新宿御苑の大温室にて(2) オスモキシロン & ランの色々(デンドロキラム、パフィオベディラム、デンドロビウム、カトレア、ミルトニアなど)

 9月25日に行った新宿御苑の大温室で見た花を記録しています。
 オスモキシロン・リネアレという面白い性質の植物が展示してありました。属名のオスモキシロンには「オ・モ・シロ」という文字が入っているのは偶然!。

オスモキシロン・リネアレ
ウコギ科オスモキシロン属の常緑小低木。マレーシア原産
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黒い部分は雌花が咲いた後、つまり実。白い方は雄花のつぼみ
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 雌花が先に咲いて、ほかの株の花粉をもらい、実になり始めるころ雄花が咲く。雌雄異花同株・雌性先熟型と言い、自家受粉しない工夫なんだそうです。詳しいレポートが「シンガポール熱帯植物だより+あるふぁ」というブログに投稿されています(こちら)。

 ランはバックヤードでたくさん栽培されていますが、その時期に開花しているものが随時、大温室に展示されます。

デンドロキラム・マグナム
Dendrochilum magnum
フィリピン諸島の低緯度の山中に分布する。日本では初夏~秋咲き。香りが良い
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パフィオベディラム ‘シンジュク#165’
Paph. Shinjyuku #165 (Paph. callosum x Orga Bagshowe)
新宿御苑で作出されたパフィオベディラムの交配種
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デンドロビウム・レボラタム
Dendrobium revolutum
インドシナ半島の標高300〜1000mの森林に分布する小型の着生種
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カトレアの一種 (名札なし、または見えず)
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ミルトニア・クロウェシー
Miltonia clowesii
ブラジル原産の着生種。詳細不明
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 9月25日撮影。
(つつく)

この記事へのコメント

  • river

    オスモキシロン・リネアレは初めて見ました。雌雄異花同株・雌性先熟型というのも面白いです。
    長さんがお好きなランもたくさん咲いていますね。
    2019年10月03日 17:16
  • はるる

    オスモキシロン・リネアレ
    本当におもしろい植物ですね。
    時々訪れると、変わったものに出会いますね。
    温室もたくさんの花があり、ランもいいですね。
    2019年10月03日 18:01
  • bunko

    オスモキシロン・リネアレの、「生育観察のブログ」面白かったです。デンドロキラム・マグナムは芳香を持つんですね。
    2019年10月03日 18:10
  • 降魔成道

    全く知らない花ばかりです。
    オスモキシロン・リネアレは面白いですね。
    興味がそそられます。
    2019年10月03日 18:20
  • なおさん

    オモシロキシロン・アレアレ?かと思ったのですが、違うのですねえ。興味深い植物ですよね。
     日本でいうと、キキョウなども雄蕊と雌蕊の熟し方に差があるのが良く分かりますね。

     ランもあれこれあると、気分もらんらんとしますよねえ。リニューアル直後より、少しはマシになったような気がするのは、此処の温室もウェブリブログも共通ですかねえ。
    2019年10月03日 19:13
  • mori-sanpo

    今の時期、大温室で咲く洋蘭の花々は瑞々しくて、爽やかな感じがしますね。
    デンドロビウム・レボラタムの花は、小さな花のようですが魅力を感じました。
    2019年10月03日 19:37
  • CHIEKO

    こんばんは。
    新宿御苑は1年に1回は行きますが、大温室には入った事がなく、今度は行ってみようと思いました。
    オスモキシロン リネアレ 名前も、雌花雄花の仕組みも面白いですね。いろいろなラン、特にカトレアの一種というオレンジ系の品種、とても美しいです。
    2019年10月03日 20:23
  • shuuter

    オスモキシロ 特徴のあるはなです。
    植物園で見ました。
    また冬には植物園のお世話になります。
    2019年10月03日 20:30
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    オスモキシロン・リネアレは面白いですね。自家受精を防止する戦略なんですね。雌性先熟というのは魚類の一種にもあるそうです。
    夏の終わりですから、ランは少なくても仕方がありません。
    2019年10月03日 20:51
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    オスモキシロン・リネアレは面白い性質ですね。これまでに2ヵ所で見たことがありますが、新宿御苑の大温室では初めてです。
    昔の温室はもっと植物の種類が多かったらしいですよ。
    2019年10月03日 20:54
  • 長さん

    bunkoさん、コメントありがとうございます。
    「生育観察のブログ」は一寸古い記事ですが、よく調べて書かれていますよね。
    デンドロキラム・マグナムは花が小さいから、香りで昆虫を誘う戦略なんですね。
    2019年10月03日 20:56
  • 長さん

    降魔成道さん、コメントありがとうございます。
    温室で展示される植物は普段見る事が出来ないものが多いので、楽しいです。その中には、オスモキシロン・リネアレみたいに,変わったものもありますからね。
    2019年10月03日 20:58
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    オモシロキシロン・アレアレ、それ頂きます(笑)。
    キキョウは雄性先熟の分かりやすい例でしょうね。
    今の時期でも咲くランがたくさんあると良いのですが、日本ではそうも行きませんね。
    気持ち玉機能がやっと復活して、少しはましになりましたね。
    2019年10月03日 21:03
  • 長さん

    mori-sanpoさん、コメントありがとうございます。
    大温室で展示されるランはバックヤードで咲いた状態の良いものが持ってこられるのですよ。
    デンドロビウム・レボラタムは唇弁の長さが2cm足らずです、
    2019年10月03日 21:06
  • 長さん

