秋のつくば植物園にて(1) アイ、ヘビウリ、アラゲナツハゼ、キバナアキギリ、フジバカマ、タイワンツクバネウツギなど

 10月12日か13日に行こうと思っていたつくば植物園ですが、大風19号が襲来するとのことで、予定を前倒して、10月10日に行ってきました。

アイ(藍)
タデ科イヌタデ属の非耐寒性一年草。 奈良時代に中国から渡来
2000年以上前から染料として、またm解熱、殺菌の漢方薬にも使用
葉を傷つけると藍色になるという
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水戸市植物園ではピンクの花の品種を見ましたが、これは白花種
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ヘビウリ(蛇瓜)
ウリ科カラスウリ属の半耐寒性一年草。インド原産。別名:毛烏瓜
花は烏瓜にそっくりだが、葉は大きな切れ込みがある
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トウガラシ(唐辛子)
ナス科トウガラシ属の一年草。南アメリカ原産。ポルトガルから渡来
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シカクマメ(四角豆)の実
マメ科シカクマメ属の多年草(一年草扱い)。熱帯アジア原産
実の断面がひだのついた四角形なのでこの名前がある
沖縄では「うりずん豆」とか「シカクマーミ」と呼ばれる
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アラゲナツハゼ(荒毛夏櫨)の実
ツツジ科スノキ属の落葉小低木。西日本の日本海側に分布
ブルーベリーの近縁種と言われ、実は食用になる
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ヘチマの花で吸蜜するクマバチ
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タイワンホトトギス(台湾杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属の多年草。日本では沖縄県の西表島に分布
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キバナアキギリ (黄花秋桐)
シソ科アキギリ属の多年草。本州~九州の山の木陰に分布
日本産サルビアの代表格です。別名:コトジソウ(琴柱草)
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フジバカマ(藤袴)
キク科ヒヨドリバナ属の多年草。本州・四国・九州、朝鮮、中国に分布
日本では準絶滅危惧種(NT)に指定
絶滅危惧植物区画に植えてあるので、多分本物
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タイワンツクバネウツギ (台湾衝羽根空木)
スイカズラ科ツクバネウツギ属の半常緑低木
日本(琉球列島)・台湾に分布。絶滅危惧ⅠA類 (CR)
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撮影中に、ホソヒラタアブが吸蜜に飛来した
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 10月10日撮影。
(つづく)

この記事へのコメント

  • イッシ-

    我が家のうちの近くにも藍染めの工房がありますが、
    こんな植物だったんですね。色が変わるのが不思議ですよね。
    2019年10月15日 12:39
  • 信徳

    万葉の時代から親しまれて来たフジバカマ、現在の日本には自生に適した環境が少なくなったため激減し、絶滅危惧種となっているとはこれ如何に?
    私もアサギマダラを呼ぶためにフジバカマを植えました。
    一本植えたのがもう十本近くにもなりましたがアサギマダラは一度も来ていません。ヒョットして偽物かも知れません。
    フジバカマの名で市販されているものの多くは、サワフジバカマ(フジバカマとサワヒヨドリの雑種)との事ですがサワヒヨドリもアサギマダラが好きな花ですからもう少し辛抱して待ちましょう。
    2019年10月15日 14:32
  • river

    以前、アカバナノアイタデを栽培していました。その後野性化して何年か毎年咲いていましたがいつのまにか絶えてしまいました。今はサクラタデが野生化しています。
    フジバカマは秋の七草の1つで古来日本人に親しまれて来たのにほとんどの人が本物を知らないと言う不思議な植物です。古く中国から渡来したと言われますが京都の丹後地方には本邦産と言われるフジバカマが存在します。私も1時これを手に入れましたが栽培できませんでした。今はシロバナフジバカマ、玉咲きフジバカマ、キクバフジバカマなどいくつかのフジバカマを栽培しています。
    2019年10月15日 15:12
  • 目黒のおじいちゃん

    長さん、
    台風前にお出かけ、よい決断でしたね。
    四角豆、面白い果実です。
    藤袴がまだ咲いていましたか。
    アサギマダラがいたら喜びますね。
    今回の富士山山麓の旅では何回か見かけたものの
    画像は撮れませんでした。
    2019年10月15日 15:26
  • shuuter

    藍 まだ写真を撮ったことがまいです。
    一度姉の家でみたことあるのですが、おおぼえていません。
    野原でさがすのですがであえません。
    2019年10月15日 15:50
  • 秋月夕香

