1階のイベントホールでは、期間限定の企画展「食虫植物と熱帯のいきものたち展」が開催されていましたので、その一部をご紹介します。なお、食虫植物は屋上の温室で撮ったものを含めました。
いわゆる食虫植物は、現在、世界で12科、19属、600種強に上ると言われており、中でも、タヌキモ属、モウセンゴケ属、ウツボカズラ属、ムシトリスミレ属の種数が多いそうです。
食虫植物は「虫を食べる植物」ではあるものの、虫だけを食べてエネルギーを得ているのではなく、基本的には光合成能力があり、自ら栄養分を合成して生育する能力があるとのことです。
ネペンテス ‘ダイエリアナ’
ウツボカズラ属の交配品種で、大きな捕虫袋を作る品種
ウトリクラリア・リビダ
南アフリカとメキシコに分布するミミカキグサ(タヌキモ属)の一種
ハエトリグサ `タイガー ファングス’
ウツボカズラ科モウセンゴケ属の多年草。北アメリカ原産
ヤツマタモウセンゴケ(八又毛氈苔)
モウセンゴケ属の多年草。オーストラリア~ニュージーランドに分布
サスマタモウセンゴケの変種。分枝の仕方が面白い
ヨツマタモウセンゴケ(四又毛氈苔)
モウセンゴケ属の多年草。オーストラリア~ニュージーランドなどに分布
夏に長い花茎を伸ばして、白い5弁花を咲かせる(写真は咲き始め)
オオバナイトタヌキモ(大花糸狸藻)
タヌキモ科タヌキモ属の半耐寒性多年草
東南アジアからオーストラリア、アフリカなどに分布
花径は1cm位。ミジンコなどを食べる
ミミカキグサ(耳掻き草)
タヌキモ科タヌキモ属の多年草 (屋上の温室で)
日本、中国、マレーシア、オーストラリアなどに分布
クリオネミミカキグサ(クリオネ耳掻き草)
タヌキモ科タヌキモ属の多年草 (屋上の温室で)
原産は中国。クリオネに似ている
ムシトリスミレ(虫取菫)
タヌキモ科ムシトリスミレ属の食虫植物
オーストラリアと南極を除く各大陸に約80種が存在する
中でもメキシコとヨーロッパに多い (屋上の温室で)
ロイヤル・ナイフフィッシュ
ノトプテルス科の淡水魚。メコン河流域などに生息。1mにもなる肉食魚
タイやラオスなどでは食用とする(さつま揚げのような練り物など)
和名はナギナタナマズだが、ナマズの仲間ではない
ポリプテルス・エンドリケリー
ポリプテルス科の淡水魚。アフリカ大陸の川や湖に生息する肉食魚
背中に並ぶヒレと、タイルのように並んだ硬いウロコが特徴
最大70cm以上になる。現地では食用として売られている
シルバーアロワナ
アロワナ科の淡水魚。アマゾン川など、南米の河川に生息
太古から姿を変えない古代型魚で、尻びれと背びれが体長の半分以上
水面に浮かんだ昆虫やエビなど、小魚などを食べている
野生状態では最大1.2mになる。食用とされるほか、観賞魚としても人気
(シリーズ終了)
明日(8/11)は早朝より出かけます。コメ返が遅くなることがあります。
この記事へのコメント
イッシー
植物が昆虫を食べちゃうなんて、食べちゃうっていうから変なのかな。日本にもあるんですね~!
なおさん
食虫植物もマニアが多いことでしょう。夏休みのこどもたち向けの企画には良いですよね。
貧栄養の湿地などには食虫植物もいろいろありますね。尾瀬の湿原で見たナガバノモウセンゴケやらモウセンゴケが懐かしいものです。ハエジゴクは以前育てたことがありますが、今はありません。
大きな魚も展示している、というのは面白いですね。
river
尾瀬にはナガバノモウセンゴケ、マルバノモウセンゴケ、サジバノモウセンゴケそしてムシトリスミレなどの食虫植物があります。
目黒のおじいちゃん
食虫植物の世界も色々あるのですね。
クリオネに似たクリオネミミカキグサ、可愛いです。
寿々木
eko
世界の淡水魚も様々いますね。現地ではほとんど食用とされているようです。
はるる
食虫植物も変わっていて、植物に見えないくらいです。
ミミカキグサですか。小さそうですね。
その下、クリオネにそっくりです。
スミレなのに虫をとってしまうなんて、そんなふうには見えません。
コスモス
虫を食べると言っても光合成能力はあるんですね。
ミミカキグサは踊っているみたい。
クリオネミミカキグサはクリオネに似ていて可愛いですね。
長さん
食べるというか、分泌液で溶かして養分を摂取するんですね。ムシトリナデシコなんて言うのがありますが、あれは粘液で蟻が這い上らないようにしているだけで、食虫植物ではありません。
長さん
人間を食べる植物があったら脅威でしょうね。でも、植物は移動できないから近寄らなければ食べられないか(笑)。
子供たちも何人か来ていましたが、食虫植物より、魚の方に興味があるようでした。
