前々回、「フラワーデザインコンテスト」のブライダルブーケ部門の優秀作品を紹介しましたが、今回は「アレンジメント部門」の優秀作品です。出展作品が多く、金・銀・銅共に、多数だったので、銀賞まで取り上げました。
展示の様子


「春のおとずれ」 松下由樹(東京都)
< 金賞・農林水産大臣賞 >

使用花材:マム、マイクロローズ、ムスカリ、ワックスフラワー、オーニソガラム、コチョウラン、アネモネ
「復 興」 荒木 聡(千葉県)
< 金賞・農林水産省東海農政局長賞 >

使用花材:松、パンジー、テマリソウ
「蘭々フワ」 金子美喜雄(神奈川県)
< 金賞・JFTD会長賞 >

使用花材:パフィオペディラム、シンビジウム、デンファレ・モカラ、シレネ・グリーンベル、ユキヤナギ、リューココリネ、ホルデューム・ジュバタム
「windy」 山本宗省(埼玉県)
< 金賞・日本花き卸売市場協会会長賞>

使用花材:デンドロビウム、オンシジウム、オブリザタム、ミニ胡蝶蘭、アジアンタム、エミューファン、コデマリ、ラナンキュラス
「春のうねり」 飯野正永(神奈川県)
< 銀賞・関東地域花き振興協議会会長賞 >

使用花材:大王松、スプレーバラ、シンビジウム、テマリソウ、サクラコマチ、ムスカリ、ナデシコ
「春 信」 輿水信寛(山梨県)
< 銀賞・東海地区花き普及振興協議会会長賞 >

使用花材:サクラ、スイセン、ムスカリ、ハーデンベルギア、オンシジウム、ビオラ
「春の祝宴」 黒田直人(埼玉県)
< 銀賞・サンシャインシティ代表取締役社長賞 >

使用花材:アリアム、コデマリ、テマリソウ、オンシジウム、ミニ胡蝶蘭、イオノプシス
「Flowers In Wonderland」 武田みゆき(東京都)
< 銀賞・日本フラワーデザイナー協会理事長賞 >

使用花材:レッドウィロー、オンシジウム、マスデバリア、ミニ胡蝶蘭、松、リキュウソウ、グロリオサ、ハートカズラ、多肉植物、苔
「ラ・ラ・ランド」 末次美智子(神奈川県)
< 銀賞・日本花き普及センター会長賞 >

使用花材:石化柳、アオモジ、キルタンサス、小菊、SPバラ、カラー、胡蝶蘭、ワラビ、スマイラックス、ユーカリ、マーガレット
「金メダル」 (有)花金・青木大輔(千葉県)
< 銀賞 >

使用花材:ツバキ、胡蝶蘭、スプレーマム、ヒペリカム、クリスマスローズ、カランコエ、柳
「春風を紡ぐ」 古屋侑希(東京都)
< 銀賞・協同組合全国花材流通協会理事長賞 >

