松本楼の近くにあるイチョウは園内最大で、首かけイチョウと名付けられています。幹周6. 5m、樹高21. 5m、推定樹齢350年だそうです。丁度黄葉が見頃で、通りがかった多くの人がスマホを構えていました。
首かけイチョウの名の由来
この大イチョウは、日比谷公園開設までは、日比谷見附(現在の日比谷交差点脇)にあったものです。
明治32年頃、道路拡張のため、この大イチョウが伐採されようとしているのを見て驚いた、日比谷公園生みの親、本多静六博士東京市参事会の星亨議長に面会を求め、博士の進言により移植されました。
移植不可能とされていたものを、博士が「首にかけても移植させる」と言って実行された木なので、この呼び名があります。(以上、案内板による)
本多静六博士は、新宿区の明治神宮、福岡市の大濠公園など全国の多くの公園の設計者として知られており、「日本の公園の父」と言われています。中でもその代表作がこの日比谷公園です。
こちらは、鶴の噴水がある池のイチョウやモミジ、ケヤキ等です。
左下、大噴水の東側のイチョウにはまだ緑が残っていました。右下、日比谷花壇の店頭では、電飾が瞬くクリスマスツリーが飾られ・・・。
店内では真っ赤なポインセチアが目立っていました。
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つくば蘭展(その5) つくば植物園野生蘭コレクションから(2)
11月21日、つくば植物園で開催されたつくば蘭展を見に行ってきました。
多目的温室に展示された、筑波実験植物園 野生蘭コレクション展示の中から、今年のおすすめを紹介しています。囲みは、つくば植物園の説明文です。
見た目の通り、クモキリソウやジガバチソウの親戚ですが、インドネシア・ジャワ島の固有種で山地の涼しい森の中に生えます。この株は当園の温室で自然に出た実生が育ったものです。すべてのランは特定の種類の菌と共生しないと種子が発芽一生長できないので、自生地から遠くはなれた温室でランの実生が出ることはめったにありません。近くに展示しているハベナリア・クルキアタ類似種も温室で実生が育ちますが、これらのランはどこにでもいる菌の種類と共生する性質を持っているからだと考えられます。
その他のリパリスです
リパリス・コルディフォリア
Liparis aff. cordifolia ヒマラヤ~中国、台湾
リパリス・ストリックランディアナ近似種
Liparis aff. stricklandiana ヒマラヤ~中国南部
リパリス・ラティフォリア
Liparis latifolia
中国の海南島、フィリピン、タイ、マレーシア、インドネシア、ニューギニアなど
リパリス・コルディフォリア
Liparis aff. cordifolia ヒマラヤ~中国、台湾
リパリス・ストリックランディアナ近似種
Liparis aff. stricklandiana ヒマラヤ~中国南部
リパリス・ラティフォリア
Liparis latifolia
中国の海南島、フィリピン、タイ、マレーシア、インドネシア、ニューギニアなど
11月21日撮影。
日本のクモキリソウ(蜘蛛切草)です。リパリス・ジャバニカなどに良く似ています。
(つづく)
この記事へのコメント
river
リパリス・ジャバニカは以前栽培したことのあるクモキリソウによく似ています。
eko
噴水池のイチョウやモミジ、ケヤキなどの紅葉も綺麗です。
落葉が困るとイチョウが切り倒されているようですが、何か違うと思います。
リパリスはユニークなランですね。種類も色々あるんですね。
無門
本多博士は
銀杏の木の精霊と
会話していたのかもね
なおさん
クモキリソウやスズムシソウは見たことがありますが、日本のは控えめでおとなしいですよね。外国産のリパリス類はそれなりに見どころがある雰囲気です。
shuuter
惰性で栽培を続けている有様です。いい花はさきません。
ほしい人がいたら譲っています。
洋らん展まわることもありません。
寿々木
長さん
植え替え当時、既に樹齢が230年もあったわけですから、移植なんて言ったらできっこないと思うのが普通ですよね。大きなクレーンがない時代、どうやって450mも運んだんでしょう。
リパリス・ジャバニカはクモキリソウによく似ています。3年前に撮ったクモキリソウの写真を追加しておきました。
長さん
当時、既に樹齢230年も経っていたイチョウを移植させるなんて言ったら、基地外圧回されたかも知れませんね。こうした巨樹は大切にしてほしいものです。
イチョウは落葉が始まると早いですね。1日に全体の半分の葉が落ちることがあるそうですよ。
長さん
本多静六博士は造園家である前に林学博士であったそうですから、移植には絶対の自信を持っていたのでしょう。
長さん
本多静六博士は林学博士だったので、絶対の自信があったに違いありません。そうでなければ「首をかける」なんて言えませんよ。イッチョウやってやろうじゃないかとね。
同じリパリス属でも、形だけでなく、色もかなり大きな変化がありますね。
長さん
ラン栽培の熱が冷めるとそんなものですか。見るだけなら負担にもならないし、良いのじゃないですか?
