夏のつくば植物園にて(10) サバンナ温室で見た花たち

 7月12日に訪れたつくば植物園の温室で見た花です。
 今回は、一番大きな温室であるサバンナ温室入ります。


奇想天外(ウェルウィッチア・ミラビリス)
ウェルウィッチア科ウェルウィッチア属の常緑裸子植物。一属一種
原産はナミビア、アンゴラ。別名:砂漠万年青
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小さな花が咲いていました
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まさに奇想天外・・・2枚の葉だけで生涯をすごし、高さは45cm以上にもなる。生長点は葉の付け根にあり、葉先には栄養が行き届かず、途中から枯れてしまう。でも、枯れた部分を切ると生長点が刺激を受け、生育に支障が出る。発芽後10年以上たってから開花することがあるが、毎年咲くとは限らない。砂漠生まれなのに、多湿を好む。かなりの長寿で、600年~推定2000年のものもあるという。

ミメテス・種名不詳
ヤマモガシ科プロテア属の半耐寒性常緑低木。南アフリカ原産
苞の間から見える毛むくじゃらのものが花だそうだ
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苞が赤くなる‘クラッカージャックレッド’という園芸種が流通している

ドリミオプシス・ボトリオイデス
クサスギカズラ科ドリミオプシス属の多年草
エチオピア~タンザニアに分布する多肉植物
葉には濃い緑色の斑点模様がある
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花径は1cm位
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ディエテス・イリディオイデス
アヤメ科ディエテス属の常緑多年草
アフリカの東部、ケニアから南アフリカにかけて分布する
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↑ 幅広の葉は別の植物。 ↓ 花弁にオレンジの斑が入る
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アクティノトゥス・ヘリアンチ
セリ科アクティノツス属の常緑多年草。原産はオーストラリア東部
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 ヘリアンチはオーストラリアに15種あるそうで、フランネルフラワー
は ‘フェアリー・ホワイト’という園芸種の流通名です。


バルレリア・アルボステラタ(バルレリア・アルボステラータ)
キツネノマゴ科バルレリア属の常緑小低木。原産は南アフリカ
東南アジア~インド、アフリカに分布
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↑ 分かり難いですが、5弁の筒花です。大きな苞はキャベツみたい ↓
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ヒメフヨウ(姫芙蓉)
アオイ科ヒメフヨウ属の常緑低木。原産はメキシコから南米にかけて
花弁の基部がめしべに巻き付き、開かない構造になっているため
これ以上開かない。 別名ヒメブッソウゲ(姫仏桑華)
花が下を向くウナヅキヒメフヨウ(頷き姫芙蓉)はこれの変種扱い
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アメリカハマグルマ(亜米利加浜車)
キク科ハマグルマ属の多年草。原産は中央アメリカ~南アメリカ
園芸種はウェデリアと呼ばれる。侵略的外来種ワースト100のひとつ
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トックリアブラギリ(徳利油桐)
トウダイグサ科タイワンアブラギリ属の非耐寒性落葉低木
原産は西インド諸島、中米。別名:サンゴアブラギリ(珊瑚油桐)
根元が徳利のように膨らむからこの名がある
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 7月12日撮影。
(つづく)

この記事へのコメント

  • 寿々木

    珍しい植物を拝見し、楽しませてもらいました。奇想天外、面白い名ですね。何処かで見聞いた記憶があるのですが、思い出せません。アメリカ浜車、最初見たのは沖縄の高速道路の休憩所で、花壇に一杯咲いてましたが、数年後には全くなくなっていました。北海道日本最北端の地襟裳岬の草地にも生えていました。
    2020年07月30日 13:09
  • river

    奇想天外は世界三大珍植物と言われるだけあって何とも奇妙な植物ですね。園芸商人の石田兼大という人が名づけたといわれます。砂漠で自生するものは水を求めて10mも伸びるというのですが実際に掘って調べてのでしょうかね。つくば実験植物園では鉢植えですね。
    2020年07月30日 13:20
  • mina

    こんにちわ
    奇想天外、あれがお花なんですか
    サバンナ温室は色々な変わった
    植物がありますね
    2020年07月30日 15:57
  • イッシー

    綺麗なお花もありますが、それより、、
    奇想天外には恐れ入谷の鬼子母神!!
    600年~推定2000年!!
    それはすごすぎる。。
    2020年07月30日 16:14
  • eko

    奇想天外は長さんの過去ブログで美味しえてもらったと記憶しています。名前の如く何もかもが花という常識の規格外ですね。600年~推定2000年という長寿も凄いです。小さな花が咲くんですね。
    サバンナ温室には珍しくて面白い花ばかりですね。
    2020年07月30日 18:12
  • はるる

