海洋博公園の熱帯ドリームセンターで開催されていた沖縄国際洋蘭博覧会2019を見学しています。
二つ目の温室であるバンダ温室に展示された作品の続きです。出品者名を表示した作品はホワイトリボン賞を受賞したものです。
< カテゴリー区分20:デンドロビュームの交配種 >
デンドロビューム Dendrobium Blue Twinkle 'IkeaI (重田悦子氏)
< カテゴリー区分21:シンビジュームの原種、交配種 >
シンビジューム Cymbidium Doreen 'Ocean' (和田 洋氏)
< カテゴリー区分10:パフィオペディルムの交配種 >
(交配種同士を交配させた交配種)
パフィオペディラム Paph. Takaoshimade 'Tree Village' (加藤貫一氏)
< カテゴリー区分9:パフィオペディルムの交配種 >
(原種を片親、もしくは両親に用いた交配種)
パフィオペディラム Paph. Outer Limit 'Holy Angel' (岩本秀夫氏)
< カテゴリー区分7:パフィオペディルムの原種 >
パフィオペディラム Paph. liemianum 'Fumi' (西崎芙美子氏)
パフィオペディラム Paph. micranthum 'Kitajima' (北島やい子氏)
ミクランサムは中国雲南省の標高1,000m位の涼しい環境に自生
(注) 出品者名のみを表示した作品はホワイトリボン賞を受賞したものです。
2月5日撮影。
次回は、カトレア温室に入ります。
(つづく)
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第68回関東東海花の展覧会にて(6)
2月1日から3日まで、池袋サンシャインで開催された第68回関東東海花の展覧会で見た花たちです。
カラー ‘ウェディングマーチ’
JFTD会長賞
サンダーソニア
日本花普及センター会長賞
オリエンタルユリ ‘フェニス’
LAユリ ‘エニヤック’
LAユリ ‘アプリコットファッジ’
画像クリックで、最も開花したと思われる花を拡大表示します
2月1日撮影。
(つづく)
この記事へのコメント
寿々木
りりい
とっても繊細な感じがしました。
温室では、色の濃いはっきりした花が咲く印象ですね。
river
eko
パフィオペディラムもどれも綺麗です。パフィオペディラム Paph. liemianum 'Fumi'の花色が個性的ですね。最後のパフィオペディラム Paph. micranthum 'Kitajima'はスリッパ部分が大きくて(花弁が小さい?)ユニークですね。
LAユリ ‘アプリコットファッジ’はユリとは思えない面白い花ですね。
信徳
特に雲南省の山奥に生えているものはそっくりさんです。
最後のユリはユリらしからぬユリですね。
改良が進んでいます。
イッシー
展覧会の花はそれ自体が素晴らしい作品なんですね。
うふふ
カテゴリー区分があるのでわかりやすいです。
白い蝶が群れて飛んでいるようなデンドロビュームがお気に入りになりました。
アプリコットファッジの拡大を拝見しました。
これがユリなのですか。
まるでバラの花のようですね。
長さん
ラン展に出展された作品は全て送り返すそうですから、出展作品ではなく、植物園の展示として飾られたシンビジュームだったのでしょうね。
最後のパフィオは袋の色がきれいだったので取り上げました。ネットで見ると、側萼片がこれよりもう少し大きいものが多いようです。
長さん
デンドロビュームは分布地も多く、変化に富んでいるのでこんなに花弁の細いものもあります。同じ属の中でも花色に変化が多いのもランの特徴ですね。
長さん
デンドロビュームはインドから東南アジア、更にオーストラリアからニュージーランドまで分布しており、大きさも、形も色もバラエティに富んでいます方、系統付をした方が扱いやすいという考え方があるのですね。フォーミデブル系やカリスタ系はラン展への出展が少ないようですが、フォーミディブルは2011年に、カリスタ系のデンドロビウム・アグレガタムは2009年に目にしています。
ミクランサムは耐寒性が強く(4~5℃)、温室は不要だとの事です。
長さん
デンドロビュームは分布地が広いだけにバラエティに富んでいます。
パフィオペディラム・リーミアヌムは側花弁が細くて波打っているのが面白い。ミクランサムは確かにスリッパが大きいですが、この個体は花弁が少し小さいようです。
長さん
パフィオペディラムは、昔アツモリソウ属に含めていたくらいですから、良く似ていますね。
LAユリの‘アプリコットファッジ’は見た途端「なんじゃこりゃ」と思わずつぶやいてしまいました。どうしたらこんな形のものができるのでしょうね。
長さん
ランの評価は、花の性質(形、色、大きさ)や、植物体の性質(生育状態、花つき)などに着目して行われますから、出展されるような個体はどれも粒選りです。
長さん
デンドロビュームは多様な形態、色の品種があります。上から3枚の写真だけでもそれがお分かりになるのではないでしょうか。白い蝶が群れ飛ぶようなのは2枚目ですね。
これがユリかと目を疑うような園芸種ですね。こうなると、ユリと呼ぶのを躊躇しますよ。
無門
最後のLAユリは
花だけ見ると
百合にはとても見えませんね
彩雲
なおさん
nobara
いろんな形があるんですね。
この形も美の対象になるんでしょうか。
おしまいのに目が点になりました@@
LAユリ ‘アプリコットファッジ’は
凄く珍しくないですか?初めて目にしました。
長さん
そうなんですよ。私も驚きました。ユリにしては花が小振りだし、おおよそユリの概念を超えていますね。
長さん
ミクランサムを現地でご覧になりましたか。今回も現地にいらしたのですね。
パフィオペディラムはワシントン条約で輸出入とも両国の許可がないと取引できなくなりましたから、自生地での復活がなされると良いですね。
長さん
この日は少々雨がぱらつくような天気でしたが、温室に入るとそんな事は関係ありませんから、ある意味、極楽を味わってきましたよ。
長さん
パフィオペディラムのスリッパは大きさも色も形も違うものが色々あるのですね。ミクランサムなんかは原種でこの美しさですからねー。スリッパの形や色も審査対象になっていると思いますよ。
最後のLAユリにはビックリです。最初、展示場所を間違えたのかと思い、出品表を確認してしまいました。ハイブリッドですから、ある種の奇形を固定したのかもね。
すーちん
ラン最初に手掛けるのは
シンビジュームだったでしょうか
マリリンモンローとか^^
長さん
ランがヨーロッパにもたらされたのは18世紀前半で、ブレティア・ベレクンダが最初にかいかしました。その後、バンダやデンドロビュームが紹介され、ブームになりました。日本でランを最初に手がけたのは、新宿御苑の記事でも紹介した福羽逸人です。明治22年、フランスからシンビジュームやオンシジュームを持ち帰りました。アメリカではそれより50年くらい早く栽培が始まっています。
はるる
サンシャインのカラーがすてきですね。
長さん
国内で開催されるラン展の中では一番出展者が多いですから、展示するだけでも大変ですよね。
カラーの切花ですが、結婚式の装飾に使っても素敵ですよね。