新宿御苑の大温室にて(6) キイジョウロウホトトギス、カストロピス・ギガンテア、ベニゲンペイカズラ、ナンヨウソテツなど

 9月25日に訪れた新宿御苑の大温室で見た花を記録しています。
 思いがけずも、キイジョウロウホトトギスに初めて出会うことが出来ました。

キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑)
ユリ科ホトトギス属の多年草。紀伊半島山中の湿った崖に下垂する
名の由来は、その姿を大奥の役職である貴婦人の上臈に例えた
互生する葉の基部が茎を深く抱くのが特徴
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ベゴニア(マレーシア産の原種)
シュウカイドウ科シュウカイドウ属の多年草
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サンゴノボタン(珊瑚野牡丹)
ノボタン科メディニラ属の非耐寒性常緑小低木
原産はインドネシア・ジャワ島。学名メディニラ・スペキオサ
今回は、残念ながら、花後の姿と蕾しか見る事が出来なかった
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ショウジョウソウ(猩猩草)
トウダイグサ科トウダイグサ属の一年草。アメリカ合衆国中部~アルゼンチン原産
ポインセチアの仲間で苞葉は赤くなるが、これは白くなる品種
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カロトロピス・ギガンテア
Calotropis gigantea
キョウチクトウ科(←ガガイモ科)カロトロピス属の常緑低木
原産はインド~インドネシア。
和名はカイガンタバコ(海岸煙草)。海岸近くに生え、葉が大きいからか?
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ベニゲンペイカズラ(紅源平葛)
シソ科(←クマツヅラ科)クサギ属の常緑つる性低木
ゲンペイクサギ(源平臭木) とベニバナクサギ(紅花臭木)の交配種
学名:クレロデンドルム・スペキオスム
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ナンヨウソテツ(南洋蘇鉄)
ソテツ科ソテツ属の常緑小高木。別名:シダヤシ
フィリピン以南からオーストラリア北部に分布
高さは15m、葉の長さは2.5mにもなる
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雌花序(緑色の部分は実、やがて橙色から赤褐色に熟れる)
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ブリッジから見た池の様子
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 9月25日撮影。
(つづく)

 午前中から出かけております。
 訪問が遅くなることがありますので、ご容赦ください。

この記事へのコメント

  • river

    これまで何年か栽培してきたキイジョウロウが今年枯れてしまいました。もとは1鉢でしたが2鉢に増えたのに2鉢とも枯れてしまいました。今年はビニールハウスの換気扇が壊れたのが影響しました。年々栽培環境が厳しくなっているようです。暑く乾燥する夏は植物にとっても受難なのだと思います。
    2019年10月08日 17:16
  • eko

    キイジョウロウホトトギスは初見です。黄色に赤い斑点のある可愛い花が咲きますね。
    ショウジョウソウの白くなる種は珍しいですね。名前に反する?かしら。
    カストロピス・ギガンテアは何と表現していいのか不思議な花姿ですね。
    ブリッジから見た池の眺めが涼しげですね。
    2019年10月08日 18:17
  • mori-sanpo

    キイジョウロウホトトギス、初めて拝見しましたが魅力的な花ですね。
    黄色い花が全体的に咲いた姿は見事でしょうね。
    2019年10月08日 18:21
  • shuuter

    ジョウロウホトトギスを四国の山で見たことがあります。
    昔の話です。
    黄色のホトトギス印象が強いです。
    2019年10月08日 18:31
  • nobara

    キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑)
    素晴らしいですね☆彡
    まだ蕾をいっぱい従えていますね~~
    全部の開花をいっぺんには見られないでしょうが
    想像すると嬉しくなりますね。上臈さまですか?
    この、ショウジョウソウ(猩猩草)
    赤くなる苞と、猩々( ショウジョウ)の赤い頭髪を連想して名付けられたそうですから?白いとなると?はて???
    2019年10月08日 18:48
  • うふふ

    キイジョウロウホトトギス、初めて見ました。
    一番端から咲き登っていく様子を見てみたいです。
    ベニゲンペイカズラは二つのクサギの交配種らしく、長いしべが魅力的ですね。
    2019年10月08日 18:58
  • 信徳

    キイジョウロウホトトギスは山野草店にあります。
    自然のものを山で見た事はありません。
    ホトトギスはタイワンホトトギスを除くと育成するには
    割と難しい植物だと思います。
    タイワンホトトギスも減らして来たら我が家の絶滅危惧種に
    なりそうです。
    2019年10月08日 19:24
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    キイジョウロウホトトギス、湿気を好むだけに、育てるのが難しそうですね。今年は暑かっただけに、条件が悪すぎました。
    2019年10月08日 20:30
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    キイジョウロウホトトギス、昔の人は黄色い色と希少性から上臈の名を付けたのでしょうね。
    ショウジョウソウから赤の色素が無くなってしまったのでしょうか。
    ガストロピス、肉厚で変わった花ですね。
    2019年10月08日 20:39
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    キイジョウロウホトトギス、名前は知っていましたが、実物は初めて見ました。咲き進んだら見事でしょうね。
    2019年10月08日 20:40
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    ジョウロウホトトギスは四国に分布しますね。キイジョウロウホトトギスの基本種でしょうか。
    2019年10月08日 20:43
  • なおさん