    CHIEKOさん、コメントありがとうございます。
    新宿御苑の大温室、まだ訪れたことがありませんか。四季折々で色々な花が咲きますが、お勧めはラン展が開かれる時なのですが、年によって12月だったり1月だったりします。
    2019年10月03日 21:16
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    オスモキシロン・リネアレは確か京都府立植物園には斑入り葉の珍しい株があるはずです。
    2019年10月03日 21:18
  • うふふ

    珍しいお花ばかりですね。
    舌を噛みそうな名前もあって、勝手に面白がっています。
    シンジュクと名の付くランもあるのですか。
    #165となっているのは、他にもあるのでしょう。
    楽しくてワクワクしますね。
    2019年10月03日 21:41
  • 月奏曲

    オスモキシロン、なんかすごいですね。ウニっぽいw

    ミルトニア・クロウェシー、なかなかに迷彩模様w
    2019年10月03日 22:39
  • eko

    オスモキシロンの雌雄異花同株・雌性先熟型、自然は面白い仕組みを作りますね。
    ランの花が様々見られましたね。やはりカトレアが目を引きます。どの花も綺麗です。
    2019年10月03日 22:59
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    ラテン語の学名をカタカナ表記にすると、舌を噛みそうになるものがありますよね。
    新宿御苑のラン栽培は歴史があり、明治時代に福羽逸人らによって交配も多く行われました。
    2019年10月03日 23:38
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    オスモキシロンがウニっぽいですか?その形容も面白いです。
    ミルトニアのような斑入りの品種は、ラン展でもよく見かけますよ。
    2019年10月03日 23:40
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    オスモキシロン、面白い性格を身につけましたね。人間も女性の方が先に‘おませ’になりますよね。
    ランの花、私としてはもっと展示してもらいたかったのですが、今の時期は花が少ないのです。
    2019年10月03日 23:42
  • 秋月夕香

    おはようございます。世界には本当に多種、多様な植物があるのですね。
    気候も風土も違うので当たり前ですけれど。
    カトレアも花yかできれいたのしませてくれますね。
    ありがとうございます。
    2019年10月04日 06:24
  • ジュン

    温室は面白いお花や
    興味深いのが多く楽しいですね
    2019年10月04日 07:08
  • nobara

    お好きなランの仲間が色々~見られましたね。
    デンドロビウム・レボラタム
    とてもかわいらしいですね。
    葉っぱも花も?ランとは思えないです。
    2019年10月04日 07:30
  • mina

    こんにちわ~
    沢山の珍しいお花が咲いていますね
    デンドロキラム・マグナム
    素敵ですね
    2019年10月04日 08:05
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    ここの温室はまだ展示品種が少ない方なんですよ。
    ランは変化が多様で、大好きな植物です。
    2019年10月04日 08:46
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    植物園や温室は普段見ることが出来ない植物がたくさん展示されているので、年に何度も行ってしまいます。特に、ネタ切れ時ですかね(笑)。
    2019年10月04日 08:56
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ここに来ればランは確実に見ることが出来ます。ただ、今の時期は花が少ないですが...。
    デンドロビウム・レボラタムはランの中でも変わった形ですよね。
    2019年10月04日 09:01
  • 長さん

    minaさん、コメントありがとうございます。
    これまでに見たことがなかった植物があつたでしょう?デンドロキラム・マグナムは花が小さいですが、香りが良いです。
    2019年10月04日 09:05
  • トトパパ

    こんにちは。

    オスモキシロン・リネアレっていうんですか。
    これも花なんですね。
    2019年10月04日 09:36
  • すーちん

    おはようございます
    見たこともないようなラン
    それぞれ役割がある様に
    神様が作られたんでしょうね^^
    2019年10月04日 09:38
  • 長さん

    トトパパさん、コメントありがとうございます。
    オスモキシロン・リネアレ、黒いのは実で、花は白なんですが、まだつぼみでした。
    2019年10月04日 12:08
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ランは植物界では一番遅く現れたので、生存の場所はごく限られたところになってしまいました。その劣悪な環境に対応するため、様々な形に進化しなければならなかったのです。
    2019年10月04日 12:16
  • 藍上雄

    オスモキシロン・リネアレは変わっていますね。最初に雌花が咲いて後から雄花ですか、一番最初に咲く花は、受粉できないのでは・・・?。
     デンドロビウム・レボラタムの欄らしからぬ。容姿ですが、亜高山に映える植物、珍しいです。デンドロビウムの概念から逸脱しています。
    2019年10月04日 22:07
  • 長さん

    藍上雄さん、コメントありがとうございます。
    オスモキシロンは面白い生態ですね。雌性先熟ですから一番先に咲いた花には実が出来ないことになりますね。他の花穂に咲いた花が、近くで咲いた別の株から受粉するのでしょうね。
    デンドロビウム・レボラタムは葉の付き方や形、花の様子も変わったいますよね。
    2019年10月04日 23:04

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