    珍しい花、名前も難しいです。
    でもきれいな花ばかり、世界にはこのような植物が普通に育っているわけですね。世界はひろいですね。
    こうして見られるのは幸せなことです。
    2020年07月30日 18:18
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    珍しい植物がたくさんあるから植物園は楽しいですねー。
    奇想天外は当ブログでも何度か紹介しています。
    アメリカハマグルマを沖縄でも北海道でもご覧になりましたか。侵略的外来種ワースト100に含まれているくらいですから、繁殖力が強いようですね。
    2020年07月30日 18:41
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    奇想天外という名付けはインパクトがあり、砂漠万年青という名前はあまり浸透していませんね。
    初めて見たのはとちぎ花センターで鉢植えでしたが、ここはロックガーデン風の所で地植えになっています。
    2020年07月30日 18:51
  • 長さん

    minaさん、コメントありがとうございます。
    サバンナ温室は変わった植物が多いです。
    奇想天外、面白い植物があったものですね。昨年も花が咲いていました。
    2020年07月30日 18:53
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    奇想天外とは、実に妙な植物があるものです。草の年齢をどうやって測定するんですかねー。
    2020年07月30日 18:54
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    奇想天外は昨年も花が咲いていたので、投稿しました。600年から2000年なんて言うと、縄文杉並ですね。
    乾燥地帯は生育条件が厳しいので、変わった植物に進化するものが多いのかもね。
    2020年07月30日 18:56
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    普通に育っているかどうかまでは調べませんでしたが、この温室には珍しいものが多いです。今回も初めて花を見た植物がありますから、温室通いは止められません。
    2020年07月30日 18:58
  • 信徳

    サバンナ温室の花、この時期全て開花しているのですね。
    奇想天外、まさにその名の通りビックリです。
    トックリアブラギリは台湾では戸外で咲いていました。
    最初の初めて見た時はビックリ、毒々しい色ですよネ。
    2020年07月30日 20:55
  • なおさん

    映画「翔んで埼玉」では、常磐線の柏付近でヌーの群れが河を渡るために列車が停車するというくだりで、「此処はサバンナか!」とツッコミが入るのですが、サバンナと聞くとついそれを連想してしまいます。それはともかく、キソウテンガイだの、アアソウカイだの食人植物?のような人を喰った名前の植物がいろいろあるのがたのしいですねえ。
    2020年07月30日 20:57
  • うふふ

    奇想天外のこと、どこかで聞いたことがあるのですが思い出せません。
    それにしても600年から2000年とはすごいですね。
    2枚の葉で高さ45m以上とはなんということ(笑)
    まさに奇想天外です!
    2020年07月30日 21:26
  • 月奏曲

    変なのばっかw特に変なのはまさに奇想天外w
    普通に見てたらヒメフヨウだってちょっとアレなのにこの中でみると安心できる普通さ加減w
    2020年07月30日 21:54
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    この時期、サバンナ温室の展示植物の中では開花しているものの方が少ないです。
    奇想天外はその名の通りで、ビックリする植物ですね。
    トックリアブラギリは沖縄でも屋外で咲いていました。
    2020年07月30日 22:10
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    へー、「翔んで埼玉」では、柏駅近くでヌーが河を渡りますか。実際は河がなく、一番近い水辺というと手賀沼で、利根川や江戸川までは6キロぐらいありますよ。サバンナと言うより、サバヨンダナですかね。
    アアソウカイは川口グリーンセンターに大きなものがありました。
    2020年07月30日 22:22
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    奇想天外、実に変わった植物です。多湿を好むのなら、何も砂漠に生える必要はないのにね。
    2020年07月30日 22:25
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    奇想天外は植物界でも変わり者No.1じゃないかと思いますよ。
    ヒメフヨウ、今回は花が少しくたびれていました。
    2020年07月30日 22:27
  • nobara

    奇想天外のお花、まさに、きそうてんがいですね。
    花はマツカサ状に巻くような?この子ですか?
    ミメテス、ヤマモガシ科って変わったのが多いですね。
    プロテアはそれなりに見えますけどね~
    ディエテス・イリディオイデス、アヤメ科なんですね(*^-゚)⌒☆
    アクティノトゥス・ヘリアンチ、フランネルフラワーと思っちゃいました。
    アメリカハマグルマは沖縄のいたるところで見ました。
    2020年07月30日 22:27
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    奇想天外、変わった植物ですよね。大きな葉なのに、花はとても小さいのです。
    ヤマモガシ科の植物はグレビレアとか、パンクシアとか、キングプロテアとか、変わった花が咲くものが多いですね。
    変わり者が多い中で、ディエテス・イリディオイデスはまともな方です(笑)。
    アクティノトゥス・ヘリアンチは学名で、日本では園芸種のフランネルフラワーの方が有名ですね。
    アメリカハマグルマ、寿々木さんも沖縄で見たと仰っています。カメルーンデージーという別名もあります。
    2020年07月30日 22:47
  • すーちん

    おはようございます
    珍しい植物有りますねー
    アメリカハマグルマ可愛らしい
    名ですね
    2020年07月31日 08:07
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ハマグルマは、花が車咲きであることに由来するそうですが、そんなことを言ったら菊はみんな同じになってしまいますね。
    2020年07月31日 10:11
  • ジュン

    名前もお花も
    奇想天外・・・。
    温室は珍しく不思議なお花がいっぱい
    楽しませていただきました
    2020年07月31日 11:43
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    植物園は色々な品種が展示してあり、ネタ切れ時はとても助かります。また、温室では奇想天外のように、珍しいものにも出会えるので、楽しいですよ。
    2020年07月31日 12:37

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