先ずは写真をご覧下さい。

キンギョソウと言えば、右の写真のように、下向きの花弁の付け根がぷっくりと膨らんだ姿をイメージされると思います。
私が変わったキンギョソウを初めて見たのは2014年4月のことでした(写真左下)。これは、花弁の付け根が膨らんでいて、キンギョソウのイメージが残っています。
その後、2017年6月に見たものは、付け根の膨らみが殆ど感じられないものになっていました(写真右下)。
これらのギンギョソウは、ペンステモン咲き、八重咲き(八重には見えないけれど)、あるいはベル咲きと言われます。これは、「純系またはそれに近い両親の間の交雑の第一代目で、F1品種と呼ばれます(下記、囲み参照)。
今回見た花は、上の品種より更に改良されたものが作り出されたと言ってよいと思います。
一代雑種とは(コトバンク・日本大百科全書より引用)
純系またはそれに近い両親の間の交雑の第一代目(F1)からなる系統、またはそれを利用した品種をいう。
雑種第一代目に著しく現れる雑種強勢を利用したり、両親の長所を組み合わせたりすることで、優れた性質を得ることができると同時に、個体どうしがよくそろった品種を得ることができる。
しかし、このような利点は一代限りで、それからの第二代目以降には、たいてい雑種強勢が失われたり、遺伝的分離がおきて特性が不ぞろいになったりする。
一代雑種をつくるためには、選ばれた両親系統の間で、かならず交雑を行わなければならないので、交雑の容易な繁殖構造をもつトウモロコシやニワトリなどの他殖性(他家受精)生物で広く実用化されたが、イネや飼料作物のモロコシ(ソルガム)などの交雑の困難な自殖性(自家受精)作物でも、自殖を妨げ交雑を容易に行わせる遺伝的性質を付与して、一代雑種の品種がつくられている。
これらはF1品種ともよばれ、学術的には「1」を下部に小さく添える形で記述するが、一般には「F1品種」と表記されることも多い。
ヤブカンゾウ(藪萱草)
ススキノキ科ワスレグサ属の多年草。別名:ワスレグサ、カンゾウナ
遠目には一重のノカンゾウに見えました。八重というには少ないですが、
花茎が先端近くで2つに分枝しているので、ヤブカンゾウでしょうね

こちらはよく見かけるヤブカンゾウの姿

スター・フロックス(星咲きフロックス)
ハナシノブ科フロックス属の一年草。北アメリカ原産。花径2.5dmcほど
別名:ホシザキキキョウナデシコ(星咲き桔梗撫子)

ムクゲ
一重の花のしべ付け根から花弁が出来ています(右は八重)

フウセントウワタ(風船唐綿)
キョウチクトウ科(←ガガイモ科)フウセントウワタ属の多年草
別名:フウセンダマノキ(風船玉の木)
1か月ほど前に投稿した木に実が出来ていました

