たくさんの蘭で飾られた「オーキットゲート」を潜るとトロフィー賞の作品が左右に並び、突き当たりに「日本大賞」に選ばれたランが展示されています。
ゲートの奥に、ピンクの山のような「シンボルモニュメント~桜蘭~」が見えますが、100万輪のオンシジュームで満開の桜をイメージしています。
では、早速、個別部門の日本大賞など、上位作品を紹介します。
個別部門の審査対象は、洋蘭、東洋蘭、日本の蘭など、あらゆる蘭を対象に花そのものを審査。形態は、鉢物、切り花、葉芸物。この部門の最優秀賞が「日本大賞」となる。
太田さんは初の日本大賞受賞です。つくば洋蘭園の園主で、栽培のプロ。また、パフィオペデルム育種研究会の会長も務められています。
審査委員長(スーザン・ウエッドガートナー氏)の講評
今年の日本大賞は非常に美しく上手に育てられた花が受賞しました。花はうまく形作られており、各部分が見事に完ぺきに整列されています。花の中心にある黄色を見る度に、空へ登る太陽の様子が思い浮かぶような花姿です。本当におめでとうございます。
< 優秀賞・世界蘭会議委員会特別賞 >
カトレア ウィッチギアナ ‘ピンクムーン’
C. wittigiana 'Ping Moon'
原 幸康(群馬県)

< 優良賞 >
パフィオペディラム ギャラクシー ストーン ‘カオル’
安田 成喜(東京都)

< 奨励賞 >
パフィオペディラム ミクランサム ‘ピュア ウォーター No.2’
Paph. micranthum 'Pure Water No.2'
清水 柾孝(栃木県)

< 奨励賞 >
リカステ バージナリス ‘アキコ’
Lyc. virginalis 'Akiko'
斉藤 正博(茨城県)

斉藤先生、5度目の日本大賞ならず。大輪のリカステで美しいが、バランスに欠けたか
< 奨励賞 >
カトレア(ルイス ジョウジアナ x アール)‘クリア ホワイト’
C. ( Louise Georgianna x Earl ) 'Clear white'
矢作 文夫(埼玉県・ヤハギ園)

< 奨励賞 >
パフィオペディラム マカーブ ‘シミズ’
Paph. Macabre 'Shimizu'
清水 照夫(茨城県)

< 奨励賞・英国王立園芸協会特別賞 >
バンダ ラメラタ ‘ナカ’
V. lamellata 'Naka'
名嘉 義明(沖縄県)

< 奨励賞 >
カトレア ロディゲシー ‘メッチェン’
C. loddigesii 'Mädchen'
斉藤 正博(茨城県)

< 奨励賞 >
シンビジューム ゴエリンギー(春蘭) ‘白鷹(ハクタカ)’
Cym. goeringee 'Hakutaka'
宮崎 勝久(富山県)

