10月21日に訪れた箱根湿性花園で見た花や実などを紹介しています。
今回も「秋の山野草展」で見た花や実などを紹介します。
センダイソウ(仙台草)
ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草
本州(紀伊半島)、四国、九州に分布する日本固有種。花期は9~10月
葉の切れ込みが深いモミジハセンダイソウは見たことがあります
イワシャジン(岩沙参)
キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草。関東地方~中部地方に自生
別名:イワツリガネソウ。花期は9~10月
こちらはシロバナイワシャジン
ツルイワギリソウ(蔓岩桐草)
イワタバコ科イワギリソウ属のつる性低木。中国原産
花期は10~11月。 初めて見ました
イワショウブ(岩菖蒲)
チシマゼキショウ科イワショウブ属の多年草。本州のおもに日本海側に分布
別名:ムシトリゼキショウ。花期は8~9月。花径は1~1.5cm
ダンギク(段菊)
シソ科ダンギク属(←クマツヅラ科カリガネソウ属)の多年草
中国、台湾~南九州に分布。別名:カリオプテリス。花期は9~10月
オオイタヤメイゲツ(大板屋名月)
ムクロジ科カエデ属の落葉高木。本州(宮城以西)、四国に分布
ハウチワカエデに似るが、葉柄と花序に毛がない。葉が厚手
ムレチドリ(群千鳥)
ラン科ステノグロッティス属の多年草
南アフリカ~タンザニアに分布するステノグロッティス属の園芸種
Stenoglottis cv. (S.fimbriata x S.longifolia)
イズノシマダイモンジソウ(伊豆の島大文字草)
ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草。房総半島南部と伊豆七島に分布
ダイモンジソウより茎や葉に毛が多い
花期は10~1月。花径は8~20mm。 初めて見ました
チャボバホトトギス(矮鶏葉杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属の多年草
一つ一つの節が詰まった矮性の園芸種。花期は8~10月。 初めて見ました
キバナホトトギスの矮小型で、チャボホトトギスというのもあるそうだ
ツルタイワンホトトギス(蔓台湾杜鵑草) ‘富士の虹’
分類上はタイワンホトトギスの変種とされている
多くの園芸品種があり、これはその1種。 初めて見ました
ホトトギス(杜鵑草) ‘天の川’
ホトトギスの園芸品種
クサヤツデ(草八手)
キク科クサヤツデ属の多年草。日本固有種。花期は9~10月
本州(神奈川県~近畿地方の太平洋側)、四国、九州の山地に分布
花は上手く写らなかったので、下は昨年日光植物園で撮ったもの
オオバナオケラ(大花朮)
キク科オケラ属の多年草。中国原産。花期は9~10月
別名・生薬名:ビャクジュツ(白朮)
フウリンガマズミ(風鈴ガマズミ)
スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。中国原産
名の由来は実が垂れる様子から。別名:ビバーナム・セティゲルム
(つづく)
この記事へのコメント
目黒のおじいちゃん
珍しい花が続々登場しますね。
イワシャジンの白花、清楚で綺麗ですね。
寿々木
信徳
良く似ていますね。
ダイモンジソウ、白が赤に遅れて漸く咲きました。ただ昨年の様に多くなく細々と咲いてまた来年に期待です。
なおさん
丹沢山系の沢筋に咲くというイワシャジンは良い花ですよねえ。秋の山草展では人気ですね。ただ、平地では夏に葉焼けしやすいのが難ですね。
クサヤツデは以前苗をいただいて育てたことがあります。くるりと巻き上がる花が面白い感じですよね。
はるる
オオイタヤメイゲツ、きれいな色の葉ですが、これは紅葉しているのですか。
ガマズミも風鈴のようで、なんともいえず画になりますね。
たくさんの植物園に行かれているので、参考になるものがあって便利です。知識も豊富になるでしょうね。
長さん
イワシャジンは青も白も良いですね。10月始めに、近くの中華料理店の店頭にミックスで咲いていましたが、やはり単色が良いです。
長さん
イタヤカエデは紅葉が進む途中のようですが、葉の周囲から赤くなるというのは変わっていますね。
駒ヶ根高原でイワシャジンに出会いましたか。9月末のことですね。
長さん
センダイソウは、確かに、ユキノシタやダイモンジソウに似ていますね。ダイモンジソウの白が咲き始めましたか。この山野草展ではダイモンジソウの園芸種の色々も展示されていました。後日、紹介します。
mori-sanpo
イワシャジンやムレチドリなどは鮮やかな花色ですね。
長さん
ダイモンジソウは園芸種が多いですね。今回、同じ場所で大輪の八重咲き種を初めて見ましたよ。
イワシャジンは夏に葉焼けを起こしますか。日陰に置かないと生けませんね。
クサヤツデの花は小さいですね。ここでは距離があったので、アップに失敗しました。
長さん
ホトトギスの園芸種は種類が多いですね。ここでも園芸種が多数展示してあったので、後日紹介します。
実が風鈴のように垂れ下がるフウリンガマズミは初めて見ました。
ブログに書いた当初は覚えているのですが、最近記憶力が衰えて(悲)。
長さん
今回の山野草展は展示されている植物が多く、期待を上回りました。ホトトギスやダイモンジソウの園芸種も多数展示されていましたので、後日、それぞれ記事を纏めようと思います。
nobara
ユキノシタを複雑にした感じ?
