オシロイバナ(希少な白黄混在花) & 夏のつくば植物園・温室編(2)

 ウォーキング中に見た花です。
 今回は容易に花色が交雑するオシロイバナに注目してみました。花色の基本は、赤、黄、白ですが、それぞれが交雑して、縞模様や絞り模様が出現します。また、同じ株で、2種類の単色が咲くことがあります。しかし、白と黄の混じりは遺伝子の関係で少ないとされています。なお、花弁に見えるのは萼だそうです。

オシロイバナ(白粉花、白粧花)
オシロイバナ科オシロイバナ属の多年草または一年草。南アメリカ原産

基本の3色
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白+赤
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赤+黄
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希少と言われる、白+黄
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 8月20日撮影。


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夏のつくば植物園・温室編(2)

コウシュンカズラ(恒春葛)
キントラノオ科トリステラティア属のつる性常緑低木
日本では、琉球(沖縄島慶佐次・先島列島)に分布
和名は、台湾の最南端マングローブ棲息地の恒春半島に由来
花径は2cmくらい。準絶滅危惧 (NT)。別名:ビヨウカズラ
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ファレノプシス・アマビリス
ラン科ファレノプシス属の常緑多年草
原産はフィリピンからニューギニア、オーストラリア北部にかけて
湿った岸壁などに着生する。交配親として有名な原種
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ムカゴコンニヤク(零余子蒟蒻) 初めて見た
サトイモ科コンニャク属の多年草
中国・インド・バングラデシュ、ネパール、ミャンマーに分布
花後に出来るムカゴを食用にする
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ピナンガヤシ(ピナンガ椰子)
ヤシ科ピナンガ属の常緑低木。インドネシアのアンダマン諸島~ジャワ島に分布
別名:キュールヤシ。樹高は3~10mになる。幹には竹のような節がある
写真は花後と熟した実
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ホヤ・クミンギアナ 初めて見た
キョウチクトウ科ホヤ属(サクララン属)の非耐寒性つる性低木
フィリピン原産。小さい葉で扱いやすく、花が綺麗なので人気がある
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 8月12日、熱帯雨林温室で撮影。
(つづく)

この記事へのコメント

  • 信徳

    有るところには有るんですね。
    白と黄色の混じり花。
    未だに実物見たことが有りません。
    そろそろ探さなくっちゃ、群馬には
    絶滅危惧種と言うかまだ出ていない
    のかも(笑)。
    2019年08月24日 12:37
  • なおさん

    4o'clock(午後4時の花)とも呼ばれるオシロイバナは、午後からのお散歩にはもってこいの花ですよねえ。黄色に白いのはなかなか見る機会がない、ということですが、何処でだったかは忘れましたが1度見たような覚えがあります。 そのほかにもいろいろ交配で変化に富む花色や絞りなどの違いが見られるのは嬉しいですね。

     温室は暑いもの、いうイメージがありますが、寒冷地の植物を育てるための冷房が効いたものもあり、電気代もタイヘンなことでしょうねえ。
    2019年08月24日 14:49
  • mina

    こんにちわ~
    オシロイバナ、基本の3種類は
    見た事あるのですが。
    紫っぽいのは初めて見ました♪
    ムカゴコンニヤク(零余子蒟蒻)綺麗ですね
    食べられるんですか。
    どんな味なのかしら?
    2019年08月24日 15:27
  • コスモス

    花色が交雑するオシロイバナはよく見かけます。
    希少な白と黄色の花も見つけましたか。
    さすが長さんですね。
    2019年08月24日 16:06
  • トトパパ

    こんにちは。

    オシロイバナ、可愛いですね。
    濡れてるのがまたいい感じですね。
    2019年08月24日 16:34
  • イッシー

    黄色と白は見ないですよね~。
    雨の後でしたか!
    素敵な写真ですね!!
    2019年08月24日 17:00
  • 秋月夕香

    こんばんは。あまり覚えられないような名前ばかりですね。
    ~むつかしい~です。
    それにいつも見ないお花も沢山あります。オシロイバナはこちらにもありますけれど。よく色がまじっていますね。
    色々と変わりダネを見せていただいてありがとうございます。
    2019年08月24日 17:11
  • nobara

