秋の栃木県内植物園はしご旅の2日目(9月17日)、上三依(かみみより)水生植物園で見た花を記録しています。
先ずは植物園のエリアマップをご覧下さい。左が南です。数字は花の見られる場所ですが、秋とは限りません。
オトコエシ(男郎花)
オミナエシ科オミナエシ属の多年草。花期は8-10月
日本では北海道から九州までと、それに琉球列島で奄美大島に分布
ここでは最盛期で、一株におびただしい数の花が咲いていた
タニソバ(谷蕎麦)
タデ科イヌタデ属の一年草。日本では北海道から九州に分布
名の由来は、山地のやや湿った谷筋などに生育し、花がソバに似るから
花期は7~10月
アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
キク科アキノキリンソウ属の多年草。北海道〜九州に分布
花期は8~11月。花径は1.3cm程度
ヒダカミセバヤ(日高見せばや)
ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草(多肉植物)
北海道日高地方の高山や海岸の岩場に分布。花期は8~9月
ヤシュウハナゼキショウ(野州花石昌)
ユリ科チシマゼキショウ属の常緑多年草。栃木県の一部に分布
山中のあまり直射日光が当たらない湿気のある岩場に生える
ハナゼキショウは走出枝を出さないが、本種は出して増える
花期は7~8月。花は終り、実が出来始めていた
こんな花が咲きます(2014.8.21、同所で)
オヤマリンドウ(御山竜胆)
リンドウ科リンドウ属の多年草。日本の特産種
中部地方以北の亜高山帯、湿原や草地に生える
花期は8~9月。花弁の長さは2~3cm
エゾリンドウに似るが少し小さい
エゾリンドウ(蝦夷竜胆)
リンドウ科リンドウ属の多年草。日本原産(北海道から本州近畿以北に分布)
ホソバエゾリンドウの変種。市販のリンドウはこれの栽培種であることが多い
花期は9〜10月。花冠の長さは4〜5cm
ヤマトリカブト(山鳥兜)
キンポウゲ科トリカブト属の多年草。関東~中部地方に分布
花期は8~10月
若い実
(つづく)
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昨晩(10月1日21時)の中秋の名月です。
この記事へのコメント
目黒のおじいちゃん
秋花、いろいろ楽しめましたね。
オトコエシの花付き、盛りで凄いです。
ヒダカミセバヤは華麗ですね。
神代のイベントで見たことがあります。
もこ
花が咲くのですね 知らなかった
満月綺麗に映っていますね
なおさん
オヤマリンドウ、エゾリンドウ、ヤマトリカブトの青紫はそれぞれ良い色ですねえ。
尾瀬の湿原で早朝、霜の降りたエゾリンドウの花を見たことがありますが、やはり自然の自生のものの風情は別格ですね。
お月見されましたか。見事なおつきさまがばっちり撮れましたねえ。僕は月の大写しはしたことがないのです。うさぎさんがお餅つきしていたり、蟾蜍がいたり、桂男がいたりと、月にもいろいろ面白いハナシがありますね。
river
信徳
湯の丸ビジターセンターの友人から教わったのはオヤマリンドウは下から茎が立って上に花が咲きエゾリンドウは茎の上にも咲くが茎の途中にも花が咲くと教わりました。
うふふ
園芸店で売っているのはまた違う種類のようですね。
夕べのまんまるお月さま、きれいでしたね。
今日は満月ですが、今は曇ってしまって見えません。
十五夜お月さまと満月が同じ日とは限らないのをブログを始めてから知りました。
長さん
オトコエシの2枚目、これで一株ですから、凄い花の数です。
ヒダカミセバヤは普通のミセバヤより花色が濃いような感じですね。
長さん
ヤマトリカブト、葉腋から花茎が伸びますが、頂点からも複数の花が咲きますよ。
中秋の名月は十四夜ですが、ほぼまん丸ですね。
長さん
池袋西武屋上には鶴仙園というサボテン専門店がありますが、以前は山野草も手がけていたのでしょうか。
ここは自然に見えるように植物を配していますね。ですから、名札がないところでも花が咲いていたりします。
今は70~300mm(480mm)ズームしか保っていないので、かなりトリミングしました。今晩は曇りで満月が見えません。
長さん
赤城山は紅葉には少し早かったですか。今年は暑かったので、紅葉が遅れるかも知れませんね。
やはり、標高が高いと花も少なくなりましたか。
