海洋博公園の熱帯ドリームセンターで開催中の沖縄国際洋蘭博覧会2019を見学しています。
一つ目のファレノプシス温室を先に進みます。出展作品は、概ね出展カテゴリー区分番号(記事末の「認定・鉢物審査におけるグループ・カテゴリー区分」を参照)毎に展示されていました。
< カテゴリー区分22:その他の原種、交配種 >
ホンコンシュスランが多いようです
ファイオカランセ クリプトナイト
Phaiocalanthe Kryptonite
竹田伸之氏
カランセ(エビネ)属とファイアス属の人工交配属。初めて知りました
< カテゴリー区分13:バンダとその近縁の原種(草丈15cm以上) >
< カテゴリー区分11:ファレノプシスの交配種(花径が7cm未満) >
< カテゴリー区分12:ファレノプシスの交配種(花径が7cm以上) >
第3位・奨励賞(沖縄美ら島財団理事長賞)
ファレノプシス交配種 ‘Lee1229’
Phal. (Tying Shin Valentine's Day x Yu Pin Earster Island) 'Lee 1229'
美達蘭業(台湾)
< カテゴリー区分15:アングレカムとその近縁の原種・交配種 >
鉢物審査部門 レッドリボン賞
アングレカム ビーチー ‘ジュン’
Angraecum Veitchii 'Jun'
吉川俊恵氏
< カテゴリー区分16:11~15以外の短茎種の原種・交配種 >
鉢物審査部門 レッドリボン賞
ミクロペラ ユトリクロサ
Micropera utriculosa (フィリピン固有種)
住吉秀文氏
ナリヤラン
(成屋蘭、Arundina graminifolia)
名嘉浩幸氏(沖縄県)
熱帯アジアに広く分布し、日本では八重山諸島(石垣島及び西表島)に自生
2月5日撮影。
次回はバンダ温室に入ります。
(つづく)
資料:「認定・鉢物審査におけるグループ・カテゴリー区分」
この記事へのコメント
目黒のおじいちゃん
カテゴリー区分で原種が解説されていますか。
river
なおさん
シュスランの類は花は小ぶりですが、観葉種としても楽しめるものが多いようですね。沖縄での展示らしく、ご当地のナリヤランが見られるというのも嬉しいですね。
nobara
蘭には~ちょっと見えない雰囲気ですね~
ナリヤランもほんとにびっくりしました。
沖縄に見られるモノなんですね~~♪
寿々木
イッシー
カテゴライズごとに賞もあるんですね。
一目見てこれがラン?なんだというのも!
eko
ファレノプシスはやはり綺麗です。特に真っ白なファレノプシス交配種‘Lee1229’が美しいですね。
ナリヤランも見られて良いですね。
信徳
こんなのが温室内にゴロゴロしているんですね。
素晴らしい!
無門
蘭の多様性は
交配のしやすさからだろうか
まだまだ変化しそうだね
長さん
大きなラン展ではこうしたカテゴリー区分で審査が行われています。全く性質の異なるランの優劣を付けるのは難しい事です。
長さん
ファイオカランセはエビネとカクチョウランを交配させたと考えると、分かりやすいでしょう。ファイオカランセもそうですが、ラン展に行く度に新属ができています。これからもどんどんできるでしょうね。
長さん
世界らん展日本大賞でもカテゴリー別に展示されていますが、ここは平台ではなく、上下に変化を付けて並べているので、見やすいです。
シュスランの仲間には葉に模様が入るものがありますね。
ナリヤランはアップも撮ったのですが、ピント合わせに失敗しました。絶滅危惧種なんですよね。
長さん
ホンコンシュスランは、リナリア・プルプレアのような穂咲きです。エビネなんかも穂咲きですね。
ナリヤランは八重山諸島で自生していますが、絶滅が危ぶまれています。
長さん
何度もここに通われている寿々木さんなら、写真を見ただけであの辺だなとお分かりになりますよね。
長さん
カテゴリー区分別に並べてあると、見る方も比較しやすいです。
賞の対象は必ずしもカテゴリー区分にリンクはしていません。審査員の採点結果では一つのカテゴリー内にリボン賞(一次審査通過と考えても良い)だけという事もあり得ます。
ランの花は実に多彩で、こ「ういう特徴があるからランだ」という考え方が通用しません。
長さん
ファイオカランセ クリプトナイトはエビネとカクチョウランの交配属と考えると、両者の特徴を併せ持っている事が分かるようです。
コチョウランはよく知られていますからね。台湾の人は色が濃く、斑入りの花弁が好まれますので、白いコチョウランを育てる人もいるんだなーと意外な感じです。
長さん
ファレノプシスはカトレア類と共に人気の品種ですからね。特に、ファレノプシスは多花性のものが多いから華やかです。
長さん
新たな属間交配種が次々に誕生していますが、きっと失敗も多数あるのではないかと思いますよ。今は4つの属を交配した属が出ていますが、もっと多くの属との交配が成功するでしょう。
ロシアンブルー
珍しいランに会うには出かけなければ見られませんね。
沖縄のランなど珍しいランが展示され楽しみですね。
この連休、沖縄のホテルが予約できないと聞き諦めてました。
すーちん
ナリヤラン日本にも
自生してるんですね
長さん
今年のラン展でも初めて見る品種がありました。外国人の作品を見る事が出来るのもこのラン展の特徴です。
今の時期、春節の観光客が多いので、沖縄に限らずホテルが取りにくいですね。我が家は12月初旬にホテルを確保しました。
長さん
沖縄にはおよそ100種類以上の野生蘭があると言われています。その中で、ナリヤランやナゴランはきれいな方です。
ジュン
分かり易くて雑多に展示してあるのではなく
見易くていいですね
長さん
1月に池袋サンシャインで開かれた全日本蘭協会洋らん展でもカテゴリー区分別に展示してあったのですが、それを意識して取材はしませんでした。今回は出展数が多いので、区分毎にご覧いただいた方が良さそうだなと判断しました。
はるる
たくさんのラン、きれい過ぎて圧倒されます。
長さん
ラン展以外の他にも、東南植物楽園(植物園)や美ら海水族館、今帰仁城跡、古宇利島などに行きましたが、私にとってはやはりここが一番の目的でした。