3月25日に訪れた皇居東御苑で見た花です。
本丸の南側、中雀門に近い辺りに果樹古品種園があり、モモとナシの古品種に花が咲いていました。
なお、品種の説明は、宮内庁のHPから引用しました。
果実表面に毛がない、「油桃」あるいは「ずばいもも」に属する在来の桃で、江戸末期の『本草図譜』(岩崎灌園,1828年)に「油桃」の記載がある。大正時代に石川県で収集され、その後、興津・平塚を経て果樹研究所圃場に保存している。果実は無毛で果実重は100gに満たず小さい。
江戸時代の農書に記述がある「けもも」の1種。長野県下伊那地方で昭和40年代に収集された、果面に毛のある在来モモで、同地方の農家のおばあさん(おはつさん)が嫁入りの際に実家から持ってきたとされる。在来の毛桃としては珍しく、酸味が少なく、食用に耐える。果実は30g程度と小さく、8月下旬に成熟する。
高知県原産とされる。栽培記録は江戸時代後期までにしか遡れないが、文献記録の豊富さなどから見て、江戸時代から栽培されていたことへの信憑性がかなり高い品種である。果実は大果で円卵形、収穫期は晩生である。
関東地方(群馬県)原産とされる。栽培記録は江戸時代後期に遡る。明治初期から中期にかけて関東地方や新潟県で栽培された。果実は円形、果皮色は赤ナシ型である。「六月」の示すように早生であり、8月上旬に収穫される。古い品種の多くは晩生であるため特徴的である。
新潟県原産。樹齢約190年とされる古木が現存しており(国指定天然記念物「月潟の類産ナシ」、ただしこの木は上総より取り寄せたと伝承されている)、江戸時代からの栽培品種の現存例としては、最も信憑性のあるものである。明治初期には原産地周辺で地域的に栽培されていた。果実は大型で紡錘形、果皮色は赤ナシ型、収穫期は10月下旬で晩生である。
岐阜県(美濃)原産とされるが、新潟県原産かも知れない。栽培記録では江戸時代末期の新潟県が最古と思われる。明治次代初期には神奈川県、千葉県等で栽培されていた。果実は大果で紡錘形、収穫期は晩生である。
3月25日撮影。
(シリーズ終了)
取材先が休園などの制限が発生しているので、4月2日から4日まで、新型コロナウイルスの感染者が少ない、伊豆・箱根方面を旅行してきました。都内を通過しましたが、自家用車での移動です。
かなりネタ稼ぎをしてきましたが、季節感があるものから順次投稿していきたいと思っています。
不在時に溜まった用事があることと、写真整理等に時間を要するので、今回もコメント欄を閉じています。
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