第69回関東東海花の展覧会(13) フローラルアクセサリーの作品、品評会の作品から

 1月31日から2月2日まで開催された第69回関東東海花の展覧会のレポートを続けています。
 「フラワーデザインコンテスト」の出品作のうち、これまでにブライダルブーケ部門とアレンジメント部門の優秀作品を紹介してきましたが、今回は「フローラルアクセサリー部門」の紹介をしようと思います。この部門は、今年から新設されたものだったせいか、20点ほどの出品に止まりました。


展示風景です
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「亡き祖父母へ」 増田陽菜(神奈川県)
< 金賞・農林水産省生産局長賞 >
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使用花材:千ペルビバム、セダム、ベアグラス、グリーンネックレス、ワックスフラワー、多肉植物各種。 用途:ネックレス

「Parade」 髙橋加奈子(東京都)
< 銀賞・日本花き生産協会会長賞 >
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使用花材:石化柳、ファレノプシス、カランコエ、エピデンドラム、オンシジウム、多肉植物、ホオズキ、アイビー、シキミア。 用途:ネックレス

「~rondo~」 勝又貴久子(静岡県)
< 銀賞・JFTD会長賞 >
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使用花材:アイビー、ミスカンサス、スターチス、シネンシス、ガーベラ、ラナンキュラス、ユーカリの実、ミスカンサス、ミモザ、レースフラワー。 用途:コサージ

「フレイヤの首飾り」 佐加伊和華子(埼玉県)
< 銅賞・日本フラワーデザイナー協会理事長賞 >
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使用花材:胡蝶蘭、オンシジウム、バーゼリア、ムギ、シクラメン、ベアグラス、ダスティミラー、スケルトンリーフ。 用途:ネックレス

「細かいキラめき」 芹澤絢香(静岡県)
< 銅賞・関東地域花き振興協議会会長賞 >
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使用花材:ムクロジ、サルビア、ミモザ、ミスカンサス、ムラサキシキブ、ユキヤナギ、セダム、多肉植物、ニューサイラン、ツツジ、シルバスター、コワニー、など。 用途:ブレスレット


 後半は、品評会に出品された作品から紹介します。


一般鉢物部門 リーガースベゴニア「プラムピア・サンセット 黄」
吉岡拓海(群馬県) < 金賞・日本花き卸売市場協会会長賞 >
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球根切花部門 アルストロメリア「ピンクムース ピンク」
森下倉夫(愛媛県) < 金賞・誠文堂新光社「農耕と園藝」賞 >
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球根切花部門 LAユリ「チェザーレ オレンジ」
梅室善之(東京都) < 銀賞・誠文堂新光社「農耕と園藝」賞 >
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球根切花部門 ラナンキュラス「ハーマイオニー ピンク」
青木良平(千葉県) < 銀賞・JFTD会長賞 >
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変わり咲き品種で、フリルのような花弁のポンポン咲き。下と好対照

球根切花部門 ラナンキュラス「エチュードゴールド 黄」
大山明之(茨城県) < 銅賞 >
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一般切花部門 ガーベラ「スイートサレナ オレンジ」
宮木成俊(静岡県) < 金賞・誠文堂新光社「農耕と園藝」賞 >
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 会場で、出品票に500とか900とか、3桁の数字を書き込んでいるスタッフがいました。「それは何の数字ですか?」と問いかけると、最終日14時の閉会後、即売会で売られる10本一束の価格とのこと。ちなみに、このガーベラには500と書き込まれていました。安いですねー。この値段なら、当日朝から整理券をもらうために並ぶ理由が分かります。

 1月31日撮影。
 次回も、品評会に出品された作品から紹介します。
(つづく)

この記事へのコメント

  • 秋月夕香

    こんにちは。やはり斬新ですね。

    銀賞の「~rondo~」と
    球根切花部門 アルストロメリア「ピンクムース ピンク」
    ステキです。
    2020年02月14日 14:03
  • イッシー

    壁際にも展示があったんですね~。
    こちらはあまり見ませんでしたが素敵ですね~。
    皆さん即売会が目的だったんですね~!!
    どうりで混みだしたわけだ。
    2020年02月14日 14:15
  • 寿々木

    ネックレス、コサージュ、ブレスレットですか、綺麗です。ドライフラワーばかりじゃないようですね。
    2020年02月14日 16:28
  • 信徳

    素適なネックレスなど掛けたら匂いプンプンでしょうね。
    10分も掛けてられません。
    1分で写真撮影でしょう。
    2020年02月14日 16:58
  • nobara

    フローラルアクセサリー部門はメモリアルな感じがしますね。
    リーガースベゴニア、複色のグラデは珍しいですね。
    結構、大きな花の咲くベゴニアですよね(*^-゚)⌒☆
    アルストロメリアは蕾も全部最後まで咲くので
    コスパの良いお花だと思います
    こんなラナンキュラス、お初です\(◎o◎)/
    千重でもずいぶん、美しいですのにね。
    2020年02月14日 17:08
  • river

    「フローラルアクセサリー部門」と言うのは初めてです。
    多肉植物はともかく生花をどのようにして持たせるのか不思議です。金賞の作品は植物とは思えない出来栄えですね。
    2020年02月14日 17:15
  • 無門

