旅行2日目、美ら海水族館を見学した後、熱帯ドリームセンターで開催中の沖縄国際洋蘭博覧会2019を見に行ってきました。
沖縄国際洋蘭博覧会は、国際的なラン展としては日本で最も古い歴史をもち、今回で33回目です。日本は勿論、近隣の外国からも出品があり、国内では最大規模のラン展と言って良いでしょう。
後刻、ガイドをしていただいた伊良部さんによると、国内からは55の団体より、8割程度の方が出展されたのではないかとのことです。その出展数は3万点(切り花も含む)に上るとか。
日本のラン展で唯一「内閣総理大臣賞」が授与され、外国からの出展者には外務大臣賞が贈られます。今回のテーマは、「アジアンオーキッド ~世界に誇る花~」でした。
熱帯ドリームセンターでのイベントとしても最大級で、券売所の脇やステンドホールの入口にもランなどが飾ってあります。
ステンドホールに並べられたコチョウランと、ステンドホールの天井です。
ステンドホールを抜け、クロトンパティオに出ると、ラン展のイメージディスプレーが飾られています。
中央は太陽?その両側にはゴクラクチョウカやバンダなどで作られた極楽鳥が並びます(左下)。右下は、パティオの円柱に飾られたコチョウラン。
円柱に、コチョウランと交互に飾られたオレンジの花は、沖縄県に自生するリュウキュウベンケイを改良した‘ちゅらら’シリーズの切り花。水なしで長持ちし、色もカラフル(他に、ピンク、イエロー。八重咲きもあり)。
クロトンパティオの屋根からベンガルヤハズカズラが垂れ下がって咲いています。
ラン展の展示会場は3つの温室や、最奥の廻廊などです。
左下、最初の温室であるファレノプシス温室へのアプローチにもコチョウランの鉢がずらり。右下、ファレノプシス温室の入口手前はランの切り花によるトンネルです。
通常の展示に加え、オンシジュームの切り花が飾られ、更に、切り花部門の出展作品が並ぶのですから、最初から華やかです。
左手前に、紫色のリボンが見えますが、切り花部門のリボン賞を受賞した作品です
< 切り花部門の上位作品 >
第2位・優良賞(沖縄県知事賞)の作品
ファレノプシス ウェディング プロムナード ‘ハッピー ガール’
Phal. Wedding Promenade 'Gappy Girl'
仲里園芸(沖縄県)
以下は、第3位・奨励賞(沖縄美ら海財団理事長賞)の作品です
モカラ ニュー オレンジ
Mokara 'New Orange' → カタログにはAranda(Aad.) 属と表示
Mr. Pai Kim Teck(シンガポール)
アランセラ ジェイムス ストリック ‘ブライト レッド’
Mr. Lee Chee Hock(シンガポール)
デンファレ ‘サクラピンク’
Den. 'Sakura Pink'
新垣勝信氏(沖縄県)
バンダ スリ-シアム ‘TL’
Van. Sri-Sian 'TL'
許 永傳氏(台湾)
ファレノプシス チャンピオン シンニング ‘ニュー イヤー’
Phal. Canmpion Sinning 'New Year'
仲里園芸(沖縄県)
切り花部門の最上位作品(第1位・優秀賞)は農林水産大臣賞を受賞しており、このファレノプシス温室には展示されていませんので、後日、内閣総理大臣賞などと共に投稿します。
ファレノプシス温室を先に進みます。
2月5日撮影。
(つづく)
この記事へのコメント
寿々木
長さん
ステンドホールの天井、綺麗になっていました。
2月5にの11時半ころ入館し、途中昼食のため2時間ほど中抜けしましたが、16時半過ぎまで滞在しましたから、実質4時間近くいたことになります。そのうち、1時間ほどガイドツアーをしてもらいました。午後の方が混んできましたよ。
目黒のおじいちゃん
ご案内有難うございます。
疲労がたまらないようご自愛ください。
なおさん
コチョウランも沢山飾られて、その美しさを誇示していますねえ。色とりどりのランのディスプレーも見事です。
river
eko
何処を見てもほんと見事なものですね。
海外からの参加もあって、国内最大級なんですね。すぐに行ける場所ではないのでこうして見せて頂けるのは本当にうれしいです。
行き当たりばったり
最南端の県で、最大規模のラン展驚きました。
国際色豊かですね。
すばらしいです
信徳
熱帯ドーム、中は温室になっているのでしょうか?入り口は外気がスカスカでも暖かいのでしょう。
ランの香りが満ち溢れていますね。
昨日、群馬では昼の気温2~3度でしたが台湾・高雄では29度、友人は半袖短パンだそうです。台北、沖縄は20度位だったのでしょう、それにしても違い過ぎますよね。
