古典菊の色々(1)嵯峨菊、江戸菊 & マルバヒイラギ (くらしの植物苑にて) 2019年11月17日 花 くらしの植物苑 11月13日、妻と「くらしの植物苑」に行ってきました。写真は、佐倉城趾内の案内板とくらしの植物苑の入口。くらしの植物苑とは 生活文化を支えてきた植物を系統的に植栽し、国立歴史民俗博物館の南東に位置する旧佐倉城の一郭に開設された自然を生かした植物苑です。 くらしの植物苑では、現在「伝統の古典菊」という特別企画が開催されており、2000年から収集・展示してきた約120種類の古典菊(嵯峨菊、江戸菊、伊勢菊、奥州菊、肥後菊、丁字菊)が展示されています。この機会に、古典菊の特徴を学習しようという魂胆です。 入苑料(@100円)を支払って中へ入ると東屋があり、当苑で種から育てたという嵯峨菊が展示してありました。嵯峨菊 嵯峨天皇の時代に宮廷に植えられ、茶会や歌会に並べて鑑賞したのが始まりと言われています。京都の嵯峨地方で盛んに作られ、明治になるまでは大覚寺内のみで栽培され門外不出でありました。花弁が細く刷毛のように直立し、箒を逆さに立てたような形になるのが特徴です。嵯峨の流(さがのながれ) たちばな 嵯峨の輝(さがのかがやき)嵯峨の白色(さがのしろいろ) 嵯峨の桃色(さがのももいろ)嵯峨の夢(さがのゆめ)歴嵯-3(実生) 歴嵯-14(実生)江戸菊 花弁は平弁で、開花するにつれて花が様々に変化(芸をする)のが特徴で、この変化を「狂い」と呼びます。狂いは開花直後から始まり、終わるまでには1か月近くもかかります。江戸菊は江戸時代の初頭から育成されていましたが、現在に受け継がれる花形が成立したのは、江戸時代後期の文化・文政期とされています。(説明は、頂いたリーフレットなどから引用)秋偲(あきしのぶ)江戸神楽(えどかぐら) 江戸黄八丈(えどきはちじょう) 春日(かすが) 清水の池(しみずのいけ)新秋の紅(しんしゅうのくれない) 多摩の紫(たまのむらさき)雲雀の床(ひばりのとこ)江戸菊が乱れていく様子がパネルにしてありましたマルバヒイラギ(丸葉柊)モクセイ科モクセイ属の常緑小高木。ヒイラギの園芸品種初めて見ました。 券売所の近くで咲いていましたヒイラギ(柊)台湾及び福島県以南に自生。年を経た枝の葉は刺が少ないか、全縁
なおさん 古典園芸植物はいろいろありますが、古典菊も一大分野ですよね。門外不出とされていたものも、今ではあれこれ見られるのが良いですね。いにしえからの伝統的な名品を維持保存してゆくのも意義深いことでしょう。 歳をとって好々爺のようになる人もいれば、幾つになってもとげとげしく丸くなれない人もいて、ひとそれぞれですよねえ。 ヒイラギの花はひっそりと咲いて、香りも奥ゆかしい感じですが、若い葉はトゲトゲで鬼の目突きなどとも呼ばれますね。
eko 嵯峨菊や江戸菊の古典菊が一同に展示されていて見応えがありますね。独特の刷毛のような花姿が素敵です。江戸菊の回転しながら乱れて行く様も不思議です。狂いがひと月も楽しめるのも良いですね。丸葉ヒイラギ、初めて見ました。トゲが無い分、安心して見られます。
river 昨年から伊勢菊(花守り)、嵯峨菊(嵯峨の旅)、肥後菊(松の雪)、江戸菊(八幡山)の4種があるのですが真面目に栽培しなかったので葉が1部枯れてしまい花は咲いているのですが残念な結果で紹介できません。やはり菊は片手間ではうまく行きません。
長さん なおさん、コメントありがとうございます。この植物園では2000年から収集が始まったのですが、古典菊200種類と、実生の50種を栽培しているそうです。ヒイラギは年をとると刺がなくなって丸くなるのですね。人間は円くなるか、突っ張るか、円い方が長生きしそうですね。
長さん イッシーさん、コメントありがとうございます。国立の施設なので、入場料は安いです。だから老人割引はなかった(笑)。佐倉城は建物が残っていませんが、日本100名城の一つなんですよ。ヒイラギはギンモクセイと同じような花です。
長さん 月奏曲さん、コメントありがとうございます。菊は品種が多い植えに、園芸種も多くて、苦手です。芸をするなんて上手いこと表現しましたね。近道は池までかなり下りますが、近道です。今回は台風15号で倒木があり、通行禁止でした。
秋月夕香 おはようございます。菊がとてもきれいな季節ですね。大覚寺は私はいったことはありませんが、娘が大学からよくいったらしく、お話にきいています。映画の撮影もよくおこなわれるとか、いっていました。古式豊かな伝統のあるお寺ですね。マルバヒイラギ、丸い葉っぱは初めて見ます。
nobara 嵯峨菊って好きなんですよ高校時代の友人にこれの雰囲気がピタリの子がいました。だからこの菊を見ると、その子を思い出しますエドギクも少し雰囲気が似てるのですね。ヒイラギ、いずこも満開のようですね。出かけた先でも満開の大きな木を見ましたよ。
長さん nobaraさん、コメントありがとうございます。嵯峨菊がお好きですか。嵯峨菊の雰囲気にピッタリのご友人、ちょっと想像が出来ません。花弁の太さを別にすれば、江戸菊の一番開ききった段階(パネルの4番)が嵯峨菊に似ているかも。マルバヒイラギ、初めて見ました。香りはヒイラギと同じでした(笑)。
この記事へのコメント
寿々木
なおさん
歳をとって好々爺のようになる人もいれば、幾つになってもとげとげしく丸くなれない人もいて、ひとそれぞれですよねえ。
ヒイラギの花はひっそりと咲いて、香りも奥ゆかしい感じですが、若い葉はトゲトゲで鬼の目突きなどとも呼ばれますね。
mina
いよいよ菊の季節になりましたね
あちこちで菊祭りなどやっています
佐倉まで行かれたんですか?
