第69回関東東海花の展覧会(11) フラワーデザインコンテスト(アレンジメント部門)

 1月31日から2月2日まで開催された第69回関東東海花の展覧会のレポートを続けています。
 前々回、「フラワーデザインコンテスト」のブライダルブーケ部門の優秀作品を紹介しましたが、今回は「アレンジメント部門」の優秀作品です。出展作品が多く、金・銀・銅共に、多数だったので、銀賞まで取り上げました。


展示の様子
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「春のおとずれ」 松下由樹(東京都)
< 金賞・農林水産大臣賞 >
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使用花材:マム、マイクロローズ、ムスカリ、ワックスフラワー、オーニソガラム、コチョウラン、アネモネ

「復 興」 荒木 聡(千葉県)
< 金賞・農林水産省東海農政局長賞 >
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使用花材:松、パンジー、テマリソウ

「蘭々フワ」 金子美喜雄(神奈川県)
< 金賞・JFTD会長賞 >
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使用花材:パフィオペディラム、シンビジウム、デンファレ・モカラ、シレネ・グリーンベル、ユキヤナギ、リューココリネ、ホルデューム・ジュバタム

「windy」 山本宗省(埼玉県)
< 金賞・日本花き卸売市場協会会長賞>
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使用花材:デンドロビウム、オンシジウム、オブリザタム、ミニ胡蝶蘭、アジアンタム、エミューファン、コデマリ、ラナンキュラス

「春のうねり」 飯野正永(神奈川県)
< 銀賞・関東地域花き振興協議会会長賞 >
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使用花材:大王松、スプレーバラ、シンビジウム、テマリソウ、サクラコマチ、ムスカリ、ナデシコ

「春 信」 輿水信寛(山梨県)
< 銀賞・東海地区花き普及振興協議会会長賞 >
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使用花材:サクラ、スイセン、ムスカリ、ハーデンベルギア、オンシジウム、ビオラ

「春の祝宴」 黒田直人(埼玉県)
< 銀賞・サンシャインシティ代表取締役社長賞 >
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使用花材:アリアム、コデマリ、テマリソウ、オンシジウム、ミニ胡蝶蘭、イオノプシス

「Flowers In Wonderland」 武田みゆき(東京都)
< 銀賞・日本フラワーデザイナー協会理事長賞 >
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使用花材:レッドウィロー、オンシジウム、マスデバリア、ミニ胡蝶蘭、松、リキュウソウ、グロリオサ、ハートカズラ、多肉植物、苔

「ラ・ラ・ランド」 末次美智子(神奈川県)
< 銀賞・日本花き普及センター会長賞 >
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使用花材:石化柳、アオモジ、キルタンサス、小菊、SPバラ、カラー、胡蝶蘭、ワラビ、スマイラックス、ユーカリ、マーガレット

「金メダル」 (有)花金・青木大輔(千葉県)
< 銀賞 >
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使用花材:ツバキ、胡蝶蘭、スプレーマム、ヒペリカム、クリスマスローズ、カランコエ、柳

「春風を紡ぐ」 古屋侑希(東京都)
< 銀賞・協同組合全国花材流通協会理事長賞 >
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使用花材:いちご、リキュウソウ、スイートピー、ラン、ラナンキュラス、ルピナス、豆の花の茎、ナズナ
 1月31日撮影。
 次回は、品評会の作品から紹介します。
(つづく)

この記事へのコメント

  • イッシー

    出展数が結構ありましたし、見応えもありましたね。
    私も結構撮りました。自分のブログには全く解説無しで写真の羅列するつもりです(苦笑)
    2020年02月12日 12:20
  • 寿々木

    フラワーアレンジメント、生け花のことでしょ。なんとまあ、飾りの多いことでしょう。昔人間の爺には驚いたとしか言いようがありません。
    2020年02月12日 13:22
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    今年はフラワーアレンジメントだけでも、昨年を上回る出品作品がありました。今後、ブライダルブーケやフラワーアートも出品が増えそうな予感がします。
    2020年02月12日 14:41
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    フラワーアレンジメントは水を含ませたスポンジに挿して、装飾性を楽しむもので、こうでなければいけないというような制約はありません。これに対して、生け花は剣山を用いて挿し、作品の芸術性を楽しむものですから、流派ごとに一定の決めごとがあります。
    2020年02月12日 14:47
  • 目黒のおじいちゃん

    長さん
    オリパラの前哨戦みたいな感じですね。
    期待させる雰囲気ですが。
    2020年02月12日 15:02
  • 秋月夕香

    こんにちは。
    斬新すぎて、よくわかりませんね。これは令和、という時代だからでしょうか。
    あえていえば「金メダル」のようにすっきりしたものがいいですね。いつもありがとうございます。
    2020年02月12日 15:51
  • river

    フラワーデザイン(アレジメント)の世界は自然にはあり得ない組み合わせですね。こうした素材はどのように見つけてくるのか不思議です。
    2020年02月12日 16:18
  • nobara

    アジアンタムが土台になってるなんてびっくり@@
    あのやさしげな素材が纏まるとそうなるんですね。
    「復興」荒木聡さん、斬新な活花みたいな感じですね。
    木を竹づつみたいにカットしてあるんですね。使い方にびっくりです。
    「春の祝宴」黒田直人さん、竹をうまく使ってシュールに仕上がっていますね。
    「春風を紡ぐ」古屋侑希さん、はまるで花の水彩画みたいです。春風を感じました
    色んなデザイン、目から鱗です
    2020年02月12日 16:36
  • CHIEKO