そう言えば、モウセンゴケの展示がなかったような。
長さん
食虫植物を家庭で育てるのは限界がありそうですね。
モウセンゴケは山に登ると湿地帯などで良く見かけます。ムシトリスミレの自生は見たことが無いです。
長さん
食虫植物は種類が多いです。日本にも30種近くが分布しているらしいです。
クリオネミミカキグサ、可愛いですね。
長さん
食虫植物は植物園の定番ですが、展示数はあまり多くないですね。その中では、ウツボカズラは良く見る方ですね。
今日はほぼ曇りでしたが、晴れていれば35℃以上になったでしょう。
長さん
食虫植物は意外に多いです。動物は植物を食べますから、その反対は不思議と思うのでしょうね。人間を食べる植物がなくて良かった(笑)。
ここはアクア・トトぎふのような水族館ではないので、淡水魚が展示されることは希なんです。
長さん
こういう珍しい食虫植物や熱帯の魚たちは子供たちの興味を惹きそうですね。コロナが発生していなければ子供たちの来館者も増えたことでしょう。
ミミカキグサの花は1cmにも満たないくらい小さなものです。ムシトリスミレは葉に粘液があって、それに捕まった小さな虫を溶かして養分を吸い取ってしまいます。
長さん
日本にも30種近い食虫植物が自生しているそうです。
虫が捕まるのは偶然に近いですから、それを待っていたら植物自体が枯れてしまいますからね。
ミミカキグサの花は小さくて可愛いです。今回はありませんでしたが、うさぎのような花が咲く品種もありますよ。
月奏曲
夏休みの課題とかにはもってこいですからねぇ…
nobara
耳かき大好きで、ややもするとやりすぎて((+_+))
Dr.に『耳がある事を忘れて~』って言われます((((^Q^)/
耳かきというより小動物みたいですね(*^-゚)⌒☆
クリオネミミカキグサってあるんですか\(◎o◎)/
色合いからなのかしら?かわいいですね。
ムシトリスミレもほんとにカワイイ
ぞくっとする風貌のもありますが
かなりカワイイ系も多いですね
ハナミズキ
いつも楽しく拝見させて頂いてます。ホント面白いですね。
夏の夢の島熱帯植物館、近くにあったら行ってみたいです。
ハエトリグサ、カネゴンみたいな口で、ハエを食べるのですか?
四又毛氈苔は白くて可愛い花ですね。
その下に咲いている黄色の花、ミジンコを食べるって???
面白いですね。
クリオネミミカキグサ、これまた可愛いですね
本物が見たくなりました。
見応えありました。ありがとうございました。
次回が楽しみです。
ジュン
結構種類も多くあるのですね
虫を食べても光合成能力はあるんですね
すーちん
このごろ園芸店でよく
食虫植物見かけます
育てるとなると難し
いでしょうね
ロシアンブルー
食虫植物に興味が湧きますね。
一番最初に出会ったのが霧ヶ峰、八島湿原のモウセンゴケでした。
サスマタだのヤツマタだのなかなか面白いですね。
長さん
確かに親子連れの人たちが来ていて、温室より食虫植物の方へ先に向かっていました。ただ、子供たちは動く魚の方に興味があったみたいです。
長さん
耳掻きで掃除するのは気持ちが良いので、ついついやり過ぎてしまいますね。ミミカキグサの萼片が花後に身を包むように変化しますが、その萼片が耳掻きに似ているのだそうです。
クリオネにそっくりなミミカキグサも、ムシトリスミレも可愛いですね。
長さん
食虫植物は粘液で捕まえたり、壷の中の液体に落ちたりした虫を消化して栄養にします。タヌキモは根についたミジンコを同様に栄養にします。カネゴンみたいな口でむしゃむしゃ食べるわけではありません(笑)。
長さん
食虫植物は自分から場所を変える能力が無いので、虫が捕まえられるかどうかは偶然みたいなものですよね。植物の性質を捨ててしまったら枯れるしかないですものね。
長さん
園芸店で食虫植物を売っていますか。育てるにはそれなりの知識が必要でしょうね。
長さん
モウセンゴケは食虫植物として有名ですし、山に行くと良く目にしますよね。サスマタやヨツマタなんて、面白い名前を付けたものです。
ろこ
ハエトリグサ `タイガー ファングス’
どうやってハエを・・・
一度見てみたいです。
クリオネに似たクリオネミミカキグサ
そう言われて見れば似てますね。
食虫植物と聞くとこわそうだけれど可愛らしい姿をしてるんですね。
姿でごまかしている?(笑)
長さん
ハエトリグサ `タイガー ファングス’は、2枚の葉の間にやってきた虫があると、葉を綴じで虫を閉じ込めます。そして、分泌液で溶かして養分を吸い取ります。
植物ですから、花が咲く種類もありますね。だた、花で虫が捕れるのではないですが(笑)。