紐状の厚い花弁の中から花茎が伸びて、10輪ほどの白い花が咲いていました。初めて見る花です。フェンスの中を覗き込むと、ピンクの花も咲いています。ネットの花図鑑をいくつか見て、ツルバキアの仲間と判明しました。よく見かけるのはツルバキア・ビオラセア(ルリフタモジ)ですが、この花には明瞭な副花冠があります。
ツルバキア・フラグランス
ネギ科ツルバギア属の多年草(春植え球根)。南アフリカ原産
別名:ルリフタモジ(瑠璃二文字)、スイート・ガーリック
花期は11月~5月、花色は紫、白の他にピンクもあるそうです
葉を傷つけるとニンニクのような臭いがあるそうです
名の通り、花にはクチナシのような芳香があります
11月26日撮影。
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つくば蘭展(その6) つくば植物園野生蘭コレクションから(3)
11月21日、つくば植物園で開催されたつくば蘭展を見に行ってきました。
今回も、多目的温室に展示された、筑波実験植物園 野生蘭コレクション展示の中から、今年のおすすめをご紹介します。囲みは、つくば植物園の説明文です。
インドシナからボルネオ島、フィリピンにかけて、東南アジア低地の石灰岩地に分布します。これまで工ビネ属(Calanthe)とされていましたが、当園での研究の結果、別属とすることが妥当だと分かり、2015年に発表しました。
乾季には落葉し、それとともに花茎がぐんぐん伸びます。栄養をたくわえる茎をいかに大きく作るかが栽培のポイント。新芽が動き出したらすぐに肥料をやり始めます。くびれた茎がチャームポイントですが、とても折れやすいので注意が必要です。
その他の野生ランの中から・・・。
エリア・フロリバンダ
Eria floribunda
ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、カンボジアからマレー半島、
スマトラ、ボルネオ、フィリピンに分布する低地種(~標高1,300m)
花序の長さは7~15cm(希に20cm)、花径は5~6mmで花保ちが良い
デンドロキラム・ウンカツム
Dendrochilum uncatum
台湾、フィリピンに分布する着生種
タイワンムカゴソウとしてあった
エピゲニウム・トリフロルム
Epigeneium triflorum ジャワ島 花径は5cmくらい
長い花柄を持っている。もしかすると、中が空洞かも知れない
エピゲニウム・スペクルム
Epigeneium speculum ボルネオ島 花径は1.5cm~2cmくらい
エピゲニウム属は初めて。同属でもトリフロルムとはかなり異なる花が咲く
11月21日撮影。
(つづく)
この記事へのコメント
信徳
春咲きで、暖かい地域では冬から咲き始め花期が長いようです。
花色は藤桃色から白色まであって楽しめるようですね。
自宅に咲いたのはツルバキア・ビオラセア、この花は春だけですよね。
寿々木
目黒のおじいちゃん
木枯らし一号今年はなしのようです。
イッシー
やっぱり気温の違いはあるんでしょうね。
小さな花が鈴なりの欄もいいですね。
長さん
ツルバキア・フラグランスの開花時期ですが、初冬から春までとしてあるサイトが多かったですが、春から秋までとするサイトも見受けられました。我が家のツルバキア・ビオラセアは春から秋口まで咲いていました。
長さん
ツルバキア・ビオラセアは後輩から株をもらって育てているのですが、殆ど世話なしで毎年咲いてくれます。
エリアやデンドロキラムは花が小さいので、香りで昆虫をおびき寄せるようです。
長さん
この所、雨が少なく、風も弱いですね。木枯らし1号というのは11月中に吹かなければ、その年はカウントしないんですってね。
長さん
ツルバキア・フラグランスはこれからが花期なんですよ。花の少ない時期、ありがたい植物です。
ランは大きな花が咲くカトレアから、こんなに小さな花がたくさん咲くものまで、ものすごくバラエティに富んでいます。
無門
野生欄の中には
まだ未発見のものが
ジャングルに眠っているような
eko
野生ラン、珍しい花が並んでいます。それぞれに特徴があり素敵ですね。
なおさん
ランの仲間にもフラグランスと付いたものもいろいろあるのでしょうね。
長さん
ランは条件の悪いところで進化した植物ですから、人に知られていないランがまだまだどこかでひっそり咲いていると思いますよ。
長さん
ツルバキア・フラグランスは、やはり初めてでしたか。秋から冬に咲く花ですから、これから流行るかも知れません。
野生蘭は色々な種類があることを知っていただきたいです。
長さん
ルリフタモジと言われるツルバキア・ビオラセアはよく見かけますが、フレグランスのほうはビオラセアが咲き終わってから咲き出すと言うことですから、もっと出回ると良いですね。
ランの品種の中にはフレグランスと名の付くものは見当たらないようです。
mori-sanpo
長さん
プレプタンテ・ルベンスのリップは白い鳥が花を広げているような形で、とても綺麗でしたよ。
うふふ
葉はにんにく、花はくちなしの香りがするとは、なんとも賑やかですね。
いろいろな色があって、育てたら楽しめそうですね。
月奏曲
折り鶴みたいw
長さん
ツルバキアをご覧になったばかりですか。このフレグランスは丈夫そうです。赤、ピンク、白と揃えて植えると目立ちますね。
長さん
プレプタンテ・ルベンスは白い鶴が何羽も飛んでいるように見えるでしょ。
ロシアンブルー
ツルバキア・フレグランスは初めて見ましたが、ネギ科で香りがするんですね。
ランも始めて見るものばかりで奥が深いですね。
nobara
クチナシの匂い?とは・・いい香りですね。
そういえば?我が家の
ツルバキア・ビオラセア、姿を見なかったような?
蘭のファンの方には堪らないのが見られますね。
どっかで埋もれて咲いたんかな(― ―*)。。oO
長さん
ツルバキアでよく見かけるのはビオラセアのほうですからね。フレグランスは真冬にも咲いて、香りがあるのが良いです。
長さん
ツルバキア・フラグランス、ネットの画像によると、淡いピンク~ピンクがあるようです。
ビオラセアが姿を消しましたか。我が家のはかなり長いこと生きながらえています。そろそろ植え替えてやらなきゃ。
原種ラン、初めての品種を見るのが楽しみなんです。
ジュン
葉はネギ科でニンニク
花はクチナシの香り
可愛いお花!
小さく咲く蘭も可愛いですね
はるる
長さんのおうちではこんな色もあるんですね。
クチナシのような香りですか。
今頃の寒い時に咲くのはうれしいですね。
長さん
同じ南アフリカが原産のツルバキア・フラグランスとツルバキア・ビオラセア、花が咲く時期が正反対というのは面白いです。
ランの原種は小さい花が咲く品種も色々あり、ルーペで見ないと分からないものもあります。
長さん
ツルバキア・フラグランスは始めて知りましたが、我が家にもあるツルバキア・ビオラセアは偶に見かけますよ。同じツルバキアでも花期が正反対というのは面白いですね。