    オシロイバナもいろんな色の出方がしますね。
    それでも我が家は箱入り娘?なのか
    絶対に単色だけです。基本の3色の真ん中の色。
    濃い赤紫? 濃ピンク?だけです。
    お浸しに出来る程、たっぷり咲いています。
    まるで木のようです。
    ムカゴコンニャク、作り物のような?ですね。
    ムカゴを食べる?のですか? 
    蒟蒻芋も大きな零余子様ですもんね。
    このホヤ・クミンギアナ 珍しい色ですね
    2019年08月24日 17:32
  • eko

    黄色と白の交じりのオシロイバナがありましたね。希少ですね。
    温室内は珍しい花が見られますね。
    ムカゴコンニャク、可愛い花が咲いていますが、花後のムカゴが食用になるんですね。
    ピナンガヤシ、何とも不思議な実がなっていますね。
    ホヤ・クミンギアナの花は可愛いです。
    2019年08月24日 17:39
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    白と黄色の斑入り、毎年同じ場所で出現します。でも、今年は黄色が入る花が少なかったです。白と黄色のオシロイバナが一緒に咲いている場所でないと、確率はぐっと下がりますね。
    2019年08月24日 18:05
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    黄色の遺伝子の発現を白の遺伝子が妨げるらしく、白と黄色混じりは少ないのだそうです。今日のウォーキングでは、黄色の株の一部分だけに赤い花が咲いていました。
    温室は冬よりずっと温度差が少ないので、入りやすいです。つくば植物園に冷房の効く温室があるのかもしれませんが、一般公開の温室はクーラーなしです。
    2019年08月24日 18:12
  • 長さん

    minaさん、コメントありがとうございます。
    オシロイバナの赤は少し紫色の色素が入っているのかも知れませんね。
    ムカゴコンニャクのムカゴは熟すと赤くなり、それを食すようです。ムカゴコンニャク芋は、コンニャク特有のくさみがなく、一般のコンニャクより1.5倍の繊維質を含み、良質だそうです。
    2019年08月24日 18:20
  • 長さん

    コスモスさん、コメントありがとうございます。
    白に黄色が混じるオシロイバナは毎年同じ場所で咲くので、見つけるのは簡単なんです。
    2019年08月24日 18:21
  • 長さん

    トトパパさん、コメントありがとうございます。
    オシロイバナは16時以降に咲き始めます。私のウォーキング時間に合わせてくれているんです(笑)。
    2019年08月24日 18:23
  • 寿々木

    オシロイバナにこんなに変化があるとは知りませんでした。胡蝶蘭のアマビリスは原種でしたか、沖縄海洋博公園温室で出合います。
    2019年08月24日 18:39
  • もこ

    オシロイバナ今年はピンクしか見ていません。白に黄色の斑入り等見たこと無いです。

    ピナンガヤシに ビックリ!ヤシは丸い実が生るものと思っていました。

    アサガオの変化 葉も花も様々に変化するのですね。
    2019年08月24日 20:44
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    オシロイバナの白と黄色が咲いているところが見つけやすいです。オシロイバナはスマホの写真です。
    2019年08月24日 21:02
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    温室の花は馴染みがないので、名前を覚えるのは難しいですね。
    オシロイバナ、色が混じりやすい植物です。白と黄色の斑入りを探してみて下さい。
    2019年08月24日 21:06
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    オシロイバナの色の混合は単色で植えてあるところでは殆ど出現しません。やはり近くにあって昆虫が花粉を運びやすいところですね。オシロイバナってお浸しに使えるんですか?
    ムカゴコンニャクのムカゴは赤く熟すそうで、それを食べるらしいです。芋の方も良質だそうですよ。
    ホヤ・クミンギアナ、花は初めて見ましたが、綺麗ですね。
    2019年08月24日 21:10
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    お宅の近くでも白と黄色の混じったオシロイバナが見つかりますか?
    ムカゴコンニャクの原産地ではムカゴを食用にするそうです。ネットの写真を見ると赤く熟すようです。
    ビナンガヤシは茎の節の所から花序が出てきます。
    2019年08月24日 21:14
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    オシロイバナは身近な花ですから、ご近所で探してみれば色が混じった花がすぐ見つかりますよ。
    ファレノプシス・アマビリス、熱帯ドリームセンターでご覧になりましたか。
    2019年08月24日 21:18
  • ロシアンブルー

