つくば蘭展にて(13) 蘭愛好団体の出展作品から(その5) デンドロビウムとバルボフィラム

 11月25日に見に行ったつくば蘭展に出展されていたランを紹介しています。
 先日、つくば植物園が収集しているデンドロビウムの原種を紹介しましたが、今回はラン愛好団体が出展したデンドロビウムです。続いて、バルボフィラムの出展作品を紹介します。


デンドロビウム・トバエンセ ‘ノベンバーエレガンス’
Den. tobaense 'November Elegance'  スマトラ島に分布 唇弁の色が魅力
斉藤正博さん(つくば洋蘭会) 栽培が難しいそうです
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デンドロビウム・トリナービウム
Den.trinervium タイおよび東南アジアの一部に自生
稲葉茂子さん(つくば洋蘭会) 小さな花が続々と咲くそうです
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デンドロビウム・ブラクテオサム
Den. bracteosum パプアニューギニアに分布する原種
鈴木敏克さん(つくば洋蘭会)
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こちらは、ブラクテオサムの白花種
藤沼貴司さん(つくば洋蘭会)
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デンドロビウム・ウィリアムシアナム
Den. williamsianum ニューギニア島に分布する希少種
広澤良子さん(つくば洋蘭会)
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デンドロビウム・サンデレー・ルゾニカム
Den. sanderae var. luzonicum ルソン島固有種の変種
古田広爾さん(つくば洋蘭会) 唇弁の奥の緑色が綺麗
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これ以降は交配種です

デンドロビウム・ミニピンクストライプ
Den. Mini Pink Stripe デンファレ系です
南村昌義さん(つくば洋蘭会)   後ピンだった
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デンドロビウム・グリーンミスト
Den. Green Mist (Den. convolutum x Den. johnsoniae)
林ふみ子さん(らん友会龍ケ崎)
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デンドロビウム・グローバル ヴィレッジ
Den. Global Village 山田達郎さん(つくば洋蘭会)
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デンドロビウム・エノビ パープル ‘スプラッシュ’交配種
Den. Enobi Purple 'Splash' x sib 山田達郎さん(つくば洋蘭会)
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これ以降は、バルボフィラムの色々です

バルボフィラム・ラシオキナム・アルバ
Bulb. lasiochilum fma. album インド,ミャンマー,タイ,マレーシアに分布
伊東忠夫さん(つくば洋蘭会) 面白い形の花で、希少種らしい
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バルボフィラム・ハリアナム
Bulb. harlianum(検索しても、この学名は見当たらない)
バルボフィラム・ブルメイ(Bulb. blumei)が一番近いようだ
小野寺 勇さん(らん友会龍ケ崎) これも面白い形の花です
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バルボフィラム・エラッソノタム
Bulb. elassonotum ベトナムに分布 花径1cm
石川悟郎さん(つくば洋蘭会)
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バルボフィラム・ロビー ‘ジャイアント’
Bulb. lobbii 'Giant' 東南アジアに広く分布するが、これはボルネオに分布
伊東忠夫さん(つくば洋蘭会) 花径は10cmになる
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バルボフィラム・パルダロタム
Bulb. pardalotum フィリピンに分布 朝9時頃から花が閉じ、翌朝また咲く
稲葉茂子さん(つくば洋蘭会)
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 11月25日撮影。
(つづく)

この記事へのコメント

  • イッシー

    見たことの無いような貴重なランが続きますね~。
    形や色が独特で見ごたえありました。
    2020年12月15日 12:07
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    デンドロビウムも花の形は様々ですが、バルボフィラムは私たちが持つランの花のイメージとはかけ離れていますね。
    2020年12月15日 12:45
  • 寿々木

    見た事の無いデンドロビウムです。園芸品種というわけではないのですね。
    2020年12月15日 14:22
  • river

    デンドロビウムは熱帯アジアを中心に1000種以上が自生するランですね。日本でもよく知られたランの仲間ですが今回のデンドロビウムは見たことがないのがほとんどです。
    バルボフィラムはミャンマーやタイ、西アフリカに多く自生するようですが変わった形の花が多いです。
    2020年12月15日 16:31
  • 信徳

