予定を1週間早めて、9月16日から1泊で、新型コロナの感染者が少ない栃木県にある、3つの植物園巡りをしてきました。初めて、GoToキャンペーンを利用しました。
初日は日光植物園です。9月に訪れるのは初めてでしたが、色々な花が咲いていました。
日光植物園は通称で、正確には「東京大学大学院理学系研究科付属植物園 日光分園」と言い、小石川植物園の分園になります。明治35年開園で、明治44年に当地に移転、昭和25年に現在の広さ(32,361坪)になっています。ここには、日本の高山ならびに温帯から亜寒帯に生育する植物と、それらに関係が深い外国の植物が集められています。
アズマレイジンソウ(東伶人草)
キンポウゲ科トリカブト属の多年草。本州の中部地方以北に生育する
花の形が雅楽を奏でる「伶人」の冠に似て、関東地方に多い毒草です
別名:アズマトリカブト。花期は8~10月。花の長さは2~3cm。初見です
鹿対策で林床の笹刈りをしたら、園内各所で見られるようになったという
ヤマトリカブト(山鳥兜)
キンポウゲ科トリカブト属の多年草。関東~中部地方に分布
草全体に毒があり、なかでも根は猛毒。天然物ではフグ毒に次ぐ
別名:ブス(不美人を指す「ブス」の語源、神経毒で無表情になるから)
こちらは花色が薄いタイプ
アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
キク科アキノキリンソウ属の多年草。北海道〜九州に分布
花期は8~11月。花径は1.3cm程度
吸蜜に来たのはキタキチョウ(シロチョウ科モンキチョウ亜科)
ヌスビトハギ(盗人萩)
マメ科ヌスビトハギ属の多年草。日本全土の平地から山地の草地などに生える
花期は7〜9月。花の長さは3~4mm。1枚目の右下に実が写っている
ゲンノショウ(現の証拠)
フウロソウ科フウロソウ属の多年草。北海道〜九州の山野に普通に見られる
花期は7〜10月。花径は1〜1.5cm。東日本は白花が殆ど
若い実が見られた ↓
モミジガサ(紅葉傘)
キク科コウモリソウ属の多年草。北海道、本州、四国、九州に分布
花期は8~9月。大きな葉に深い切れ込みがあるのが名の由来
タマブキ(球蕗、玉蕗)
キク科コウモリソウ属の多年草。関東地方以北~北海道に分布
名の由来は、葉がフキに似て、葉の付け根に球(ムカゴ)を付けるから
花期は6~10月。花はモミジガサに良く似ているが、葉で区別できる
カエンタケ(火炎茸、火焔茸)
ボタンタケ目ボタンタケ科トリコデルマ属のキノコ
燃える炎(火炎)のような形をした、猛毒キノコ
触るだけでも炎症を起こす。食すと死に至ることも
立ち入れないよう、周囲をロープで囲ってありました
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
たくさんの植物があっていいですね~。
カエンタケ!おもしろいな~
fujisan
「長さん」さん、植物の名前有難うございました、この名前でネットで調べてみて、まさにヤブミョウガなんですね、黒い実がなるそうで、それを野鳥が食べて、種を落としたのでしょうね、葉が綺麗なので、来年に残してみたいと思います、有難うございました
river
日光植物園は名前だけは良く知っているのですが1度も訪れたことがありません。東照宮、輪王寺、二荒山神社には何度も訪れています。
タマブキ、カエンタケ以外はお馴染みに植物が並びました。家ではシロバナトリカブトが咲いています。
寿々木
nobara
花色が薄いタイプのヤマトリカブトあるんですね。
この時期、見かける花のオンパレードでしたね。
意外にこの時期も色々咲いていますね。
八ヶ岳自然園はヤブレガサのお花が盛りでした。
葉っぱを見ると、まさしくモミジガサですね。
カエンタケ。うっかり触るだけでも危ないんですってネ。
日光植物園も広いですから~
くまなく見て廻るのも大変ですね。
ロシアンブルー
アズマレイジンソウを始めて見ました。
被り物に品格?を感じます。
カエンタケも良く耳にしますが見たことないですが不思議な形してますね~、もう毒怖いですね。
はるる
無門
トリカブトを山で初めて見た日
全然知らなかったけど
なぜかトリカブトという名前が
頭に浮かびました
印象的な花ですね
長さん
東京発着のGoToキャンペーンはもう少しお待ちください(笑)。
カエンダケ、危ないキノコがあるものですね。
長さん
お役に立てて良かったです。ヤブミョウガはよく増えますから、来年が楽しみですね。
ハナミズキ
ヤマトリカブト(山鳥兜)の花、綺麗ですね・・
それなのに??
