受付のある教育棟の裏口を出ると、すぐにウワミズザクラの大木があり、実がたくさん付いていました。黄色、赤、黒と色とりどりで綺麗でした。
更に奥に進むと、右手に野菜畑があり、マメ科などの花が咲いていました。
ウワミズザクラ(上溝桜)
バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木。日本固有種
太古の日本で鹿の肩甲骨の裏に溝を彫り、この木で焼いた後に出来たヒビを
用いて占いを行ったことから「裏溝桜」が訛ったという説ががあります
新潟では、開花前の未熟なつぼみを塩漬けにした「杏仁子」を食べるそうです
ラッカセイ(落花生)
マメ科ラッカセイ属の一年草。原産地は南アメリカ大陸
花後の花茎が下に伸び、地中に潜って実を作るという面白い性質
千葉県は落花生(ピーナッツ)の国内生産高が8割、次いで茨城県が1割
メロン
ウリ科キュウリ属の一年草。原産地はインド
メロンの若い実?
ジュウロクササゲ(十六大角豆)
マメ科ササゲ属の一年草。アフリカ原産。ササゲの亜種
名の由来は、莢に豆が16個入っていることから
飛騨・美濃の伝統野菜で、若い莢を食用にする
ベニバナインゲン(紅花隠元)
マメ科インゲンマメ属の多年草(一年草扱い)。メキシコ原産。豆は紫色
別名:花豆(紫花豆)。変種に花や実が白いシロバナインゲンがある
ナタマメ(鉈豆)
マメ科ナタマメ属の一年草。熱帯アジア原産
名の由来は、大きくなった莢が刀のように見えるから
別名:刀豆(トウズ、タチマメ、ナタマメ)、帯刀(タテハキ)
福神漬けにスライスしたものが入っています
シカクマメ(四角豆)
マメ科シカクマメ属の多年草(一年草扱い)。熱帯アジア原産
名の由来は、実の断面がひだのついた四角形なので
沖縄では「うりずん豆」の名で栽培され、利用が広まっている
モロヘイヤ
アオイ科ツナソ属の一年草。北アフリカ原産
和名はシマツナソ(縞綱麻)。綱麻とは繊維材料のジュートのこと
ヘチマ(糸瓜、天糸瓜)
ウリ科ヘチマ属の一年草。インド原産。写真は実と雌花
子供の頃、我が家には毎年ヘチマが植えてありました。実が出来ると、若い実は食用にしますが、一つだけ残しておきます。熟した実を腐らせ、中の繊維質をたわしとして使うのです。浴用のたわしもこれで、新しいとヒリヒリしたものです。母は、実が終わると、根元近くで茎を切り、根側の先端を一升瓶の中に入れます。すると、根から吸い上げた水分が一升瓶に溜まります。これを化粧水(ヘチマ水)として使っていました。
8月12日撮影。
(温室編につづく)
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我が家の近くにある集合住宅のエントランスで、またタイサンボクが咲き始めました(前回は6月)。その隣で、ブラシノキに今年3回目の花が咲いています。その隣にある中華料理店の店頭ではサギソウが咲いています。
タイサンボク(泰山木、大山木)
モクレン科モクレン属の常緑高木。北米中南部原産
ブラシノキ(ぶらしの木)
フトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木。オーストラリア原産
別名カリステモン(本来は属名のラテン名)、ハナマキ(花槙)
サギソウ(鷺草)
ラン科サギソウ属の多年草。気付くのが遅かった
この記事へのコメント
小枝
先日は拙ブログのテスト記事にコメントをどうもありがとうございました。
私はモロヘイヤが好きでよく食べるのですが、こんなにきれいな花を咲かせていることは知らずに口にしていました。
目黒のおじいちゃん
残暑お見舞いもうしあげます。
色々楽しめて良いですね。
先日蓼科で出逢ったタヌキササゲ、和名を調べていたら
予想外の漢字が表記され驚きました。
イッシー
これから収穫の秋を迎えますね。
美味しいものがいっぱいできそう。
おお、最後はサギソウまで!
