9月16日に訪れた日光植物園で見た花などを記録しています。
キレンゲショウマは終盤でしたが、何とか花を撮ることが出来ました。
ハンカイシオガマの花を初めて見ました。シオガマギクの仲間ですが、横から見るとサルビアのような形の花です。
キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)
アジサイ科キレンゲショウマ属の多年草。紀伊半島、四国、九州に自生
花期は8月。花径は0.7~1.3cm
ハンカイシオガマ(樊噌塩竃)
ハマウツボ科シオガマギク属の多年草。本州(関東地方~東海地方)に分布
花が美しく、大きいので中国の武将「樊噌」の名前に因んで名づけられた
花期は8~9月。花冠の長さは2.5~3cm
ツルボ(蔓穂)
キジカクシ科ツルボ属の多年草。日本、朝鮮、中国、台湾、ウスリーに分布
花期は8~9月。花径は6~7mm。殆どに実が出来ていた
ナンテンハギ(南天萩)
マメ科ソラマメ属の多年草。北海道〜九州の山野に生える
別名:フタバハギ。花期は6〜10月。花の長さは約1.5cm
ヤマハギ(山萩)
マメ科ハギ属の落葉半低木。北海道〜九州の日当たりのよい山地に多い
花期は7〜9月。花の長さは11〜15mm
ソメワケハギ(染め分け萩)
マメ科マメ属の落葉低木シロバナハギ の園芸品種。
一つの株に白い花や赤い花をつけたり、花びらに筋模様が入る
残念ながら、赤い花は1輪だけだった
イタドリ(虎枝)
タデ科ソバカズラ属の多年草。北海道南部〜九州に分布。雌雄異株
花期は7〜10月。写真はしべが目立つから、雄株
ホトトギス(杜鵑)
ユリ科ホトトギス属の多年草。主に関東から西の太平洋側に分布
新潟県南部から西の日本海側にも点在。花期は9月下旬~10月中旬
ヤマジノホトトギスは花の中央に黄色が入らない
ワレモコウ(吾亦紅)
バラ科ワレモコウ属の多年草。日本では、北海道から九州に分布
花期は7~10月。花弁は退化して、赤茶色に見えるのは萼
イワニンジン(岩人参)
セリ科シシウド属の多年草。関東~中部地方に分布
別名:ノダケモドキ(従来は岩人参の変種とされていた)
花期は8~9月。既に実が出来ていた
日光植物園の報告は今回で終ります。
この日は、鬼怒川温泉に泊まり、翌日は国道121号線を北上し、上三依水生植物園に向かいました。
この記事へのコメント
イッシー
難点ハギは花が密なんですね。
何にもつかないホトトギス(笑)
中が黄色いんですね、覚えておこう!
寿々木
nobara
八ヶ岳自然園では8月末、これからって感じでしたが。
ハンカイシオガマって大きな名前を貰っていますね(*^-゚)⌒☆
ハンカイソウってひと際おおきなキク科の花にあります。
それも中国漢代の武将・樊噌に見立てていますね。
かなり立派なんでしょうね。
タイワンホトトギスは見かけますが
ホトトギスはなかなか見られませんね。
昭和公園なら花盛りかと思いますが。
上三依水生植物園にも行かれたんですね。
今となっては懐かしいです(― ―*)。。oO
目黒のおじいちゃん
キレンゲショウマ、ハンカイシオガマなど逢えて良かったですね。
日光植物園の秋花色々と珍しいもの教えて頂きました。
上三依も期待できますね。
river
ツルボは行方不明になっていたのですが今頃になって咲き出しました。
山で見るホトトギスはヤマジノホトトギスとタマガワホトトギスが多いです。ホトトギスは東アジアに19種分布します。そのうち日本には13種存在します。うち10種は日本の固有種です。日本はホトトギスの原産国ですね。
信徳
今年は三色咲きそうです。
はるる
ハンカイシオガマ、きれいな花ですね。
いろいろな萩が見られました。
イワニンジン、実がおもしろいです。
全部に実ができるのですか。もっと画になりますね。
長さん
萩は種類が多いですね。しかも、草から低木まで。