>花弁は平弁で、開花するにつれて花が様々に変化
見ていて楽しいですね♪
eko
丸葉ヒイラギ、初めて見ました。トゲが無い分、安心して見られます。
無門
天皇家の紋章になったほど
菊はとても高貴な
花の位置づけがされていたのでしょうね
river
shuuter
昔ながらの菊を楽しむ人も多いでしょう。
牧野植物園でも古典の菊展が開催されていました。
イッシー
城跡なんですね~。歴史のある土地で皆さんのための植物園っていいかも。
ヒイラギの花意外とかわいいんですね。
はるる
一度見てみたいと思っていますが。
葉のほうはよく見かけます。
立派な菊ですね。
菊なのにどうして変わった形になるのか不思議です。
長さん
江戸菊は花の状態が変わるという楽しみがあるそうです。
お宅にもマルバヒイラギがありますか。弱いですが、良い匂いですよね。
長さん
この植物園では2000年から収集が始まったのですが、古典菊200種類と、実生の50種を栽培しているそうです。
ヒイラギは年をとると刺がなくなって丸くなるのですね。人間は円くなるか、突っ張るか、円い方が長生きしそうですね。
長さん
松戸から佐倉まで一般道で行ったら2時間近くかかってしまいました。
江戸菊は花が狂うという表現ですが、面白いですね。
長さん
古典菊がどんなものかよく分かっていなかったので勉強してきました。それぞれの特徴を花とともに紹介していきます。
マルバヒイラギ、やっと出会えましたよ。
長さん
天皇家の菊の紋章は鎌倉時代に後鳥羽上皇が使ったのが最初だそうで、もっと古いかと思っていました。
長さん
古典菊を育てておられますか。我が家ではほったらかしで毎年咲いてくれましたが、今年は妻に切られてしまいました。
長さん
牧野植物園出も菊花展が開かれましたか。全国的に菊が盛りになってきたようですねね。
長さん
国立の施設なので、入場料は安いです。だから老人割引はなかった(笑)。
佐倉城は建物が残っていませんが、日本100名城の一つなんですよ。
ヒイラギはギンモクセイと同じような花です。
長さん
ヒイラギは長いしべと、反り返った花弁が特徴で、仄かに良い香りがします。
菊の栽培は歴史があり、江戸菊は突然変異を固定したものではないかと思っています。
月奏曲
変化するのを『芸をする』というのですか。
植物園までの道案内が『男道』『女道』みたいになってるw2分くらいなら平坦な道でいい気がしますw
ROKO
長さん
菊は品種が多い植えに、園芸種も多くて、苦手です。
芸をするなんて上手いこと表現しましたね。
近道は池までかなり下りますが、近道です。今回は台風15号で倒木があり、通行禁止でした。
長さん
古典菊だけでもかなりの品種があり、ここでは200種類くらい育てているそうです。
花弁が芸をするなんて面白いですね。
秋月夕香
菊がとてもきれいな季節ですね。
大覚寺は私はいったことはありませんが、娘が大学からよくいったらしく、お話にきいています。映画の撮影もよくおこなわれるとか、いっていました。古式豊かな伝統のあるお寺ですね。
マルバヒイラギ、丸い葉っぱは初めて見ます。
nobara
高校時代の友人にこれの雰囲気がピタリの子がいました。
だからこの菊を見ると、その子を思い出します
エドギクも少し雰囲気が似てるのですね。
ヒイラギ、いずこも満開のようですね。
出かけた先でも満開の大きな木を見ましたよ。
すーちん
花だけ見てると
菊だかダリアだか区別でき
ませんね葉っぱ見ればわかりますが^^
長さん
大覚寺は、嵯峨天皇の離宮を寺に改めた皇室ゆかりの寺院ですね。有名ですが私も行ったことはありません。
長さん
嵯峨菊がお好きですか。嵯峨菊の雰囲気にピッタリのご友人、ちょっと想像が出来ません。
花弁の太さを別にすれば、江戸菊の一番開ききった段階(パネルの4番)が嵯峨菊に似ているかも。
マルバヒイラギ、初めて見ました。香りはヒイラギと同じでした(笑)。
長さん
江戸菊の場合は、ダリアに似ている時期がありますね。
トトパパ
嵯峨菊ですか。
綺麗ですね。
bunko
長さん
どんな色の嵯峨菊がお好みですか?
長さん
菊の栽培は手がかかるので専門の職人さんがおられるのかも知れません。
ここでも、肥後菊の開花が一番遅いようでした。