    こんばんわ。
    オシロイバナの花、一株にいろんな色の花を見かけますね。
    白・黄色は希少なんですね~、確かに見かけたことないよう
    な気がします。
    赤・黄色は近くに咲いています。
    2019年08月24日 21:19
  • 長さん

    もこさん、コメントありがとうございます。
    我が家の近くにはオシロイバナを植えているお宅が多いし、道ばたでも咲いています。あちこちに咲いていないと色の混合が出る確率は下がります。
    ビナンガヤシは椰子の中でも変わり種ですね。
    朝顔の変化、面白いですよね。
    2019年08月24日 21:20
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    オシロイバナの白と黄色は白の遺伝子が黄色の遺伝子を抑制する働きをしているらしいですよ。だから、少ないのだそうです。
    2019年08月24日 21:22
  • shuuter

    オイシロイバナ 近所の庭で見かけます。野生化して道端にも広がりますね。
    2019年08月24日 21:39
  • 月奏曲

    お~そういえば赤白・黄赤は見かけるけど黄白は見かけた記憶がないなぁ。

    ホヤ・クミンギアナ、これ面白いですね。

    ムカゴは食用のアレは知識として知ってましたがこんなお花だったとは…結構大振りで見映えいいですね。
    2019年08月24日 21:51
  • 長さん

    shuuterさん、コメントありがとうございます。
    オシロイバナはこぼれ種でも繁殖しますね。転居前の我が家で植えてことがありますが、2年目は増えすぎると分かったので、その年に止めました。
    2019年08月24日 21:57
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    オシロイバナの白・黄は見かけないでしょう?とても少ないのです。
    ヤマノイモなんかのムカゴは茶色ですが、ムカゴコンニャクのものは緑から赤く熟すらしいです。花は綺麗ですね。
    2019年08月24日 22:03
  • yasuhiko

    オシロイバナ、パラシュートにしたり、
    種をつぶして白い粉を白粉にしたり、
    子供の頃の遊びを思い出します。
    2019年08月24日 22:49
  • 長さん

    yasuhikoさん、コメントありがとうございます。
    子供の頃、オシロイバナで遊びましたか。種の中の粉を白粉にする遊びは女の子がやっていましたが、パラシュートとしえ遊んだ記憶は無いです。
    2019年08月24日 23:25
  • yoppy702

    (驚いた)
    (なるほど)
    (ナイス)
    (かわいい)
    「気持玉」代わりの足跡ですので、コメ返は不要です。
    2019年08月25日 00:06
  • すーちん

    おはようございます
    オシロイバナは
    色見比べてるだけで
    も楽しいですね^^
    2019年08月25日 09:52
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    オシロイバナは私がウォーキングする頃咲き始めるので、つい目が行ってしまいます。
    2019年08月25日 10:58
  • 無門

    こんにちは

    オシロイバナの花色
    どんなものでもありそうでも
    白と黄の混じりは
    珍しいのですね
    2019年08月26日 11:02
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    白の遺伝子が黄色の遺伝子の発現を抑制する働きがあるらしいですよ。
    2019年08月26日 14:42
  • 藍上雄

    コウシュンカズラは、初めて見ました。絶滅危惧種なんですね。花弁の形が変わっていますね。
     ムカゴコンニヤクも変わっていてこれをそのまま切る花にしても面白そうです。
     ホヤ・クミンギアナですが、サクラランやイケマの良く似ています。同じ仲間なんでしょう・・・。
    2019年08月26日 20:28
  • 長さん

    藍上雄さん、コメントありがとうございます。
    コウシュンカズラ、花弁の付け根部分が独特な形ですね。
    ムカゴコンニャクの花は、カラーやミズバショウの花と似ているように、サトイモ科に独特な花の形です。
    ホヤ・クミンギアナは、属名でお分かりと思いますが、サクラランの仲間です。
    2019年08月26日 21:25

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