いつもは、熱帯資源植物温室が会場で、つくば洋蘭会と水戸市植物公園蘭科協会の作品が展示されるのですが、今回はつくば洋蘭会単独で、会場も受付がある教育棟に変わっていました。
ガラス張りの温室と違って、会場は照明が不足しており、上手く撮れていない写真があります。
らん展のチラシと、3種類のウェルカムフラワーです。
ウェルカムフラワーを左から・・・
レリア・アンセプス ’サンボールグロリオサ’
Laelia anceps 'Sunbor Gloriosa'
メキシコからブラジルにかけて分布する着生種
倉持見永子さん
フラグミペディウム・カーディナル ’ウィルコックス’
Phragmipedium Cardinale ‘Wilcox’ (Paphiopedilum × Phragmipedium)
小林貴代さん 奨励賞(北軽ガーデン賞)
カトレア・マキシマ・セルレア ‘ペッコ’
C. maxima fma. coarulea 'Pecco'
マキシマは南米大陸太平洋側に分布するカトレアの代表種
斉藤正博さん (実生による大輪濃色花)
会場風景(右奥にブルーリボン賞の作品が並んでいます)
以下、目についた作品を撮りながら、ブルーリボンの作品に近づきます。
セロジネ・ムルティフロラ
Coelogyne multhiflora
インドネシア・スラウェシ島原産で100輪以上の花を付ける
冨田研二さん ホワイトリボン、奨励賞(タイ・ハナジマオーキッド賞)
(隠し画像あり。画像クリックで花の拡大写真を表示)
フレットクラークアラ・ターニングポイント ‘グリーンティー’
Fdk. Turning Point 'Green Tea'
この系統で緑色の花はとても珍しいそうだ
斉藤正博さん レッドリボン
(隠し画像あり)
バルボフィラム・ファッシネイター
Bulb. fascinator
タイ、ラオス、インド、フィリピン、マレーシアに分布する着生種
花は臭いですが、形が面白いので人気がある
松本みき子さん ホワイトリボン、奨励賞(岡田蘭園賞)
エランギス・ビロバ
Aergs. biloba
中央アメリカの標高700m程度の森林や低木に着生。花径は2~4cm
伊東忠夫さん レッドリボン
ガストロチルス・オブリクース
Gastrochilus obliquus
中国 、ヒマラヤ 、東南アジア原産の小型の着生ラン
松野祐香 ホワイトリボン、奨励賞(大場グローバルプランツ賞)
バンダ・セルレア・アルバ
V. coerulea f. alba
青い花のセルレアが白く変化した品種で、珍しい
加藤かおるさん レッドリボン
オンシジューム シャリーベイビー 'スイート フレグランス'
Onc. Shalley Baby 'Sweet Fragrace'
甘いチョコレートような香りがする、割と有名な品種です
橋本明美さん レッドリボン、奨励賞(フジナーセリー賞)
次回は、ブルーリボンの作品を紹介します。
(つづく)
この記事へのコメント
なおさん
入賞したリボン付きの優品はもちろん、それ以外のも素晴らしいですね。
オンシジューム シャリーベイビー 'スイート フレグランスの香りは本当にチョコのようですね。神代植物公園の温室で嗅いだことがあります。
river
信徳
セロジネは強い花で我が家には珍しく冬は家の中で越冬させ
4~5年は咲かせていましたが家の中から花を一斉に放出
した時に止めました。他はランは1~2でダメにしていました。
今は有りません。
寿々木
nobara
まるでアツモリソウみたいです。これも蘭?
バルボフィラム・ファッシネイター
臭い?んですか? 面白いとは思いますが。
オンシジューム シャリーベイビー 'スイート フレグランス'
チョコの香りに釣られてしまいますね。
見るからにチョコの香りがしそうですね
イッシー
近くだったら行きたいぐらいです。
あまり見かけたことのないのもありますね!
面白そうだな~!!
