53
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    グロッバ・ウィニティやビカクシダ、ゴクラクチョウカ、いずれも温室でしか見る事が出来ない植物です。
    2020年12月19日 21:01
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    今年はビカクシダまで登場しました。これは壁掛けタイプの小さなものですが、新宿御苑の大温室に大きなものがありました。お宅にもあったのですか。それはビックリ。
    小笠原諸島は週1便の船しかないので、お金は兎も角、暇がないと行けませんね。
    2020年12月19日 21:06
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    シルバーリーフは割とポピュラーなものが揃えてありました。ハツユキカズラを植えているお宅は多いですよ。
    2020年12月19日 21:08
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    エリカ・クリスマスパレードは半耐寒性常緑低木ですから、寒さには強いと思うのですが、日当たりを好む植物だそうです。エリカ・コロランスはミニタイプのものを見かけますね。
    ジンジャークッキーがお好みですか。私は食べた記憶がありません。
    近くの花屋さんを覗いたのですが、やはりクリスマスベゴニアは並んでいませんでした。
    2020年12月19日 21:15
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    野菜のショウガの花は私も見たことがないです。グロッバ・ウィニティは毎年のように投稿していますが、今年はこれが初めてかも知れません。花は先端の黄色い部分です。
    ここには金花茶も、山口さん作出の‘黄の旋律’もあるはずですが、花は咲いていませんでした。
    2020年12月19日 21:23
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    クリスマスを彩る植物展は昨年も企画されていましたが、今年は種類が増えていました。担当の方も色々考えているようです。
    これはショウガの花ではなく、グロッパという熱帯植物です。野菜のショウガの花は私実見たことがありません。
    ファレノプシス・パプリカ、華を近づけたのですが、香りはもう消えていました。
    マカダミアの花、珍しいです。現地では動か分りませんが、結実率が悪そうですね。
    2020年12月19日 21:27
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    クリスマスに関係する植物が並びましたが、必ずしも熱帯植物とは限りません。
    台湾ではあまり花を見ませんでしたか。私も在職中は花に興味はなかったのですよ。
    2020年12月19日 21:30
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    マカダミアンナッツは、普通、お菓子として製品になったものしか見る機会はないですよね。以前にここで実は見たことがあるのですが、花が咲いているのは初めて見ました。
    2020年12月19日 21:33
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    クリスマスに関係する植物ですが、日本ではそう考えないものもありますからね。
    マカダミアンナッツ、ハワイ土産のチョコレートなんかにも入っていますね。
    ノートPCが壊れましたか。予想外の出費で大変でしたね。
    2020年12月19日 21:37
  • ロシアンブルー

    こんばんは。
    えりあ・クリスマスパレードは本当にクリスマスに因んだ名前で判りやすいですね。
    シャムの舞姫は以前に長さん紹介して下さいましたよね。
    2020年12月19日 22:03
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    エリカ・クリスマスパレードの開花期は11月から3月なので、クリスマスにはピッタリですね。
    シャムの舞姫、昨年に投稿しました。今回は花が小さくて分かり難かったですね。
    2020年12月19日 22:59
  • うふふ

    シルバーリーフは派手ではありませんが、これだけ揃うと美しいですね。
    ミニシクラメンやアジュガにもシルバーリーフがあるとは知りませんでした。
    白銀や白雪とついているのが、さすがです。
    2020年12月19日 23:15
  • すーちん

    おはようございます
    オレンジ色の
    胡蝶蘭すてきですね
    人気出るのでは^^
    2020年12月20日 08:38
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    シルバーリーフは花の引き立て役ですが、こうしてシルバーリーフだけ植え込んであるのも素敵ですね。
    2020年12月20日 09:35
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    オレンジの胡蝶蘭、今までにない色合いです。11月に黄色いミニ胡蝶蘭を買ったばかりです。もっと早く知っていればこの色にしたのに。
    2020年12月20日 09:37
  • ろこ

    こんばんは。
    クリスマスのお花ってこんなにあるんですか?
    びっくりです。
    マカダミアナッツのお花も実も初めて見ました。
    何かのお花に似ていると思いつつも思い出せません。
    2020年12月20日 23:57
  • 長さん

    ろこさん、コメントありがとうございます。
    クリスマスに飾る花って色々あるものですね。
    マカダミアの花に似たものはちょっと思いつかないのですが、ウワズミザクラを下向きにしたらこんな形になりそうです。
    2020年12月21日 09:53

この記事へのトラックバック