    こんにちは。ヘビウリってあるんですね。
    そういえば、雀ウリも故郷の友人がおしえてくれました。
    小さくて丸くって色んな模様や色があり、驚くほどかわいかxちたです。貰ってうえましたが、根がつきませんでした。
    やはりヘビウリはおおきいようですね。お花はカラスウリにそっくりです。
    ウツギやタデ科の植物はかわいいですね。
    2019年10月15日 16:26
  • 寿々木

    アイのの花が咲きましたか、当地植物園にもあるのです、見に行きたくなりました。シカクマメ、沖縄でもみたことありません。訪れる時期が違うのでしょう。タイワンツクバネウツギですか、出会ったこと無いですが、葉に艶があるのですね。
    2019年10月15日 17:22
  • eko

    アイの花、可愛いですね。藍色の染料はこの葉から作るんですね。
    ヘビウリも綺麗な花がたくさん咲いていますね。実はちょっと蛇のようでグロテスクですが食用になりますね。
    シカクマメ、この頃よく見かけますが、どんな味がするのでしょうね。
    フジバカマの本物ですか。見られて良いですね。本物を目にしたことはありません。
    タイワンツクバネウツギは初見です。綺麗な白花ですね。
    2019年10月15日 18:36
  • なおさん

    やはり、台風で傷められる前と後では草木の姿も全然違うでしょうから、台風前に見ておいて良かったですね。つくばの植物園は、並の植物園とはかなり品ぞろえが違って、いろいろ珍しいものも多いので楽しいですねえ。
     藍というと徳島が有名ですが、あちこちでも育てられていますね。この草から藍色の色素が取れる、というのにどうして気がついたのか、というのとそれがどのように伝承されていったのか、というドラマは興味深いですよねえ。
     井上ひさし氏の「腹鼓記」など読むといろいろ興味深いのですが、面白いものです。

     キバナアキギリは、武蔵丘陵森林公園でも自生しているところがあります。ムコナカセという名で山菜にしているところもあった、ということですが、あまり一般的ではないようですね。
    2019年10月15日 18:45
  • はるる

    アラゲナツハゼ、おいしそうですし、ブルーベリーの実に似ています。
    味見してみたいですね。
    いろいろな花に昆虫の一生懸命な姿がかわいいです。
    2019年10月15日 19:01
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    まだ藍染めをやっている工房があるのですね。昔の人はこの草の利用法をどうやって知ったのでしょうね。
    2019年10月15日 20:52
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    在来種のフジバカマの自生地を探すのは困難らしいですね。自宅にフジバカマでアサギマダラを呼び込む狙いですね。本物のフジバカマでなくても大丈夫だと思います、ある程度まで増やした方が良さそうですね。
    2019年10月15日 20:59
  • nobara

    タデアイとかいいますよね(*^-゚)⌒☆
    蓼というのがよく判りますね。
    昭和公園のハーブ園に植えられていました。
    なかなか出かけられないでいます。
    今年は10月は諦めています。いろいろ忙しくて~ですね。
    キバナアキギリは野川自然観察園内に大群生していました。
    結構、好きな花です。碓氷峠の橋脚の下あたりに
    いっぱい咲いていたのを思い出しています。
    タイワンツクバネウツギ、可愛いですね
    2019年10月15日 21:05
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    アイは原産が南方ですから、一年草の場合は種を収穫しておかないと寒さに負けそうですね。
    フジバカマの在来種は育てるのが難しいですか。そのあたりも絶滅に繋がった要因でしょうか。
    2019年10月15日 21:06
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    ネタ枯れしそうだったので、早めに取材に行きました。台風通過後、すぐというわけにもいきませんからね。
    ここのフジバカマは数が少ないですから、アサギマダラを呼ぶのは無理でしょう。
    2019年10月15日 21:10
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    藍染めが盛んな頃なら見つかるかも知れませんが、今では探すのは難しいでしょう。
    2019年10月15日 21:19
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    ヘビウリは名の通り蛇みたいに長い実がなります。スズメウリの実は可愛いですよね。
    タイワンツクバネウツギはここでしか見たことがありませんから、日本では珍しいです。
    2019年10月15日 21:23
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    アイの花、東山植物園でも咲きますか。花夢ギャラリーさんには収録されていませんね。
    シカクマメ、沖縄でも収穫時期は秋なのでしょうか。
    タイワンツクバネウツギは東山植物園にはありませんか。
    2019年10月15日 21:35
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    藍染めはアイの葉を煮詰めるんだと思いました。
    ヘビウリ、そのまま食卓に並んだら怖い(笑)。
    シカクマメ、スーパーでは見たことがありません。
    国の植物園ですから、フジバカマの交雑種を育ててはいないと思いますよ。
    2019年10月15日 21:39
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    流石に国立科学博物館の付属組織だけあり、育てられている植物は多いです。
    インディゴブルーが出来て、藍染めは少なくなったようですが、まだ各地で藍染めが行われているようですね。
    武蔵丘陵森林公園にはキバナアキギリが自生していますか。大切にしてもらいたいです。
    2019年10月15日 21:46
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    アラゲナツハゼ、植物園でなければ、食べてみたいところですね。
    秋になって、昆虫たちも子孫を残すために懸命に蜜を集めていますね。
    2019年10月15日 21:48
  • ROKO