イッシー
沖縄でこんな規模のがあるなんて全く知りませんでした。
豪華絢爛ですねー。
長さん
沖縄へはいらしたことがありませんでしたか。良いところですからご家族といらしてください。
今回は2泊しかしませんでしたから、元気に帰ってきましたよ。
長さん
内閣総理大臣賞は副賞が100万円ですから、蘭愛好家にとっては魅力の展覧会です。おまけに、作品の輸送料まで負担してもらえるのですから。
コチョウランは花保ちが良いので、こうしたイベントには打ってつけの素材ですね。
ロシアンブルー
トンネルのランの花が降るように下がり、驚きました。
これなら、一度は見てみたいものです。
無門
ド派手なディスプレイ
この前では
ミスコンの女性たちも
影をなくすかもしれないね
長さん
出展されるランは3万以上と称していますが。出展要項を見ると、展示総数:鉢物8,000、切り花12,800本としてあります。フラワーデザインやディスプレイ部門もありますが、それでも3万には届かないのではないかと思います。
世界らん展日本大賞、やはり見に行かれますか。私も今日、前売り券をネット購入しました。
長さん
このラン展も目的の一つです。初日は東南植物楽園、2日目がここと美ら海水族館、3日目が今帰仁城跡と古宇利島でした。
今頃の沖縄はそう暑くもなく、飛行機も空いているし、狙い目なんですよ。
長さん
国内最大のラン展は東京ドームの世界らん展日本大賞だと思われている方が多いですが、こちらの方が歴史があり、出展数も多いのです。
長さん
ステンドホールは受付と売店があります。一旦外へ出ていくつかの温室を見て回るスタイルです。夏場の温室は暑いですが、今頃だとラン展には適した温度でしょう。
昨日は我が家の方でも積雪があり、寒かったですが、今日は暖かで雪は消えました。
長さん
こうしたイベントがない時期も3つの温室にランがたくさん展示されています。それにプラスしてラン展ですから、凄いですよ。沖縄は他にも見所が多いですから、是非一度行ってみてください。
長さん
東京ドームのラン展は半分以上が業者のブースだったり、企画展示だったりしますが、それと比べてても、ランの質、量共に圧倒されますよ。今年は11日で終わりますが、来年、いかがですか?
長さん
ここのラン展は屋外部分も展示スペースに使われますから、華やかです。
ここでミスコンですか?考えてもみなかった。
うふふ
国内最大級のラン展が沖縄にあったとは、そして33年も続いているとは驚きました。
長さんがいらっしゃるのは当然ですね。
長さん
ラン好きとしては、このラン展は欠かせません。そのために、夫婦でクレジットカード払いを多くしてマイレージを溜めているのです。昨年は冬の北海道に行ったので、沖縄には行けませんでした。
すーちん
東京ドームのラン展とは
比べ物に成らないくらい
豪華ですねー
エントランスから圧倒
されそうですねー
長さん
東京ドームのラン展もオーキッドロードのディスプレイがありますが、ここでは常設展示のランが多いですから豪華で、華やかです。
nobara
水無しで?長持ちなんていいですね~~
花の芯にぴったりですね。ピンクもあるんですね。
ファレノプシス チャンピオン シンニング ‘ニュー イヤー’
こんな感じの蘭を(花弁に筋がある?)プレゼントに使いました。
月奏曲
極楽鳥がよくできていて凄いですね。
天井、ステンドグラスで明るそうでいいですね。
長さん
リュウキュウベンケイのちゅららは千葉大学と熱帯ドリームセンターとの共同研究により誕生したもので、水なしで3週間は保つそうです。
ファレノプシス チャンピオン シンニング ‘ニュー イヤー’は上品なピンクが良いですね。
長さん
花で作られた太陽でしょうね。何の根拠もないですが、メキシコ人の太陽のイメージみたいな・・・。極楽鳥はオーストラリアとニューギニアに生息する鳥だから、南半球の太陽?
ステンドグラス、晴れていたら光が差し込んで、きれいだったんですがねー。
コスモス
アプローチにもたくさんのコチョウランが使われているんですね。
見ているだけで春が来たみたいです。
長さん
コチョウランは多くの花を付けるので、こうしたイベントにはもってこいのランですね。
出展者数では東京ドームで行われる世界蘭展日本大賞より多いです、熱帯ドリームセンター自体、ランの展示が多いですからとても華やかなラン展ですよ。
ROKO
この機会に合わせて行ったのですか?
華やかさがハンパないです。
長さん
2泊3日の旅でしたが、勿論このらん展が一番の目的です。妻は美ら海水族館とカンヒザクラでしたが・・・。