    温室にキイジョウロウホトトギスの展示がありましたか。父が生きていた頃、苗を買ってきて育てていましたが、何年かでダメになってしまいました。空中湿度を好み、涼しい木陰を好むものですので、葉焼けしやすくなかなかうまく作れませんが、山野草展では良く見かけるもので、何度か見たことがあります。

     那智の滝の岩壁に生えている、というハナシを聞いたことがありますが、行ったことはないので、確かめていないのはザンネンなことです。
    2019年10月08日 20:50
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    キイジョウロウホトトギス、名前を聞くまでもなく、上品な花ですね。先上がってきたら見事でしょうね。
    ショウジョウソウの学名はユーフォルビア・ヘテロフィラなのですが、ヘテロフィラというのは「色々な葉のある」という意味だそうです。日本には赤くなる品種が先に持ち込まれたので、和名はショウジョウソウとなったのでしょう。
    2019年10月08日 20:55
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    キイジョウロウホトトギス、私も初めて見ました。今頃は上の方に咲き上っているかも知れませんね。
    ベニゲンペイカズラ、咲き始めて間もないのか、長いしべの先に葯が残っていました。
    2019年10月08日 20:57
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    キイジョウロウホトトギスは栽培種が流通しているそうですね。riverさん宅では枯らしてしまったそうで、育てるのが難しそうですね。タイワンホトトギスは大丈夫でしょう。
    2019年10月08日 21:05
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    キイジョウロウホトトギスを育てた人は、皆さん、難しいと仰っていますね。山野草店で売られていると優しそうと言う固定観念があるのですかねー。
    図鑑にも湿った崖としか書いていないのは、書くと乱獲されてしまうからかもね。
    2019年10月08日 21:14
  • イッシー

    キイジョウロホトトギスは初めて見ました。
    カイガンイワタバコも記憶にないです。
    素敵なな写真ばかりですね。
    2019年10月08日 21:17
  • こんばんは♪
    キイジョウロウホトトギス、咲き始めでしょうか。
    うつむいて咲く鮮やかな黄色い花は、名前のように優雅ですね。
    沢山の蕾が見えていますが、咲くと見事でしょうね。
    出会ってみたい花の一つです・・。
    ショウジョウソウ、赤い花は出会った事が有りますが白い花は珍しいですね。
    初めて拝見いたしました。
    2019年10月08日 21:53
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    名前は大温室ですが、展示スペースが限られているので、バックヤードで花が咲いた鉢が持ち込まれるようです。
    カイガンイワタバコは花が上の方に咲いているので、気付かない人もいます。
    2019年10月08日 22:21
  • 長さん

    心さん、コメントありがとうございます。
    キイジョウロウホトトギス、一番下というか、一番咲きに出来たつぼみから咲くようです。これが次々と咲くようですから、もう少し後の方が良かった。
    ショウジョウソウはポインセチアの仲間です。花ではなく苞葉が赤くなる品種と、このように白くなる品種があるようです。
    2019年10月08日 22:26
  • すーちん

    おはようございます
    キンジョウロウホトトギスですか
    品がある素敵な花ですねー
    2019年10月09日 07:48
  • 秋月夕香

    おはようございます。キジョウロホトトギスは初めてみました。
    ショウジョウソウもベンケイカズラもかわいいですね。
    カロトリスギガンテア、変わったお花がさくのですね。
    夾竹桃の種類なら根に毒をもっているのでしょうか。

    沢山のお花をありがとうございます。
    2019年10月09日 08:00
  • 寿々木

    キイジョウロウホトトギスの花序、変わってますね。私もこれと似ているシロホトトギス Tricyrtis hirta f. albescens ユリ科をこまくさ野花園で撮りました。初めてでビックリしました。
    2019年10月09日 08:34
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    キンジョウロウホトトギス、上品な花ですよね。咲き進んだところも見てみたいものです。
    2019年10月09日 09:25
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    キジョウロホトトギス、上品な花ですよね。
    カロトロピス・ギガンティア、肉厚の花弁が変わっていますね。樹液には毒があるそうですよ。
    2019年10月09日 09:29
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    キイジョウロウホトトギスの花序は葉腋から出ていますね。花は一つずつしか咲かないようです。シロホトトギスも葉腋から咲きますが、複数の花が咲くことがあるようです。
    2019年10月09日 09:35
  • トトパパ

    こんにちは。

    温室は花がいっぱいですね。
    どれも綺麗ですね。
    2019年10月09日 10:04
  • 長さん

    トトパパさん、コメントありがとうございます。
    温室はブログのネタ枯れ時はとても重宝するんですよ。
    2019年10月09日 22:09

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