パッシフロラ・キトリナ、サンタンカ、タヒチアンハット、メディニラ・スペキオサ、ストロファンツス・プレウシー、スネイルフラワー、アシスタシア・インツルサ、メガスケパスマ・エリトロクラミス、ウナズキヒメフヨウ

2020年秋・とちぎ花センターにて(2)
 秋の栃木県内植物園はしご旅(9月16~17日)、最後(3つ目)の植物園、「とちぎ花センター」で見た花を記録しています。
 キバナトケイソウを5年ぶりくらいで見ました。つくば植物園に続いて、2回目です。 タヒチアンハットを初めて見ました。チャイニーズハットに似ています。 ストロファンツス・プレウシーの花は10年ぶりの再会です。


パッシフロラ・キトリナ
トケイソウ科トケイソウ属の常緑蔓性低木。原産はグアテマラ・ホンジュラス
和名はキバナトケイソウ(黄花時計草)。花径は3~5cm
花弁が細いが、しべの構造や副花冠はトケイソウの特徴を示している
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サンタンカ(山丹花)
アカネ科サンタンカ属(イクソラ属)の熱帯性常緑低木。原産はインド
名札には中国原産としてあったが、花弁が尖っているので、
イソクラ・シネンシスではなく、イソクラ・コッキネアであろう
沖縄ではサンダンカ(三段花)と呼ばれています
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タヒチアンハット
シソ科カロミア属の常緑低木。熱帯アメリカ原産
別名:パープルチャイニーズハット、ホルムショルディア・テッテンシス
別名のように、ピンクの萼に紫色の花が咲くが、既に花は終って、
萼の色も黄緑になっている。中央に小さな実が出来ているようだ
チャイニーズハットは半つる性だが、これは半つる性ではない
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メディニラ・スペキオサ
ノボタン科メディニラ属の常緑小低木。ボルネオ~フィリピンに分布
花序を包み込むようなピンクの苞をもつマグニフィカ種もある
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ストロファンツス・プレウシー
キョウチクトウ科ストロファンツス属の常緑蔓性低木。熱帯西アフリカ原産
この仲間は38種類あり、殆どが毒性。毒矢で象を倒すほどだと言う
花弁の先が糸状に長く伸びているのが特徴
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スネイルフラワー
マメ科ササゲ属の常緑つる性多年草。南アメリカ原産
名の由来は、つぼみの形がスネイル(カタツムリ)状だから
竜骨弁もとぐろを巻いているように見える。別名:ブルースイートピー
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アシスタシア・インツルサ(イントルサ)
キツネノマゴ科アシスタシア属の非耐寒性宿根草。東南アジア原産
別名:タイノオモイデ(タイの思い出)
花径は2~3cmですが、とても綺麗な花です。これは6年ぶり
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メガスケパスマ・エリトロクラミス
キツネノマゴ科メガスケパスマ属の常緑小低木。一属一種
コスタリカ~ニカラグア、及び、ベネズエラに分布
赤桃色の苞葉の中から白~ピンクの花が咲く
間違わずに3回、声に出して早口で読んだら、良いことが起こるかも
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ウナズキヒメフヨウ(頷き姫芙蓉)
アオイ科ヒメフヨウ属の常緑低木。原産はメキシコからペルーにかけて
つぼみの頃は上を向くが、下向きに開花する
これはピンクの花だが、朱赤色が普通。白もある
学名では、ヒメフヨウの変種扱い
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 9月17日撮影。
(つづく)

この記事へのコメント

  • なおさん

    パッシフロラ・キトリナは以前、国営昭和記念公園の花みどり文化センター前で、緑のカーテンをいろいろ育てていたことがあり、トケイソウと一緒に見たことがあります。面白い花ですよねえ。
     ストロファンツスの仲間は、矢毒にも用いられたものですね。象をも倒すほどの威力というのはスゴイですよねえ。植松黎さんの毒草の本をあれこれ読むと興味深いものです。

     マメ科の花も面白い形ですよね。カタツムリにも見えますし、象さんの鼻と耳にも見えてきます。
    2020年10月10日 13:02
  • もこ

    黄色のトケイソウ初めてです
    世の中には色々な花があり面白いですね
    2020年10月10日 14:13
  • nobara

    キバナトケイソウ、筒部が長いんですね@@
    綺麗な花の構造ですね。普通のより綺麗です。
    タヒチアンハット、別名のパープルチャイニーズハットの意味が?
    パープルにはとても見えませんが?どっかの部位なんですか?
    アッ、ピンクの萼に紫色の花が咲くのですね。それでなんですね。
    チャイニーズハットの方が可愛いかも(^o^)丿
    ストロファンツス・プレウシーって怖いお花?
    花弁の先が糸状に長く伸びているのが特徴
    それがおぞましくみえますね((+_+))
    スネイルフラワー、竜骨弁もとぐろ状ですね。
    アシスタシア・インツルサ、小柄な綺麗な花ですね。
    2020年10月10日 14:20
  • 寿々木

    タヒチアンハット私も初めてです。チャイニーズハットは沖縄の温室で見ますが。イソクラ・コッキネア、花が立派で葉が大きいから園芸品種の ’スーパーキング’かもしれませんね。毎年2月に沖縄へ行くことにしているのですが、今の沖縄の新コロナの感染状況では躊躇われます。
    2020年10月10日 14:45
  • 信徳