ツルイワギリソウ、ジャコウソウみたいな花ですね(*^-゚)⌒☆
イワショウブ、八島湿原の湿地にいっぱい咲いていましたが
なかなかカメラの寄れる場所になかったですが、可愛いですね。
チャボって可愛いですが、小さいところが似てるんでしょうね。
フウリンガマズミって、可愛いですよね~~
ガマズミが好きですが、これはもっともっと好きになりそうです(^o^)丿
月奏曲
オオイタヤメイゲツ、お土産の和菓子の名前みたいw
葉っぱも包装紙の模様ぽいしw
クサヤツデ、クルクルでかわいいw
うふふ
ホトトギスの種類の多さに驚きます。
一体いくつぐらいあるのでしょうか。
オオイタヤメイゲツの葉の色が美しいですね。
風鈴ガマズミの赤い実が印象的です。
ろこ
きれいな色の葉
オオイタヤメイゲツ・・・紅葉しているのかな?
大板屋名月の方がわかりやすいですね。
イッシー
いくとしたらどのぐらいの時期がおすすめですか。
すーちん
群千鳥ですか
可愛らしいですね
蘭科ですか
長さん
センダイソウはダイモンジソウを八重にしたような感じの花ですね。
イワギリソウは筒花の先端が開いていますが、ツルイワギリソウはジャコウソウのような形ですね。
イワショウブは小さな花なので、近くで咲いていないと撮るのは難しいです。
チャボバホトトギスの花は普通のホトトギスと変わりませんが、葉が少し小さく、節間が詰まっています。
フウリンガマズミは花軸が長いので、実が風に揺れるのでしょう。
長さん
イワショウブ、気に入りましたか。もう少し寄れれば良かったのですが。
オオイタヤメイゲツ、我が市の名前になりそうですね。葉の周囲から赤くなるのはあまり見られないようです。
クサヤツデも小さな花なんです。
長さん
今回の山野草展は多くの品種が展示されていました。
ホトトギスの園芸種は別の場所でたくさん展示されており、別の記事にしますので、ご覧頂きたいと思います。
フウリンガマズミ、風が吹いたら揺れて音が出るでしょうか(笑)。
長さん
ホトトギスの園芸種は種類が多いので、後日、別記事でも見ていただこうと思います。
オオイタヤメイゲツ、紅葉が美しいカエデですね。
長さん
箱根湿性花園は春から秋まで、いつ行っても楽しめますが、花の種類が多いのは6月です。10月は花が少なくなりますが、今回は山野草展があったので、楽しめました。
長さん
ムレチドリは園芸種名ですが、洋ラン展では、これの原種を含め、よく見かける品種です。
コスモス
仙台草と大文字草は同じユキノシタ科なんですね。
仙台草は鮮やかですね。
オオイタヤメイゲツは縁が赤くなって綺麗ですね。
ホトトギスも種類がたくさんあるんですね。
今朝近所でシロホトトギスをやっと見つけました。
最後のフウリンガマズミの実が光っていますね。
長さん
この山野草展示は、企画が決まってから、業者に依頼して集めたものだろうと思います。箱根湿性花園だけでこれだけ集めるのは無理でしょう。
センダイソウは同じユキノシタ科のダイモンジソウに似ていると思いませんか。
オオイタヤメイゲツ、葉の外周から赤くなっていますが、こういう紅葉の仕方は例外のような気もします。
シロバナホトトギスが見つかりましたか。この山野草展で、ホトトギスの園芸種も多数展示されていたので、別記事で紹介します。