夏の日比谷公園にて(4) 変化朝顔展の作品から

IMG_002.jpg 7月28日から8月3日まで、日比谷公園の常設陳列場で、大輪朝顔展と共に開催された「変化朝顔展」に出展された作品を紹介します。(右のチラシは大きくなります)
 主催は変化朝顔研究会(HPはこちら)です。

変化朝顔とは
 とても朝顔とは思えないような奇態をしめす花や葉を鑑賞するアサガオの突然変異系統を変化朝顔と呼んでいる。また変わり咲朝顔や変化咲き朝顔とよばれることもある。
 江戸時代(文化文政期、嘉永安政期)にブームになったが次第に廃れた。その後、地方で細々と維持されてきた種が、明治維新後から戦前にかけて中央でも栽培されるようになった。
 現在でもその流れを絶やさぬよう愛好家によって綿々と伝えられている。

 変化朝顔は、獅子咲牡丹(獅子という変異に複数の変異が重なったもの)、車咲牡丹(花筒から変化しているもの)、采咲牡丹(花弁が細く切れ込んだもの)に大別されるようです。
 変化の出方は概ね1/16の確立でしかないので、種をたくさん蒔かないと同じものは出てこないとのこと。

< 小さな金屏風の前に置かれた作品 >
素人目には、獅子咲きと車咲きが複合しているように見える
縮れた葉も変化の一要素で、変化朝顔の中でも特殊なものらしい
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< 変化朝顔の色々 >

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 8月3日撮影。
 (シリーズ終了)

この記事へのコメント

  • すみれ

    こんにちは~
    こんな変化した朝顔があるなんてビックリです
    突然変異なんですかね
    ナデシコのような花びらの朝顔なんて
    初めて見ました~
    2019年08月11日 13:54
  • river

    変化朝顔には「正木」と「出物」がありますね。
    「正木」は種が出来るもので桔梗咲き、木立ち、切れ咲き、石畳咲き、台咲き、捩梅咲き、枝垂れ、縮咲き、帯化茎などがあります。「出物」は種が出来ないもので采咲き牡丹、台咲き牡丹、車咲き牡丹、獅子咲き牡丹などがあります。これらの性質は劣性遺伝子の組み合わせによって生じるものですから劣性遺伝子を持つ正常な系統から種子をとって期待するしかありません。効率は悪いですが江戸時代から様々なものが作られてきたのですね。劣性遺伝子を持った正常な親の確保が難しいです。
    2019年08月11日 14:08
  • トトパパ

    こんにちは

    変化朝顔ってのはあるんですね。
    変わった形ですね。
    2019年08月11日 15:47
  • なおさん

    アサガオでも変化アサガオの世界はマニアックですよねえ。奇形のものを珍重する、というのは園芸界ではいろいろありますが、出るか出ないか咲いてみないと分からないものもあるのでしょうから、確率とカケの世界で出現率は低いものを期待して育てる、というのも根気とヒマがないとできませんよねえ。
     絶えずに連綿と受け継がれている、というのもスゴイですよね。
    2019年08月11日 16:08
  • 寿々木

    なんと!お化けのような朝顔ですね。変化朝顔とは、物は言い様です。
    2019年08月11日 16:20
  • 花咲か爺

    珍しい朝顔の数々、画像が大きく楽しめますね。
    皆さんにいろいろ教えて頂き何とか(何度も下書きをやり直しながら)頑張っているところです。中々お寄りできませんがお許しください。
    2019年08月11日 17:21
  • nobara

    変化アサガオって薩摩も盛んでしたよ。
    花だけ見たらナデシコかと思うようなのありますね。
    あと?マメアサガオみたいなのもあるんですか?
    アサガオだけに時間との勝負みたいで・・・
    これだけ一堂に咲かせるのは大変でしょうね
    2019年08月11日 17:30
  • 秋月夕香

    こんにちは。まるで朝顔ではないような朝顔ですね、はじめてみました。なんだか鷺草なような白い朝顔も。
    不思議ですねえ~。
    なんでそうなるの、とおもってしまいます。
    それが生物のふしぎかもしれません。はっっぱもまるで朝顔ではないみたい。
    でも珍しいお花をありがとうございます。
    2019年08月11日 18:39
  • はるる