    こんにちは

    フローラルアクセサりー
    強い思いが
    作品に魅力を感じさせます
    2020年02月14日 18:34
  • eko

    フローラルアクセサリーの作品、どれも素敵ですね。
    生の花を使っていますよね。どうやって持たせるのでしょうか。
    10本一束の価格、お安いですね。これなら整理券をもらうのに並びますね。
    2020年02月14日 18:36
  • mori-sanpo

    フローラルアクセサリー、宝石類の永遠の美しさとは異なり、生命の一瞬の瑞々しさと美しさがありますね。
    2020年02月14日 21:34
  • ろこ

    フローラルアクセサりー
    こういうのがあるんですね。
    作る方の思いが見えるような気がします。
    挑戦してみたいです。足元にも及ばないことは分かっていても(笑)
    10本一束のお値段にびっくりです。
    私もほしいな!
    2020年02月14日 21:39
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    アクセサリー部門はかなりの経験が無いとこのような作品にすることは難しいでしょうね。
    アルストロメリア、お好きですか?花色は多彩ですね。
    2020年02月14日 21:42
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    アクセサリー部門はブライダルブーケとフラワーアレンジメントの間にありましたよ。
    最終日が混むのはそういう訳なんですよ。
    2020年02月14日 21:43
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    アクセサリーに使う花はどう言う状態なのか触ってみるわけにはいきませんが、ランは花が長持ちするので、そのまま使っているような感じです。
    2020年02月14日 21:45
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    アクセサリーに使われる花の香りは確かめませんでしたので、分からないのですが、ランなどはプリザーブド加工がしてあるような気がします。
    2020年02月14日 21:50
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    アクセサリー部門はあしらっている花が小さいので、ドライかプリザーブドではないかと思います。
    複色のリーバースベゴニアは珍しいですよね。
    アルストロメリアは花色が豊富ですよね。
    ラナンキュラスのハーマイオニーはポンポン咲きで、しかもフリルが強いですね。4~5年前に出来た新品種だそうです。
    2020年02月14日 21:55
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    アクセサリー部門に使われている花はドライか、プリザーブド加工をしているのだと思います。それでなければ長持ちしませんからね。どの作品も金属加工の技術も持っていないと出来ないと思います。
    2020年02月14日 21:58
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    アクセサリー部門の出品者はかなり手慣れた感じがします。
    2020年02月14日 21:59
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    アクセサリー部門に使われている花はランや多肉植物以外はとても小さいので、ドライかプリザーブドではないかと思います。触ってみるわけにもいきませんので確かなことは言えませんが・・・。
    即売の花は良質な上にとても安いです。でも、非売品もありましたよ。
    2020年02月14日 22:02
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    小さな花の断片をよく封じ込めたと思いますよ。かなり熟練した技術がないと、こういう作品は出来ませんよね。
    2020年02月14日 22:04
  • 長さん

    ろこさん、コメントありがとうございます。
    アクセサリー部門は金具から作らなければならないので、かなりの手間がかかりそうです。
    即売会で確実に買うために、朝6時から並ぶ人がいるというので、ビックリです。
    2020年02月14日 22:06
  • うふふ

    お花のアクセサリー、素敵にできていますね。
    ウェディングドレスに付けたらいかがでしょうか。
    なんて、長さんにお尋ねしてはいけませんね(笑)
    品評会に出品されたお花たちもさすがに美しさ満点です。
    ガーベラが10本で500円ですか。
    安すぎてもったいないくらいですね。
    2020年02月14日 22:19
  • なおさん

    古代から植物やら花を髪に挿し、首に纏い、その力を受けようとする習慣がありましたね。呪的なものから、次第に美的な装飾品の意味あいが強まっていった、ということですかねえ。

     カメラのCP+は新型肺炎ウイルスの懸念で開催しないことに急遽変更になった、ということですが、世界らん展の方は予定通りなようですねえ。あまりひとが多く集まるところは、というのも感染症対策はどうなのかな、ということもありますねえ。
    2020年02月14日 22:20
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    アクセサリー部門の作品は黒バックで展示されていましたが、純白のウェディングドレスにも似合いそうですよね。
    出品者は原則、持ち帰りでしょうが、安くても売ってしまえば手がかかりませんからね。
    2020年02月14日 22:27
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    フローラルアクセサリーと言っても、生の花をそのまま使ってるのではなさそうです。ドライとかプリザーブドとかの加工をしているみたいです。
    CP+、今年は行こうと思っていたのですが、残念です。東京ドームには明日行く予定ですが、妻からマスクをしろと強く言われています。罹患の確率はかなり低いものの、保菌者がどこにいるか分からないのが困りものですね。
    2020年02月14日 22:32
  • トトパパ

    こんばんは

    フローラルアクセサリーってのもあるんですか。
    2020年02月15日 01:13
  • ジュン

    アクセサリーも出来るなんて素敵です
    金賞流石に素敵ですね
    整理券をいただいて買えるのですか
    お安いし欲しいお花がいっぱいあります
    競争が激しそうですね(整理券の)
    2020年02月15日 06:52
  • 長さん

    トトパパさん、コメントありがとうございます。
    私も初めて知りました。
    2020年02月15日 09:35
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    こういうアクセサリーを作るには経験が必要でしょうね。
    整理券をもらって、時間になったらお目当ての花に向かって猛ダッシュするのかもね。
    2020年02月15日 09:38

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