今回は、絶滅危惧植物温室で見た花の続きからです。
イソマツ(磯松)
イソマツ科イソマツ属の多年草。別名:イソハナビ(磯花火)
伊豆七島・屋久島以南・小笠原、台湾 に分布。南西諸島では茎や
葉を関節炎に用いるため、減少している。絶滅危惧Ⅱ類 (VU)
海岸の波の当るような所に生え、茎は木質化している
カゴメラン(籠目蘭)
ラン科シュスラン属の多年草。伊豆諸島、屋久島以南に分布
環境省の指定は無いが、都県で絶滅危惧の段階が異なる
ハチジョウシュスランの変種。葉の白い模様が編目のように見える
もう少しで開花しそう
トキワマンサク(常磐万作)
マンサク科トキワマンサク属の常緑小低木。日本、台湾、中国南部、
インド東北部に分布。但し、日本での自生は極めて限定的で、静岡県
湖西市・三重県伊勢神宮・熊本県荒尾市のみ。絶滅危惧IB類 (EN)
紅花種は中国原産で、トキワマンサクの変種
絶滅危惧植物温室を出て、クレマチス園に向かいましたが、工事中だったので、更に、池の東側を通って、北側に進みました。
紅葉が始ったコマユミ(小真弓、ニシキギ科)
シキミ(樒、櫁、梻)の実
マツブサ科シキミ属の常緑小高木~高木。有毒植物
本州、四国、九州、中国、台湾に分布。仏事に使用される
シキミの仲間で、中華料理に使われるハッカク(八角)の実が良く
似ており、シキミと間違えて中毒する事故が起きているという
シモバシラ(霜柱)
シソ科シモバシラ属の多年草
日本固有種。関東地方以南の本州から九州にかけて分布
冬、根元の茎から霜柱が出来ることから付けられた名前
テンニンソウ(天人草)
シソ科テンニンソウ属の多年草。日本固有種。本州、四国、九州に分布
シモバシラに似るが、花は偏って咲かない
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
絶滅危惧種ですものね。
樒の実ってこんなになってるんですね。
あまり注目したことがありませんでした。
寿々木
eko
トキワマンサクも絶滅危惧種なんですね。普通に見られるものは園芸品種なんですね。
コマユミの実が凄いです。
シモバシラの花がまだ見られましたね。綺麗な花です。冬の霜柱は実際に見たことがありません。
river
仏前にはシキミ、神前にはサカキが飾られますね。シキミの実は見たことがありませんでした。
シモバシラは冬の根元から出る不思議な形の霜柱を見たことがあります。
shuuter
ミカエリソウに似ていますね。 間違えそうです。
長さん
シキミの実は初めて写真に撮りました。花は近所でも見る事が出来ますが、その木は何故か実が出来ないんです。
長さん
トキワマンサクが絶滅危惧種だったなんて、今まで気付きませんでしたよ。
シモバシラは花後のものがたくさんあったので、もっと早くから咲いていたようです。
シキミの花をアップされていますね。ここでは狂い咲きは見られませんでした。
長さん
イソマツやカゴメランは私も初めて見ました。籠目とは上手い名前を付けたものです。
トキワツユクサはたまに見かけますが、園芸種だったんですね。
シモバシラ、ここでも終盤のようでした。これのシモバシラは厳寒期の朝だけですから、見る機会は少ないですよね。
長さん
トキワマンサクは赤花の方をよく見かけます。
近所のシキミは実を見たことがないんです。結実しない木があるようです。
シモバシラの霜柱は7年前の年末、つくば植物園で見たのが最後です。
長さん
テンニンソウの花を赤紫にしたら、ミカエリソウにそっくりですね。テンニンソウの隣にツクシミカエリソウがあるのですが、今年は花が咲いていませんでした。
目黒のおじいちゃん
流石凄い温室ですね。
先日ふと国立科学博物館植物研究部というHPを見かけました。自然教育園は科博の傘下組織なのですから筑波は現代の本家なんですね。
さて、富士通に尋ねたら団子はリッチテキストで解決すると教わりました。リニュウアル以降である日突然異常が発生するようになって悩んだのはサイズでリッチが隠れてて見えなかったのが原因だったようです。お手数をおかけしました。
長さん
国立科学博物館植物研究部のHPをご覧になりましたか。筑波実験植物園は私たちが見学できる場所以外に、大きなビルがいくつも建ち並んで、研究や標本の保存などが行われているそうです。
団子の状態は解決しましたか。良かったですね。
なおさん
津軽ではアケボノシュスランを見てきましたが、この仲間は観葉向きのものがいろいろありますね。