    デンドロビュームは端正な花姿で色も綺麗なのが一般的でしょうが、ラン愛好団体からの出品作品は独特のカラーと花姿のものが有りますね。
    2020年12月15日 19:21
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    この中で、9枚目と10枚目の写真は交配種です。どこで見分けるかですが、学名の2番目の綴りも大文字なのが交配種です。
    2020年12月15日 20:29
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    私も初めて見るデンドロビウムがいくつもありました。バルボフィラムでは、見たことガルのは1種類だけでした。アフリカのバルボフィラムは後日、投稿予定です。
    2020年12月15日 20:34
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    ラン愛好家の皆さんはどなたもそうだと思いますが、今まで育てたことがないものや、より綺麗なもの、あるいは、より変わったものを集めたくなるのでしょう。
    2020年12月15日 20:39
  • デンドロビウム、種類が多いですね。
    デンドロビウム・トバエンセ ‘ノベンバーエレガンス’
    花姿が珍しいですし、緑と赤の花色もハッとするほど美しいです。
    初めて見せて頂く蘭の花ばかりです。
    原種や交配種、どの花も綺麗に撮られてますね。
    2020年12月15日 20:48
  • なおさん

    珍しいもの、面白いもの、変わったもの、美しいものが続々出てきますねえ。いかにもマニア、という品揃えなのですね。自制が効かなくなるとどんどん深みにハマり抜け出せなくなる、というオソロシクも魅力的な世界なのでしょうねえ。
    2020年12月15日 20:53
  • nobara

    デンドロビウム・トバエンセ ‘ノベンバーエレガンス’
    なんだかXmasカラー?に見えてきました。
    斎藤さんをもってしても、栽培がかなり難しい?なんて・・
    デンドロビウム・サンデレー・ルゾニカム
    楚々としていますね~綺麗ですね(*^-゚)⌒☆
    バルボフィラム・ハリアナムも一風、変わってますね。
    いやはや~ランの世界の奥深さがはてしない(^o^)丿
    2020年12月15日 21:23
  • 長さん

    心さん、コメントありがとうございます。
    デンドロビウム・トバエンセは育てるのが難しいそうですが、流石、斉藤正博さん、見事に咲かせています。
    今シーズンはラン展の開催がごく少数なので、取材にも力が入ってしまいました。
    2020年12月15日 21:35
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    ランに嵌まる人はどんどんのめり込んでいくのでしょうね。斉藤先生はその最たる人ではないでしょうか。
    私にとっては多くの種類のランを見る事が出来るので、大歓迎です。
    2020年12月15日 21:38
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    デンドロビウム・トバエンセは緑に赤ですから、確かにクリスマスカラーと言えますね。
    デンドロビウム・サンデレー・ルゾニカムは唇弁の緑色が奥ゆかしいというか、綺麗ですよね。
    バルボフィラム・ハリアナム(多分ブルメイ)は変わっていますね。このような花形はラン展でたまに見かけます。
    2020年12月15日 21:42
  • 月奏曲

    デンドロビウムが割と王道っぽいのに対してバルボフィラム・ラシオキナム・アルバとかハリアナムとかちょっと変わった形で面白いです。

    蘭はホント多種多様ですよねぇ…
    2020年12月15日 22:26
  • eko

    デンドロビウムも多種多様ですね。トバエンセ ‘ノベンバーエレガンス’の唇弁の色の鮮やかさが緑色に映えて独特の美しさですね。サンデレー・ルゾニカムの唇弁奥の緑色も凄く魅力的です。
    バルボフィラムはランとは思えないような花姿が面白いです。
    2020年12月15日 22:41
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    今回のデンドロビウムは割と整った形の花ですが、バルボフィラムは変わったものが多く、面白いです。ただし、香りが良くないです。
    2020年12月15日 22:44
  • すーちん

    おはようございます
    変わった形の色々
    あるんですねー
    奥が深いですねー
    2020年12月16日 07:37
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    デンドロビウムは原種が1,000以上あると言われ、その色や形、特徴も多岐にわたります。今回の展示は花が咲いているものだけですから、まだまだ多くの品種が育てられているでしょうね。
    バルボフィラムも原種が1,000以上あり、デンドロビウムより変化が多いです。
    2020年12月16日 09:43
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    この2つの属はそれぞれ1,000以上の原種があり、それぞれバラエティに富んだ花が咲くので、愛好家には人気なのです。
    2020年12月16日 09:45
  • ロシアンブルー

    おはようございます。
    デンドロビウム、花の形や色から観ても大変面白いですね。
    どうしたらこんな形の花弁になるのか、植物の成り立ちに興味
    わきます。
    最初のラン、魅力的です。
    2020年12月16日 11:09
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    コメ返が遅れて申し訳ありません。
    ランの花の進化はポリネーター(花粉媒介者)の存在無しには考えられないと思います。ポリネーターが沢山集まってくるような色や形に変化したのでしょうね。
    2020年12月16日 21:01

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