次回は、個別部門・奨励賞の続きを紹介します。
(つづく)
この記事へのコメント
river
最盛期に比べると最近の観客動員数は5分の1になってしまいました。新型コロナウイルスの影響はさらに拍車をかけるかもしれませんね。私は水曜日に出かけるつもりです。
トトパパ
東京ドームでするんですか。
賑やかなんでしょうね。
秋月夕香
やはり純白はすてき~です。
目黒のおじいちゃん
東京ドームのラン展オープンですね。
楽しみに拝見させていただきます。
ROKO
日程合わず、見ないで東京から帰ってきましたが、きっと長さんがアップされると思ってました。さすがに豪華ですね!個人的にはクリアホワイトがいいなと思いました。
なおさん
最高峰の展覧会にふさわしく銘品・優品が多く出て、ディスプレーも素晴らしいものばかりだったことでしょうね。
僕も前は毎年のように行きましたが、あまりにひとが多いのに辟易して、もういいやとこの頃は行っていません。今年のように、ひと混みはなるべく敬遠したい、というひとも多いのでしょうね。
mina
やはり素晴らしいですね
天皇皇后陛下も見に行かれたとTVの
ニュースでやっていました
シンボルモニュメント~桜蘭~も素敵ですね
寿々木
eko
日本大賞の黄色のパフィオペディラムは流石に見事ですね。
どの花も素晴らしくて目の保養をさせて頂いています。真っ白なカトレアも美しいです。
無門
新聞にも
天皇皇后両陛下も
ご覧になったと
写真が載っていましたが・・
nobara
今年で30回なんですね。最近は皆勤賞でしょうか。
門外漢の私は大賞作品というか?
清水 柾孝さんの(奨励賞)
パフィオペディラム ミクランサム ‘ピュア ウォーター No.2’
が素晴らしいと思いました
好みもあるかと思いますが・・・
プロの見方と違うのでしょうね。
全景がさすがですね~~
大変な時、よくこのイベントなさいましたね(*^-゚)⌒☆
イッシー
私は14日の夜に妻を誘って行ってきました。
料金は安くなってていいんですが、ライトアップはつまらなかったです。普通に光があるほうがずっといいです。
夜は空いてましたね~。
信徳
良い成績をおさめているようです。
新しい色、花姿が改良されているのでしょう。
美しい花ばかりですね。
月奏曲
斎藤さん残念。
長さん
昨年の大賞もパフィオペディラムで、桜井さんでしたね。
土曜日だったからかも知れませんが、団体さんが少なかったようです。新型コロナウイルスの影響か、マスクをしている人が多かったです。
長さん
世界最大のラン展ですから、大きな会場でないとね。
長さん
カトレアがお好きですか。今回の上位賞にはカトレアが少なかったです。
長さん
初日には天皇ご夫妻もご覧になったとニュースで知りました。
長さん
今年も何回かに分けて、出来るだけたくさん紹介しようと思っていますから、ご期待ください。
カトレアのクリアホワイト、ライトの関係で黄味を帯びていますが、純白です。
長さん
午前中は混むだろうと、11時頃会場入りしました。食事を中で済ませて写真を本格的に撮り始めましたが、昨年よりは苦労しませんでした。混雑がいやだという方は19時からのナイト割引が良いかも知れません。
長さん
私も天皇ご夫妻がご覧になる様子をニュースで見ました。やはりランがお好きな高円宮妃がご一緒でしたね。
100万輪のオンシジューム、このために増産したんですかねー。
長さん
今年の個別部門は質が高かったように感じました。また長くなりますが、順次報告します。
長さん
私が見に行ったのは7年連続です。30回というと、その4倍以上ですね。
パフィオペディラム、素人目には違いが分かりませんが、審査委員長の解説を見ると、なるほどなと思います。次回は、特別なパフィオペディラムを紹介します。
長さん
展示休憩室と高松宮妃らが昨日の午前中に訪れたとニュースで流れましたね。
長さん
7年連続で見に行きました。パフィオは成形された丸に近い花が良いとされていますが、大賞受賞花は玄人好みなのでしょうね。
2が打つ27日からの、cp+というカメラや映像機器関係のイベントは中止になりましたが、このラン展は既に動き出していたから途中で中止というのは影響が大きすぎると判断したのでしょう。
長さん
妻の予定に合わせ、2日目に行ってきました。
16時を過ぎると撮影には殆ど支障がないので、夜までいたことはないですが、ライトアップイベントがありましたか。
長さん
パフィオペディラムが大賞を受賞したのは30回中8回目ですから、比率は高いです。このような大輪で丸い花形のものを作り出すのは難しいようです。明日は評価額250万円のパフィオをご覧戴きます。
長さん
会場の装飾デザインはよく考えられていますが、使われている蘭の本数が半端じゃないです。
斉藤先生の作品は池袋の方が良かったような気がします。審査日に合わせて咲かせるのが大変なんです。
心
東京ドームの『世界らん展』にお出掛けだったのですね。
見事な蘭が並んでディスプレーも圧巻です。
シンボルモニュメントは『桜蘭』
100万輪のオンシジュームで満開の桜をイメージされたそうですね。
『日本大賞』のパフィオ、純白のカトレア、素晴らしいです。
以前、行きました時は凄い混雑でした。
14日には天皇皇后両陛下、高円宮妃もご覧になられたようですね。
bunko
うふふ
1月2月はドームの恒例のイベントが続くのですから、すごいことですね。
受賞なさった方々の中には、知ったお名前が出ていますね。
さすがです。
コロナウィルスの影響はここにもありましたか。
一日も早く治まりますように~。
長さん
会場に5時間ほどいました。それだけ、見るものがあったと言うことですね。天皇皇后両陛下や、高円宮妃の来場がTVニュースで流れましたが、もっとご覧になりたかったのではないかと思います。
昔は9日間で40万人以上と大変混雑したそうですが、2011年からは10万人台になっていて、今年は10万人を切るかも知れませんよ。
長さん
ラン好きとしては外せないイベントで、7年連続です。今年もたくさん写真を撮りましたので、順次ご紹介しましょう。
確かに、スタンドの最上階からグランドまでの昇降は高齢者にとって辛いものがありますね。
長さん
東京ドームは広いですから、野球がない冬場に大きなイベントで利用されることが多いですね。
やはり、各賞を受賞される方はラン展の常連さんが多いです。
この所、このラン展への来場者が少なくなり続けていますから、今年はどうなるでしょうね。
ジュン
新聞で拝見しました
ピークを出品に合わせる技術の
高さと努力がうかがえる
優良賞素晴らしいです
すーちん
TVでもやってました
会場以前よりさらに少ないようですねー
見やすくて良いでしょうねー
長さん
出展作品の審査は13日の木曜日に実施されたそうですが、過去、どんなに素敵な花が咲いたとしても、同日花が咲いていなければ評価されません。所が、東洋蘭は花が咲いていなくても葉の姿だけで評価できるそうなんです。
長さん
以前は、日本大賞の作品までたどり着くのが大変でしたが、今回は楽々いけました。でも、写真を撮るのは大変。スマホが上にニョキニョキ伸びてますから(笑)。
はるる
見せていただくのが楽しみです。
すごいですね。
驚くようなすばらしいものばかりですね。
長さん
ラン好きには欠かせない展覧会なので、7年連続で通っています。今回も長いレポートになりそうですが、お付き合いいただけると幸いです。