前記事に続いて、海岸近くで咲く花たちからです。
ハマサワヒヨドリ(浜澤鵯)
キク科ヒヨドリバナ属の多年草。ヒヨドリバナの海岸型変種
千葉県、神奈川県と伊豆諸島に分布。絶滅危惧Ⅱ類((VU)
![IMG_1703.JPG](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000000/156596176204266627826-thumbnail2.jpg)
![IMG_1704.JPG](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000000/156596176207133058543-thumbnail2.jpg)
ウスギハマカンゾウ(薄黄浜萱草)
ユリ科ワスレグサ属の多年草。ハマカンゾウとキスゲの交雑種
![IMG_1710.JPG](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000000/156596222912611873073-thumbnail2.jpg)
![IMG_1709.JPG](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000000/156596222922344868951-thumbnail2.jpg)
以下は、海岸型の植物ではありません
タコノアシ(蛸の足)
タコノアシ科(←ユキノシタ科)タコノアシ属の多年草。準絶滅危惧 (NT)
本州・四国・九州・奄美大島・東アジアに分布
花穂が伸びると花が直線的に並び、蛸の足のような形に見える
![IMG_1667.JPG](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000000/156596282655630819266-thumbnail2.jpg)
花径は4~5mmで、花弁は普通無く、色が黄緑色なので目立たない
![IMG_1666.JPG](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000000/156596282651375838188-thumbnail2.jpg)
花穂が伸びた状態はこちら(昨年の画像です)
トチカガミ(鼈鏡)
トチカガミ科トチカガミ属の多年草。準絶滅危惧種(NT)
中国、朝鮮半島、東南アジア、オーストラリア、日本に分布
とち(鼈)はスッポンのことで、光沢のある丸い葉を鏡に見立てた
雌雄異株。写真は雄花。花径15mmくらい
![IMG_1680.JPG](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000000/156596299751052240537-thumbnail2.jpg)
![IMG_1682.JPG](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000000/156596299752231479765-thumbnail2.jpg)
コオニユリ(小鬼百合)
ユリ科ユリ属の多年草。日本の在来種。オニユリは中国原産
![IMG_1693.JPG](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000000/156596410737343178174-thumbnail2.jpg)
![IMG_1691.JPG](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000000/156596410736660945880-thumbnail2.jpg)
ゴンズイ(権萃)の実
ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木。まだ割れていなかった
![IMG_1670.JPG](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000000/156596474872572694154-thumbnail2.jpg)
メイゲツソウ(名月草)
タデ科ソバカズラ属(←タデ属)の多年草
イタドリの高山性変種。和名はベニイタドリ(紅虎杖)
花色がもっと赤くなるものもあるが、この個体はそれほど赤くならない
![IMG_1647.JPG](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000000/156596452534077284391-thumbnail2.jpg)
![IMG_1648.JPG](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000000/156596452534934929100-thumbnail2.jpg)
タケニグサ(竹似草)
ケシ科タケニグサ属の多年草。茎を切ると有毒の黄色の乳液をだす
実が大きくなり始めていた
![IMG_1712.JPG](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000000/156596378350320065219-thumbnail2.jpg)
![IMG_1713.JPG](https://chosanritirelife.up.seesaa.net/00040652N000000000/156596378349663105245-thumbnail2.jpg)
(つづく)
この記事へのコメント
イッシー
最初は海沿いの花たちでしたか。ほんとにいろんな種類がありますね。
なおさん
タコノアシは 東京の六道山公園やら茨城の茨城自然科学博物館のある菅生沼などで見たことがあります。秋になると紅く色付いて茹蛸のようになりますねえ。10日の神代植物園の正門前にも鉢植えが展示されていました。
目黒のおじいちゃん
珍しい花もおおいようですね。
nobaraさんの自然教育園レポ、拝見しています。
拙ブログは後回しにしましょう。
長さん
ハマサワヒヨドリはフジバカマの白花といった風情ですね。海岸型の植物、今までに無く多くの花を見る事が出来ました。
長さん
ハマサワヒヨドリやウスギハマカンゾウ、ここでは初めて花を見ました。新たに収集したものかも知れません。
タコノアシ、咲き始めたばかりです。昨年はタコノアシ状態の花が見られたのですが、ちょっと早すぎました。秋に行ったら紅葉の姿を探してみましょう。
長さん
植物園だけに、希少品種や絶滅が危惧されている植物も収集されていました。
花咲か爺
nobara
タコノアシ、まだ蛸さんの足には見えませんね。
もう少し花穂を幾筋か伸ばしたら?ですね。
トチカガミも可愛いですね
おしまい3種は近隣で見かけますね。
とくにタケニグサは近年、すさまじく繁茂していますね。
寿々木
eko
タコノアシ、もう少し花穂が伸びるとタコノアシのようになりますか。トチカガミ、丸い葉が可愛いです。
タケニグサに実が出来ていますね。路傍によく蔓延っています。
無門
ハマ〇〇の花たちは
それなりに皆逞しい
環境の良いところにと
老婆心が働く
秋月夕香
shuuter
月奏曲
割れてないせいかな?