mina
ウワミズザクラ、沢山の実が
付いていますね
「へちま」は私も子供の頃庭に植えてあって
母がタワシを沢山、作っていました
結構便利そうでした。
化粧水も作れるとか聞きましたが
作ってなかったと思う
river
モロヘイヤは丈夫で栽培しやすい野菜ですが種は有毒ですから食べてはいけません。牛や豚に食べさせて死亡例があるとのことです。私は花が咲いたら食べないことにしました。
ナタマメは福神漬けに入っていますが実際には大変大きくなりますね。
当地は以前ヘチマの大きな生産地でした。何に使うのかと聞いたら石油精製に使うのだと言うのですが真偽のほどは分かりません。今は栽培する農家はないようです。
トトパパ
ウワミズザクラっていうんですか。
桜なんですかね。
サギソウ、いいですね。
bunko
信徳
杏仁子酒も美味しいです。魚沼では塩漬け、ホワイトリカーに浸けた杏仁豆腐に似た味が今でも忘れません。
モロヘイヤは庭で咲いています。葉っぱを茹でてソーメンの薬味にして食べます。ヘチマの揚げ物は台湾で良く食べました。魚沼では子供の頃垢すり代わりに使いました。今日は懐かしいものばかりですね。
寿々木
はるる
ウワミズザクラ、赤くなるんですね。
落花生は見る機会がありません。
こういう花が咲くんですね。
メロンの花にも出会われたんですか。羨ましいです。
なおさん
埼玉県人が千葉解放戦線のメンバーに捕まると、体中の穴という穴に落花生を突っ込まれる拷問??を受けたり、その突っ込まれままで地引網を引かされる、と「翔んで埼玉」の映画で千葉がイジられていましたねえ。
ヘチマは正岡子規の句で有名ですね。痰切りのためにもヘチマ水は利用されていたのですね。
沖縄・奄美や鹿児島あたりではヘチマ若い実もナーベラーとして煮たり炒めたりして食べるそうですね。
nobara
たてもの園のエントランスに入ってすぐに
ウワミズザクラがあり色とりどりの実が綺麗でした。
なんだかいつのまにか、枯れちゃったんですけど~
タイサンボクまでが返り咲き?
なんだか変な気候の所為なのかしら?
shuuter
色鮮やかで香り豊かなものができました。
山で採集することが必要です。
長さん
モロヘイヤがお好きですか。野菜は花を咲かせると美味しくなくなるものが多いから、普通は咲かせませんよね。
長さん
タヌキササゲという植物はないので、もしかして、イタチササゲもしくはタヌキマメではないでしょうか。予想外のガン字だとすると鼬でしょうね。
長さん
サクラ属ですからサクランボで良いのでしょうねが、食用には適さず、果実酒に使われるそうです。
もこ
ウワミズザクラの花は見たことあるのですが実ははじめてみました 実が色付くと木が賑やかになりますね。
つる性の植物お馴染みの物も含めても色々在りますね。
サギソウが涼しそうです。
長さん
昔はヘチマを良く植えたもののようです。我が家ではヘチマたわしが増えてきたので、父はヒョウタンを植えていました。
長さん
野菜も色々作られていたんですね。モロヘイヤの種が有毒とは知りませんでした。
モロヘイヤは妻が好みではないようです。ナタマメはネットの写真でしか見たことがないですが、大きな実ですね。
ヘチマが石油精製に使われるのですか。聞いたことがないですね。
長さん
ウワミズザクラの花はご覧になったことがおありですか。初めて見たら、これが桜?と思いますよ。
長さん
ウワミズザクラ、小さな実がたくさんなって、今頃は黄色、赤、黒が混在して、なかなか見ものですよ。
ヘチマの名の由来、面白いですね。こんな名前を付けたのは江戸時代でしょうね。
降魔成道
勉強になります。
長さん
新潟ではウワミズザクラの利用法が色々考えられたのですね。モロヘイヤを栽培しておられますか。これも利用法が色々あるようですね。
台湾ではヘチマを揚げて食べるのですか。美味しそう。
長さん
ウワミズザクラはそうどこにもあるような木ではないですよね。つくば植物園には大木が2本あります。
父上は落花生農家でしたか。それなら、よくご覧になっていたことでしょうね。
長さん
サギソウの花、白鷺が飛んでいるかのような姿ですよね。
ウワミズザクラの実は赤くなった後、黒く熟します。
落花生は千葉県の特産で、八街あたりにいくと畑がたくさんあります。
メロンの花、初めて見ましたよ。
長さん
ウワミズザクラの実は生食できますか。小さいからいくつも食べないとお腹の足しになりませんね。
「翔んで埼玉」の話は、そんなとんでもないことが出てくるストーリーですか。けしからん(笑)。
今の若い人はヘチマ水なんて言っても分からないでしょうね。
月奏曲
ヘチマって食べれるんだ?知らなかった(;´Д`)
たわし?に使うのは知ってましたが一本だけ残すってことは一本あれば一年分持つってことなのかな?