    アサガオに見えないものが多いですね。
    驚くほど、きれいです。
    色や形、それぞれ良さがあり、
    おもしろいし、興味深く、見せていただきました。
    2019年08月11日 18:40
  • もこ

    アサガオにこんな種類の花があるのを知りませんでした。
    とてもアサガオとは思えないものもあるのですね。
    世の中にはこんな様々な種類があるとは ビックリです。
    2019年08月11日 20:16
  • 長さん

    すみれさん、コメントありがとうございます。
    劣性遺伝のものと、突然異変のものがあるようです。花弁が深く切れ込んでいたり、葉が変化したり、細くなったり・・・面白いです。
    2019年08月11日 21:16
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    変化朝顔については仰る通りです。文章が長くなるので省略しましたので、書いていただき、助かりました。
    2019年08月11日 21:17
  • 長さん

    トトパパさん、コメントありがとうございます。
    朝顔がこんなに色々変化するなんて、ビックリですよね。
    2019年08月11日 21:18
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    江戸時代からの変化の要素を含んだ種を伝え続けてきたと言うから大変なことですね。劣性遺伝ですから確率は低いです。栽培技術の進歩もあるでしょうが、バイオテクノロジーの発展がこの世界にも貼ってきそうな予感がします。
    2019年08月11日 21:22
  • 長さん

    寿々木さん、コメントありがとうございます。
    どうなっているのか分からない花もあって、実に面白いです。
    2019年08月11日 21:23
  • 長さん

    花咲か爺さん、コメントありがとうございます。
    扱いにくいブログになってしまいましたね。
    デザインを「New」の中から選ぶと写真を大きく表示できますよ。色々試してみていますから、分からないことがあったらお尋ね下さい。
    2019年08月11日 21:26
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    鹿児島でも変化朝顔が盛んでしたか。
    花弁が細く切れ込んだものなどはナデシコみたいですよね。
    小さな赤い花は花弁が切れ込んでいることと、葉の付け根の張り出しが変化しています。変化は少ないですが、獅子咲きの系統だとのことです。
    咲いてみないことには分からない世界でもあるようです。
    2019年08月11日 21:29
  • 長さん

    秋月夕香さん、コメントありがとうございます。
    変化しすぎて、花を見ても、葉を見ても、これがアサガオというものもありました。最初は突然変異だったのでしょうが、それらの掛け合わせでより変化しやすいものを作り出してきたようです。
    2019年08月11日 21:32
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    変化の面白さに嵌まってしまった愛好家が、更に変化を求め続けているようで、奥が深そうです。
    2019年08月11日 21:35
  • 長さん

    もこさん、コメントありがとうございます。
    突然異変みたいなものですから、同じ花が咲くとは限らないので、栽培し続けるのは大変らしいです。
    2019年08月11日 21:36
  • 月奏曲

    うお!これパッと見かけただけなら私朝顔ってわからないwww

    なるほど好事家にはたまらないでしょうねこれw
    魔性の魅力ありますw

    花卉は下手に手を出すと身代潰すってのはわかる気がしますw
    私は手を出さないけどw
    2019年08月11日 21:45
  • うふふ

    金屏風の前の朝顔は水を切らして萎れたのかと思うようですね。
    丹精してこのような姿にするのですから面白いです。
    なんて、こんなことを言ったらいけませんね。
    一時は廃れた変化朝顔が復活して、伝承されているのは嬉しいことです。
    2019年08月11日 22:01
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    まさに好事家と言って良いでしょうね。人が手を出さない分野に興味を持つというのはどの世界にもありますからねー。
    アサガオの場合は種をたくさん蒔くことですから、そんなにお金はかからないか。
    2019年08月11日 22:09
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    縮れたり、切れ込んだり、平開しなかったり、色々な変化が出るものですね。丹精しても変化はしないので、劣性遺伝の方が現れるのを待つだけですから、相当気長な人でなければ飽きちゃいそう。
    2019年08月11日 22:12
  • ロシアンブルー

    こんばんわ。
    普通のアサガオよりかなりの変化ですね。
    葉も花弁もくりんくりんしてアサガオの雰囲気もない感じです。
    カワラナデシコのような花弁ですね。
    以前、向島百花園で見た? 細く裂けた花弁のアサガオ見たような気がします。珍しですね。
    2019年08月12日 00:19
  • 目黒のおじいちゃん

