第59回蘭友会らん展にて(1) 優秀作品(その1) & シモツケ

 5月23日から始まった「第59回蘭友会らん展~初夏の欄を楽しむ」を見に行ってきました(池袋サンシャインシティにて、5月26日まで)。ラン展は冬の開催が多いのですが、初夏に咲くランもあるので、会場には多数の出展がありました。
 写真は開催案内と、会場入口。右下は、草月東京南支部によるディスプレイ。
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 早速ですが、優秀作品(各審査部門の第一席・ブルーリボン)からご紹介しようと思います。

デンドロビウム・トリチュリアナム
(Den.treacherianum)
小野やよいさん
< 東京都知事賞 >
7本もの花茎を出したこと、多数の花を咲かせたことが評価されたとのこと
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フィリピンの標高600m~1100mに自生する着生種
旧名エビゲネイウム.・ライオニーが、属名変更により名称変更


プロステケア・ビテリナ ‘オレンジ スター’
Prosthechea vitellina 'Orange Star' (=Encyclia vitellina)
菊池英樹さん
< 沖縄美ら海財団理事長賞 >
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メキシコから中央アメリカの標高1400m~2600mに分布する着生種


エピデンドラム・スウィート バレー ‘エレガンス’
Epi. Sweet Valley 'Elegance'
富沢 實さん
< 蘭友会会長賞 >
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最新メリクロン種。大輪で花付きが良い


カトレア・インターメディア セミアルバ イロラッタ
C. intermedia semialba Irrorata
大和田武士さん
< 豊島区長賞 >
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ブラジルの大西洋岸付近の木に着生するカトレア・インターメディアの白花変種
(イロラッタは霧を吹きかけたような淡い色が唇弁に入る)


パフィオペディラム・コロパキンギー・アルバ ‘マイプレシャス’
Paph. kolopakingii fma.album 'My Precious'
櫻井 一さん
< 日本洋蘭農業協同組合賞 >
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ロパキンギーはボルネオ原産で、最も大きくなるパフィオペディラムの一種


イオノプシス・ウトリキュラリオイデス
Ionopsis utricularioides
小佐野滋子さん
< 全日本蘭協会賞 >
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中米の、標高1000mまでの落葉樹林に分布する。オンシジウムに似ている


バンダコスティリス・レインボースター
Vandachostylis Rainbow Stars (Vanda falcata x Vandachostylis Charm)
笠小富江さん
< 資生堂賞 > 香りの部門第1位
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甘いバニラの香りがする

 5月23日撮影。
 (つづく)


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 サンシャインシティからJR大塚駅へ向かう途中、道路の植栽でシモツケが咲いていました。

シモツケ(下野)
バラ科シモツケ属の落葉低木。別名:キシモツケ(木下野)
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 5月23日撮影。


この記事へのコメント

  • river

    確かにラン展は冬の開催が多いです。しかしもとよりランの自生地は日本のような四季がはっきりしている地域ではないので何時でも花が咲きますね。愛好家の温室はいつでもランの花があふれているのでどんな時でも出品できるのでしょう。いずれも見事です。
    2019年05月27日 15:27
  • mina

    こんにちわ~
    流石に優秀作品ですね
    どれも素晴らしいです
    <資生堂賞>香りの部門第1位の
    バンダコスティリス・レインボースターは画面から
    良い匂いが感じられます
    シモツケは歩いていると道路の端に
    植えられているのを見かけます。
    2019年05月27日 16:02
  • ジュン

    どれも素敵です
    東京都知事賞 
    素晴らしく驚きました
    2019年05月27日 17:09
  • イッシー

    サンシャインであったんですね〜!
    週末は忙しくて出掛ける時間が無かったので見逃しました〜…
    2019年05月27日 17:37
  • eko

    初夏のラン展、良いですね。どれも綺麗で美しいです。
    デンドロビウム・トリチュリアナムの花つき見事なものですね。
    最後のバンダコスティリス・レインボースターのバニラの香りかいでみたいです。
    シモツケも咲きだしましたね。
    2019年05月27日 17:46
  • 無門

    こんにちは

    バンダ類というと
    イメージでは
    丸い花を思い出しますね
    2019年05月27日 19:21
  • なおさん

    この時期にもラン展があり、いろいろ見られるというのは良いですよねえ。好きなひとにはタマリマセンね。
     フウラン系交配種は比較的丈夫で温室がなくてもかろうじて育ちますので、とっつきやすいものですね。甘い香りがあるのも嬉しいです。

     シモツケの繊細な蕊も良いですよね。つい綿菓子を連想してしまうのです。
    2019年05月27日 19:32
  • nobara

    かなりのご苦労があるのでは?
    この時期に咲かせるのって???
    しかも会期が4日間?
    カトレアってこんなTOPに集合して咲くのもあるの?
    このシモツケ、源平っぽいのかしら?
    それとも咲いてくると色がさぎってくるのかしら?
    2019年05月27日 19:45
  • 長さん

    riverさん、コメントありがとうございます。
    全日本蘭協会の情報を見ると、毎月日本のどこかでラン展や蘭フェアが行われています。
    今回は。やはり大輪のカトレアが少なかったのは残念でした。
    2019年05月27日 20:25
  • 長さん