    ヘビウリ、はじめてみました。変わってますね。そして美しいです。開花期間はどれくらいなのかタイミングが良いです。台風で行動が足止め、または自粛でしたが、ご無事で何より。今後も気を付けて過ごすしかないですね。
    2019年10月15日 21:48
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    アイの白花はここで初めて見ました。名札が無ければハナタデかと思ってしまいます。
    キバナアキギリの大群生ですか。それは壮観ですね。
    タイワンツクバネウツギ、開花期が長いようです。
    2019年10月15日 21:55
  • 長さん

    ROKOさん、コメントありがとうございます。
    ヘビウリの花はカラスウリやキカラスウリの花に良く似ています。開花期は7~9月ですから、終盤ですね。
    こんな大きな台風、2度と来て欲しくないですが、地球温暖化でまた襲来するかも知れないですよ。
    2019年10月15日 22:04
  • 月奏曲

    ヘビウリは実もカラスウリに似てるのかしらん?

    シカクマメは本当に四角くてなんかゴツいですよねw
    2019年10月15日 22:24
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    ヘビウリの実は蛇みたいに長いですよ。中には途中でとぐろを巻くようなものもあります。
    シカクマメの実、実物は初めて見ました。フリフリの部分は何の役目なんですかねー。
    2019年10月15日 22:37
  • うふふ

    ヘビウリの花はカラスウリと同じですね。
    この花からあの長いウリができるとは不思議です。
    棚からぶら下がっていると思いましたが、ここのは違うのですね。
    2019年10月15日 22:46
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    ヘビウリの花とカラスウリの花、良く似ていますが、カラスウリの方が繊細かも。蛇みたいな実がなって、それが食べられるというのですから、面白いですね。ここは実をつけさせるつもりがないのか、地面に這っていました。
    2019年10月15日 23:12
  • ろこ

    こんばんは。
    台風前にいらっしゃったのはよかったですね。
    この台風で計画がすべてだめになりましtあ。
    四角豆、名前は聞いているんですが、実物を見たことがなくて見たいです。

    藤袴を10年ほど前に植えていました。
    アサギマダラがたくさんやってきたんですよ。
    ブログにも載せた記憶があります。
    他の蝶々たちもたくさん。
    ところがその後3年ほど過ぎたら花は咲いても来なくなったんです。
    どうでもいい事でしたすみません。
    2019年10月15日 23:57
  • すーちん

    おはようございます
    アラゲナツハゼの実
    正にブルーベリーですね
    2019年10月16日 07:11
  • 無門

    こんにちは

    クマバチやアブまで
    撮影に協力ですね
    虫たちあってこその
    花かもしれません
    2019年10月16日 09:01
  • トトパパ

    こんにちは。

    小さくて可愛い花がいっぱいですね。
    どれも綺麗ですね。
    2019年10月16日 09:40
  • 長さん

    ろこさん、コメントありがとうございます。
    善は急げと言いますから、台風前に行ってきました。
    シカクマメ、面白い形ですね。
    フジバカマにアサギマダラが来なくなりましたか。渡りのコースが変わってしまったのが原因でしょうか。
    2019年10月16日 09:42
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    アラゲナツハゼ、青白い粉が吹いてブルーベリーに良く似ていますね。
    2019年10月16日 09:53
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    色々な昆虫が飛んできます。ジョロウグモがそうした昆虫を待ち構えていました。
    2019年10月16日 09:54
  • 長さん

    トトパパさん、コメントありがとうございます。
    花は綺麗でなければいけないので、撮るときは一番状態の良いものをと心がけています。
    2019年10月16日 09:56

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