大きな葉の植物に細長い実がなっています
何でしたっけ? 見たことがあるような気もしますが・・・
→ 信徳さんから、トランペットのつぼみではと・・・。感謝

この記事へのコメント
凡・ハヤト
最後の写真の実って食べられるのでしょうか?^^
nobara
這性(枝垂れる)アールグレイに似ています。
数年我が家に居て吊り鉢で育てています。
シルバーグリーンの葉も珍しいのです。
スターフロックス、友人が自宅の花を花束でくれたのですが
花瓶でも一か月は咲き続けてくれました。
今、一番、気になる花です。白がいいですね~☆彡
ムクゲもこんな色が楚々としていいですね。
mina
スター・フロックス、星のような
可愛いお花ですね♪
ヤブカンゾウ。
今日、私がupしたのと同じお花かな?
元気そうな色ですよね
八重のムクゲは幻想的でステキです(^^♪
river
私は野菜の種を播きますがF!が多いです。F1は自家採種の種を播いても同じものは出来ませんから種苗会社は毎年確実に種が売れます。親となる品種は日本で管理するのが難しいのでほとんど外国産です。
寿々木
ヤブカンゾウ咲きましたね。当方庭でも満開です。
信徳
サーバーに問題が有ったようですね。
キンギョソウは変わり花が多くなって見分けがつきません。
ムクゲの時期になりました。ムクゲの花が少し開いた頃ミツバチを花の中に閉じ込めて羽音を聞く遊びを子供の頃にやりました。偶に刺されることがあって出来ると得意になったものです。
最後の画像は葉がトランペットに似ています。開花前の蕾ではないのでしょうか?
うふふ
思わず笑ってしまいました。
家の近くではトウワタが咲いていたのですが、今もあるかわかりません。
後で見てきましょう。
最近、園芸店で種を買うと「F1」と書いてあることがありますね。
そういえば、孫が学校で育てて採ったヒマワリの種を持ってきてくれたことがありましたが、とうとう芽が出ませんでした。
もしかしたらF1だったかもね…と、伝えました。
ヤママユガ
本当~私の知ってるキンギョソウと姿がちがって、言われなければキンギョソウとわからないです。
F1とかF2とかは、イエネコとヤマネコの交雑種の猫種を作る話で聞いたことがある言葉でしたが、遺伝の世界は奥が深いですね。
ヒゲ爺
ナイスV(^ω^)Vナイス
可愛い.d( ^u^ )b可愛い
なるほどn( -v- )nなるほど
コメ返は不要です。
CHIEKO
キンギョソウ、こんなかわいらしいのは初めてみました。花市場では普通の下を向いたのしか見たことがなかったので、勉強になります。
我が家でもヤブカンゾウが鮮やかに咲いています。
スターフロックス、本当に星形でかわいらしいお花ですね。
shuuter
うえたおぼえはありません。種子もできないのに ?です。
ノカンゾウやヤブカンゾウヲ探しに出てみます。
eko
ヤブカンゾウはまだ見ていないので、また公園まで探しに行ってきます。
スターフロックス、可愛い花ですね。見ていても楽しいです。
なおさん
ヤブカンゾウは、今行っている三芳町の仕事先の近くでもあちこち咲いています。憂いを忘れるのに良い、というのは嬉しいですね。
ムクゲの花もいろいろなものがありますね。無窮花とも呼んで、秋までながなが咲くのが良いですね。
フウセントウワタは姉が奄美に居た頃種子を送ってくれたので、播いて育てたことがあります。ハリセンボンとも、たんたんタヌキの**のようでもあり、面白いですよねえ。
長さん
最後の写真はキダチチョウセンアサガオのつぼみでした。
長さん
このキンギョソウ、草丈は50cm程度、シルバーリーフではないので、タキイのF1カリヨンではないかと思います。
スターフロックス、ピンクや赤、赤紫、覆輪など色々品種があるようです。花保ちが良さそうですね。
うっすらピンクの八重ムクゲが良いですね。
長さん
スター・フロックス、可愛いでしょう?花弁の先端が長く伸びているのが良いですね。
ヤブカンゾウはノカンゾウを八重にした感じです。今日、アップされたのはヘメロカリスかなと思います。
長さん
ペンステモン咲きのキンギョソウ、手を出されましたか。FI種は切り戻すと年に3~4回咲くそうです。
病気に強いF1種は種が取れないので、ブロッコリーではタキイが世界シェアの5~6割を閉めているそうですね。
長さん
このキンギョソウは口を押さえてもぱくぱく出来ませんね(笑)。
ヤブカンゾウが咲いていますか。2枚目は街路樹の下で咲いていたものですが、強そうな植物ですね。
長さん
今日はコメントがエラーになったのが2件と、少なかったです。
このペンステモン咲きのキンギョソウは切花の需要が多いようです。切り戻すと、年に3~4回咲くので、生産業者は効率が良いそうです。
