つくば秋の洋蘭展にて(3)ブルーリボンの作品(その2)

 11月17日から24日まで、つくば植物園で開催された「つくば秋の洋蘭展」(出展:つくば洋蘭会)で見た花を紹介しています。
 今回は、ブルーリボン(各部門第一席)の作品(その2)です。

カトレア・リトルマーメイド ‘ジャネット’
C. Little Marmaid 'Janet'
人魚をイメージしたミディカトレアです
岩瀬美千代さん 奨励賞(東京オーキッド・ナーセリー賞)
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ホルコグロッサム・キンバリアナム ‘リバーサイド’
Holc. kimballianum 'Riverside'
旧バンダ属の原種で、ミャンマー、タイ、ラオス、中国南部分布する着生ラン
斉藤正博さん (ブルーリボン重複選出のため、重複受賞はなし)
(隠し画像あり。画像クリックで花の拡大写真を表示)
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エピテンドラム・リンカトレアンセ交配種
Epi. povpax x Rth. Young-Min Orange
径3cmほどの小さな花です
島田文江さん 奨励賞(大場蘭園賞)
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バルボフィラム・エリザベス ‘アン’
Bulb. Erizabeth 'Ann'
初心者向きのバルボフィラムだそうです
稲葉茂子さん (ブルーリボン重複選出のため、重複受賞はなし)
(隠し画像あり)
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フラグミペディウム・フリッツショーンバーグ
Phrag. Fritz Schomburg
ドイツで作出された品種で、1株に1輪しか咲かない
加藤かおるさん 奨励賞(国際園芸賞)
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 以上が、ブルーリボンに選出された作品です。

 以下、レッドリボン(第二席)の作品を紹介します。

パフィオペディルム・ストネイ
Paph. stonei
ボルネオ島(標高700mまで)原産の地生ラン
加藤かおるさん
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ラソカトレア・オーグレイズ・コミックページ
Brassocattleya Orglade's Comic Page
(C. Penny Kuroda x Brassavola nodosa)
広澤良子さん 奨励賞(松本洋ラン園賞)
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カトレア・ワルケリアナ
C. walkeriana
ブラジル東南部原産の超有名品種
石川悟郎さん トップドレッシング賞(マルタ小泉商事)
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レリア・ルベッセンス・オーレア
L. rubescens var. aurea
中南米に自生するレリア・ルベッセンスの黄花変種
長津 功さん グリーンキング賞(マルタ小泉商事)
(隠し画像あり)
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ブラッソエピデンドラム・ジム・ウォレス ‘レオ’
Brassoepidendrum Jim Wallace 'Leo' (Psh. Mariae x B. digbyana)
プロステケア・マリエとブラサボラ・ディグビアナの交配種
リップの髭はディグビアナの特徴を受け継いでいる
加藤かおるさん
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 11月21日撮影。
(つづく)

この記事へのコメント

  • 寿々木

    珍しい蘭を拝見しました。オーソドックスな蘭は見当たりません。シュールだから受賞したのでしょうか、どうやって選ぶのか興味があります。
    2019年12月04日 14:18
  • 目黒のおじいちゃん

    長さん、今日は。
    素晴らしいラン、圧倒されました。
    冬でも楽しめて嬉しいことですね(*⌒▽⌒*)
    2019年12月04日 15:57
  • 無門

    こんにちは

    育てた人にとっても
    鑑賞する人にとっても
    夢の世界ですね
    2019年12月04日 17:10
  • river

    洋ランは人を魅了し、その世界は知るほどに奥深く、人を虜にして止みませんね。私は虜にならないように遠ざけています。
    ホルコグロッサム(Holc)という属名は初めて知りました。
    2019年12月04日 20:04
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    ランのリボン審査はカトレア系とかデンドロビウム系とか、原種とか交配種とかといったカテゴリー別に審査が行われます。小型原種系は変わった品種が登場することが多いようです。スポンサー賞はスポンサーの意向が反映されるようです。
    2019年12月04日 20:55
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    これらのランは秋咲き種が多いですが、温室で温度や湿度、日照をコントロールして咲かせているものも出展されています。年明けになると冬咲き種が中心になります。
    2019年12月04日 20:56
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    この愛好会はベテランが多いので、見事なものが出展されます。自慢の作品を見てもらうのは喜びでしょうね。
    2019年12月04日 21:00
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    洋蘭の分類にもDNA解析が用いられるようになり、ホルコグロッサム属もパンダ属から分類分けされたものです。ホルコはギリシャ語のつり革、グロッサは同じく舌という意味だそうです。
    2019年12月04日 21:24
  • うふふ

    ブルーリボンとレッドリボンの差が全然わかりませんね。
    ここまでに育てる根気と愛情がどれほど深いか、想像しています。
    2019年12月04日 21:54
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    ランの審査は各カテゴリー別にブルーリボン、レッドリボン、ホワイトリボンが1つずつ選ばれますが、紙一重でしょう。わずかな差を埋めてくれるのが根気と愛情かもね。
    2019年12月04日 22:27
  • eko

    珍しい目を見張るようなランばかりですね。
    バルボフィラム・エリザベス ‘アン’不思議な面白いランですね。どの花も素敵です。
    2019年12月04日 23:31
  • 秋月夕香

    おはようございます。見たことのない蘭ばかりです。すごいですね。やはり蘭は品もあり、よくこんな形に進化できるもの、と感心します。出向くこともなく見せていただいてありがとうございます。何度見てもあきることはないですね。
    3番目の黄色い蘭も、4番目の変わった蘭も~すごいです。
    2019年12月05日 06:35
  • イッシー

    入選作はさすがに品格が違いますね!
    明るく美しく撮られてますね!
    2019年12月05日 07:33
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    バルボフィラム・エリザベス、面白い形のランですよね。育てやすいランだそうですが、香りが良くないのが難点です。
    2019年12月05日 09:39
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    ランの花は驚くほど多様です。綺麗なものもあれば、当然醜いものもあります。中には、そんな酷いものも栽培する人もいるのですが、こういうらん展にはあまり登場しません。
    2019年12月05日 09:49
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    会場の照度が意外と低かったので、ISO800以上で撮影し、レタッチしています。
    2019年12月05日 10:07

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