別名:ブス(笑)(不美人を指す「ブス」の語源)
勉強になりました。
(カエンタケ)土の中から、手がぁ~ニョキニョキ(笑)
楽しく拝見させていただきました。
長さん
GoToキャンペーンで、2人1泊約1万円強安くなりました。何泊もしたいのですが、安くなるとは言え、資金が必要ですからね。
日光の神橋から直ぐですから、行きやすいのです。植物も自然を生かして配置されているので、山を歩いているような感覚で楽しめます。
長さん
ここはモミジガサが何ヶ所も咲いていて、状態の良いものを選びました。
アレチヌスビトハギはこのヌスビトハギより花が大きく、実も1~3個になりますね。ヌスビトハギは2個だけですから、盗人の足跡に例えられたのですよ。
カエンタケ、猛毒です。自然に生えたらしいです。
なおさん
アズマレイジンソウは、トリカブトとはまた違う繊細さですよね。トリカブトは狂言の「附子」(ぶす)という曲でもお馴染みですね。吹く風にあたってさえ滅却するほどの大の毒、とまるでサリンのような毒ガスのようなことを言っていますが、矢毒とかにも利用されたものですね。
長さん
アズマレイジンソウ、初めて見ましたが、ヤマトリカブトよりすっきりした感じがしますよね。ヤマトリカブトの色が薄いタイプはこれまでにも見たことがあります。
ヤブレガサもモミジガサと似た花が咲きますね。葉の切れ込みがないタマブキも並べてみましたが、ヤブレガサもあると良かった。
昼食を含めて3時間半くらいいたのですが、それでも回りきれませんでした。
長さん
アズマレイジンソウはヤマトリカブトより上品な花ですね。
カエンタケ、ご存じでしたか。キノコらしくない形ですから、毒キノコと知らなければ、触ってしまうかも知れません。、
長さん
いつもは1泊で植物園を2つ回るのですが、今回は妻の希望もあって、1ヵ所追加しました。
ゲンノショウコにはミコシグサという別名がありますが、これは実鞘が弾けた様子を御神輿に見立てたものです。
モミジガサとタマブキ、花は良く似ていますが、葉の切れ込みのあるなしで区別出来ます。切れ込みが付け根まであるヤブレガサという植物もあります。
長さん
舞楽で使われる鳥兜をご存じの方なら、トリカブトの花を見たら、自然にイメージが沸いてくるでしょうね。
うふふ
東京は10月かららしいですが、感染者が増えているのでどうなりますやら。
恐ろしい植物が並びましたね。
ブスは狂言に出てきますが、あのブスとこのブスは同じなのですか?・・・なんて、変な言い方です(笑)
カエンタケも、あな、恐ろしや!
見た目も不気味ですね。
長さん
ヤマトリカブトの花、下から覗き込むとこれも綺麗なのです。ブス(附子)というのトリカブトの根からとった毒のことです。狂言の演目にもなりましたね。
カエンタケ、毒キノコと知らなければ、触ってしまうところでした。
月奏曲
でもアズマレイジンソウ綺麗だけどw
間にゲンノショウコってお腹の生薬が入ってるのがw
長さん
紅葉の日光植物園は一昨年行きましたので、初めての9月にしました。ネタ切れしそうということもありましたが・・・。
アズマレイジンソウは初めて知りました。ヤマトリカブトよりスマートですね。トリカブトは猛毒といわれていますが、顔が歪むくらいで済むのなら、狂言の演目にはならなかったでしょうね。
長さん
東京はやっと2桁になったのにまた3桁になっちゃいましたね。
附子は狂言の演目にもなっていますね。なぜブスが女性にしか使われないのか、今なら男女差別で問題になりますよね。
カエンタケ、土の中から指が出てきたみたいですね。
長さん
それ、読み過ぎですよ(笑)。
トリカブトの毒消しにゲンノショウコくらいでは効かないでしょうね。
目黒のおじいちゃん
9月は特に楽しみの多い季節のようですね。
すーちん
トリカブト綺麗な花ですから
山で見掛けたら触ってみたく
なるでしょうね
信徳
レイジンソウは赤城自然園でしか見たことが有りません。
カエンダケは初見ですが変わったキノコは一般的に危ないですね。
長さん
紅葉には早すぎ、秋の花には少し遅いかなという、中途半端な時期でした。
長さん
トリカブト、触っただけなら大丈夫ですが、食事前には手を洗った方が良いでしょうね。
長さん
レイジンソウを赤城自然園でご覧になりましたか。
カエンタケの毒はトリカブトより強力みたいですね。
草凪みかん
狂言で「附子(ぶす)」というのがあって、砂糖を「ぶす」という猛毒だと偽る話ですが、それはこの別名とも何か関係がありそうな気も。(^^;
長さん
トリカブトというのはトリカブト属の総称で、主にはヤマトリカブトのことを言うようです。
狂言の演目になった附子はこのトリカブト毒のことですね。