長さん
移植当時、既に230年の樹齢があったのですから、現在でも大変なことですよね。
今、花屋さんにはポインセチアやシクラメンがあふれています。
うふふ
歴史あるイチョウが今も訪れる人の目を楽しませてくれるのはありがたいです。
首をかけて移植してくださった本多静六博士に感謝ですね。
野生ランの静かな雰囲気が良いですね。
近くで見てみたいです。
nobara
小金井公園などで時々起こるような?事かと思いました。
説明を見て~ そうなんだ~と安堵しました。
樹齢のあるのを移植するって大変なことですよね。
我が家のアイスブルーはリフォームでちょっとの間、移動しただけでどうやら枯れてしまったようです。悲しいです。
やはりいろんな配慮が要ったのでしょうね。
花屋さん。Xmasカラーに染まり始めましたね。
蓼科御泉水自然園のクモキリソウ覚えています。
私も現地で見ましたもの。
月奏曲
あ~移設できるかできないかに首かけたのか…
枝に首掛けるのにちょうど良いのかと…それじゃホラーか(-_-;)
長さん
東京都の木はイチョウで、葉の形がシンボルマークになっていますね。
都内で最大のイチョウは元麻布にある善福寺の者ですが、首かけイチョウも本当に巨樹で立派です。
野生蘭はあまり見る機会がないので、らん展は毎年楽しみなんです。
長さん
公園の樹木をそんなことに利用されたら困りますよね。
移植当時で樹齢230年ですから、根張りも相当広かったでしょうに、良く移植できましたよね。林学博士の本多博士の指導があったればこそです。
蓼科御泉水自然園のクモキリソウ、ご覧になりましたか。
長さん
鶴の噴水の周りも紅葉が進んでいましたが、カエデ類はイマイチでした。
このイチョウ、幹は太いし枝は高いから、ロープ掛けるだけでも大変ですよ。
mori-sanpo
どっしりした巨木で幹と枝にも存在感を感じます。
明治神宮の森については、本田静六博士の森林造成の遠大なモデルと、現在の森の姿を見学会で詳細な説明を受けたことがありました。
長さん
首かけイチョウが最も黄葉していました。樹高があるだけに日当たりが良いのですね。
明治神宮の森は本多静六博士が全て各地から取り寄せた樹木なんですってね。つまり、森のないところに森を作った、たしか、そんな記憶があります。
信徳
良く撮れていますね。
名前の由来を聞いて了解ですが
祖のままでしたら、首を掛けて
安楽死イチョウかと思いました。
すーちん
日比谷公園久しく行って
ませんが
都心の紅葉今見頃でしょうね
長さん
日比谷公園内のイチョウのうち、一番の巨木です。スマホで撮った画像なんですよ。
首掛けと書くと間違われるので、首かけとしたのでしょうね。
長さん
イチョウは良い色になってきましたが、カエデ類は例年より色が良くない感じです。
ジュン
伐採を免れたのですね
野生蘭コレクション
初めてです
拝見するのが楽しいです
ロシアンブルー
先日、久しぶりに日比谷公園に行きました。
首掛けイチョウは有名ですね、黄色の大イチョウとバックの松本楼のの雰囲気が素敵で皆さん写真を撮ってました。
日比谷公園の紅葉もイチョウが綺麗でした。
長さん
首かけイチョウ、根を切られて移植されても、たくましく成長していました。
野生蘭はカトレアのような華やかさはありませんが、それぞれ魅力がありますよ。
長さん
日比谷公園にいらっしゃいましたか。首かけイチョウ、通りがかると、思わず見上げてしまいますね。私が行ったときは、カエデ類の紅葉にはちょっと早いかなという感じでした。
イッシー
公園の名物として生き残ってよかったですね。
長さん
本多静六博士はこの立派なイチョウの木を何としても残したかったのでしょうね。
はるる
また池のまわりでは映り込んだ銀杏もすばらしいです。背景のビルもなかなかいいです。
ポインセチアの季節になりましたね。きれいです。
長さん
この大イチョウ、風格がありますよね。
風がなかったので、池の水面が鏡の役目をしてくれました。
こんなに立派なポインセチアですから、お値段も良かったです。