プリムラ、クロッカス、ツバキ色々 & クリスマスローズの原種(後半)

 ウォーキング中に見た花です。どんどん春らしくなってきました。

プリムラ・マラコイデス
別名:プリムラ・メンコイデス(冗談デス)
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プリムラ・ジュリアン(バラ咲き「いちごのミルフィーユ」)
蕾のときには白かった花色が、次第にピンクへと変化していくのが特徴
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クロッカス
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ビオラが咲いている長靴型の鉢
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ツバキ色々
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 2月24日~27日撮影。

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

第18回クリスマスローズの世界展(3)

 池袋サンシャインで2月21日から23日まで開催されたクリスマスローズの世界展の報告です。
 今回は、クリスマスローズの原種の紹介、その後半です。

IMG_2357.JPGニゲル(中間種・常緑)
 ヨーロッパで本来のクリスマスローズとはこの種を指し、最もよく知られ、流通している。高温多湿に弱いので管理や植え付ける場所に要注意。
 原生地:ドイツ、イタリア、スイス、オーストリア、スロヴェニア、クロアチアなど。
 花色:白(咲き進むとピンク~赤に染まるものも)。

クロアチカス(無茎種)
 小花柄と苞葉の裏に繊毛が生えるのが特徴。アトロルーベンス(後述)を小柄で繊細にした印象。成長は遅いが丈夫。
 原生地:クロアチア。
 花色:緑~黒紫。
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IMG_2355.JPGムルチフィダス(無茎種)
 葉が良く分岐して、柔らかい印象を受けるが、非常に強健。香りのある個体や地域変異もあるため、人気種。
 原生地:スロヴェニア、クロアチアなど。
 花色:黄緑~緑。

IMG_2361.JPGオドルス(無茎種)
 ハイブリッドに引けを取らないくらい大柄で強健。育て易い。香りのある個体が多く、凜とした立ち姿。
 原生地:ハンガリー、ブルガリア、イタリア、スロヴェニア、ボスニア・ヘルツェゴビナなど。
 花色:黄~緑。

IMG_2363.JPGアトロルーベンス(無茎種)
 明るい草原や岩場に自生し、比較的育て易く丈夫。カブス方や葉の形状、花色に変異が多いのも魅力。
 原生地:スロヴェニア、クロアチア。
 花色:緑~黒紫、赤紫。

IMG_2375.JPGプルプラスケンス(無茎種)
 地面に這いつくばるように芽を出し、咲き始め、コンパクトにまとまる株姿が特徴。青みがかった葉で、新葉には繊毛が生えている。強健で育て易い。
 原生地:ハンガリー、ウクライナなどの中・東欧。
 花色:青緑~薄紫~グレー(緑と紫のバイカラーが多く、光の加減で青く見えることも)。

IMG_2367.JPGボッコネイ(無茎種)
 早く花が咲き、香りのある個体が多い。生育が早く、育て易い。葉の緑が鋸歯のように細かい切れ込みが入り、繊細な印象。
 原生地:イタリア。
 花色:黄緑~緑。

IMG_2369.JPGオキシデンタリス(無茎種)
 地面に這いつくばるように芽を出し、咲き始め、コンパクトにまとまる株姿が特徴。葉の緑にソフトな切れ込みが入り、柔らかい印象。
 原生地:ドイツ、フランス、ベルギー、スペイン。
 花色:黄緑~緑。

IMG_2371.JPGチベタヌス(無茎種・落葉性)
 アジアに自生する唯一の原種。和紙のような質感で、透き通る花弁が魅力。暑さに弱く、高山性の山野草のように育てると良い。
 原生地:中国(四川省)
 花色:白~ピンク(バイカラーやベインの入る個体も)。

IMG_2373.JPGオリエンタリス(無茎種)
 無茎種の中では常緑性を保つ方で、生育が早く強健。花の形、大きさなどに変異があり、まさにハイブリッドの原点。
 原生地:トルコ、ウクライナなど
 花色:ピンク~赤紫、白(スポットやベインの入る個体も)。

 2月22日撮影。
 次回は、華やかな交配種やハイブリッド種の花を見ていただきましょう。
(つづく)

この記事へのコメント

  • 寿々木

    プログラムジュリアンきれいです。とても桜草とは思えないほどです。椿もまだ頑張っていますね。
    2020年02月29日 12:56
  • なおさん

    プリムラ・メンコイデスが花盛りで良い感じになってきましたねえ。名前どおりの可愛らしさです。うちでも前に育てていましたが、こぼれ種子でも殖える、見かけによらずたくましい花ですね。

     2月はニゲル、ということで今日で2月も終わり、今年もあと残すところわずか10か月になってしまいました。早いものです。
     冷涼なチベタイ??ところに生えるチベタヌスも面白い花ですね。
    2020年02月29日 12:58
  • イッシー

    お庭の花やツバキもほんとにめんこいですね!
    クリスマスローズもたくさん紹介いただきありがとうございます。
    2020年02月29日 13:32
  • CHIEKO