長さん
オヤマリンドウとエゾリンドウ、名札があっても、違いを見分けるのは難しいです。オヤマリンドウは、見た限りでは、頂点とその直ぐ下の葉腋に花が付くようです。
長さん
リンドウは種類が多く、それぞれが絶滅危惧種になっていますから、園芸店で売られているのはエゾリンドを栽培したものが多いのだそうです。
今晩は曇りで満月が見えませんね。私も、満月と十五夜、名月が見られる日がごっちゃになっていました。
nobara
まだ色づきしていませんね。
ヒダカミセバヤはミセバヤより開花が早いですが
我が家のは蕾がやっと覗いたくらいです。
ヤシュウハナゼキショウ、雰囲気がありますね。
オヤマリンドウのちゃんとしたお花、初めてみました。
いつも黒変してるんですから~
ヤマトリカブト、綺麗な色ですね。
昨夜は床から(窓を開けて)2時間ほど眺めていました。
頭を下にしたり上にしたりして
横になってみるのもいいものですよ(^o^)丿
長さん
このあたり、日光植物園より北ですが、紅葉にはまだ日があるようです。
ヒダカミセバヤは気温が低くなってから咲くようですね。
ヤシュウハナゼキショウ、前回は花を見ましたが、今回は実が出来始めていました。
オヤマリンドウやエゾリンドウは咲き始めてまがないように感じました。
ヤマトリカブトは株により花色の濃淡がありますね。これは濃いほうです。
寝室から中秋の名月をご覧になりましたか。月は明るかったですよね。
月奏曲
やはり観光業のダメージ、特に宿泊業は深刻なんでしょうかねぇ?
どこも『痛し痒し』みたいなこといいつつ観光客誘致に余念ないですよねぇ…
お月様見るの忘れてたwハンドルネームが泣くw
すーちん
オトコエシ、根っこ貰って
きたんですが
多年草なら来年咲きますね
コスモス
ちょうどいいときに撮りましたが、その後雲に隠れてしまいました。
滅多に撮らないので、前回のデータを見ながら撮影しましたが、なかなかこれはという写真になりません。
長さんのは何モードで撮られたのでしょうか。
他のデータも教えてください。
寿々木
長さん
無料入園はHPに告知されておらず、来訪者が少ない平日だったからかも知れません。
鬼怒川温泉ホテルは、GoToキャンペーンの影響か、そこそこ人数が泊まっていましたよ。
月を撮るのを忘れましたか。今晩でも良いかも。
長さん
オトコエシの根ですか。根と言っても、枯れておらず、緑の部分が残っているのなら、来年は花が期待出来ますね。
長さん
今回の撮影はISO200のプログラムオートで、F5.6、1/400s、露出補正は無しでした。使用レンズは70-300mmズームのテレ端(35mm換算で480mm)、手持ち(EOS M5はブレ防止機能あり)です。少し明るめに写れたので、トリミング後、Adobe Photoshop Elementsでレタッチしました。
満月の場合、お勧めはISO400、F8.0、1/800程度らしいです。本格的に撮るなら、三脚使用で、この値を中心に、色々試してみるのが良いでしょう。
長さん
ここは約22,000平方mで、さほど広い植物園ではありませんが、園内には約300種、約3万本の植物が植えられているそうです。
リンドウは品種が多く、名札がなければ分りません。
ロシアンブルー
オトコエシ、見事な花が咲いたのが見つかりましたね。
ヤシュウハナゼキショウの花も雄しべが綺麗に見えますね。殆ど見たことないと思います。
トリカブトは山で見かけるとその青さに心誘われそうですが危ない植物に触りたい手が引っ込みます(笑)
長さん
オトコエシ、こんな姿を見ると「男」の名が付いているのは納得ですね。
ヤシュウハナゼキショウ、花は6年前のものですが、なかなか風情のある植物です。
トリカブト、芽吹きの頃はセリ、ニリンソウ、ゲンノショウコ、ヨモギなどと似ていて、うっかり摘んできて中毒する事例があるようですが、花が咲いたら間違う人もいないでしょう。しかし、蜜や花粉でも中毒例があるそうで、触らないのが一番です。
ろこ
ここまでの姿は過去に見たことがないです。
さすがオトコですね(笑)
ヤマトリカブトは初めて見ました。
茎のひとつずつに花が咲くんですね。
面白い咲き方ですね。
長さん
このオトコエシ、まさに男らしい咲き方ですね。古株で、肥料も良く効いているのかも。
ヤマトリカブト、初めてでしたか。葉腋から複数の花が咲きます。