ムクゲの花にミツバチを閉じ込めましたか。ちょっと危ない遊びでしたね。
最後の写真、エンジェルストランペットのつぼみに間違いないですね。ありがとうございました。
長さん
フウセントウワタの実、確かにハリセンボンに似ています。トウワタは花期が長いですから、秋遅くでも咲いていることがあります。
F1の品種は種が取れないものが多いです。採れたとしても親と同じ形質は望めません。種苗会社はそれが狙いなんでしょう。毎年種が売れますから。
長さん
ペンステモン咲きのキンギョソウ、初めてですか。私も5年前に見たときは、キンギョソウとは気付きませんでした。
F1品種は動物の世界でも使われる用語ですね。
月奏曲
あれどでかいお花ですが蕾もなんかでっかいスナックエンドウみたいwww
長さん
日を追うごとにコメントが入る確率が上がっています。ウェブリブログも改善に取り組んでいるようですね。
毎年、池袋サンシャインで1月末~2月初めに開かれる「関東東海花の展覧会」と言うのをご存じですか。入場無料で、優秀な業者が生産した花を出展するものですが、新品種も展示されます。フラワーアレンジメントやブライダルブーケのコンテストもあります。もしご存じでなければ、ご覧になることをお勧めします。2016年に、ペンステモン咲きのキンギョソウが出展されていたような記憶があります。
長さん
ヤブカンゾウは三倍体で種が出来ませんが、割合、どこにでも咲いている植物なんですよね。根や球根で増えるしかないのに人為的に広がるようなものでもないし、繁殖の仕方に謎がある植物です。
長さん
ペンステモン咲きはキンギョソウの特徴を消してしまった花ですから、品種改良と言えるかどうか、問題がありそうですね。種が取れないから、一年草で楽しむしかないですね。
スターフロックス、纏めて植えてあるより、少量の花のほうが可愛さが増します。
長さん
ペンステモン咲きはキンギョソウの膨らんだ花弁が好きな方にはとてもじゃないが受け入れられないでしょうね。
ヤブカンゾウも種が出来ない割には今頃になると目立つ花ですよね。
長さん
正確にはエンジェルストランペットで、キダチチョウセンアサガオのことですよ。うかつにも、つぼみと実と見間違えてしまいました。
イッシー
金魚というより蝶々かな。
いろんな種類があって楽しいです。
長さん
この花をキンギョソウだと言って見せられても、殆どの一が「違うだろ」と言いそうですよね。
mori-sanpo
フウセントウワタ、数年前に真間川沿いの住宅の庭で、花と実を見たことを思い出しました。
長さん
金魚は高価なものがあるそうですね。このキンギョソウはそんなに高いものではないようです。
フウセントウワタの実は毛が生えていて面白い。あれに似ていますよね。
yoppy702
(^^)bGood ナイス
(◍•ᴗ•◍) かわいい、(◍•ᴗ•◍) かわいい
「気持玉」代わりの足跡ですので、コメ返は不要です。┏○))
すーちん
朝からエラーばかりです^^
キンギョソウ花期が
長いですね
貴重です
長さん
またコメントが入りませんか。
キンギョソウは何度も切り戻すことで花期を長くすることが出来るそうですね。
心
ヤブカンゾウの花をよく見かける季節になりましたね。
オレンジ色の花は、良く目立って・・。
いつも、懐かしいような感じがして眺めてしまいます(笑)
ウォーキング、沢山のお花に出会いますね♪
楽しませて頂いてます。
長さん
街中で見る事が出来るのはヤブカンゾウだけです。近くにノカンゾウが咲いていないかと、近寄ったのですが、空振りでした。
毎日1万歩目標で、1.5時間~2時間ほどウォーキングをしますから、花には必ず出会います。
はるる
次々改良されているんですね。
もとの形とは全然違うものになっていきますね。
でもきれいになっていくのは嬉しいです。
きれいなものをたくさん見たいですから。
長さん
キンギョソウをF1交配した結果、花の特徴である膨らみがなくなってしまいました。F1品種は種が出来ないから、翌年も咲かせることが出来ない、従って、また種を買ってくれるだろうという計算も働いているのでしょう。
ロシアンブルー
キンギョソウもいろんな種類が出回っているのですね。
スター・フロックスは可愛い花弁ですね。
フウセントウワタの花と実が想像もつかない姿でびっくりです。
長さん
キンギョソウ、進化していますね。F1品種は子孫を残せないので、種苗業者には都合が良いのでしょう。
スターフロックス、花弁の先端が伸びて、まさしく星ですね。
フウセントウワタの実はこれから茶色っぽくなっていきます。秋には長い毛が付いた種で出来ますよ。
藍上雄