うふふ
どれもどれも美しくて見惚れてしまいました。
実生で咲かせた「カトレア・マキシマ・セルレア ‘ペッコ’」はお見事としか言いようがありません。
賞を決めるのも大変でしょうね。
すーちん
それぞれ理由あって
神様が作り出したんでしょうが
変わった形のありますねー
降魔成道
照明不足とのことですが、どれもきれいに撮れていると思いますよ。バルボフィラム・ファッシネイターは臭いのですか。でも確かにユニークな花でちょっとそそられますね。
長さん
東京ドームの世界らん展では入選の常連さんが多い愛好会ですから、作品の質も高いです。
チョコレートの香りがするランは他にないかも知れません。
長さん
やはり、リボン賞の作品は世界らん展でもお馴染みの方たちが多いです。
フレットクラークアラ・ターニングポイントの緑の花は珍しいです。咲き進むと黄色になります。バンダ・セルレアのシロバナも珍しいです。
長さん
セロジネを育てていらっしゃいましたか。ちょっと地味なランですが、丈夫そうなランです。
我が家もランを育てていますが、大きな花の品種は難しいので、小振りなものにしています。
長さん
フラグミペディウムはアツモリソウを赤くしたような花ですね。この属の中には「履けるスリッパ」状の花もあります。セロジネはヒマラヤ山麓にも分布しますが、東南アジアに分布するものは香りが良いです。
シャリーベイビーは個体差が出るようです。
長さん
フラグミペディウム・カーディナルは袋の中央が凹んだような形なので、アツモリソウに似ていますね。
バルボフィラムは蠅が好むような臭いがします。
シャリーベイビーは甘いチョコレートのような香りで、ちょっと変わっています。
>nobaraさん
>
>フラグミペディウム・カーディナル ’ウィルコックス’
>まるでアツモリソウみたいです。これも蘭?
>バルボフィラム・ファッシネイター
>臭い?んですか? 面白いとは思いますが。
>オンシジューム シャリーベイビー 'スイート フレグランス'
>チョコの香りに釣られてしまいますね。
>見るからにチョコの香りがしそうですね
>
>
長さん
大好きなランがたくさん見られる季節になってきました。この愛好会は世界らん展日本大賞を受賞した方が2人もいるほどで、ベテランが多いですから、難しいランに手を出す方もおられます。
長さん
ランは大きな花から小さな花まで多種多様です。カトレアのように、大きくて美しい花は女王様に相応しいです。
カトレア・マキシマ・セルレアを実生で育てた斉藤正博さんは東京ドームの世界らん展日本大賞で4回も大賞を獲得するなど、日本人のアマチュアでは最高峰の方です。
長さん
ランは花の世界では一番遅く発生したのですが、条件の悪いところしか生きる場所がなかったので、多種多様な進化を遂げました。中には、これがラン?なんて思えるものもあります。
長さん
初めて見に行ったらん展ですばらしいものを見てしまったので、それから嵌まっています。
バルボフィラムはいわゆる腐臭というような感じです。
藍上雄
長さん
ランは地上に現れた一番遅い種ですが、良い場所は既に多くの植物に占領されていたので、得意な進化をせざるを得ませんでした。それが、多種多様な花を咲かせることになったのです。
eko
ラン展素敵ですね。種類が膨大で花姿、色、香りと楽しめて良いですね。
カトレア・マキシマ・セルレア ‘ペッコ’見事ですね。
フレットクラークアラ・ターニングポイント ‘グリーンティー’の見事なグリーン色、初めて見ました。
バルボフィラム・ファッシネイターは臭いのですか。花は面白い形をしていますね。
オンシジューム シャリーベイビー 'スイート フレグランス'のチョコの香り、今度見かけたら嗅いでみます。
ロシアンブルー
ランのシーズンがやってきましたね。
珍しいランがたくさん展示されていますね。
ムラサキのラン綺麗ですね。
トトパパ
洋ラン展ですか。
綺麗ですね。
珍しいのもいっぱいあるんでしょうね。
秋月夕香
洋ランは華やかですね。豪華~というイメージとおりです。
マキシマもステキですが、セロジネムルティフロラ~迫力あってすきです。
長さん
大好きなランの展覧会が行われるシースになりました。らん展では花の多様性が確認できるので楽しいです。
バルボフィラムは腐ったような臭いなんです。
シャリーベイビーはらん展ではお馴染みですね。
長さん
11月下旬から3月くらいがらん展のシーズンです。ラン好きなので、度々投稿します。お許し下さい。
長さん
ランは原種だけでも相当な種類があります。らん展ではその園芸種も含めて、ほんの一部ですが、行く度に初めて見る花に出会います。
長さん
ランは多様で、大きくて華やかな花が咲くものだけでなく、小さくても美しい花や香りの良い花があります。今回のらん展だけで4,5回投稿する予定です。
shuuter
長さん
土佐寒蘭が咲きましたか。投稿をお待ちしています。
CHIEKO
サンボールグロリオサ、美しい形と色合いですね。ペッコというムラサキ色のカトレアも初めて見ました!
100輪以上の花をつける蘭も見事ですね。
グリーンティーという緑の蘭も珍しいお花を見せて頂きました✨
バンダという蘭は市場でみますが、真っ白のは初めてです。チョコレートの香りがする蘭も素敵な色合いです!
長さん
ランは、カトレアとかの最初の名前が属名です。続いて小種名などが続きます。小種名のラテン語が小文字で始まっていれば原種、大文字の場合は交配種となります。最後の‘ ’で囲んだ部分は個体名です。栽培している人が付ける、言わば、愛称みたいなものです。