エゾリンドウ、シラタマノキ、ナンブトラノオ、トカチフウロ、クルマユリ、カライトソウ、ミズギク、イワイチョウ、オグラセンノウ、イワショウブ

井頭公園・花ちょう遊館の高山植物館にて(5)
 栃木県真岡市の井頭公園内にある「花ちょう遊館」にある、関東で唯一の高山植物館で見た花を投稿しています。 


エゾリンドウ(蝦夷竜胆)
リンドウ科リンドウ属の多年草。北海道~本州近畿以北の山地に分布
ホソバエゾリンドウの変種。切り花のリンドウは本種の園芸種が多い
花期は9〜10月。花冠の長さは4〜5cm
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シラタマノキ(白玉の木)
ツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木。中部以北の亜高山帯以上に分布
別名:シロモノ(同属のアカモノの果実は赤く、これは白い果実だから)
花期は7~8月。花径は5mmほど
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ナンブトラノオ(南部虎の尾)
タデ科イブキトラノオ属の多年草。岩手県早池峰山の蛇紋岩地に特産
花期は7~8月、花穂は円柱形で、長さ1~3cmになる
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トカチフウロ(十勝風露)
フウロソウ科フウロソウ属の多年草。北海道~東北地方に分布
北海道の中央高地に多い。花期は6~8月。花径は2.5~3cm
チシマフウロ(花色は淡紅紫色)の1品種で、花色が淡い(淡青紫色)
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クルマユリ(車百合)
ユリ科ユリ属の多年草。日本では北海道と中部地方以北に分布
奈良県と三重県の県境にある大台ヶ原山と、四国の剣山にも分布
葉が細いものはチシマクルマユリと呼ばれる
花期は7~8月。花径は5~6cm
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カライトソウ(唐糸草)
バラ科ワレモコウ属の耐寒性多年草。本州中部地方の日本海側(飛騨
山脈北部、白山から滋賀県の三国山などにかけて分布
花期は7~9月。花穂の長さは4~10 cm
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カライトソウと比べると、ヤマユリは小さいですね 
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ミズギク(水菊)
キク科オグルマ属の多年草。宮崎県、本州の近畿地方以東に分布し、
山地の湿原に生育する。北海道の静狩でも確認されている
花期は6~10月。花径は3~4cm
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尾瀬・日光周辺地域と東北地方南部にはオゼミズギクが分布

イワイチョウ(岩銀杏)
ミツガシワ科イワイチョウ属の多年草(1属1種)
北海道と本州の中部地方以北に分布
花期は6月~8月。花径は1cm位。別名:ミズイチョウ(水銀杏)
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花の状態が悪いので、月山弥陀ヶ原湿原で見たものを(2013年7月)
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オグラセンノウ(小倉仙翁)
ナデシコ科センノウ属の多年草。日本では、岡山県以西~九州に分布
花期は6~8月。花径は3~5cm、絶滅危惧IB類
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イワショウブ(岩菖蒲)
ユリ科チシマゼキショウ属の多年草。本州の伯耆大山以北の日本海側に分布
花期は8~9月。花径は5~10mm。別名:ムシトリゼキショウ
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 8月19日撮影。
(つづく)

この記事へのコメント

  • イッシー

    私が撮った時に咲いている花がまだ咲いてますね~。
    やっぱり入れ替え戦が行われてるのかな~。
    小さなお花も良く撮られてますね~。
    2020年08月28日 12:49
  • 寿々木

    シラタマノキ、懐かしいのが出てきました。北海道の道央で火を噴く十勝岳山麓に素晴らしい群生地があります。小金井温泉に泊まって、中富良野へ峠を抜ける道脇にこの群生地があって度々立ち寄りました。殆ど人も車も通らない道脇には紅輪タンポポが咲いて綺麗でした。
    2020年08月28日 14:59
  • 信徳

    エゾリンドウ、先日覚満淵で見て来ました。
    池の平・鏡池周辺に群生しているのをもう一度見たいと思っています。
    ここの植物園には西日本、九州に生えているものでこちらでは見た事のない植物がありますね。
    2020年08月28日 15:35
  • はるる

    どのリンドウもですが、魅力あります。シラタマノキ、これおもしろいですね。カライトソウも変わってます。ミズギクは風車のようです。毎回同じことを言っているみたいですが、ひとつひとつ見入ってしまうようです。花の魅力ですね。
    2020年08月28日 18:13
  • なおさん

    だいぶ前、秋の尾瀬の山小屋に泊って、早朝霜の降りた湿原に咲くエゾリンドウを見たことがあります。葉も色付いて、やはり自生のは風情が違いますね。山野草は、やはり自生のをみるのが一番なのですが、そうもいかないひとも多いでしょうから、手軽に見られるこういう施設はありがたいですね。

     シラタマノキの実は、揉んで嗅いでみるとサロメチール臭がするということですが、施設のは試すことができませんねえ。
     サングイソルバの類は、モールのような花穂が面白いですね。