    こんにちは。
    プリムラジュリアン(いちごのミルフィーユ)お花の色もネーミングも可愛らしいですね。
    長靴の鉢もいいですね✨
    クリスマスローズ、世界中に原種があり、サンシャインに集結して興味深い展示会でしたね。
    我が家にも地味なクリスマスローズが2種ありますが、あまり華やかさがないですがアレンジメントの中では脇役になってくれて重宝してます。
    2020年02月29日 13:44
  • mina

    こんにちわ
    プリムラやクロッカス綺麗に咲いていますね
    好きな花の一つです♪
    クリスマスローズも色々と種類が
    あるんですね
    クロアチカス、初めて見ました
    神秘的ですね。
    2020年02月29日 14:46
  • eko

    プリムラ・マラコイデスにジュリアン、クロッカス、可愛いですね。
    長靴型の鉢に咲くビオラもいい感じです。
    ツバキも色々、頑張って咲いていますね。
    クリスマスローズの原種も様々ありますね。
    2020年02月29日 15:10
  • プリムラ・マラコイデス、甘い香りが良いですね。
    本当にメンコイデス(^^♪
    散歩道で、出会ったりしますと嬉しいですね♪
    クロッカスの華やかな紫色、長靴のビオラも可愛い~。
    クリスマスローズの原種、神秘的な美しさですね。
    2020年02月29日 15:44
  • ジュン

    プリムラ・メンコイデス
     (●´艸`)フ゛ハッ
    友人のお庭いっぱいに植えられてとても綺麗です
    クリスマスローズ
    いろいろ教えていただき楽しかったです
    2020年02月29日 16:07
  • river

    ヘレボルスの原種は20種類が良く知られています。私もいくつか原種を栽培したことがありますが現在はオリエンタリスの交配種のみになってしまいました。H.オリエンタリスにはオリエンタリス・オリエンタリス、オリエンタリス・アブチャシクス、オリエンタリス・グッタータスの3亜種があります。スポットやブロッチが入るのはオリエンタリス・グッタータスの血を引いています。
    ただ現在のヘレボルスは様々な属間・種間交配が繰り返されているためオリエンタル・ハイブリッドと言う言葉は使われなくなっています。ガーデン・ハイブリッドと言うようですがこれも一般的ではありませんね。
    2020年02月29日 17:06
  • 秋月夕香

    こんにちは。小さくても華やかなお花、あ詰まれば薔薇のようにうつくしいです。じゅりあんも色が変化する酒類があるのですね。
    我が家の紅白の椿おくれています。紫のクロッカス、つい先日公園に行ったら残念ながらありませんでした。源平梅もまだ3分咲きでした。(寒い場所なのでおくれているのでしょうか)
    奈良県の山麓公園です。

    クリスマスローズもも沢山種類があるのですね。
    2020年02月29日 17:10
  • 信徳

    春の花があちこち咲き、散歩も楽しくなってきました。
    カワズザクラがこちらも満開になってきて賑やかですが
    今一新型コロナウイルスの影響で盛り上がりません。
    ソメイヨシノと続く頃には終息方向になれば良いですね。
    2020年02月29日 19:23
  • はるる

    クリスマスローズ、色もきれいですね。
    歩いていると、花がどんどん咲いてきて、間をおくと見損なってしまいそうです。
    春らしい花が次々という感じです。
    毎日ウォーキングされているので、よくおわかりになりますね。
    2020年02月29日 20:04
  • nobara

    プリムラ、クロッカス、ツバキ、綺麗ですね。
    今が盛りのお花たちですもんね
    クリロー、我が家もセミダブルなどが咲いてきました。
    一向に増えませんが、やはり環境に問題があるのでしょうか?
    11月までに葉を切ったのですが。
    チベタヌスは人気がありますね。
    前頁紹介のフェチダスも育てた事があります。
    ドライに仕立てて楽しみましたが、今はナムナム~
    2020年02月29日 20:55
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    このプリムラ・ジュリアンは色が変わっていく楽しみがありますね。サザンカは少なくなりましたが、ツバキはまだまだ元気です。
    2020年02月29日 21:05
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    プリムラ・マラコイデスは強い草らしく、毎年あちこちで見かけます。
    ヘレボルス・チベタヌスが生育するチベットの水もチベタイでしょうね。
    もう明日から3月ですね。あと2週間もするとソメイヨシノが開花するらしいです。それまでに新型コロナウイルスが収まってくれれば良いのですが。
    2020年02月29日 21:14
  • 長さん