    目黒のおじいちゃん、コメントありがとうございます。
    やはり好きなランの花が沢山、しかも、無料で見られるのですから、行かないわけにはいきません。
    2019年05月27日 20:26
  • 長さん

    minaさん、コメントありがとうございます。
    優秀作品は花一つ一つではなくトータルの美しさも評価されます。
    バンダコスティリスはフウランとフウラン交配種を更に交配したもので、良い香りを創り出しています。
    シモツケ、ご近所でも咲き始めましたか。
    2019年05月27日 20:32
  • 長さん

    ジュンさん、コメントありがとうございます。
    都知事賞のデンドロビウム・トリチュリアナムは蘭育成家のプロもうなるようなできばえだそうです。
    2019年05月27日 20:35
  • 長さん

    イッシーさん、コメントありがとうございます。
    このラン展は毎年のように行ってますので、開催の情報は3月頃に仕込んでおきます。
    2019年05月27日 20:38
  • 長さん

    ekoさん、コメントありがとうございます。
    冬よりは出展数が減りますが、どれも見事なできばえでしたよ。
    デンドロビウム・トリチュリアナム、花数もですが、7本も花茎を出させたのは素晴らしい。
    香りの審査部門は、どんな香りなのか、具体的に伝えられないのが残念です。
    2019年05月27日 20:41
  • 長さん

    無門さん、コメントありがとうございます。
    バンダというと網目模様の花を思い浮かべる方が多いですね。これは日本のフウランをベースにした交配種です。
    2019年05月27日 20:43
  • 長さん

    なおさん、コメントありがとうございます。
    見事な蘭が沢山、無料で観賞できるのですから、タマリマセン。
    もともとフウランが良い匂いですから、それを交配によって更に高めようという努力をされているのですね。
    シモツケは近づいて写すと、こんなにしべが沢山あったのかと驚かされます。
    2019年05月27日 20:46
  • 降魔成道

    素晴らしいラン展ですね。
    お写真も素晴らしいですね。
    2019年05月27日 20:53
  • 長さん

    nobaraさん、コメントありがとうございます。
    ここに出展されている方はご自宅に蘭の温室を持っておられる方が殆どでしょうから、音頭と日照をコントロールすることで、開花を早めたり遅らせたりすることには慣れていることでしょう。
    カトレア・インターメディアはかなり大株になっていて、5本の花茎にたくさん花が付いていました。
    このシモツケ、咲き進むと花色があせたような感じになるようです。
    2019年05月27日 20:54
  • 長さん

    降魔成道さん、コメントありがとうございます。
    室内の蛍光灯が光源なので、ISO感度を上げて、露出不足にならないように撮っています。
    2019年05月27日 20:56
  • すーちん

    こんばんは
    都知事賞素晴らしいですね
    行ったこと無いですが
    相変わらずの人気でしょうか^^
    2019年05月27日 21:03
  • 長さん

    すーちんさん、コメントありがとうございます。
    初日に行ったのですが、年配のご婦人を中心にかなりの人が見に来ておられました。業者のブースも賑わっていましたよ。
    2019年05月27日 21:27
  • うふふ

    今度は初夏のらん展でしたか。
    いろいろな展覧会があるのですね。
    ランを育てている方の意気込みを感じました。
    2019年05月27日 21:34
  • 月奏曲

    いきなり千羽鶴みたいでちょっとビックリしたw

    オレンジスターが可愛いwおもちゃみたいw
    2019年05月27日 21:52
  • 長さん

    うふふさん、コメントありがとうございます。
    花の展覧会は1回でブログネタが沢山稼げるので良いのです。ましてや、大好きなラン展ですからね。今回も素晴らしい花に出会えました。
    2019年05月27日 22:23
  • 長さん

    月奏曲さん、コメントありがとうございます。
    千羽鶴ね、上手い形容です。このように、多くの花を咲かせるのも技術のうちで、それが評価されたのでしょう。
    オレンジスターは径4cmくらいの小さな花です。
    2019年05月27日 22:29
  • 行き当たりばったり

    おはようございます。
    ご無沙汰しています。
    この時期にもランはしっかり咲くのですね。
    見事な作品にビックリです
    シモツケも見事
    2019年05月28日 05:45
  • 長さん

    行き当たりばったりさん、コメントありがとうございます。
    福島も暑いようですね。
    ランは今の時期に咲く品種がありますが、その他にも、温室で音頭・湿度・日照がコントロールできれば、咲かせられる品種があります。
    2019年05月28日 09:54
  • 信徳

    温室があれば冬も夏も環境的には同じような条件にすることは出来ますよね。そのランの特性に合った条件が分かればプロには簡単でしょう。
    私はランと言うとシンピジュームしか咲かすことが出来ません。
    最も屋外で簡単に咲かせるのは問題ありません(笑)。
    2019年05月28日 10:14
  • 長さん

    信徳さん、コメントありがとうございます。
    ランのプロ育成家は室温も空調も日照も管理できる温室を持っていますが、愛好家もそうした設備を持っている方が多いようです。
    我が家にも室内の窓際で簡単に育つランがいくつかあります。ミニやミディ胡蝶蘭はもう2か月も咲き続けています。
    2019年05月28日 12:43
  • はるる

    ラン展があったんですね。
    本当にすばらしいですね。見事なものです。
    どうして、このような花になるのか驚きます。
    シモツケ、私も見かけました。
    2019年05月28日 19:10
  • 長さん

    はるるさん、コメントありがとうございます。
    ラン好きにとって、ラン展のスケジュールはチェックしています。毎月のようにラン展は行われていますが、東京だけとは限らないのが難点です。
    シモツケ、ご覧になりましたか。
    2019年05月28日 21:23

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