今回は、ちょっと珍しい花からの紹介です。
オヒルギ(雄蛭木、雄漂木)
ヒルギ科オヒルギ属の常緑高木。日本では奄美大島以南に分布
河口干潟でマングローブ林を形成する
別名:アカバナヒルギ(赤花蛭木、赤花漂木)
ヒルギ3種のうち、メヒルギがあるが、まだ若木。ヤエヤマヒルギは無い
花弁は細く裂けた萼片の内側にあるが、目立たない
ドルステニア・コントラジェルバ
Dorstenia contrajerva
クワ科ドルステニア属の塊根植物
別名:アメリカドルステニア、アメリカハナグワ
ドルステニアは、アジアに1種類、南米に45種類、アフリカに約60種類ある
花托上に雄花と雌花が咲き、自家受粉して種が生長、熟すと飛び出す
種が出来ているようだ
ハマトラノオ(浜虎の尾)
オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の多年草
日本固有種:九州南西部・奄美大島・琉球(慶良間列島の座間味島)
絶滅危惧Ⅱ類 (VU) 。 本来は青紫の花で、これは園芸種か?
ホソバノギク(細葉野菊)
キク科シオン属の多年草。紀伊半島の一部に分布する固有種
別名:キシュウギク(紀州菊)。絶滅危惧II類(VU)
ツルスミレ(蔓菫)
スミレ科スミレ属の耐寒性多年草。オーストラリア原産
別名:ツタスミレ、パンダスミレ、タスマニアビオラ、ビオラ・ヘデラケア
オオベンケイソウ(大弁慶草)
ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草(多肉植物)
原産は中国東北部~朝鮮半島
ヒダカミセバヤ(日高見せばや)
ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属の多年草(多肉植物)
北海道日高地方の高山や海岸の岩場に分布
(つづく)
この記事へのコメント
なおさん
ハマトラノオは、国営武蔵丘陵森林公園のボーダー花壇で見ていましたが、9月に行った際には、どうしたわけか見当たりませんでした。
オオベンケイソウやヒダカミセバヤもピンクの花が可愛らしいですね。今はありませんが、どちらも以前育てたことがあります。
寿々木
eko
ハナトラノオは綺麗ですね。
オオベンケイソウ、ヒダカミセバヤは可愛いです。
はるる
そのなかで、ホソバノギク、寒さに弱いのでしょうか。
他の花より目立たないように見えますが、優しい雰囲気です。
信徳
オオベンケイソウ以外が皆初見です。
秋月夕香
長さん
オヒルギの萼は、仰る通り、まるで蛸ウインナーようですよね。
ハマトラノオ、武蔵丘陵森林公園にもありましたか。あそこはシーズンごとに植え替えられますよね。
ヒダカミセバヤというのはここで初めて見ました。
ロシアンブルー
ドレステニアって初めて見ました。
ツルスミレも今頃咲くのですか~。
ミセバヤも昔、祖母の家で見たようなきがします。
長さん
オヒルギは萼の中から長い実が伸びてきて、落ちる前に種が中で発芽するそうです。落ちても土に刺さることはごく希だそうですよ。
長さん
オヒルギやドルステニアは以前に取り上げましたが、アップする種類が多いから,記憶するのは難儀ですよね。
ハマトラノオやヒダカミセバヤはここで初めて見ました。どちらも小さい花ですね。
長さん
ホソバノギクは紀伊半島に分布しているので、寒さには弱いかも知れません。自生地では以前より増えているらしいです。
長さん
今回の大温室の展示は、これまでに見たことがないものが多かったです。バックヤードにはもっと沢山の種類が育てられており、花の咲いた時期だけここに展示されるものも多いです。
長さん
オヒルギはマングローブの一種なので、沖縄などに旅行するとご覧になれるかも知れないですよ。
長さん
ドレステニアって、面白い性質の花ですよね。こんな咲き方をする植物は他にないと思います。
ツルスミレ、屋外では春から初夏に咲きます。