タケニグサ初めて見ました。ケシぽくないけどケシ科なのですね。
長さん
タコノアシをご覧になりましたか。昨年、ここで初めて見た植物です。秋の紅葉の頃、茹蛸になったところを見てみたいです(笑)。
長さん
ハマサワヒヨドリはサワヒヨドリの海岸型なのですね。
タコノアシ、昨年は花穂が蛸の足状態に伸びていましたが、今年はちょっと早かった。
トチカガミは小さい花ですね。
タケニグサが近くに生えていますか。ウォーキング範囲では見たことが無いです。
長さん
メイゲツソウはイタドリが高山に登って、変質したものだそうです。この株はあまり赤くならないし、花が小さいから雄株だろうと思います。
長さん
私もハマサワヒヨドリとウスギハマカンゾウは初めて見ました。
タコノアシの花穂が伸びた様子は昨年見ましたので、画像のリンクを追加しておきます。
昔はタケニグサが身近なものでしたが、今はあまり見かけません。
長さん
海岸型の植物は厳しい条件の環境で生き抜かなければならないので、皆たくましいですよね。
長さん
ゴンズイは同名の魚に由来し、共に役に立たないからだと言います(他にも説がありますが)。
ヒヨドリバナの名の由来は、ヒヨドリが鳴く頃に咲き始めるからです。サワヒヨドリバナは湿気のある環境を好むもので、更にその海岸型と言うことでハマを付けたんです。
長さん
ハマサワヒヨドリは関東地方限定ですから、植物園でもないと見られませんよね。
長さん
ゴンズイの実、まだ若いので割れていません。割れると中の黒い種が見えますね。
タケニグサ、ケシの花には全く似ていませんが、毒草です。子供の頃は良く目にした植物でした。
yoppy702
(ナイス)
(かわいい) (かわいい)
「気持玉」代わりの足跡ですので、コメ返は不要です。
信徳
ご無沙汰しています。
つくば植物園には色々な植物が有るのですね。レンゲショウマは涼しい場所を選んで植えられたり工夫されているのでしょう。
お盆休みは台風前は暑い日の連続で参りました。若い頃は暑さなんて気にかけないものでしたが今は気温などが気になる歳になってしまいました(笑)。
すーちん
メイゲツソウ群生
してると
見事ですよねー
mina
トチカガミって可愛いお花ですね
タケニグサ(竹似草)は実から出た液が
有毒なんですか。
この細長いのが実?
トトパパ
ヒヨドリっていうんですか。
可愛い花ですね。
トチカガミも可愛いですね。
長さん
ご無沙汰です。豆台風は無事通過しましたか?私も暑いのは苦手になりましたよ。
この植物園には7,000種類を超える植物が植栽され、そのうち、3,000種類を見ることができます。勿論、花が咲く植物だけではありませんので、実際に見る事が出来る花は季節ごとに異なります。
長さん
メイゲツソウの群落、福島県の浄土平で見たことがありますよ。
長さん
トチカガミの花径は2.5cmくらいですが、葉が大きいので小さく見えます。
タケニグサにはアルカロイド系の毒があります。最後の写真で細長い葉みたいに見えるものが若い実です。
長さん
ハマサワヒヨドリはフジバカマの花を白くしたみたいな花ですね。
bunko
go
ハマサワヒヨドリの白い花、高原に咲くヒヨドリバナと
白い花は同じですね、アサギマダラの蝶が好んで蜜を求めて
集まる花なのでカメラを構えて待っていることも有ります。
コオニユリの花はオニユリと同じですね、先日、オニユリの
群生している所に行って来ました、オニユリは葉の付け根に
ムカゴが出来てそのムカゴによって増えるようです、コオニユリは球根が分岐して増えるようです(先日信徳さんに教えて頂きました)
藍上雄
長さん
絶滅危惧種の保存育成はこの植物園の大きな使命なんだそうです。
タコノアシ、ご存じでしたか。
長さん
ハマサワヒヨドリとヒヨドリバナの相違点は「背丈が低く、葉にやや厚みあり、全体的に有毛」と言うことですが、花は同じですね。
コオニユリはムカゴがないのがオニユリとの相違点で、花は少し小さいですね。
長さん
トチカガミは、初めてですか。オモダカも丸い三弁花でしたね。
うふふ
いろいろなお花が一度に見られて得をした気持ちになります(笑)
ウスギハマカンゾウを浜辺で見たら、うれしくて飛び上がりそう。
でも簡単には見られないのでしょうね。
かと思うと、タケニグサのようなその辺で見られる草もあるのですね。
家の近くの駐車場の隅にあるタケニグサは背丈が低くて遠慮がちに生えています。
長さん
植物園は楽しいところです。これだけ見て入園料は只というのですから、交通費をかけていくだけのことはあります。
子供の頃、タケニグサは普通に生えていましたが、こんなに大きくはならなかったような記憶です。
CHIEKO
つくば植物園には本当に沢山の貴重な植物が大切に植えられているのですね。
絶滅危惧種はこうして保存されて育てられていることを知りました。
ハマサワヒヨドリ、鳥の名前のようだったり、タコノアシ、タコの足をイメージして名付けられたり、知らなかった植物ばかりです。明月草というお花も素敵な名前がついていて忘れがたいです。
コスモス
コオニユリは入笠山で見ました。
長さん
つくば植物園は、日本の植物は勿論、海外原産の植物も色々収集しています。特に、ランの原種や絶滅危惧種を多く集めています。
植物の名の由来を調べてみるのも面白いですよ。
長さん
山で咲くのはコオニユリですが、街中で見つかるのはオニユリが多いですね。