普通見かけるのはタイワンホトトギスが多く、このホトトギスにはなかなか出会えません。
長さん
キレンゲショウマ、咲き残っていて良かったです。
ハンカイシオガマ、初めて知りました。トモエシオガマに似ていますが、ハンカイシオガマの方は花が左に曲がっていませんね。
ホトトギスは日本だけで10数種類あるそうですから、似たものは見分けが難しいです。
長さん
キレンゲショウマ、ここでは7月中旬から咲き出すそうで、9月中旬だと終盤ですね。
ハンカイソウは見たことが無いですが、漢字の名前は同じなので、やはり中国の武将に見立てたものですね。
仏産みかけるホトトギスは良く分枝するタイワンホトトギスの方ですね。
nobaraさんは、昨年、ここに青いケシを見に行かれたんですよね。
長さん
9月中旬ですから、花の品種が少なくなるのは覚悟能ですが、広いだけに、40種くらい見る事が出来ました。
上三依水生植物園はどうだったか、次回からのお楽しみです。
長さん
今回もご存じの花ばかりだったでしょうね。
ホトトギスは種類が多いですが、植物園でも全ての種類を見る事は出来ませんね。
なおさん
そのほかの花もいろいろご覧になれて、何よりでした。
長さん
キレンゲショウマの自生地は、紀伊半島、四国山地、九州山地のブナ林などだそうですから、寒いところは冬越しが厳しいかも知れませんね。
タイワンホトトギスは良く目にしますから、かなり強そうですね。
長さん
キレンゲショウマ、花に間に合いました。
ハンカイシオガマ、サルビアのような形の花で、色も良いです。
ハギは種類が多く、園芸種もありますからね。
イワニンジン、花の小ささに比べると、別の植物の実のように見えてしまいます。
長さん
キレンゲショウマ、間に合いましたよ。8月末くらいならキレンゲショウマと両方見られたかも知れません。
ここで、ツルボの白花をご覧になりましたか。ロックガーデンで咲くらしいのですが、今年は終わっていたのかも。
うふふ
小さなお花が終盤でも頑張って咲いていましたね。
ソメワケハギは白いお花だけになりそうでしたか。
赤いお花も見たかったです。
残念!
長さん
キレンゲショウマは滑り込みセーフでした。レンゲショウマとは関係がない植物です。
ソメワキハギ、園芸種なので、先祖返りをし始めたんでしょうか。
月奏曲
イワニンジン…なんでニンジン?根っこが人参ぽい?
生薬系で朝鮮人参ぽい効能とかそこらへん?
長さん
中国文学には全く詳しくないので、樊噌という人物を初めて知りました。
イワニンジンの名前の由来は、ニンジンの葉に似て、岩場に生息するからということだそうですが、人参の葉にはあまり似ていない。
すーちん
ツルボが咲いてますね
今年はことのほか
綺麗に咲いてるようです^^
長さん
今年はツルボの当たり年かも。お友達のブログによると、江戸東京たてもの園でも大きなツルボの群落ができ、綺麗だったとか。
草凪みかん
谷中に萩寺というのがあって毎年見に行っていたんですが、今年はなかなかそこまで足を伸ばせません。もうちょっとコロナが落ち着かないと…。
ハンカイシオガマ、樊噌の名から取ったんですね。
「鴻門の会」でしたっけ。高校の時の漢文の授業を思い出しました。
ロシアンブルー
キレンゲショウマを気になって探してました。
紹介の花だとは予想していませんでしたが、出会えて嬉しいです。
ハギの花も咲き始め、ホトトギス、ワレモコウと秋色が濃くなってきましたね。
長さん
谷中に萩寺がありますか。地図で調べたr「夕焼けだんだん」の近くですね。門の前を歩いたかも。
今年は都内のコロナ感染者が多く、都内へ出向くのは躊躇しますよね。
樊噌の名はこの花を調べるときに初めて知りました。漢文の教科書に出ていましたか。
長さん
キレンゲショウマと聞くと、レンゲショウマの黄花と思う人がいるかも知れませんが、キンポウゲ科ではなくアジサイ科なんです。
日光植物園は標高が高いですから、都内より秋の花が早いですね。