    キバナトケイソウは一人枚にトケイソウの蕊をチャンと持っていますね。初見です。
    メディニラ・マグニフィカはぐんまフラワーパークで咲いていました。強いピンクの花でした(8月)。
    タイノオモイデ、綺麗な花ですね。一度見たら忘れそうにない花です。これも初見です。
    2020年10月10日 15:06
  • ロシアンブルー

    こんにちは。
    珍しい花ばかりです。
    キバナトケイソウ、確かにトケイソウと似ていますね。
    タヒチアンハット、花かと思いましたら咢なんですね。
    メガスケパスマ・エリトロクラミス、覚えるだけで精一杯
    とても早口では言えませんね。
    2020年10月10日 16:27
  • イッシー

    流石にいろんな花がありますね!
    キバナトケイソウやスネイルフラワー、タイノオモイデ。。
    初めて見る花かも。素敵なお花ばかりですね~
    2020年10月10日 18:17
  • はるる

    珍しい花がたくさんあって、驚いてしまいます。
    キバナトケイソウなんてあるんですね。
    名前もいろいろ難しいですが、じつにきれいな花ばかりです。
    スネイルフラワー、おもしろい形です。
    きれいなばかりでなくて、色もいいですね。
    2020年10月10日 19:00
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    パッシフロラ・キトリナが花みどり文化センター前で咲いていましたか。その頃は行ったことがないです。これを最初に見たのは、5年前のつくば植物園でした。
    象も殺すという毒ですが、何らかの方法で濃縮して使うんでしょうね。
    スネイルフラワーは、角度によっては人間の耳のようにも見えますよ。
    2020年10月10日 21:08
  • 長さん

    もこさん、コメントありがとうございます。
    キバナトケイソウは珍しいです。私は5年振りの2度目です。
    2020年10月10日 21:09
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    キバナトケイソウの筒部はつぼみの時の半分くらいの長さです。
    タヒチアンハットは紫色の花が残っていれば良かったのですが・・・。
    ストロファンツス・プレウシーの仲間の中には象を殺すほどの毒性をもつものがあるということらしいです。でも、最強はヤマトリカブトだそうですよ。
    スネイルフラワー、花の形も面白いですよね。
    2020年10月10日 21:16
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    チャイニーズハット、私も沖縄で見たことがあります。
    イソクラは「サンタンカ 中国 アカネ科」と表示されていました。交雑種ならこんな書き方はしないのでと思いました。
    私も来年2月に沖縄に行きたいのですが、今の状況では無理でしょうね。
    2020年10月10日 21:23
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    キバナトケイソウ、しべがお約束通りの形だし、副花冠もしっかりありました。
    この植物園にはメディニラ・マグニフィカの展示はないようでした。
    タイノオモイデ、綺麗な花です。名前は忘れていましたが、花は覚えていました。
    2020年10月10日 21:27
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    キバナトケイソウ、良く見る品種とは色も形も異なりますが、しべの形や副花冠など、共通する部分があります。
    タヒチアンハット、残念ながら花後でした。
    メガスケパスマ・エリトロクラミス、何回唱えても、とても覚えられません。
    2020年10月10日 21:30
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    キバナトケイソウはなかなか良いでしょう。
    スネイルフラワーは形が面白いです。
    タイノオモイデには名札が無く、花は記憶にありましたが、名前までは思い出せなかった。
    2020年10月10日 21:33
  • うふふ

    キバナトケイソウは花弁は細いですが、確かにトケイソウの小道具を備えていますね。
    トケイソウに比べると大分小さいようですが・・。
    アシスタシア・インツルサはクコの花に似ていますね。
    タイの思い出という別名も素敵です。
    2020年10月10日 21:33
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    流石に広さが日本一なので、展示されている植物の種類も多かったです。
    黄花のトケイソウは綺麗ですね。
    スネイルフラワー、カタツムリと言われると納得ですよね。
    2020年10月10日 21:41
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    キバナトケイソウ、ユニークで、小さいですが、しべや副花冠は時計草の特徴を示していますね。
    アシス足した・インツルサの花からクコを連想されましたか。この花色は6年振りですが、しっかり覚えていましたよ。
    2020年10月10日 21:57
  • ろこ

    キバナトケイソウ(黄花時計草)があるんですね。
    よくあるトケイソウのお花は大きいですが、
    このお花は小さいようですね。
    初めて見ましたが、優しい色合いで好きです。
    2020年10月10日 23:18
  • すーちん

    おはようございます
    花の毒性は凄いですね
    トリカブトはよく知られてますがー
    象をも倒してしまうんですねー
    2020年10月11日 08:48
  • 長さん

    ろこさん、コメントありがとうございます。
    キバナトケイソウ、花は小さいですが、時計草の特徴はしっかり持っていますね。この色、お好きですか。
    2020年10月11日 15:27
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ストロファンツス・プレウシーの毒が象を倒すほどかどうか確認していませんが、いずれにしてもかなりの毒らしいです。でも、トリカブト毒の方が強力らしいです。
    2020年10月11日 15:37

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