悪しき実と言われるシキミも、いにしえは抹香など作られたようですし、死臭を誤魔化すために焚かれたもので、木偏に佛として仏事に利用して墓地にも植えられたものでもあったようですね。
テンニンソウの自生を見たのは、かなり昔の高校生の頃ワンゲル部の秋の山行で丹沢に行った時で、これが初めてでした。神代植物公園の流れの山野草園にも植えてあり、葉が虫食い気味ですが山登りしないでも見られるのは良いですよねえ。
長さん
このイソマツは成育中で小さいですが、大きくなって岩場から垂れ下がると松に見えるらしいです。
アケボノシュスランは分布が広いようです。検索画像を見たら葉に3本の縦筋が目立つようですね。
シキミが仏事に使用されるようになった経緯にはそんなこともあったのですね。
期待していたのはテンニンソウの隣に植えてあるツクシミカエリソウの方なんですが、花が咲いていませんでした。
うふふ
限られたところだけに咲くのですね。
絶滅危惧種とは残念です。
なんとか広がってほしいですね。
月奏曲
仏前に有毒物飾っていいのかしらん?( ̄Д ̄;;
長さん
トキワマンサクが絶滅危惧種とは気付きませんでしたよ。我が家の近くで植えているお宅がありますが、紅花と比べれば、珍しい方ですね。
長さん
シキミは、空海が青蓮華の代用として密教の修法に使ったことが始まりです。仏教で青蓮花は天竺の無熱池にあるとされ、その花にシキミが似ているので仏前の供養用に使われたのだそうですよ。
nobara
トキワマンサク(常磐万作)私がいつも見てるのは園芸種なんですかね~ つい最近も返り咲きしていました。
シモバシラ(霜柱)まだ、咲いていましたか?
テンニンソウ(天人草)は、よく似ていますね~
阿蘇の野草園に群生していましたっけ!
長さん
イソマツの花径は5mm位と小さいので、唯一、これがピントが合った写真です。
トキワマンサクが日本では絶滅危惧種だったなんて意外ですね。売られているのは中国産の園芸種なのでしょう。
シモバシラはもう残り花という状況でした。テンニンソウは良く似ていますね。花がシモバシラのように同じ方向を向いていないので区別できますが・・・。
ロシアンブルー
カゴメランを見たことありません。
トキワマンサクも絶滅危惧種で驚きました。
テンニンソウはシモバシラかと思うほどよく似てますね。
長さん
カゴメラン、珍しいですね。私も初めて見ました。
トキワマンサクはたまに見かけますから、日本では絶滅危惧種だと知って意外感がありました。
テンニンソウとシモバシラ、似ていますが、花のつく方向に偏りがあるかないかの違いがあります。
コスモス
可愛らしいこの花の名前にぴったりだなと思いました。
トキワマンサクは近所で咲きますが、ちょうどベニバナトキワマンサクのお向かいのお宅にあります。
最初はよく似ているなと思いましたが、仲間だったんですね。
コマユミが紅葉していますか。
今朝TVで奥日光の紅葉が始まったと言っていましたね。
すーちん
ベニバナトキワマンサクでなく
トキワマンサクですね^^
紅葉も見事です
トトパパ
今日も花がいっぱいですね。
長さん
海岸の岩場に群生したイソマツが一斉に花を付けたら花火みたいに見えるでしょうね。
トキワマンサクが本種で、ベニバナはその変種だったんですね。
このコマユミ、毎年のように見ていますが、何故か早く紅葉するのです。来週、日光植物園に行く予定なのですが、紅葉にはちょっと早いかなー。
長さん
トキワマンサクが日本では絶滅危惧種だったとは意外です。ベニバナはその変種なんですね。
長さん
次の記事も花がいっぱいですよ。
ジュン
中々見られないのです可愛いですね
テンニンソウと間違えそうです
長さん
シモバシラは花殻になったものが多く、もう終盤という所でした。テンニンソウと良く似ていますね。花茎の全方向に咲くのがテンニンソウで、偏っているのがシモバシラと覚えました。
秋月夕香
そろそろ蜂さんもいなくなって山は紅葉を迎える時ですね。
夏は蜂が怖いので山は近寄りません。今度さされたら大変だからです
でも紅葉はぜひみなくちゃあ、です。いつもありがとうございます。
長さん
シモバシラの花は小さいです。
シキミの実は大きそうに見えますが、直系が3~4cm程度でした。我が家の近くのシキミも実が出来ません。
蜂は刺激しなければ襲ってくるようなことはありませんが、注意するに越したことはありませんね。