一回もらって使ったことありましたがこすった瞬間あまりの痛さに一回でこりて使わなかったなぁw
長さん
メロンの花、初めて見ました。出来たての実はウリからしく緑の模様が入るのですね。
ウワミズザクラが枯れてしまったとは残念ですね。ここには大木が2本あります。
ブラシノキは年に何度も咲きますが、タイサンボクが真夏に咲くとはねー。
長さん
ウワミズザクラの果実酒、色が綺麗なんですね。味も良さそうですね。山なら実を捕っても怒られませんね。
長さん
ウワミズザクラ、花の頃も良いですが、夏は様々な色の実がなるので、あの花からは予想も出来ません。
マメ科やウリ科は身近な植物ですが、花はあまり見かけません。
サギソウ、もっと早く気付けば良かったと思います。
長さん
落花生、花はいかにもマメ科ですが、実の出来方が面白いですよね。
長さん
マメ科が多いですが、ウリ科も他の科の野菜も植えてありましたよ。ヘチマは小さい実の頃に食べないと駄目ですね。熟した実は30cmくらいになった記憶です。たわしなら7、8個出来たようです。お湯で煮ると柔らかくなるんですけどね。
eko
マメ科の花が様々咲いて収穫が楽しみになります。ジュウロクササゲ大好きなんです。スーパーで買うと結構高いです。来年は育ててみようかと思っています。
タイサンボクがまた咲いているんですね。ブラシノキはもう3回目なんですね。
サギソウは美しいですね。
長さん
ウワミズザクラ、この木は大きいので、実がたくさん付いていましたよ。
岐阜県では今でもジュウロクササゲがたくさん作られているようですね。こちらのスーパーでは見たことがありません。
ブラシノキは分かりますが、タイサンボクが狂い咲きしていました。
心
ウワミズザクラ、真っ白い花穂には出会っていますが・・。
緑の葉に鮮やかに実った果実がピカピカに光った美しい姿は、初めて拝見いたしました。
野菜の花も綺麗ですね~。
ジュウロクササゲ、ナタマメ、シカクマメの淡い色。
ベニバナインゲンの赤い花は、畑の中では目立ちますね。
どのお花も、綺麗に撮られていますね。
サギソウ、涼しげで美しい花ですね♪
秋月夕香
珍しいお花ばかりですね。ウワズミサクラはたべられるのですね。おいしそうな色です。
泰山木は2度さくのですか?
シカクマメとかナタマメとか、あまりお花はみたkとがありません。かわいいですね。
そろそろサギソウの季節ですね。故郷の友人の庭に沢山さいています。優雅にさいていますよね。いつもありがとうございます。
すーちん
ブラシの木
今頃咲くんですよね
確か年2回我が家の鉢植えの木
まだ咲きそうにありません^^
ヒゲ爺
ナイス(^ǒ^)ナイス
可愛い.d( ^u^ )b可愛い
ガッツg(^0_0^)gガッツ
面白い.w( ^O^ )w面白い
なるほどn( -v- )nなるほど
驚いたY(⦿U⦿)Y驚いた
コメ返は不要です。
長さん
ウワミズザクラ、花の頃も良いですが、黄色、赤、黒の小さな実ができている今頃もきれいです。
野菜の花は再演をしておられる方ならお馴染みのものがあるでしょうが、私らには珍しいです。
サギソウ、一輪だけ綺麗でした。
長さん
ウワミズザクラ、実が小さいから食用に適さないかと思ったら。食べられるそうです。
タイサンボク、戻り咲きは初めて見ました。
野菜の花はあまりなじみがありませんので、咲いているものを全部撮ってきました。
サギソウ、たくさん咲いているとサギが群れをなして飛んでいるみたいですよね。
長さん
ブラシの木は。剪定すると何度も咲くようです。
yoppy702
(ナイス)
(かわいい) (かわいい)
「気持玉」代わりの足跡ですので、コメ返は不要です。
ゆらり人
何時も定期的に更新され多くの草花や植物のレポートに感心しております。
先日高速道路に乗って道路わきの山肌に白いユリだと思うのですが沢山咲いていました。
ヤマユリはオレンジ色のがそうなんでしょうかね。
お出かけとの事、お気を付けてお帰り下さい。
また御伺い致します。
長さん
山で出会った白いユリだとヤマユリの可能性がありますね。20cmくらいの大輪で、花弁の内側には黄色の筋と紅色の斑点があります。オレンジ色は恐らくコオニユリでしょう。
藍上雄
モロヘイヤですが、黄色い花のアオイ科は珍しいのでは…。
長さん
ウワミズザクラの実、今は黄、赤、黒が混じっていますが、秋には全て黒く熟しますね。
ベニバナインゲン、豆の花の中では目立っていました。
アオイ科でもトロロアオイとかオクラなんかは黄色い花が咲きますよ。