     イワショウブも尾瀬の高層湿原でずいぶんと見ましたが、実になると赤みを帯びるさまが良いですよね。
    2020年08月28日 19:04
  • river

    それぞれの属名は分かりますが地域の名前がつくと見たことがないものがあります。
    ミズギクの変種のオゼミズギクは3年前に尾瀬ヶ原で見ましたが辺り一面黄色に見えるほど大量に咲いていました。
    2020年08月28日 19:14
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    開花株と交換している可能性は大ですね。
    一応、花が咲いているものは全部撮りました。
    2020年08月28日 21:02
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    シラタマノキを十勝岳山麓で撮りましたか。私が最初に出会ったのは福島県の浄土平でした。ここも近くに温泉があるのですよ。
    コウリンタンポポはこの植物館でも咲いていたので、後日披露します。
    2020年08月28日 21:06
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    覚満淵でエゾリンドウが咲いていましたか。自生のものは良いですよね。
    常時100種類を揃えるとなると、日本各地のものは勿論、海外原産のものもありましたよ。
    2020年08月28日 21:08
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    エゾリンドウは本来もう少し色が濃いと思うのですが・・・。
    シラタマノキ、花も丸いですが、実も白くて丸いのです。ミズギクは舌状花が細いのが特徴ですね。
    まだまだ、他にもたくさん見てきましたので、魅力的なものがありますよ。
    2020年08月28日 21:13
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    尾瀬ヶ原でエゾリンドウですか。何度も行きましたが、秋には登った事がないのです。
    どんな花でも原産地で自生のものを見てみたいですが、お金と暇がないとなかなかそうは行きませんね。
    シラタマノキの実を見たのは浄土平湿原でしたが、臭いをかいでみれば良かった。
    サングイソルバはワレモコウなんかも同属ですね。
    イワショウブの実は栗駒山の湿原で見たことがありますよ。
    2020年08月28日 21:22
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    尾瀬ヶ原にはオゼミズギクがたくさん咲いていますか。では、見たことがあるかもしれませんが、その頃は花の知識がなかったので、みんな同じ菊だと思っていたのですよ。
    2020年08月28日 21:26
  • 月奏曲

    なるほどシラタマっぽいwモチモチしてますねw
    トカチフウロなかなか美人さん
    2020年08月28日 22:18
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    シラタマぜんざいを思い出しましたか。
    フウロソウの仲間は魅力があるものが多いですね。
    2020年08月28日 22:26
  • うふふ

    シラタマノキ、おいしそう~。
    白いからシロモノ、赤いからアカモノに思わず笑ってしまいましたよ。何と安易な・・・(笑)
    カライトソウと比べたヤマユリは本当に小さいですね。
    カライトソウが大きすぎるのではないのですね。
    驚きました。
    2020年08月28日 22:44
  • 降魔成道

    いつもは知らない花ばかりなのに、今回は観たことのある花、知っている花ばかりでちょっとびっくりです。オグラセンノウはそうですね、西日本のですから東北では見かけることはありませんが、20年ほど前に阿蘇で観ました。また訪れてみたいです。
    2020年08月28日 22:49
  • eko

    エゾリンドウは優しい花色ですね。自然の中に咲く花は魅力があります。
    シラタマノキ、美味しそう~(笑)
    ナンブトラノオはイブキトラノオ属との事、イブキトラノオより綺麗です。
    このヤマユリと比べるとカライトソウが大きく見えますね。ヤマユリが小さいんですね。
    ミズギクの渦のような細い花びらが面白いです。
    それにしても北海道から九州まで様々な種類の山野草が見られて凄いですね。
    2020年08月28日 23:02
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    シラタマノキ、女性はシラタマぜんざいを想起するようですね(笑)。
    安易な名づけ、植物には結構ありますよ。
    普段見慣れている百合に比べると、ヤマユリはかなり小さく感じます。
    2020年08月28日 23:21
  • 長さん

    降魔成道さん、コメントありがとうございます。
    山を歩くと見かける花が多かったことでしょうね。特に高山植物と言われるものは東北から北海道に多いですからね。
    2020年08月28日 23:23
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    エゾリンドウ、これは少し淡い花色です。
    シラタマノキ、やはりそちらを思い出しますか。
    イブキトラノオだって、咲き始めは綺麗ですよ。
    多分、ヤマユリは普通の大きさでしょうが、カライトソウの花穂が太いのです。
    ミズギクの花弁は細いので、自然にこんな形になるようです。
    これで、撮った花の6割くらいでしょうか。
    2020年08月28日 23:31
  • すーちん

    おはようございます
    昔は都内ちょっとした
    雑木林でも竜胆咲いてましたー
    2020年08月29日 08:21
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    へー、都内でもリンドウが咲いている雑木林がありましたか。3歳の頃、焼け野原の残る渋谷区に転居したので、全く知りませんでした。
    2020年08月29日 09:28
  • ロシアンブルー

    おはようございます。
    シラタマノキ、どこかの山で見た記憶はあります。
    アカもの、シロものと呼ばれるのも面白いですね。
    カライトソウの房のような花、唐と付くだけで大きいと想像しますね。
    ミズギクの花弁の向きが面白いですね。
    2020年08月29日 09:59
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    シラタマノキ、私も山に登ったときに見た記憶があります。日光白根だったような。アカモノ、シロモノなんて、安直な名前ですね。
    カライトソウは、中国(唐)渡来の絹糸に見立てたことに由来する名前だそうです。
    ミズギクの花弁は細いので、自然に捻れてしまうのでしょうね。
    2020年08月29日 10:55
  • ろこ

    ヤマユリと並べられているので
    カライトソウと比べてみられますね。
    私はこのお花を知らないんですが、
    大きなお花だということがよくわかりました。
    2020年08月29日 23:45
  • 長さん

    ろこさん、コメントありがとうございます。
    カライトソウはネコジャラシをピンクに染めて大型化したような花穂で、長さ10cm位になります。分枝して沢山花穂を着けるので、見栄えがします。
    2020年08月30日 09:36

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