    アレンジメント部門も色々なデザインが並んでとても興味深く拝見しました。コンテストはデザイン画を描き、ベースを作り、花を調達し、本当に大変な努力をされて出展されるのですよね!
    いろいろなスキルが試されますね!
    個人的には最後の春風を紡ぐという作品が好きです✨
    2020年02月12日 17:30
  • 信徳

    与えられた空間、花材、器具などを使って
    奇想天外に活けて行くようで面白いですね。
    無手勝つ流とでも言うのでしょうか。
    2020年02月12日 19:55
  • うふふ

    アレンジメント部門は作者の個性や思いが出ていて、面白いものが出来上がりましたね。
    「みんな違って、みんないい」なんて、金子みすゞの心境です。賞を決めるのも大変だったのではないかと想像しています。
    2020年02月12日 20:37
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    今回の作品はビクトリーブーケではないのですが、オリパラの会場にもフラワーアレンジメントが飾られるかも知れませんね。
    2020年02月12日 20:44
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    フラワーアレンジメントには制約がないので、色々な発想、アイディアが出てきますね。
    2020年02月12日 20:46
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    フラワーアレンジメントは生け花のように「決まり事」がないので、自由な発想で作れるようです。最後の作品の賞提供者に「全国花材流通協会」という名称が見えるので、素材の専門店みたいなものがあるのかもしれません。
    2020年02月12日 20:59
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    アジアンタムはどこに使ってあるのか、写真でははっきりしません。そのような葉が見えないのです。
    これらの作品を見ると、生け花のような制約というか決めごとがないので、かなり大胆なデザインも見受けられます。
    2020年02月12日 21:02
  • 長さん

    CHIEKOさん、コメントありがとうございます。
    アレンジメントの先生だけに、やはりこの世界のことにお詳しいですね。たくさん作品が並んでいましたが、それぞれ大変な苦労の産物なのですね。
    「春風を紡ぐ」、糸でベースを吊るというのが面白い発想です。
    2020年02月12日 21:06
  • なおさん

    こういうのは、抽象的、独善的な世界ですから、どうしてこの題名??というのは、想像するしかないですよねえ。評価するのもなかなかタイヘンな気がしますねえ。
    2020年02月12日 21:07
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    フラワーアレンジメントは創作の世界ですね。作者の感性やデザイン力が試されるものだと思います。でも、完成させるのは大変らしいですよ。
    2020年02月12日 21:10
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    フラワーアレンジメントのデザインには何ら制約がないので、それこそ「みんな違って、みんないい」という世界なんですよね。だから、ランク付けするのは難しいと思います。
    2020年02月12日 21:12
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    デザイナーの頭の中を覗いてみるわけにも行きませんから、素人が見ると作品と題名の間にギャップを感じるものもありますね。テーマが統一されているわけではなく千差万別な作品が出来上がるので、金銀銅と差を付けるのは大変でしょう。
    2020年02月12日 21:15
  • 月奏曲

    金賞はまぁ金賞らしく『流石』って感じですが逆にいうと納得しちゃってそこで終わっちゃう感じ。

    銀賞の春のうねりとか春の祝宴とかの『攻めてる』感のが印象には残るかなぁ?

    とはいえ『どっちに点あげる?』って聞かれると完成度でやっぱり金賞のほうなんだよなぁ…このギャップがw
    2020年02月12日 21:58
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    同じフラワーアレンジメントでも、デザインの狙いが皆さん異なるし、使っている素材や形状も異なるし、素人ではどれが良いのか、ちょっと判断に苦しみます。でも、その道のプロの目から見ると、違いが分かるんでしょうね。
    2020年02月12日 22:25
  • mori-sanpo

    斬新なフラワーアレンジメントの作品群は、自然のままの花の姿を楽しんでいる高齢者にとっては、なかなか理解しづらいものですね。
    2020年02月12日 23:11
  • ジュン

    凄い素晴らしい!
    究極で斬新なアレンジ
    このように素晴らしくないと
    賞はいただけないのですね
    凡人には無理です
    2020年02月13日 07:06
  • すーちん

    おはようございます
    スリル満点のいけ方も
    あって興味惹かれますね^^
    2020年02月13日 07:41
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    我が家は妻がフラワーアレンジメントが好きなので、食卓に飾ってありますが、こういう奇抜なものは飾るところを選びますね。
    2020年02月13日 09:47
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    デザインの独創性も審査の要素に入っているんですかねー。こういう作品を家庭で飾るのは難しいでしょう。
    2020年02月13日 09:48
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    スリル満点の生け方とは面白い表現ですね。店舗のディスプレー用としたら良いかもしれません。
    2020年02月13日 09:51
  • トトパパ

    こんにちは

    素敵な作品がいっぱいですね。
    2020年02月13日 10:07
  • ロシアンブルー

    おはようございます。
    フラワーアレンジメントのイメージが変わりました。
    結構斬新な生け方ですね~、
    ランの花はやっぱり主流ですね。
    茶花風なスッキリさも良いですね。
    2020年02月13日 10:46
  • 長さん

    トトパパさん、コメントありがとうございます。
    素敵な作品ですが、家庭向きではないですね。
    2020年02月13日 11:07
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    プロの方々の作品ですから、店舗の装飾とかも手がけておられるのだと思います。そういう目で見ると、こういうアレンジメントもありかなと思います。
    ランは花保ちが良いので、アレンジメントには打ってつけの素材ですね。
    2020年02月13日 11:09

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