使用花材:いちご、リキュウソウ、スイートピー、ラン、ラナンキュラス、ルピナス、豆の花の茎、ナズナ
次回は、品評会の作品から紹介します。
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
私も結構撮りました。自分のブログには全く解説無しで写真の羅列するつもりです(苦笑)
寿々木
長さん
今年はフラワーアレンジメントだけでも、昨年を上回る出品作品がありました。今後、ブライダルブーケやフラワーアートも出品が増えそうな予感がします。
長さん
フラワーアレンジメントは水を含ませたスポンジに挿して、装飾性を楽しむもので、こうでなければいけないというような制約はありません。これに対して、生け花は剣山を用いて挿し、作品の芸術性を楽しむものですから、流派ごとに一定の決めごとがあります。
目黒のおじいちゃん
オリパラの前哨戦みたいな感じですね。
期待させる雰囲気ですが。
秋月夕香
斬新すぎて、よくわかりませんね。これは令和、という時代だからでしょうか。
あえていえば「金メダル」のようにすっきりしたものがいいですね。いつもありがとうございます。
river
nobara
あのやさしげな素材が纏まるとそうなるんですね。
「復興」荒木聡さん、斬新な活花みたいな感じですね。
木を竹づつみたいにカットしてあるんですね。使い方にびっくりです。
「春の祝宴」黒田直人さん、竹をうまく使ってシュールに仕上がっていますね。
「春風を紡ぐ」古屋侑希さん、はまるで花の水彩画みたいです。春風を感じました
色んなデザイン、目から鱗です
CHIEKO
いろいろなスキルが試されますね!
個人的には最後の春風を紡ぐという作品が好きです✨
信徳
奇想天外に活けて行くようで面白いですね。
無手勝つ流とでも言うのでしょうか。
うふふ
「みんな違って、みんないい」なんて、金子みすゞの心境です。賞を決めるのも大変だったのではないかと想像しています。
長さん
今回の作品はビクトリーブーケではないのですが、オリパラの会場にもフラワーアレンジメントが飾られるかも知れませんね。
長さん
フラワーアレンジメントには制約がないので、色々な発想、アイディアが出てきますね。
長さん
フラワーアレンジメントは生け花のように「決まり事」がないので、自由な発想で作れるようです。最後の作品の賞提供者に「全国花材流通協会」という名称が見えるので、素材の専門店みたいなものがあるのかもしれません。
長さん
アジアンタムはどこに使ってあるのか、写真でははっきりしません。そのような葉が見えないのです。
これらの作品を見ると、生け花のような制約というか決めごとがないので、かなり大胆なデザインも見受けられます。
長さん
アレンジメントの先生だけに、やはりこの世界のことにお詳しいですね。たくさん作品が並んでいましたが、それぞれ大変な苦労の産物なのですね。
「春風を紡ぐ」、糸でベースを吊るというのが面白い発想です。
なおさん
長さん
フラワーアレンジメントは創作の世界ですね。作者の感性やデザイン力が試されるものだと思います。でも、完成させるのは大変らしいですよ。
長さん
フラワーアレンジメントのデザインには何ら制約がないので、それこそ「みんな違って、みんないい」という世界なんですよね。だから、ランク付けするのは難しいと思います。
長さん
デザイナーの頭の中を覗いてみるわけにも行きませんから、素人が見ると作品と題名の間にギャップを感じるものもありますね。テーマが統一されているわけではなく千差万別な作品が出来上がるので、金銀銅と差を付けるのは大変でしょう。
月奏曲
銀賞の春のうねりとか春の祝宴とかの『攻めてる』感のが印象には残るかなぁ?
とはいえ『どっちに点あげる?』って聞かれると完成度でやっぱり金賞のほうなんだよなぁ…このギャップがw
長さん
同じフラワーアレンジメントでも、デザインの狙いが皆さん異なるし、使っている素材や形状も異なるし、素人ではどれが良いのか、ちょっと判断に苦しみます。でも、その道のプロの目から見ると、違いが分かるんでしょうね。
mori-sanpo
ジュン
究極で斬新なアレンジ
このように素晴らしくないと
賞はいただけないのですね
凡人には無理です
すーちん
スリル満点のいけ方も
あって興味惹かれますね^^
長さん
我が家は妻がフラワーアレンジメントが好きなので、食卓に飾ってありますが、こういう奇抜なものは飾るところを選びますね。
長さん
デザインの独創性も審査の要素に入っているんですかねー。こういう作品を家庭で飾るのは難しいでしょう。
長さん
スリル満点の生け方とは面白い表現ですね。店舗のディスプレー用としたら良いかもしれません。
トトパパ
素敵な作品がいっぱいですね。
ロシアンブルー
フラワーアレンジメントのイメージが変わりました。
結構斬新な生け方ですね~、
ランの花はやっぱり主流ですね。
茶花風なスッキリさも良いですね。
長さん
素敵な作品ですが、家庭向きではないですね。
長さん
プロの方々の作品ですから、店舗の装飾とかも手がけておられるのだと思います。そういう目で見ると、こういうアレンジメントもありかなと思います。
ランは花保ちが良いので、アレンジメントには打ってつけの素材ですね。