    CHIEKOさん、コメントありがとうございます。
    いちごのミルフィーユなんてお菓子みたいな名前ですね。長靴の鉢はちょっとしゃれていますね。もっと小さかったら、室内でも使えそう。
    ヘレボルスの原種が一堂に会して、壮観でしたよ。これらから、カラフルなクリスマスローズが生まれるとは想像しがたいです。
    2020年02月29日 21:18
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    この所、晴れる日が多いので、ウォーキングには花用のマクロレンズを持ち歩いています。
    クリローは次回以降の園芸種が見ものです。
    2020年02月29日 21:20
  • 長さん

    minaさん、コメントありがとうございます。
    プリムラやクロッカスがお好みですか。黄色いクロッカスが見つかりません。
    クリスマスローズの原種、今まで見たことがなかったのに、20種もいっぺんに見る事が出来ました。
    2020年02月29日 21:23
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    長靴型の鉢、たくさん土が必要なんでかねー。上げ底なのかな。ツバキは盛りという感じです。今日、また撮ってきてしまいました。
    クリスマスローズの原種、20種以上もあるなんて知りませんでしたよ。
    2020年02月29日 21:26
  • 長さん

    心さん、コメントありがとうございます。
    プリムラ・マラコイデス、甘い香りですか。我が家にないから香りを嗅いでみたことがありません。
    クロッカスの他の色は近所では見つかりません。
    クリローの原種、多いですね。
    2020年02月29日 21:28
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    メンコイデスはなおさんという方の受け売りなんです(笑)。こぼれ種でも増えるそうで。プランターが一杯になっていました。
    クリスマスローズの原種がこれだけ一度に見られる機会は少ないでしょうね。
    2020年02月29日 21:30
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    展示されている交配種は親の品種が書かれていないものが殆どでしたから、「様々な属間・種間交配が 繰り返されている」という状況を示しているのでしょうね。今回の展覧会では原種同士の交配種も展示されていましたので、原点に立ち戻って交配種を作るナーセリーもあると言うことなのでしょう。
    2020年02月29日 21:35
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    プリムラにはジュリアン、ポリアンサ、マラコイデス、オブコニカ、シネンシスの5種類があります。それぞれに特徴がありますね。
    ツバキも遅咲きがあるようですが、奈良は盆地なので、京都同様、ちょっと寒いのですね。
    2020年02月29日 21:39
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    河津桜が満開になりましたか。都内ではカンヒザクラやカンザクラが満開でした。
    新型コロナウイルスが沈静化するかどうか、2週間の結果待ちですが、良好なら桜見物に皆さん、出かけるようになるでしょう。
    2020年02月29日 21:41
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    クリスマスローズ、ウォーキングしていても、あちこちで見かけるようになりました。しべは落ちやすいですが、花弁に見えるのは萼片だから、長持ちしますよね。
    昨日はハナニラが咲き出しているのを見かけました。
    2020年02月29日 21:44
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    花はやはり旬の頃に見たり、撮ったりするのが一番綺麗ですよね。
    原種のクリローを並べましたが、もとになった原種の性格が現れるようで、強いものや環境に気をつけるものがあるようです。会場では栽培相談のコーナーもありましたよ。
    チベタヌスは色が良いようですが、高山植物並みの育て方が必要だそうです。
    2020年02月29日 21:48
  • 月奏曲

    やっぱり原種は地味な気がします。

    交配繰り返して育んできたんでしょうねぇ…
    2020年02月29日 22:26
  • 無門

    こんにちは
    原種は白が多いですね
    クリスマスローズ
    原種の清楚さを
    忘れてしまいそうでした
    2020年02月29日 22:30
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    「やっぱり原種は地味な気がします」・・・その通りですね。次回から華やかな交配種を投稿しますので、乞うご期待。
    2020年02月29日 22:33
  • うふふ

    アハハ…、確かにめんこいです。
    いろいろなお花が咲いていて、散歩が楽しくなりますね。
    クリスマスローズのうつむいて咲く姿は可憐ですね。
    黒紫の花が見たくて苗を買ってきて育てたことがありますが、蕾が上がる前に失敗してしまいました。
    今でも残念です。
    2020年02月29日 22:34
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    クリローの原種は緑や黄緑、白、希に紫というところです。
    2020年02月29日 22:34
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    メンコイデスの駄洒落、受け売りです(笑)。
    寒さも和らぎ、ウォーキングも快適になってきました。
    クリスマスローズ、殆どがうつむいて咲くのが難点ですね。育て方は品種により、難しいのがあるようですね。
    2020年02月29日 22:45
  • mori-sanpo

    プリムラ、クロッカス、ツバキなど早春の花が散歩道でも見えるようになりましたね。
    野草類も少しずつ花が目立つようになりましたので、これから咲く花たちが楽しみです。
    2020年02月29日 23:09
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    10℃以上の日が続いて、ひと頃から比べれば、暖かくなりました。冬中咲き続ける花もありますが、春になって咲く花も増えてきました。新松戸の坂川放水路の花桃並木が早くも咲き始めましたよ。
    2020年02月29日 23:22
  • すーちん

    おはようございます
    長靴型鉢
    上げ底みたいになって
    るんですかね^^
    2020年03月01日 08:59
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    長靴を裏返してみるわけに行かないので分りませんが、こんなに土を入れたら重くなるので、多分上げ底でしょう。
    2020年03月01日 10:04

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