9月5日に行ったつくば植物園で見た花などを紹介しています。
H4区画(絶滅危惧種植物区)は広場に面していますが、その中央に水生植物などが展示されています。
ヌマハッカ(沼薄荷)
シソ科ハッカ属の多年草。原産は南西アジア~ヨーロッパ~北アフリカ
別名:ミズハッカ(水薄荷)、ウォーターミント


ミズカンナ(水カンナ)
クズウコン科ミズカンナ属の多年草。原産は北米や熱帯アフリカ
カンナのような大きな葉を持つ。別名:ウォーターカンナ
巻き貝みたいなつぼみから赤紫色の花が咲く。花径は2cmくらい

上の写真の右奥にテントがありますが、今回はここで昼食を摂りました

エキノドルス・グランディフロルス・アウレウス
オモダカ科エキノドルス属の多年草。中央アメリカから南アメリカに分布
和名はヒロハシャゼンオモダカ(広葉車前沢瀉)。花径は4~5cm程度


池の東側から、W12区画(山地性・海岸性の岩礫地植物区画)に向かいます
ゲンノショウ(現の証拠)
フウロソウ科フウロソウ属の多年草。東日本は白花が殆ど

↑ 蟻が来ている ↓ 左側は花弁が脱落した後

メイゲツソウ(名月草)
タデ科ソバカズラ属(←タデ属)の多年草。イタドリの高山性変種
和名はベニイタドリ(紅虎杖、花が赤いから)


キリンソウ (麒麟草)
ベンケイソウ科キリンソウ属の多年草。日本では九州以北に自生
和名は黄輪草と書いたものだったが、いつの間にか麒麟草になったという
右端は実が出来始めている

池にかかるつくばね橋の近くまで来ると、ルーペを片手に観察する人がいました。一見、学者風の年配者で、ヤマグルマの実をハサミでカットして、中の状態を確認しているようでした。「何をされているのですか?」と尋ねると、「ヤマグルマは進化の遅れた木です。実は5室に分かれ、それぞれに小さな種が入っているので、確認している」とのことでした。
ヤマグルマ(山車)
ヤマグルマ科ヤマグルマ属の 1科1属1種
本州(山形以西)・四国・九州・中国南部・台湾に分布する常緑高木
昔、樹皮から鳥もちを作ったので、トリモチノキとも呼ばれる
5~6月に黄緑色の花をつけるが、花弁や萼はない。写真は実です


実を縦に切って、中の種を確認しているところ

9月5日撮影。
レンゲショウマを見るために、最奥部に向かいます。
(つづく)
この記事へのコメント
目黒のおじいちゃん
研究員さんとの対話ができて凄いことですね。
花散歩が益々楽しくなりますね。
寿々木
なおさん
車前草はオオバコのことですが、このオモダカも葉が広いのが似ていますね。
イタドリもあちこちで咲きだしているようですね。ゲンノショウコの花は今年はまだ見ていません。
アシタバもひところブームになりましたよねえ。
nobara
先日、ハッカ油がネコポスで送られてきました。
送り主欄に名前がないので(送り主の)
送り付け詐欺かとネットで調べてましたら
娘がマスク用に送ってくれたと判りました。
手違いで初回に届かず、業者が再発送する時慌てて送付したらしい。
一件落着しましたが。ハッカ油は重宝します
ミズカンナの花は相当?変わっていますね。
一度見たら忘れられなさそうです(^o^)丿
ヤマグルマ、木なんですね~
黄色いお花を連想しましたが????
river
キリンソウは各地に変種があるようです。南アルプスの光岳(てかりだけ)に分布するテカリダケキリンソウは有名です。榛名山にはホソバキリンソウが自生しています。
はるる
観察する人、出会ったことがないので、見ていたいです。
種を切る、説明されても私などにはわかりませんが、おもしろいです。常に研究していることがわかりました。
今回も興味をもって見せていただきました。
うふふ
きれいな花が咲くのですね。
いつか見てみたいです。
ピンク色のイタドリ、花も名前もきれいですね。
メイゲツソウと名付けられて、お花もうれしいでしょう。
家の近くの公園では、白いイタドリが咲き始めました。
長さん
ここの研究員かどうかは確認しませんでしたが、ザックを持っていたことから、外部の大学の先生ではないかと思いました。
長さん
メイゲツソウはオノエイタドリとも言うらしいですが、もっと花が赤くなる品種もあるようです。イタドリより木が小型です。
イッシー
長さん
深大寺や小石川植物園で美羽カンナをご覧になりましたか。
シャゼンソウはオオバコの別名でしたね。このオモダカはオオバコなどと比べものにならないくらい大きくなります。
メイゲツソウはもっと赤い花が咲くものもあるようですね。
アシタバがブームになったのはかなり前だったような記憶です。
長さん
ヌマハッカの香りの確認はしませんでしたが、ペパーミントみたいな香りがするそうです。以前見たときは、薄紫の花でしたが、これは白いですね。もしかすると名札が一致していないのかも。
発送人の名がないと不安になりますよね。私が長男にAmazonから送ったものも依頼人名がなかったそうです。
ミズカンナ、つぼみの形を含めて、かなり変わった花です。
ヤマグルマの花はリンクを付けてありますが、黄緑色でとても変わった花です。
長さん
メイゲツソウが富士山の登山道で見られますか。私は福島の浄土平で小群落に出会いました。
テカリダケキリンソウは見たことがないですが、ホゾバキリンソウは小石川植物園で見たことがあります。
長さん
ミズカンナは長い花茎の先に咲きますから、花茎をたぐり寄せるとよく観察出来ます。
植物園で植物を採取したり、傷つけたりするのは許されないことですから、この方は許可を取っておられたのでしょう。
長さん
ミズカンナ、小石川植物園にありましたか。花期は7~10月です。
メイゲツソウの名の由来は「お月見のころに花をつけるところから」だそうです。月明かりで見るともっと綺麗なのかも知れませんね。白いイタドリは後日投稿します。
長さん
推測ですが、この方はどこかの大学の先生ではないかと思いました。ルーペを持っている方は見かけたことがありますが、実といえども採取は禁止ですから、多分許可を取っておられたのでしょう。
エキノドルス・グランディフロルス・アウレウスなんで覚えられませんよ。和名の方なら覚えられるかも。
月奏曲
ゲンノショウコって薬草茶にする奴かな?
名前だけ知ってましたがこういう植物だったんだ
すーちん
河原にイタドリが
今見事です
白花ばかりでしたー
長さん
ミズカンナのつぼみは面白い形ですよね。
ゲンノショウコはドクダミやセンブリとともに、日本三大生薬とされています。タンニンが多く、お茶にすると苦そうです。関東は白花、関西は赤い花が多いです。
長さん
河原にイタドリが咲いていますか。メイゲツソウは山に行かないとみられませんねー。