    シリーズ拝見しました。
    何事も奥が深いものですね。
    2019年08月12日 06:17
  • イッシー

    いろんな朝顔があるものですね~!
    私は前記事の花のほうが好きかな。
    色合いが涼しげですね~
    2019年08月12日 07:36
  • mina

    お早うございます
    変化朝顔、色々と有るんですね
    金屏風の前に置かれた朝顔、
    朝顔とは思えないですね
    どれも素晴らしいです♪
    2019年08月12日 08:00
  • コスモス

    変化朝顔っていろいろな物があるんですね。
    花はもちろん葉もずいぶん変わっていますね。
    だいぶ朝顔から遠ざかったような気もしますが。
    2019年08月12日 08:45
  • emi

    おはようございます
    アサガオとは思えないお花たち
    変化朝顔というのですね
    江戸時代の頃から 親しまれていたのですね
    私は初めて見せて頂きましたが
    美しく変化しているお花に驚きました
    2019年08月12日 09:36
  • すーちん

    お早うございます
    金屏風を背に
    芸術作品ですねー
    2019年08月12日 09:46
  • ジュン

    これが朝顔なんですね
    驚きと素晴らしさで興奮です
    2019年08月12日 11:26
  • 長さん

    ロシアンブルーさん、コメントありがとうございます。
    これがアサガオ?と思えるほどの変化ですよね。
    向島百花園でも変化朝顔が咲いていましたか。
    2019年08月12日 16:49
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    いずれも江戸時代から続く趣味の世界です。後継者が減らないと良いのですが・・・。
    2019年08月12日 16:51
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    特殊な趣味の世界です。やはりアサガオは見慣れた花の方が良さそうですね。
    2019年08月12日 16:52
  • 長さん

    minaさん、コメントありがとうございます。
    この趣味の世界では、金屏風の前に置かれた変化朝顔は高い評価がされたのでしょうね。
    2019年08月12日 16:53
  • 長さん

    コスモスさん、コメントありがとうございます。
    身近な植物で、こんなに変化する植物を他に知りません。アサガオは一年草だけに、変化しやすい要素を持っているのかも知れません。
    2019年08月12日 16:56
  • 長さん

    emiさん、コメントありがとうございます。
    趣味の幅が少なかった江戸時代に、朝顔にこんな変化がでるということを発見して、趣味として世に広めた人は凄いと思います。
    2019年08月12日 16:59
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    ある意味芸術作品ですね。一日限りですが・・・。
    2019年08月12日 17:00
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    初めて変化朝顔を見たのは2006年のことですが、やはり私も興奮しましたよ。
    2019年08月12日 17:05
  • 藍上雄

    変化朝顔と言っても上から11・12・13枚目のような変化は、ちょっと良いですよね。最後のえんじ色の朝顔も面白いと思います。
     変異なので、種としては、引き継がれないのでしょうね。
    2019年08月12日 19:18
  • ROKO

    こんな朝顔があったんですね。
    サギソウにも似た白いのもありますね。
    水色のお花も珍しいです。
    興味深いです。
    2019年08月12日 20:31
  • 長さん

    藍上雄さん、コメントありがとうございます。
    変化朝顔には2系統あります。一つは正木物といい、種で変化がある程度継承できます。もう一つは出物と言い、種が出来ないので、劣性遺伝子を持つものの中から少ない確率を期待するしかありません。
    2019年08月12日 21:33
  • 長さん

    ROKOさん、コメントありがとうございます。
    変化が出そうな種をたくさん育てて、その中から変わり者が出てくることを期待するのだそうです。
    2019年08月12日 21:35
  • yoppy702

    (驚いた)
    (なるほど)
    (ナイス)
    「気持玉」代わりの足跡ですので、コメ返は不要です。
    2019年08月13日 00:30
  • bunko

    愛好家の間で脈々と受け継がれてきた、変化アサガオも我々凡人にはこの良さは、説明を受けないと難しいですね、しかし創り出すまでには大変な苦労があったことでしょうね、
    2019年08月13日 10:34
  • 長さん

    bunkoさん、コメントありがとうございます。
    様々な変化があって、どこがどうなっているのか分からないものもありました。
    変化する遺伝子が発現する確率の問題があるので、とにかくたくさん種を蒔いてみるしかなさそうです。
    2019年08月13日 21:35

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